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ノンフィクション 11位
「それらを通過する前とあととでは、日本人の意識のあり方が大きく違ってしまった」1995年に起きた阪神淡路大震災、そして地下鉄サリン事件。日本の戦後史の転換期を狙い澄ましたかのようなこの二つの悲劇は、地下--「アンダーグラウンド」から突如噴き出した、圧倒的な暴力の裏と表だった。魂の最奥部を見つめ続けてきた作家が、62人の関係者への丹念なインタビューを通じて浮かび上がらせる現代日本の、そして人間の底深い闇。強い祈りをこめた、渾身の書き下ろしノンフィクション。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年06月25日
ぽん先輩が「これはただのノンフィクションではない」って言ってたけど、その意味がわかった。
本当に事実だけが、彼らが証言したことがそのまま書かれている。
だからサリンの匂いについてだったり犯人たちへの思いだったり、同じことを言ってるなと思うこともあれば違うことを言ってる人もいて、人間の個性が出ていて興...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月01日
村上春樹による「オウム地下鉄サリン事件」の被害者たちへのインタビューに基づくノンフィクション。文庫本で600ページ以上という大作。
この作品は読む前に期待していたものよりも、もっと多くのものを含んでいると感じた。
その内容は大別して2つに分けられる。「被害者たちの体験の追憶」とそこから著者によって...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月31日
面白いとか、好きではないのだけど、この地下鉄サリン事件の被害者62人にインタビューし、事件の一側面からの生の記録を残したことがまずすごいと思った。元気がないとなかなか読めない本。
インタビューはとても読みやすかったけど村上春樹本人のとこは、読みづらかったかな。
でも、読んで残る本。数でまとめられてし...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月08日
村上春樹のノンフィクション。
「あの時、本当は何が起こっていたのか」をまざまざと見せ付けられます…地下鉄サリン事件の被害者60人の証言から。
被害者の方々の、何が起こってるかよく分からないし自分も苦しいけど他の苦しんでる人を何とかしなきゃという姿勢や行動がとても尊いです。非常事態って現場の人が何とか...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月14日
地下鉄サリン事件で起きたこととは、沢山の無実の人達が突然に命や健康を奪われ、人生を狂わされた出来事だったのだと改めて知った。村上春樹さんと編集者の丁寧な仕事、被害者の勇気ある証言によって、この本に書かれたことは忘れられることはない。どんなメディアの報道よりも真実が深く伝わった。最初は何故?と思ったが...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月29日
地下鉄サリン事件の被害にあったかたの辛い思いが詰まった一冊。なにがあるかわからないなと思った。当たり前だが被害にあった一人一人に人生があって、大切な人がいて、命というもは重いと思った。我慢している人が多いので、しんどいときはしんどいと言うことは大切だなと思った。村上さんの人間の分析力はすごいと思った...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月18日
ドキュメンタリーはすごく好きだ
物語を取り入れる行為について、実際の物語と架空の物語を取り入れるのでは強度が違うところがあると思う。
何かの本で村上春樹は、苦境に立たされた人からのお便りに対して、「あなたのような人がこの世に存在しているということは、確実に自分の中に存在し残っています」というような...続きを読む
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