中国行きのスロウ・ボート

中国行きのスロウ・ボート

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

夏の芝生、雨の午後。その手触りは決して褪せることがない――

〈これが記念すべき、安西水丸さんとの初仕事〉
村上春樹の最初の短編小説集を当時の装幀のまま単行本で復刻。
復刊に寄せて、著者による序文を新たに収録。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    中国行きのスロウ・ボート
  • タイトルID
    :
    1573163
  • ページ数
    :
    248ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年04月30日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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中国行きのスロウ・ボート のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    凄く面白い短編集だった。
    今まで、蛍その他短編集、パン屋再襲撃、女のいない男たちを読んだが、パン屋再襲撃の次に好きな短編集となった。

    内容としては相手の奥行きを測り損ねてしまう、正確には覗き込もうとするがその輪郭は当事者にしか掴めないということを多面的に述べていた短編集だと思う。

    タイトルにもなっている、中国行きのスローボートや午後の最後の芝生、土の中の彼女の小さな犬など、初期の村上春樹が持つ物語を曖昧に操作する力が上手く働いた作品が多かったと思う。

    輪郭が曖昧で、道が川のようにスルスルとしており、それこそ風の歌を聴けのように全体の空気感とファクター、小物でニュアンスを操作しているものが多かったように思える。

    それでいて、併せ持ったポップさと現代にも通じる感性、空気感それらがとても心地よい。

    最後の話、しりつたんていは子供向けに書かれた小説なのであろう(巻末より)が、それもとても面白い話だった。

    結局は、相手を想像して、努力をするがそれがフロイトだか、想像力だかそんな適当なもののお陰で何となく浮かび上がり何となく消えていくのだ、我々はきっとそうやって人と結びついて、孤独に生きているだと思う。

    主人公は、庭や動物園、そこに住む人を言い当てて想像することができる。しかし、それは大変疲れてそれでいてそこに立ち入ったとしても何も感じることも匂いを嗅ぐこともできないのだ。
    我々人間にはきっとそれぞれみんながそんなスペースを抱えているのだろう。

    0
    2026年05月31日

    Posted by ブクログ

    すでに読んでいた短編もあったけど、安西水丸さん復刻版なのでやっぱり買ってよかった。
    そして、最後のシドニーグリーンストリートは初読みで、羊男が出てきてにんまり。
    羊男が出てくる話は、どれも本当に好き。

    0
    2024年07月15日

    Posted by ブクログ

    長編は好きで読んでますが、今まで短編がわりと苦手意識ありましたが、今作(彼の初期作品)はとても好きだった。特に、という必要がないくらい、全て良かった。長編だと何かが始まりそうな不思議な前章、異世界との継ぎ目が見えてくるあたり、の感じがずっと心地よく続いていた。あなたが結末を求めていない時、これはとてもしっくりくると思います。

    0
    2024年06月23日

    懐かしいです

    電子化されていなかったのでしょうか…
    とても大切な一冊です
    多感な時期に読んで欲しいです

    私も読み返します(*^^*)
    表紙は紙と同じ…?
    懐かしいです🐸🌿

    #深い #シュール #共感する

    0
    2024年04月30日

    Posted by ブクログ

    7作からなる短編集。どの作品も一度は読んだことがあるものであると思うが、いずれも村上春樹らしいテンポでストーリーがすすみ、気持ちよく読み進めることができた。中でも哲学的なにおいの「カンガルー通信」、宿泊施設の食堂で出会った女性とのやり取りが素敵な「土の中の彼女の小さな犬」、羊男と羊博士が登場する「シドニーのグリーン・ストリート」がよい。

    0
    2026年06月24日

    Posted by ブクログ

    中国行きのスロウ・ボート
    2025.08.09

    主人公が出会う3人の中国人。彼らはみな淡々と語り、どこか寂しく感じるようなふるまいをしている。ゆっくり読まないと気付かないようなさりげない空気感で描写していた。物語の最後には居場所のない中国人と自分を重ね合わせ、現状から抜け出して居場所を求めたいという気持ちがうかがえるものの、逃げようというよりは受け入れざるを得ないような仕方のない状況にあることを表現。「スロウ・ボート」によって示し、なんともいえない状況に陥っている様子が感じられる。

    居場所のなさがこんなにも淡々とした虚しい世界を生み出してしまうのかと怖くなった。同じ境遇の中国人たちと自分で新たな居場所をつくったら少しは良い方向へ向かいそう。

    0
    2025年08月09日

    Posted by ブクログ

    村上春樹が初めて出した短編集である。
    80年代の春樹の短編たちは、どこか
    今と違い瑞々しい印象を受けました。
    言い回しがキザなのは今も昔も変わらないです。どこか抽象的な文章もたまらないです。
    オススメは「シドニーのグリーン・ストリート」で、オーストラリアなシドニーにあるグリーン・ストリートで私立探偵を営む男性のもとにある
    依頼者が現れるのですが、その依頼者の正体と
    依頼内容に村上春樹の世界観が爆裂して、とても
    好きになりました。
    初めて短編を読む方にオススメしたいし、村上春樹を初めて読む方にもオススメしたいです。


    0
    2024年12月28日

    Posted by ブクログ

    短編7作
    受け止める自分によって捉え方は変化する
    行間に隠れているものを探した頃もあったけど
    スッと消えてもモヤモヤ残りでも納得いかなくても
    それはそれ
    本を手に取り、読む
    それでいいのだと思ったことを、思い出した

    0
    2024年05月07日

    Posted by ブクログ

    以前、文庫版を古本屋で購入したのだけれど、紙が焼けていて、それでも大切に読んだ本だった。

    今回、ハードカバーで復刊すると知り、当然ながら購入。嬉しい。

    文庫版の自分のレビューを読むと、「カンガルー通信」を読みたくて買ったようだが。
    読んでから、ずっと記憶に残っているのは「中国行きのスロウ・ボート」だ。
    それも、バイトの同僚の中国人の女の子とのパートが、ずっと残り続けている。

    ネタバレになるのだけど、良い雰囲気になった中国人の女の子を、家とは反対方向の電車に乗せてしまった、あの出来事は本当に偶然なんだろうか。

    そう考えると、そもそも偶然って何だろうとも思うのだけど。

    中国人の女の子を騙そうという明確な悪意がなかったとして。
    いろんな無意識、無自覚の織りなす糸が絡まって、偶然が作り出されてはいないのだろうか。

    中国人の女の子の落胆は、「考えすぎ」なものとして流してしまって良いものなのか。

    未必の故意は、私たちの意識の奥深くで、しっかりと輝いているのかもしれないし。
    ちょっとしたアンラッキー、と済ませてしまうことに、もしかしたら何らかの意味があるのかもしれない。

    そんなことを一つ一つ疑って生きてはいないのだけれど、読むたびに、いつも、この話のエンディングの意味合いは「変わらない」ように感じる。
    そんなわけで、私にとって大切な物語の一つだと言える。

    0
    2024年03月08日

    Posted by ブクログ

    春樹さんの初めての短編集
    どれも味のある短編小説で、小賢しい部分はご愛嬌
    『シドニーのグリーン・ストリート』は力の抜けたいい作品で、私のお気に入り

    0
    2026年09月09日

中国行きのスロウ・ボート の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    中国行きのスロウ・ボート
  • タイトルID
    :
    1573163
  • ページ数
    :
    248ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年04月30日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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