アフターダーク

アフターダーク

704円 (税込)

3pt

「エリは今、眠っているのよ」とマリは打ち明けるように言う。「とても深く」「みんなもう眠ってるよ、今の時間は」「そうじゃなくて」とマリは言う。「あの人は目を覚まそうとしないの」真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。4人の男女はそれぞれの場所で、夜の闇のいちばん深い部分をくぐり抜ける。村上春樹の転換点を示す長編小説。

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アフターダーク のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私が一番好きな作家は村上春樹である。
    これまで、ほとんどの長編を読んできたが、その理由を的確に言語化できないでいた。

    しかし、今回この本を読んで、何が私を村上春樹に向かわせるのか、理解できた気がする。
    結論から言うと、物語を自らで再構築することだ。
    村上春樹の作品は不思議な世界で良く分からず、村上

    0
    2025年09月24日

    Posted by ブクログ

    とある都会の一晩を複数の視点から描いた物語。村上春樹らしいと言えばらしいが、他作品とは一風変わった空気感のある構成だった。個人的にはハッピーエンドと読み取ったが、ある登場人物の言動には疑問を感じる点もあった。本当の闇はどこに潜んでいるのか、そして我々我々がちょっとした隙に落ち込んでしまうような、そん

    0
    2025年06月27日

    Posted by ブクログ

    真夜中から夜明けまでの都会で、少女が様々な人と出会い、疎遠な姉との関係を見つめ直す物語。

    村上春樹の小説は「僕」の一人称視点が多い印象があるので、三人称視点の作品は珍しいと感じた。

    登場人物の誰もが自己について思索し、話し相手に打ち明ける。夜はそういう時間であるということを描き出している。

    0
    2025年09月24日

    Posted by ブクログ

    初期作を色々読んでいる途中に本書を読んだため、これ本当に作者同じなの…?と思ったような記憶。読後感爽やかで、歯切れの良い感じです。生々しいシーンも少ない。個人的には初期作の雰囲気…なんというか昔のフランス映画っぽいというか「え、だからどうしたの?」という感じ…も好きなのですが、そういう要素は控えめな

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    morgenさんが紹介していたので読んでみた。

    ときおり画面越しに眺めるような描写が入り、不思議な感覚に浸りながら読み進めた。
    真夜中から空が白み始めるまでの間に、自分が想像のつかないようなことがひっそりと、しかし確実にあちこちで起こっているのだと
    感じるような作品だった。
    終盤に高橋がマリに言っ

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

    現代と近代、洋風と和風、秩序と無秩序、重ね合わせることはできなくても、ならべることで、新しい雰囲気が生まれる。

    長編小説など、その羅列が長いほど個性が出るし、同じものは生まれない。きっと同じ人がもう一度書いても。

    そして、そのバランスがどうも絶妙で、他の人が 安易に触れることができないような、コ

    0
    2025年06月23日

    Posted by ブクログ

    たった一晩を一冊にギュッと。新鮮な構成。
    夜の生活を営む人々とマリの交流で物語が進む。
    終わりはフワッとした感じで終わったけど、不思議とモヤモヤは無く最後まで心地よかった。

    それにしてもマリの一晩濃すぎる。。

    0
    2025年05月08日

    Posted by ブクログ

    ある一夜の出来事で、その中で繰り広げられるシチュエーション映画のような物語。
    ファミレスやラブホ、Bar等で、登場人物たちの心の触れ合いが描かれるわけだが、そこでの会話が村上春樹さんの文体でお洒落さがある。
    明けない夜はないし、一人でしかできないことも二人でしかできないこともある。そのバランスが必要

    0
    2025年05月05日

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ村上作品とても読みやすかった。

    深夜のデニーズから始まる物語
    読後には光の兆しと仄かな闇みたいな

    0
    2025年04月21日

    Posted by ブクログ

    この本でエドワード・ホッパーを知りました。村上春樹とデヴィッドリンチは何か似てる…とかねがね思っていたけれど、リンチのマルホランド・ドライブのアマプラの画像が、どうみてもエドワード・ホッパーの絵のオマージュなのに気づいて、やっぱり…繋がっている…と嬉しくなりました。

    内容は、、いいですね。よるーっ

    0
    2025年04月16日

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