【感想・ネタバレ】中国行きのスロウ・ボートのレビュー

あらすじ

夏の芝生、雨の午後。その手触りは決して褪せることがない――

〈これが記念すべき、安西水丸さんとの初仕事〉
村上春樹の最初の短編小説集を当時の装幀のまま単行本で復刻。
復刊に寄せて、著者による序文を新たに収録。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

すでに読んでいた短編もあったけど、安西水丸さん復刻版なのでやっぱり買ってよかった。
そして、最後のシドニーグリーンストリートは初読みで、羊男が出てきてにんまり。
羊男が出てくる話は、どれも本当に好き。

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2024年07月15日

Posted by ブクログ

長編は好きで読んでますが、今まで短編がわりと苦手意識ありましたが、今作(彼の初期作品)はとても好きだった。特に、という必要がないくらい、全て良かった。長編だと何かが始まりそうな不思議な前章、異世界との継ぎ目が見えてくるあたり、の感じがずっと心地よく続いていた。あなたが結末を求めていない時、これはとてもしっくりくると思います。

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2024年06月23日

懐かしいです

電子化されていなかったのでしょうか…
とても大切な一冊です
多感な時期に読んで欲しいです

私も読み返します(*^^*)
表紙は紙と同じ…?
懐かしいです🐸🌿

#深い #シュール #共感する

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「中国行きのスロウ・ボート」
「貧乏な叔母さんの話」「ニューヨーク炭鉱の悲劇」「カンガルー通信」「午後の最後の芝生」
「土の中の彼女の小さな犬」
「シドニーのグリーン・ストリート」

村上春樹の短編集は長編とは違う雰囲気でこれも好き。
雨の日にのんびり読書は良い。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

村上春樹の小説は初期のものが結構好き。物事がシンプルだし性描写もそこまで多くなくて読みやすい。カンガルー通信は最悪だけど。後半になると性描写細かくなってきて気持ち悪くなる。
午後の最後の芝生が好き。村上春樹の小説において、登場人物は彼らなりの仕事の流儀がある。この主人公も芝刈りになかなかのこだわりがある。タマルとか、世界の終わりの私とか。古い時代ののどかさが感じられた。どこからそれを感じたのかは分からないけど。ビール飲んで車に乗っちゃうところとか、ため口でドライブインの管理人と話すところとかかな。
カンガルー通信は最悪。気持ち悪すぎる。村上春樹の悪いところと言えばこれ、みたいな作品。
中国行きのスロウ・ボートもいい。自分だけが手違いで周囲と異なる羽目になる展開。そのあと同じ場面にいた人物と出くわすのもどこかで見た気がする。別に批判しているわけではないけど。本当に彼自身の幼少期の体験ではないにせよ少年時代を語る村上春樹はなかなかいい。口が達者じゃなかったり、まだひねくれていなかったりするのか、中国人教師の言葉をそれなりに真摯に受け止めているような気がするから。二番目に出会った中国人の女の子の連絡先を(それが手違いにせよ)捨てる。やっぱヤな奴。
シドニーのグリーンストリート。なんだか子供っぽい文章だと思ったら、児童書に載ったやつなのかな?羊男はここにも出てくる、。羊をめぐる冒険の後にかかれた物語らしいからまあ不思議ではないんだけど。今作の羊男はなかなかかわいい。非力。ヤなこともしないし。羊男って世界中にいるらしい、三千人も。驚き。

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2025年09月18日

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中国行きのスロウ・ボート
2025.08.09

主人公が出会う3人の中国人。彼らはみな淡々と語り、どこか寂しく感じるようなふるまいをしている。ゆっくり読まないと気付かないようなさりげない空気感で描写していた。物語の最後には居場所のない中国人と自分を重ね合わせ、現状から抜け出して居場所を求めたいという気持ちがうかがえるものの、逃げようというよりは受け入れざるを得ないような仕方のない状況にあることを表現。「スロウ・ボート」によって示し、なんともいえない状況に陥っている様子が感じられる。

居場所のなさがこんなにも淡々とした虚しい世界を生み出してしまうのかと怖くなった。同じ境遇の中国人たちと自分で新たな居場所をつくったら少しは良い方向へ向かいそう。

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2025年08月09日

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村上春樹が初めて出した短編集である。
80年代の春樹の短編たちは、どこか
今と違い瑞々しい印象を受けました。
言い回しがキザなのは今も昔も変わらないです。どこか抽象的な文章もたまらないです。
オススメは「シドニーのグリーン・ストリート」で、オーストラリアなシドニーにあるグリーン・ストリートで私立探偵を営む男性のもとにある
依頼者が現れるのですが、その依頼者の正体と
依頼内容に村上春樹の世界観が爆裂して、とても
好きになりました。
初めて短編を読む方にオススメしたいし、村上春樹を初めて読む方にもオススメしたいです。


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2024年12月28日

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短編7作
受け止める自分によって捉え方は変化する
行間に隠れているものを探した頃もあったけど
スッと消えてもモヤモヤ残りでも納得いかなくても
それはそれ
本を手に取り、読む
それでいいのだと思ったことを、思い出した

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2024年05月07日

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新装版だというので20数年ぶりに再読。
「村上春樹が好き」というより「村上春樹を読む自分が好き」だった若い頃を思い出して、なんだかもぞもぞゾワゾワした。そういう時代があった人きっとわたしだけじゃないはず。文体も雰囲気も今の自分にはもう合わない。でも懐かしかった。
この本の装丁はほんとに大好きで文庫版をしばらく本棚に飾っていた。単行本になってもすこーんとしていてよい。安西水丸はおしゃれだ。村上作品との相性がすごくいい。わたしはなぜか文庫版の佇まいのほうが好きだな。

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2025年09月18日

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村上氏初期の短編集。タッチがとても軽くて、1日で読んでしまった。
もちろん、ところどころに村上氏でなくては書けない描写は健在であるが、それほど村上くさくはない。彼の小説にありがちだが、ここの短編はすべて日本人の青年の一人称で語られる。
最後のシドニーの作品が良かった。設定がばかげているのだけれど、妙にリアルで楽しかった。

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2025年08月10日

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今年、復刻版の作品。久々の村上春樹氏。久々に読むとやっぱキザと言うかおしゃれと言うか。文章が綺麗です。比喩なのかそのまま鵜呑みにしていいのか、相変わらず迷うけど、そこまた村上春樹氏の良いところ。最後のシドニーグリーンストリートが1番好きかな。

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2024年11月11日

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著者の初期の短編集。自由に書いているなあ。恐れを知らない感じがした。
それぞれ全く違うタイプの作品で読み応えはあった。

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2024年10月15日

Posted by ブクログ

村上春樹作品は割と読んだけど、これは初めて読みました。80年代初めに発表されたものなので、時代感覚が違っていてかえって新鮮。登場人物が煙草を吸うシーンが多いし。
舞台設定が日本だったりシドニーだったりするけど、読むと全然そこっぽくなくて架空の街だし、そのシーンは必要かと思う描写があったり、筆者の仕掛けや意図を読むことを求められてる?という部分も多々あった。
個人的には「ひつじおとこ」の話が好きだった。

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2024年06月29日

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