色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

小説・文芸
794円 (税込)

3pt

多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。
何の理由も告げられずに――。
死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。全米第一位にも輝いたベストセラー!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
  • タイトルID
    :
    348252
  • ページ数
    :
    432ページ
  • 電子版発売日
    :
    2015年12月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 のユーザーレビュー

大学時代、一方的に親友4人に絶縁を宣言された多崎つくる。過去を乗り越えるため、36歳になった彼は絶縁の理由を求め元親友たちを訪ねます。次々と明かされる絶縁の真相と深まる謎。衝撃の結末に読み返さずにはいられない作品です。
恥かしながら村上春樹作品をきちんと読んだのはこの作品が初めてでした、好き嫌いが分かれると聞いていましたが、面白さのあまり止まることなく一気に最後まで読み切りました。
私がこの作品をおススメしたいポイントは、解釈が無限に存在するというところです。私は読み終えたとき興奮が冷めやまず、勧めてくれた友人に連絡しそのあと2人で結末について長らく議論を交わしました(笑)
読めばその回数だけ新しい発見があるはずです。あなたもぜひ新しい解釈を見つけてみては^^

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分が気にしている事項あるいはその優先順位が、自分の関係している他の人と異なる、このことについて、何を気にして何を気にしないか? あるいはその結果、その各人が取ったあるいは発生した行動に対して、どのように評価したり感じたりするのか。そして、これらに対し、人はどこまで責任をとる必要があるのだろうか。

    つくるがフィンランドに飛び判明した事項からそんなことを考えた。そして自分でコントロールできない事柄について、どこまで気にするべきであるか?

    「色彩を持つ、持たない」ことについても同様。名前という表層の世界でも、実際の活動に対する評価としての「色彩」についても、観念的な世界では極めて主観的である。

    苦しんできた、「つくる」とそれを解いていく「沙羅」との関係は一見好ましい感じ、関係であるように見えて、それなりに複雑な関係であり、読者はやはり著者に翻弄されてしまう。

    もう一つ理解が難しいのが灰田の存在である。苦しみを乗り越えるステップとして中間点が必要なのか、複雑な「彩り」を加えるためにもうひとつ方向が必要であるのか。「巡礼の年」を登場させるために必要なくだりなのか。その父のエピソードと共に、不思議な位置付け。安保闘争から距離を置くのと、山奥の温泉に逗留してバイトする原体験はどこにあるのか。

    本作は村上春樹作品の中でも展開が多彩なほうであり、擬人化した動物らしきものは6本指エピソードだけという、ストレートな小説構成である。これはこれで村上春樹の作品!こんな大それた感想を記してしまうのもまた本作品の複雑さからくる影響のひとつであるのかなーと。

    0
    2026年08月28日

    Posted by ブクログ

    n回目。
    本当に欲しいものに「欲しい」と言ってこられなかったわたしへの“人生に関する気の利いた警句"がたくさん。10年後位に、また読むと思う。

    0
    2026年07月06日

    Posted by ブクログ

    密な友人たちとの青春時代が唐突に終わったことで傷ついたことのある主人公が、16年経って30代後半になって過去を辿っていく話。
    自身が空虚である自覚のある主人公というのに、とても親近感を持ってしまった。現代人によくある話だろうが、それはそれとして自分の実感として。

    最初から最後まで割と密度の濃い中編で、近年読んだ中では最も好きな作品だった。気がする。
    主人公は切実に傷ついているが、それはそれとして別の人は別の深刻な問題を抱えていてそこの影響を受けている。そこのずらし方のある種の肩透かし感/すれ違い感は『騎士団長殺し』などに似たものもあったが、よりこちらは接している形が分かりやすかったのもあるかも知れない。

    最後の章だけ特に描写が細やかになったのが印象的だった。新宿駅ってこんな風に書けるんだ。

    個人的に人におすすめもしやすい作品だなと思った。
    話として長すぎず短すぎないし、会話や地の文の描写のどちらかに寄っている感じでもないし、それでいて会話が乗ってくるタイミングも描写が乗ってくるタイミングも楽しめる。何より話の重みや口調、描写はしっかりしてくれるが説明はしきれないところ、消化不良感とそれでいて受け止められる感じなどには村上春樹らしさがしっかりあった。

    0
    2026年06月25日

    Posted by ブクログ

    春樹の長編作品の中でも物語の構成は特に素晴らしい作品の一つ。ノルウェイの森に次いで死について考えさせられる作品。春樹の曖昧な表現や描写が嫌いな人は拒絶しそうな作品だけど、春樹が好きな人なら絶対好きな作品だと思う。考察は捗る

    0
    2026年05月03日

    Posted by ブクログ

    1番好きな食べ物は母親が作ったカレーライス。
    1番好きな曲はthe HIATUSのWalking Like A Man。

    そうやって何かに1番を付けていくなら、間違いなくこの本を選ぶのだろうと思う。

    0
    2026年04月07日

    匿名

    購入済み

     リストのピアノ曲「巡礼の年」。IQ84の「シンフォ二エッタ」と同様に小説を通して常に流れている象徴的な曲である。ピアノ演奏をネットからダウンロードして聴いた。リストはあまり聞いたことがなかったけど、その特徴的な旋律に感銘を受けた。
     村上春樹は多崎つくるを通して何を表現しようとしたのか?彼は村上春樹の長編小説の主人公の性格を踏襲している。
     主人公は三人の高校時代の元友人を訪ねるが、クロの場面が最も印象深く描かれている。

    0
    2019年11月27日

    Posted by ブクログ

    2回目。1回目の記憶は全くなし。
    ただ、切なさと強い共感の記憶だけ残っていた。
    だから読んでみた。

    序盤、つくるがどのようにして傷つき人生を終わらせたいと思ってしまったかの経緯がとてもつらかった。
    わたしはそれを知っているから。

    だけど最後、つくるは沙羅を好きになることができて、心を動かすことができて、人を求めることができて、さらにはその気持ちを相手に伝えることができた。つくるは色彩がないなんてことはない。とても魅力的なんだ。エリも、つくるを心から愛していた。間違いなく。
    とても感動したシーンだったな。
    相手を求めること、期待することってとてもエネルギーがいること。
    でもつくるは自分の中の沙羅への気持ちを素直に認め、解放することができた。
    沙羅の答えによっては、今度こそ死のうとするかもしれない。すごくわかる。誤解が解け、真相が判明したあとだとしても、過去の傷は癒えないわけだから。
    だけどつくるは色彩を持っていた。だからこそ沙羅を愛した。愛してることを伝えられた。
    そこで終わってくれてよかった。
    つくるが幸せでありますように。

    0
    2026年09月16日

    Posted by ブクログ

    村上作品の中でも、この作品は特に心情描写を占める割合が高かった。かなりの部分が謎のままで、余韻が長く残る音楽のようでした。

    0
    2026年09月06日

    Posted by ブクログ

    眠る前の読書は、飲酒しながらが多い。大抵ビールか日本酒だが、この本はウイスキーが似合う本だと思った。
    本著書は、読書仲間の知人に勧められて読むことになった。
    「濃く焼いたトースト」とは、どのようなトーストなのか。お話を楽しむというより、文章中の言葉遊びや主人公の内面の隠喩?表現を楽しむ本なのかなと感じた。時代背景は、インスタやスマホが出てくるため現代だと思うが、主人公の生活があまりにも現代の30代っぽくないため、ファンタジーとして受け取る方がしっくりするようにも思った。

    0
    2026年08月16日

    Posted by ブクログ

    一心同体のように感じていた5人組の中からある日突然排除された多崎つくる。自らの無感動さや、これといった取り柄がなく他人に差し出せるものがない、といった悩みは、小説の主人公としては地味に感じるところもありつつも、自分自身とは重なる部分もあったりして少しドキッとした。長編と言っても短めなので、ストーリーとしては少し消化不良ではあったが、かなり自分の中では印象に残る作品となった。

    0
    2026年08月12日

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
  • タイトルID
    :
    348252
  • ページ数
    :
    432ページ
  • 電子版発売日
    :
    2015年12月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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