ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
「すみれがぼくにとってどれほど大事な、かけがえのない存在であったかということが、あらためて理解できた。すみれは彼女にしかできないやりかたで、ぼくをこの世につなぎ止めていたのだ」 「旅の連れ」という皮肉な名を持つ孤独な人工衛星のように、誰もが皆それぞれの軌道を描き続ける。 この広大な世界で、かわす言葉も結ぶ約束もなくすれ違い、別れ、そしてまたふとめぐりあうスプートニクの末裔たちの物語。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
村上春樹の短編以外の作品を初めて最後まで読み切った。 ドッペルゲンガーやあの世は比喩なのか本当なのか
語り手の「ぼく」を通して、彼が生きていくうえで必要な存在としてのスミレ、そしてスミレが愛するミュウという二人の女性が描かれる物語だった。 スミレは性欲を含めた全存在としてミュウを求めるが、ミュウは過去に身体的欲望を自らから切り離す選択をしており、その思いに応えることができない。 ミュウはそうして自...続きを読む分の一部を封印することで生き延びてきたが、その代償として内的な人生の道標を失っている。 一方で「ぼく」は、スミレから性的対象として見られることはなく、痛みを抱え続けながらも、その痛みを含めてスミレとの関係を大切にし続けることで、人生を前へ進めている。 自分の一部を失ったミュウと、そんなミュウを愛するスミレにはさまれながら、変わらずスミレを大事にし続ける「ぼく」は幸福なのか、不幸なのかを考えさせられる。 少なくとも、誰かを大切にし続けることで自分を見失わずにいられるという点では、これは大きな幸福の物語でもあるように思えた。
久しぶりに読み直したら、刺さるフレーズや比喩表現がたくさん。 1Q84に繋がるような象徴的なモチーフ(月など)やあちら側・こちら側の概念、ねちっこい警備員、喪失感・孤独感(国境の南~にも似た感じ)などが感じられて胸熱! ちょっとしたことであちら側に行ってしまうきっかけは転がってそう。。 面白かった!
村上春樹の中で、一番好きな小説。 ロマンチック。 読んでいる時、付き合いたての恋人と 誰もいない自然の中でくっついて過ごしているような不思議な安らぎに包まれた。 読み終わりたくないのに、読み進めてしまう。
本作にはこんな節がある。 東京のことを考えてみる。ぼくのアパートの部屋と、ぼくの勤めている学校と、こっそりと駅のごみ箱に捨ててきた台所の生ゴミのことを。 この生ゴミについては少し前のページでちらりと描かれており、それがここで拾われるかと驚嘆した。
村上春樹再読 初読はいつだったか。1999年に単行本が出版されていて、おそらくはすぐ読んでいるはずだから20代半ばか。ほかの村上作品についても書いたが、この本についても「またこのパターンかよ、もういいよこのタイプの、洗練されて、自分のスタイルがあって、群れなくて、ぐいぐいくる女の子がいて、みたいな...続きを読むのは」と感じた記憶がある。 村上春樹の気に入った作品はそれこそ10回単位で読み返す私だが、これは多分一度も再読しなかった。そのまま30年近くが過ぎ、そしてふとしたきっかけで再読した。 「わたしは子供の頃から、まわりとは関係なく自分の中に個人的な規律を作って、それを守っていくことを好んだ。自立心が強く、きまじめな性格だったの。 、、、 強くなることじたいは悪いことじゃないわね。もちろん。でも今にして思えば、わたしは自分が強いことに慣れすぎていて、弱い人々について理解しようとしなかった。幸運であることに慣れすぎていて、たまたま幸運じゃない人たちについて理解しようとしなかった。健康であることに慣れすぎていて、たまたま健康ではない人たちの痛みについて理解しようとしなかった。わたしは、いろんなことがうまくいかなくて困ったり、立ちすくんでいたりする人たちを見ると、それは本人の努力が足りないだけだと考えた。不平をよく口にする人たちを、基本的には怠けものだと考えた。当時のわたしの人生観は確固として実際的なものではあったけれど、温かい心の広がりを欠いていた」(p241-242) うん、まあまさにそういうことだったのだろう。 そして歳を重ねると考えるようになる。 「どうしてみんなこれほどまで孤独にならなくてはならないのだろう、ぼくはそう思った。どうしてそんなに孤独になる必要があるのだ。これだけ多くの人々がこの世界に生きていて、それぞれに他者の中になにかを求めあっていて、なのになぜ我々はここまで孤絶しなくてはならないのだ」(p272)、と。 スプートニク、人工衛星。米ソの熾烈な宇宙競争でソ連は最初の人工衛星打ち上げで先んじた。そこには決して地表に戻ることのない一匹の犬が実験として乗せられていた。 子供の頃読んだ「宇宙のひみつ」みたいな本での記憶では、たしか数日後に毒の入った餌だか注射だかを投与され、衛星の中で安楽死させられたというようなことだったと思う。その衛星の残骸がどうなっているのかはわからない。 そんなことを思い出しながら読んでいる間、暗黒の宇宙空間で誰とも交わらずに公転し続ける人工衛星のイメージが幾度か鮮烈に浮かび上がってきた。「さえぎるものもない宇宙の暗黒の中でふとめぐり会い、すれ違い、そして永遠に別れていく」(p273)、スプートニクの恋人たち。 物語後半の舞台になるギリシャは私も訪れたことがある。ギリシャ南部、アトス方面を語った村上春樹の別の紀行文も秀逸だった。この小説からも、旅先、とくに島で感じる潮風や宵闇の生暖かい空気が伝わってきた。 そうです、再読して感動したのです。ではごきげんよう。
年末年始のバカンスのお供として、10年ぶりくらいに再読。書き出しの文章があまりに美しく、読み進めるのが勿体なく感じた。 ギリシャパートまでは熱中して読み進めたけれど、すみれの文章以降、話が象徴的でうまく咀嚼できなかった。 前半の、キラキラしてエネルギッシュな感じが好きだったな〜。
20年以上前に読んだものだからか、記憶がほとんど残っていない。ただ、一箇所だけ時の流れを越えて覚えていた。『ワイルドバンチ』の記者会見を引用した台詞だ。瞬間、そうだ。確かに自分はこれを読んだのだ、という確信が蘇ってきた。 タイトルに恋人、とあるが甘さなどない。どこかビターで相変わらずよくわからない。...続きを読むその曖昧さ、不可思議さ、人間というものの、あるいはこの世界の不可思議さこそ人生じゃないか? とでもいうような達観した態度で、凛としているのに意地悪な雰囲気がなんだかいい。大都会の真ん中で夜中に奇妙な景色を見たかのように。
4.5 すっかり春樹沼にハマっている…。 これを読んでいる途中で父が亡くなり、しばらく読めずにいたんだけど、ラストが今の私に必要な言葉たちで心が少し軽くなったような気がする。何度も読み返したいと思う。 「どれだけ深く致命的に失われていても、ぼくらはこうしてそれぞれに今も生き続けているのだ」
短編とは(そのボリュームゆえか)すこし違う流麗な文体と微妙なナイーヴさ 友だちが村上春樹の小説を「(気持ち悪さを除いて)完成されてる」と言うのもなんとなく頷ける 「..とすみれは言った。とてもクールに。とてもリアルに。」p.315
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
スプートニクの恋人
新刊情報をお知らせします。
村上春樹
フォロー機能について
「講談社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
ノルウェイの森
騎士団長殺し―第1部 顕れるイデア編(上)―(新潮文庫)
古くて素敵なクラシック・レコードたち
ねじまき鳥クロニクル(第1部~第3部)合本版(新潮文庫)
羊をめぐる冒険
さよなら、愛しい人
水底【みなそこ】の女
高い窓
「村上春樹」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲スプートニクの恋人 ページトップヘ