ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)
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ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)

1,045円 (税込)

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僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。(本文より)

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  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)
    完結
    737円 (税込)
    「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)
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    完結
    825円 (税込)
    「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」しかし綿谷ノボルによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。僕は手をのばして彼を押し退けた。「あなたのためです」と顔のない男は僕の背後から言った。「そこから先に進むと、もうあとに戻ることはできません。それでもいいのですか?」(本文より)
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)
    完結
    1,045円 (税込)
    僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。(本文より)

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ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月21日

    「ねじは巻かれた」

    ゆるみかかっていたねじは、最後には巻かれた。
    岡田享さんは、その最後を担ったのではないでしょうか。

    正直読むのにはかなり時間がかかりました。
    精神世界から実社会、向こうとこちらの行ったりきたりで、考えることが多かったからです。

    さて、
    私たちが生きるこの社会は悲しいかな、理...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    ノモンハンのところがいつも怖くて、しばらく読んでいなかったのだけれど、再読。

    ああ、本当に引き込まれて、ここではないどこかに連れて行ってくれる壮大な冒険ができてやっぱり素晴らしい。
    なかなか得難い深いどきどきはらはら感です。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月15日

    『ねじまき鳥クロニクル』の舞台を観劇するために、原作を購読。
    現実か非現実かわからない世界が渦巻いていて、でもそこに人間の本質だったり、言葉にはできないぼんやりした何かを追求していて面白かった。

    一章、二章はまだなんとなく整理ができるのだが、三章は世界線がおかしすぎて、、なにが真実なのか、この描写...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年09月28日


    あらゆる悪意を見過ごしてきた主人公が、ある日突然この世の「あちら側」に侵食され始めていく。



    この世の物語の殆どは、遠くから聴くと同じことを歌おうとしていて、それは、「悪意や絶望を乗り越える方法、または受け入れる方法」なのかなと思う。

    村上春樹はその中でも、明確に「作家性」なるものがある人...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月27日

    村上春樹の小説を読むと、なぜこの人は自分のことを知っているのだろうか、と思う。そのような感想を持つ人は少なくないとも聞く。これは極めて個人的な経験だと思っているようなことであっても、類似の経験をしている人がいるということだろう。もしくは、そのような類似の経験をするような人たちが、彼の書いたものを読ん...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年06月27日

    何度目かの再読

    難解だし、登場人物はみなエキセントリックだし、主人公は淡々と奇行を繰り返すけど、読んでいるうちにだんだんと自分のほうがおかしいのかなとか思ってしまう不思議。井戸の底に潜るなんてなんでもないことなんじゃないかって。

    これからもまた読み返すのだろうなぁ。
    渡り鳥が抵当用資産を持たない...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月05日

    村上春樹さんの小説の中でも1番好きな作品
    何度読んでもおもしろい、一度読みはじめると物語に引き込まれ、ずっと読み続けていたくなる、魅惑的な小説です
    複雑に絡まったたくさんのストーリーと、登場人物達、すべてがユニークで奇妙奇天烈で、クセになり、何年かおきに読みたくなる大好きな小説です

    0
    購入済み

    さすがの村上作品

    2023年01月01日

    自分が年をとってきて、青少年時代に読んだ感想とは違った感想を持つようになった。
    あのころの紙の手触りや本の重さもよかったが、電子書籍で上下巻、3部構成など村上作品を持ち歩ける幸せ。
    表紙を眺めてると、全て欲しくなってしまう

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月13日

    書評ブログを読んでなるほどとなっている。
    気になった部分をいくつかコピペ。
    この小説の第3部でこの物語は、シナモンによって語られる「ねじまき鳥クロニクル」の一部であり、過去の満州から現代につながる「ねじまき鳥」と「ねじ緩め鳥」との戦いの年代記であることが明らかにされます。
    →なるほど。これめちゃくち...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月27日

    目に見える世界だけが全てでは無い

    時代 場所 パーソナリティを超えた
    つながり

    存在し得ないような空間

    それらを強く信じること

    0

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