螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)
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螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

506円 (税込)
354円 (税込) 12月25日まで

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秋が終り冷たい風が吹くようになると、彼女は時々僕の腕に体を寄せた。ダッフル・コートの厚い布地をとおして、僕は彼女の息づかいを感じとることができた。でも、それだけだった。彼女の求めているのは僕の腕ではなく、誰かの腕だった。僕の温もりではなく、誰かの温もりだった……。もう戻っては来ないあの時の、まなざし、語らい、想い、そして痛み。リリックな七つの短編。

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螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    映画『めくらやなぎと眠る女』が好みの映画だったので、数年ぶりに引っ張り出して読み直した。
    村上春樹の作品のなかでは長編、短編含めて一番好きな作品かもしれない。
    特に本作のなかで一番好きなのはイ・チャンドン監督で映画化された『バーニング』の原作『納屋を焼く』だろうか。ミステリアスだがホラー的な要素もあ

    0
    2024年09月11日

    Posted by ブクログ

    理屈がないのに滑らかで、安心感のあってそれでいてやるせのない話を読んでいると、この感情は自分ただ1人しか味わえない、誰にも共有し得ないものだと実感すると同時に、自分がだだっ広い空間にポツンと投げ出されて行き場をなくしたような停滞感も味わうことになる。進めないのか進みたくないのか、もう分からない。

    0
    2024年08月01日

    Posted by ブクログ

    文学に触れた。村上春樹氏の小説をちゃんと読んだのは初めてだったが、不思議な体験だった。
    小説内での当たり前と、ファンタジー、そして我々の現実世界の当たり前との境が曖昧で、ミステリアスだった。常に余白を残していて、解釈の余地を与えてくれるが、自己投影がしやすいとも限らない。

    『納屋を焼く』
    始まりか

    0
    2023年02月20日

    Posted by ブクログ

    映画化された話が2つ入っている豪華な短編集

    蛍はノルウェイの森の原作、納屋を焼くは映画バーニングの原作ということもあり、映画化された話が2つ入っている豪華な短編集。

    蛍の湿った感じの喪失感も良かったし、納屋を焼くはとても良かった。
    酒飲みながらグラスやりたくなる中二病心みたいなものがくすぐられた

    0
    2023年02月20日

    Posted by ブクログ

    一級の短編。こういうのを書きたい。
    蛍、踊る小人は、素晴らしすぎる。小説の質みたいなものが段違いだなと思った。

    0
    2021年04月15日

    Posted by ブクログ

    これは完全に村上春樹ワールドです。この世界にどっぷり浸かりたいと思う健全な精神で読んだらとっても面白いと思います。

    0
    2024年11月13日

    Posted by ブクログ

    だいぶ昔に読んだ本。再読。

    その頃は、二回同じ本を読まない主義というか、他にも読みたい本が山ほどある中で、後戻りしていられないという、読書を味わい尽くす使命感のようなものがあった(今もあまり変わらない)。その頃の記憶が、当時の音楽や情景に宿っていて、それは小説にも閉じ込められていたと気付く。

    0
    2024年08月09日

    Posted by ブクログ

    新潮文庫夏の100冊で手に取った1冊。叙情性豊かな短編集です。

    ■蛍
    ノルウェイの森の元素材となった本作。文庫本2冊分のエッセンスをギュッと纏めてくれてこちらで再読した気になります。
    ラストがノルウェイの森は旅に出るストーリーだったが、こちらは蛍を放つ、と言う叙情性豊かな造りになっています(ちょっ

    0
    2024年08月08日

    Posted by ブクログ

    螢を読むと、ノルウェイの森を再読しようかなという気にさせられる。この作品は抽象的な表現が殊更に多く、正直何を言ってるかわからないものもあった。だが、描写の引出しが多いのは流石だと感じた。村上春樹が他作家と異なる点はこの引出しの多さだと思う。

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    どれも味わい深い。
    理由は説明できないけど『納屋を焼く』が1番好きかな。
    定点観測の意味で目的を持ってランニングしたらおもしろそう。
    僅差で『踊る小人』。
    洒脱で不思議な杜子春みたいだった。
    村上春樹の小説で革命なんて言葉が出てくるのは珍しい気がする。

    0
    2024年03月02日

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