ユーザーレビュー この世界で僕だけが透明の色を知っている 糸烏四季乃 / さけハラス 人々から見えなくなり、忘れられてしまう透明病に罹ってしまった少女の物語でした。どれだけ大切な人を手放したくないと想っても、抗う術なく消え去ってしまう。そんな切なさを孕んだ恋物語に、思わず目頭が熱くなりました。 解釈によっては、ハッピーエンドともとれるし、バッドエンドともとれる塩梅が良かったと思います...続きを読む。 さらに、友人二人の手堅いフォローも良かったですし、母親や姉、教師の言葉一つひとつが蓮の糧になっているのも良かったです。サブキャラたちがちゃんと、生きるキャラとして描かれていて、物語に深みを与えていると思います。 しっかりとした文と丁寧なストーリー展開のお陰で、スラスラと読むことができました。感動的な作品に出会えたことが、とても嬉しく思います。 Posted by ブクログ この世界で僕だけが透明の色を知っている 糸烏四季乃 / さけハラス フィクションとして、これまでおびただしい数の難病が開発されてきたが、透明病はそのうちでもかなり厄介な部類に入るだろう。ふたりの選ぶ未来に注目したい。 匿名 糸烏四季乃のレビューをもっと見る