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桧山蓮はある日、幼なじみで優等生の茅部美晴が、教室の窓ガラスを割る場面を目撃する。突然の暴挙に驚いた蓮が思わず声をかけると、美晴は目に涙を浮かべて言った――私が見えるの? 彼女が患っていたのは「透明病」。その病は、なんの前触れもなく徐々に周りから認識されなくなることからそう呼ばれているらしい。蓮は美晴を救うため透明病について調べ始めるが、解決の糸口はつかめない。美晴の透明化が進んでいく絶望的な状況の中、蓮が出した答えとは……?
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Posted by ブクログ
人々から見えなくなり、忘れられてしまう透明病に罹ってしまった少女の物語でした。どれだけ大切な人を手放したくないと想っても、抗う術なく消え去ってしまう。そんな切なさを孕んだ恋物語に、思わず目頭が熱くなりました。 解釈によっては、ハッピーエンドともとれるし、バッドエンドともとれる塩梅が良かったと思います...続きを読む。 さらに、友人二人の手堅いフォローも良かったですし、母親や姉、教師の言葉一つひとつが蓮の糧になっているのも良かったです。サブキャラたちがちゃんと、生きるキャラとして描かれていて、物語に深みを与えていると思います。 しっかりとした文と丁寧なストーリー展開のお陰で、スラスラと読むことができました。感動的な作品に出会えたことが、とても嬉しく思います。
匿名
フィクションとして、これまでおびただしい数の難病が開発されてきたが、透明病はそのうちでもかなり厄介な部類に入るだろう。ふたりの選ぶ未来に注目したい。
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