破戒(新潮文庫)

破戒(新潮文庫)

935円 (税込)

4pt

明治後期、部落出身の教員瀬川丑松は父親から身分を隠せと堅く戒められていたにもかかわらず、同じ宿命を持つ解放運動家、猪子蓮太郎の壮烈な死に心を動かされ、ついに父の戒めを破ってしまう。その結果偽善にみちた社会は丑松を追放し、彼はテキサスをさして旅立つ。激しい正義感をもって社会問題に対処し、目ざめたものの内面的相剋を描いて近代日本文学の頂点をなす傑作である。[付・北小路健「『破戒』と差別問題」](解説・平野謙)

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破戒(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    叔父が好きだった本だよ、と祖母が私にくれました。
    丑松に人並みに仕事も恋愛も交友も楽しんでほしいと思いました。

    0
    2025年12月03日

    Posted by ブクログ

    これは傑作だ……。人の醜さも美しさも全て入っている。とてつもなく残酷な世界だけれど、それでもきっと誰かが見てくれているから、前を向いて歩いていけるはずだと、そう強く信じ願う作品だ。そして今も、文学の必要性を示し続ける作品だ。
    丑松は周りの人々をしっかり見ていた。そんな誠実な彼を周りの人々も見ていた。

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

     土屋君にまさか丑松が穢多ではあるまいとバレそうになったシーンでは本当にヒヤヒヤして、何となく好きだった土屋君を嫌いそうにもなったが、ラストでの土屋君の行動は胸を衝いた。
     しっかり二度涙を流す程感動したし、いちいち丑松と一緒に心を動かしたりするくらい感情移入する良作だった。風景描写も精緻で景色が頭

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

     感涙必至!また、日本文学史を少しでも意識するなら、社会性を問うている斬新さから、完全に必読書。

     『破戒』が問うている世界は、日本社会そのものの危うさ。関東大震災の時に韓国人を虐殺していることや現代のsnsにおいても人が「これが正義だ!」と思った瞬間、一歩踏み込んで容易に人を傷つけること。人々の

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    テーマは重いですが、情景描写のゆったりどっしりした感じと、主人公の内面の焦燥感がそのまま社会問題にも当てはまってるようで感慨深い。信州の冬は体験したことないのでぜひしてみたい。

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

    被差別部落問題の本は、他に“橋のない川”を読んだことがある。それとは違いこちらは、当事者の丑松のカミングアウトまでの長い長い心のうちをあの手この手で描いている。

    0
    2024年07月04日

    Posted by ブクログ

    2024.04.07〜05.09
    情景描写が美しい。「青白い闇」なんて言葉、素敵だ。丑松の辛さ、絶望感が手に取るようにわかる。
    当時の生きづらい世の中を、丑松を通して描かれている。が、生きづらい世の中は、今でも変わらない。対象が身分ではな無くなっただけだ。

    0
    2024年05月09日

    Posted by ブクログ

    内面描写が丁寧すぎて、ただただ丑松に感情移入してしまった。それでいてハラハラドキドキ感もあり、全く飽きさせない展開の連続で、スラスラ読めてしまった。日本人として、語り継がないといけない作品。忘れることができないと思う。

    0
    2023年12月19日

    Posted by ブクログ

    大満足の一冊。穢多の家系に生まれた主人公の物語で、差別問題に目を向けた作品ともとれるが、個人的には、主人公の豊かな感情と揺れ動く心の模様を巧みに表現している作者の文章力そのものに非常に魅力を感じた。
    また舞台である信州の情景などが、よく表現されており聖地巡りをしたくなる一冊。

    0
    2023年10月31日

    Posted by ブクログ

    ラストシーンが良かった。
    主人公は自分が穢多であることを気にしていたし、実際ひどく差別する人間もいた。でも、学生たちや友人など、主人公を一人の人間として慕う人たちも、実は主人公の周りにたくさんいた。
    穢多という言葉は廃れても、色々な差別が今の時代にも残っている。それをひしひしと感じる今、いろいろと考

    0
    2023年08月25日

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