北村薫の作品一覧
「北村薫」の「スキップ(新潮文庫)」「ターン(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「北村薫」の「スキップ(新潮文庫)」「ターン(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
9歳のさきちゃんと作家のお母さんとの毎日の生活を覗いてみたら…。
2人の会話がまるでお話を紡いでいるかのようで…。
少女とお母さんの12の物語。
「くまの名前」から始まり、「聞きまちがい」もあるあるだなぁとほっこりさせられた。
「ヘビノボラズのおばあさん」も優しくて好きな話。
「さばのみそ煮」を作っているときにお母さんが歌い出したのが、このタイトルになったのか…と。
「月のー砂漠を さーばさばと さーばのーみそ煮が
ゆーきました」
「猫が飼いたい」は、ちょっと哀しくなる話。
とても温かくて優しくて楽しさもあって、ずっとこの母子を見ていたいと思った。
2人の会話の何気なさも雰囲気もとても感じ
Posted by ブクログ
今年読んだ本の中で間違いなく1番面白く、読み終わった後2周してしまった。
まずストーリー展開が引き込まれる上に、「日々の繰り返しを不毛と思わずに、一瞬一瞬を大切に生きる」というテーマが心に響く。
初めは読みづらい文体(地の文が「君は〜する」なところ)だと思ったけど、それにもちゃんと仕掛けがあってえー!となったり、他にも母の主人公を思うセリフが胸を打って涙してしまったり。
泉さんの、「ピザなんかも飽きたりするけど結局戻ってくる。(森さんとの会話も)そういうことってあるよ」「面と向かってるのに会っていない人なんてたくさんいる」という考え方が素敵だと思った。
Posted by ブクログ
学生時代に著者の『六の宮の姫君』を読んだ際には全く理解できなかったが、数年経って読み返したら度肝を抜かれた。文学ミステリーというこれまで無かった存在に気づいたからだ。面白すぎる。日常の謎というジャンルを作った北村薫さんがさらに文学ミステリーという触れたことのないジャンルの物語を紡いでおり、呆然とした。
本作では菊池寛や太宰治といった文豪だけでなく、落語会から古今亭志ん生や、アニメーターの望月智充さん、将棋の先崎さんや室屋さん等が縦横無尽に登場する。なんて知的好奇心を揺さぶられるシリーズなのだろうか。
じっくりとちゃんと理解できるまで咀嚼しながら読む時間が取れたので、心から楽しめた一冊。感受性と