プロフィール
- 作者名:湊かなえ(ミナトカナエ)
- 性別:女性
- 生年月日:1973年
- 出身地:日本 / 広島県
- 職業:作家
武庫川女子大学家政学部卒。2007年『聖職者』でデビュー。同作は第29回小説推理新人賞を受賞。2009年『告白』が第6回本屋大賞を受賞。映画化され大ヒット作となる。作品の多くはドラマ化・映画化されている。『夜行観覧車』、 『望郷、海の星』、『白ゆき姫殺人事件』、『Nのために』など多数の作品を手がける。
作品一覧
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4.0ここは、再生の場所。 NHK BSプレミアム「山女日記3」原作小説。 幅広い層に支持されたベストセラー、待望の第2弾。「通過したつらい日々は、つらかったと認めればいい。たいへんだったと口に出せばいい。そこを乗り越えた自分を素直にねぎらえばいい。そこから、次の目的地を探せばいい。」後立山連峰 亡き夫に対して後悔を抱く女性と、人生の選択に迷いが生じる会社員。北アルプス表銀座 失踪した仲間と、ともに登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生。立山・剱岳 娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生。武奈ヶ岳・安達太良山 コロナ禍、三〇年ぶりの登山をかつての山仲間と報告し合う女性たち。……日々の思いを噛み締めながら、一歩一歩、山を登る女たち。頂から見える景色は、過去の自分を肯定し、未来へ導いてくれる。
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4.2深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある“闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。 『夜行観覧車』『Nのために』のスタッフが結集し、本作『リバース』は2017年にドラマ化。主人公の深瀬和久には藤原竜也。恋人役には戸田恵梨香。深瀬の親友、広沢由樹には小池徹平。深瀬の大学時代のゼミ仲間には市原隼人、玉森裕太、三浦貴大など出演し話題になった。
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3.7
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4.0
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4.3驚きのラストが胸を打つ、感動のミステリー。 両親を亡くし、愛する祖母もガンで入院中、さらに講師として働いていた英会話スクールが破綻し金銭的に困っている梨花。 建設会社で働いていたが、伯父夫婦のすすめで営業職の和弥と結婚した美雪。 公民館で水彩画教室の講師をしつつ、和菓子屋でバイトをしている紗月。 そして、3人の女性の人生に影を落とす謎の男・K――。 大ベストセラー「告白」でのデビューから進化し続ける作家・湊かなえが放つ、感動のミステリー。 中谷美紀、戸田恵梨香、松下奈緒でドラマ化もされ、話題を呼んだ傑作。 ※この電子書籍は2011年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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3.9悪意は拡散する――。衝撃の結末が待ち受ける、『告白』以来の学校ミステリ! この作品を書けたことで、小説家として次のステージに一歩進むことができました。 ――湊かなえ 県下有数の公立進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。迎えた入試当日。試験内容がネット掲示板に次々と実況中継されていく。遅れる学校側の対応、保護者からの糾弾、受験生たちの疑心。杏子たち教員が事件解明のため奔走するが……。誰が嘘をついているのか? 入試にかかわる全員が容疑者? 人間の本性をえぐり出した、湊ミステリの真骨頂!
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3.5
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3.4全6巻198円 (税込)学校の裏掲示板サイトに死の予告を書かれたことで、人生が一変した敦子。「地獄」の傷を抱える由紀。親友の2人だったけど、同級生の一言がきっかけで…!!? 累計100万部突破、湊かなえ原作小説のコミカライズ版! 【第1弾収録】
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3.0全1巻569円 (税込)フリーライターが追う陰惨な事件の闇…! 美人OLが殺された──! 全身を刃物で滅多刺しにされ、火まで点けられて惨殺された。瞬く間にネット上を駆け巡る誹謗、中傷、憶測そして暴露。ディスプレイが映す文字は、真実か? それとも虚構か!?
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4.3全1巻660円 (税込)父親が被害者で、母親が容疑者―――。エリート一家・高橋家で起きた殺人事件。しかし、事件当時、家にいたはずの次男は、その日を境に失踪する。警察も、高橋家の残された子供たちも、高橋家の騒ぎに耳をそばだてていた遠藤家や自治会婦人部会長の小島さと子も真犯人は次男ではないかと考えはじめる…。果たして事件の真相は!?
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4.0全1巻726円 (税込)かつて離島で教師をしていた「川島はる」のもとに、衝撃的な殺人事件の知らせが舞い込む。はるは、当時の教え子たちを訪ねるが、彼らが口にするのは「20年前の事件」のこと。凍てつくような北の地で、たどり着く真実とは――?
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
「ああ、ここがきっと私の居場所だ」と思える部類の小説だった(最高級の賞賛)。
高校生の時に出会いたかったな。
湊かなえ、これからたくさん読もうと思う。
「陳腐なハッピーエンドは最悪のバッドエンドである」は私が小説、映画、アニメなどあらゆる創作と向き合うにあたって何よりも大事にしている座右の銘である。
「陳腐なハッピーエンドにするくらいなら、とことん救いのない悲劇の方がまだ美しいと言える」とも思う。
そんなわたしにとって、この小説の行く末は何より心地よいものだった。
(この先もクドクド語ったが途中から特定のエンタメに対する暴言に変わったため自重) -
Posted by ブクログ
父親が画家だった蝶の研究者。小1の頃に住んだ山の家で、蝶の採集と標本作りにハマる。蝶に見えている色で背景を作った標本だが、父の友人である女性画家の娘が気に入ってプレゼントすることになる。その娘は4限色で世界が見えていて、その標本が自分を理解してくれるものだと思った。
時は流れ、世界的な画家となったその娘から招待され、研究者と息子、他に5人の少年が後継者候補として集められる。モデルは娘の娘。
最初の研究者がネットに投稿した小説では、それから6人の少年を標本にしていく経過が綴られる。当然逮捕され死刑判決を受ける。
しかし、170ページくらいから息子が本当の犯人だと思わせるような流れになる。これが1