湊かなえのレビュー一覧

  • 少女
    いつ事件が起こるのかと息を潜めながら読み進めていき、あれ?案外心温まる友情物語なのか?と思い始めた頃に、ダークな結末がやってくる。
    毎回毛色の違う世界観、想像もつかない展開を見せてくれる湊かなえさん、すごい。伏線回収も大好き。

    思春期って精神的な危うさがある年頃だなぁと思う。純粋さ、稚拙さ、知恵、...続きを読む
  • 夜行観覧車
    精神が不安定になりそうな内容の小説、この先、家族を持つことや歳を重ね、家族が増えることに

    でも面白くて、一気読みしてしまったし、読んでよかったし、おすすめしてくれた友達に感謝を伝えたい小説

    他の本ではなかなか味わえない、読書体験
  • カケラ
    有羽ちゃん、、、ってなった
    苦しい悲しい
    そんな事件

    各々の欲望と正義と自己保護が絡み合ってできた
    悲しい事件、、

    有羽ちゃんは自殺しなくて済んだと思う
    だけど、惜しくも自殺のおかげで、
    (言い方はちょっと嫌だが)
    絡み合っていた各々の想いや考えが解きほぐされていくのがなんとも切ない、

    有羽ち...続きを読む
  • 落日
    この作家の作品を読んだのは初めてで、最後の解説を読みながら「イヤミス」の作家だと言われてると知る。意味は読んだ後に嫌な気持ちになるとの事らしい。なるほど、読み終わった次の日、1日モヤっとした気分を引きずって過ごしたのも頷ける。でも読みながら、ここまで感情を揺さぶられる作品にはなかなか出会ったことがな...続きを読む
  • 母性(新潮文庫)
    湊かなえの本の中で一番心を抉られた作品といえばコレ。


    何を持って「毒親」とし、何を持って「良親」とするのか。母から見た娘と、娘本人。娘から見た母と、母本人。それらは同一人物な筈なのに、果たして本当に同じなのか。

    どちらも精神が不安定で、どちらも自己中心的で、どちらも被害者意識が強く、どちらも自...続きを読む
  • 告白
    湊かなえさんの本は初めて読んだけど本当に面白かった!いろいろな人物の視点から事件の真相が明らかになっていき、精神が壊れていってしまう描写がすごくうまい。最後のどんでん返しには唖然とし、しばらくはこの本のことを考えてしまっていた。
  • 告白
    最終章、先生は爆発現場でボイスレコーダーに向かって話していて、その録音した音声ファイルを送りつけたのか…想像すると滑稽だな…という点は引っかかるが、後味の悪さが素晴らしい小説です。
  • 人間標本

    衝撃的な結末

    最終章で衝撃的な結末を迎えます。さらにその先の顛末は想像するしかない。作中の人間標本作品も想像するしかありませんが。芸術とは?と考えさせられてしまう。
  • 母性(新潮文庫)
    登場人物の行動や言動に気持ち悪さがありましたが、続きが気になってしまう話でした。人間性が終わっている人物も何人かいましたが、私は特に夫の姉妹の息子が鬱陶しくてたまらなかったです(^_^;)
  • 人間標本
    芸術家×殺人鬼の心情を同情ではなくただ説き伏せられて倫理観を抜きにしてしまえばどこか納得して、ただ一つ一つの作品に込められた想いを聞き歴としたアートなのだと錯覚してしまいそうになる本
    ただただ製作という名の殺人を淡々と狂気すら感じさせずに繰り返す。
    罪悪感とは別の申し訳なさや、何かと理由を見つけ、標...続きを読む
  • リバース
    最後の最後にびっくり展開、ゾワゾワゾワゾワってなった!
    探偵であり犯人でもあるなんてねえ
    でも結局悪気がなく殺してしまってたって言うのも切ない。
    人に合わせる性格ってやっぱり他人からはいいと思われても自分では悩むよなぁ。なのに深瀬と古川みたいな人にも自分の内側を話せなかったのか。広沢も切ない。
    途中...続きを読む
  • Nのために
    『Nのために』ね、なるほどそういうことか。
    読みながら登場人物のイニシャルがNであることに気づいた。はて、タイトルのNは誰を指しているのかと読み進んでいた。中盤読む手が止まらなくなり一気に読み切った。そしてついに結末、それは第1章に書いてあったのかと解説を読んで理解した。完成度が高すぎる。立体パズル...続きを読む
  • 贖罪
    初めての湊かなえ作品。
    イヤミスというジャンルも初めてだと思う。
    イヤミスってどんなもんかなと思っていたが、想像をはるかに超える嫌さだった。
    お話としては15年前少女が殺害され、直前まで遊んでいた四人の少女は犯人と思われる男性と会い会話もしていたのだが、何故かみんなが顔を思い出せず事件は迷宮入りして...続きを読む
  • リバース
    読み終えたあとに、タイトルの意味になるほど!となった。

    読み進めながら、なんとなくこんな展開になるんだろうなって予想するけど、見事にそれを裏切ってくる結末。

    伏線もたくさん張り巡らされてあって、それを見事に回収してくれてスッキリかと思いきや、さすがイヤミスの女王。

    普段コーヒーを飲まないけど、...続きを読む
  • リバース
    日本文学における最高峰にして真骨頂。
    どんでん返しとはまさにこのこと。
    気持ちがいいほどのイヤミスっぷり。
    湊かなえに心を鷲掴みにされ、すり潰された気分。
  • Nのために
    N は誰なんだろう。
    Nがたくさんいる。いったい誰?
    切ない過去に囚われ、前に進もうと必死で、、、
    それぞれの告白?証言のような語りで進む。真実は複雑でそれぞれが相手を思いやりながら行動している。
    色んな愛のかたちがあって、過去と今と未来を行き来しながら秘密を守り抜いている。本当のところは読み手だけ...続きを読む
  • 告白
    私が人生でいちばん好きな小説
    最高に最低での面白いです
    小説から入り、ストーリーのあまりの面白さと読みやすさにイッキ見、そこから映画も見ました!!
    小説ではそれぞれの視点でかかれていて、そう言うことだったのか、、ってなる瞬間がたまらなく面白いです
  • カケラ
    こういう話の構成好きだなぁ
    自分を見つめ直したい時にまたよみたいなと思った。そういう話ではないのだろうけど。
  • 贖罪
    整理しながら読み進めていかないと、追いつくのが大変なストーリー構成でした…。
    最後はそうなるのか…と、トリハダ。
    やっぱ伏線回収がすごいんだよな。
  • 人間標本
    あわわわわ!恐ろしかった〜!
    途中、血の気が引いてフラフラしましたが何とか読み終えました。
    そして、
    思わず蝶の標本を見に出かけました。(笑)