湊かなえのレビュー一覧
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前半の暁闇を読んでいる時は淡々と読むって感じでしたが、後半の金星を読んでいると、前半と同じ出来事のはずなのに全く違う出来事のようで、’あれはノンフィクションで、これはフィクションのはずなのに…ん?どこからがフィクションで、どこまでがノンフィクションなんだろう’ってわからなくなる感覚がおもしろいのと、早く暁闇との繋がりというか全容を知りたくて、どんどん読み進められました。
事の一端を見て全てを知ったような気になるのは、普段もちろんあるけれど、見聞きしたこと=事実ではなく、自分の勝手な解釈で物事や出来事を決めつけないことが大事だと思いました。 -
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ネタバレ私は宗教が嫌いです。
正確には、宗教を押し付けてくる方が苦手です。
信仰は自由なのではないですか?と問うても、その方には伝わりません。
具体的には、私の子どもが産まれたときに付けようとしていた名前があったのですが、親戚がある宗教で占ってもらったところ、「画数が良くなく、病弱の相が出てる」とのことでした。(これは実話です)
インチキ占い師!と思いました。インチキ占い師は、不幸なことばかり占うそうです。もしその名前にしたら、「ほらやっぱりね」その名前以外を付けて万が一病弱だったとしても「あの時の名前にしていたら、もっとひどかったかもね」などとなるのではないでしょうか。不幸なことばかり占っていれ -
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あまりにもおぞましすぎて、途中で読むのを止めようかと思ったのは初めて。どうしてそうなったのかが気になって途中休憩を挟みながらも完読。
真実だと思ったのものが何度も覆されてその度に驚愕していたのだけれども、最後の最後まで結局物語の起点、要因となったのは誰なのか、何なのかがはっきりとはしなくて、永遠に誰のせいなのかという気持ちになる。
モンシロチョウくらいしか蝶の種類を知らなかったのだが、さまざまな特色を持つ蝶が描かれていて、写真を見なくても簡単に想像できた。
かなり絶望的な物語だと感じた。
最後に救われるかどうなのかと聞かれたら、かなり悩む。全ての登場人物は救われないが、ある1人は救われた -
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文部科学大臣が全国高校生総合文化祭での登壇中舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する。
この本を手にした誰もが現実の事件が必ず頭に浮かぶ。フィクションなのかノンフィクションなのか。少し不安になりつつも読み進めるにつれ現実の事件は頭を離れ物語の中に潜り込む。物語に没頭しているとまた不意にフィクションとノンフィクションのの境界線があやふやになった。
湊さんは他の作品でも母娘の複雑な関係を扱っていたりもするがこちらもなかなかだ。新興宗教の信者、そして宗教2世。
2世と2世
「ただ、星を守りたかっただけ――」
決して報われなくとも心に灯る金星は常にあたたかくあってほしいと切に願う。
また読み返した -
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評判通り素晴らしかった!
本屋大賞ノミネートも納得です!
湊かなえさん作品4作目ですが、一番好みでした。
読後、帯の言葉を噛み締めて、ほろりと涙が。
社会的に大きな渦を巻き起こした事件。人々は固唾を飲んで、連日のニュースを見守っていた。
そんな事件を自分なりに解釈し、この様な人の心を動かす作品に昇華できる作者に脱帽です。
湊かなえさんは、読んでいて胸が苦しくなるような母娘関係の描写がとてもお上手で、今回も2人目の主人公の生い立ちに心を痛め、必死に生きる姿を心から応援した。
罪を犯すということ。罪を犯してでも成し遂げたかったこと。家庭という閉鎖された社会から逃れられないこと。
どうか、主 -
Posted by ブクログ
2026年本屋大賞ノミネート、湊かなえさんの『暁星』を読みました。
「イヤミスの女王」の異名を持つ著者ですが、今作は毒気の中に、祈りのような切なさが混じり合っています。
特に印象的だったのは、宗教2世という重いテーマを通じて描かれる「信じることの正体」。
人は、答えのない不安に耐えきれなくなったとき、何かを「絶対にある」と決めてしまいたくなる。でも、その「決めつけ」が自分や誰かを縛る呪いになってしまうこともある。
「グレーゾーンを広げる」
恩師の言葉を思い出しながら、不確かな世界をそのまま受け入れる勇気について考えさせられました。
必死に何かを信じなくても、二人の間に流れていた愛。読