湊かなえのレビュー一覧

  • ユートピア

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    登場人物はどこにでもいる普通の人、みんな悪い人ではない、けど、みんな自己中心的。現実社会も実際にそんなものなのかもしれない。人の心の声を聞けてしまうとしたら、日々こういうことを目の当たりにしていくことになるんだろうな。。と苦く思う。

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    2026年06月21日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    起こった事は同じでも、どの立場で語るかによって物語ってこんなにも変わるんだなぁという面白さ。
    人間はややこしいな…

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    2026年06月18日
  • 山女日記

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    再読。実はこの小説がきっかけとなり、山登りにハマりました。
    山の中を歩くことで頭の中の霧がスッと晴れるような、そんな感覚がとてもわかります。
    小説の女性たちのように、大きな決断をするのに、山は最適なのかもしれません。

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    2026年06月14日
  • 落日

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    幼い頃の経験の答え合わせが出来て良かったけど物語の途中で亡くなっている人達が居て哀しい物語でも有った。

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    2026年06月06日
  • 花の鎖

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    ネタバレ

    素晴らしい伏線回収で、後半はページをめくる手が止まらなかった。初めは、3人の物語がそれぞれの目線で描かれることに慣れず、少々読むスピードが遅くなってしまったが、一節がちょうど良い文量なので比較的読みやすかったと思う。

    後半で、3人の繋がりに気づいた時には、思わず声を上げ、紙切れに登場人物の関係図を殴り書きしました。笑ちなみに私は梨花が紗月の交友関係について商店街で尋ねて回っていた時、"希美子"という名前が出てきた時にカラクリに気がつきました。まさに私がすごく好きなパターンの展開!『かがみの孤城』のように、一見同じ時間を生きているように思える主人公たちが、実は時代が違う、というような世界線がすごく好きです。

    美雪目線のみだと、とても切なく悲しいのですが、紗月と梨花目線も加われば、温かい気持ちになれるミステリーだと思います。

    そして単純に「雪月花」で表される3人の名前は素敵だなと思いました。

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    2026年06月03日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    いろいろ縁とゆかり?があったので読んだ!
    考えさせられる、いい小説でした~!
    忘れないためにも、毎年その時期に読もうかな(^^)d

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    2026年05月28日
  • 落日

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    点と線が繋がる感覚が気持ちよかった。もう感想よりどう考えたらこんなお話を考えられるんだろうと思ってしまった…。

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    2026年05月26日
  • カケラ

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    目つきが悪くて余計に先生に怒られるの私すぎた。小説にしてくれてありがとう。

    競争や対立はなくし一様にしようという力が働く反面で、個々は大事にするという矛盾するような風潮が、ルッキズムを醸成したのか?
    そういった弊害的な面を描いているのは『死にがいを求めて生きているの』と同様だった。
    美しくあることが、自分を肯定する手段や他者からの評価を得る分かりやすい手段として生き残ったのかもしれない。

    1章目の医師が、本人の美の基準に口出ししない、みたいな話をするがそれが本質的に感じた。
    美しくあることが幸福に転がる場合、それは自分の美の基準に照らした結果なのだろう。
    そこに他人の物差しが加わった途端、美の基準は再現なく増殖してしまい、何にも到達しなくなる。

    有羽は、「お母さん」の愛でできた自分の体が好きだったのに、教師や家族の可哀想だという自然や言葉で、おそらく本意ではない行動をとってしまう。

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    2026年05月22日
  • 山女日記

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    今の自分にささる本。同じような気持ちになったことあるし、そんなことも起こるだろうと思うような現実味あふれる本。

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    2026年05月10日
  • 山女日記

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    登山したい!
    そう考えるきっかけになりました。
    考えたいことがある時、仲間とうまくいかない時、本当の自分と向き合うために山に行くのはいいのかな。

    オーディブルで1年ぶり2回目でしたが、初めてのように面白かった。

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    2026年04月20日
  • カケラ

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    ネタバレ

    私は美容整形肯定派。とても考えさせられる考察のし甲斐のある本だった。

    有羽⇒自分自身の容姿に自信があった
       だからそれを失ってしまったことで自信を喪失
    →世間一般からの「美しい」「幸せ」が誰にでも当てはまるわけではない
    →美容整形が誰にでも「幸せ」をもたらすわけではない
    →容姿というものは「自信」の大きな要である

    ⇒でも、健康面で考えると「太っている」のはマイナスなのでは?
    ・気分が落ち込みやすくなる
    ⇒実際に有羽は、結構すぐにちょっとした要因で自殺してしまう
    ・体が動かしずらくなる、生活しずらい
    ⇒けがをする確率が上がる

    有羽の中学の時の担任
    ⇒太っていて、今まで辛い思いをしてきたけど自分のことを「容姿」関係なく愛してくれる人を見つけた
    ⇒幸せ
    *有羽との違いは何か?
    ⇒有羽は思春期だった、若かった。やはり人間小さい時に受けた影響がその後の人生に大きな影響を及ぼすと思う
    ⇒世界が狭いから(自分の見えている世界がすべてだと思ってしまうから)
    以前「自殺をした人は逃げた人じゃなくて逃げられなかった人だ」という言葉を聞いたことがある
    有羽は自分の「お母さん」からの評価(小さい世界)をもろに受け取ってしまい傷ついてしまった。
    そして自分に「自信」がないからこそ、「逃げる」選択が取れなかった。
    大人だったら、「逃げる」という選択肢があることを知っていたかもしれないが、有羽はまだ若く、できなかった。

    有羽の高校の時の担任
    ⇒思春期の子供にとって、どれだけ近くの大人が影響を及ぼしうるのか
    自分自身「容姿」で辛い経験をしたことがある彼女にとって「太っている」ことは悪いことだった
    だから有羽も辛いに違いないと考える
    彼女は自分自身の信念に従って動いている
    →自分は「良いこと」をしていると信じている
    しかし結果として有羽を追い詰める要因となる
    →客観的に呼んでいるから、この担任の行動が「よくない」ことであることは明らか。しかし、自分自身が知らず知らずのうちに他者にこういう干渉の仕方をしていないか、考えさせられる。

    多様性が唱えられる時代において、「容姿」を一つの基準として人に優劣をつけるのはおかしいのでは・・・?
    →でも「内面」よりも先に「容姿」が目につくのも事実。
    →でも、なりよりも「自信」があるという雰囲気が大切なのでは?
    →自分自身に対してのゆるぎない自信を身に着ける。これが、内面よりも容姿よりも人を引き付けると私は考える。
    →どんなに美人でも冷たい印象を受けるととっつきにくい。よく見るとブスだけど愛嬌があるとかわいい。
    ⇒もちろん容姿は大切だがそれよりも自分自身に対してゆるぎない自信を持つこと
    そうすれば人生を楽しく生きることができるのでは・・・?

    ↑などなど、ノート6ページくらい自分で考えたうちの一部分。
    他者の目なんて気にせずに生きていこうよ!って言いたいところだけど、そうもいかない世の中。
    でも、この人生は私が主人公であり、読者である私のための物語なんだから、ハッピーエンドじゃないとだめだよね(笑)

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    2026年04月19日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    私がこの子を守らなければいけないという責任感から、娘を束縛したり厳しくしてしまうシングルマザーを毒親だと表現してしまうのはまだ自分が、未熟な子供だからなのだなと思えた。親ガチャや毒親などハズレな親を表現することはあるが、ほんとに親の気持ちをわかるのはきっと自分も親にならならいと分からないから仕方ないのかもしれない。しかし、ほんとに助けを求めている子供はいるし、助けなければいけない子もいるから最後の里穂の発言は納得できた。

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    2026年04月19日
  • 往復書簡

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    全3篇の手紙による物語。読んでいくと、同じ出来事を経験しているはずなのに、登場人物によって全く解釈の異なり、それが彼らの現在や考え方に影響を及ぼしているのが人間の面白いところだなと実感。どの物語も面白かったが、個人的には1篇を読み終わった時の驚き!!最近読んだ本の中で一番好きな本。やっぱり湊かなえすげえ、ってならざるを得ない。
    人

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    2026年04月18日
  • 境遇

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    犯人が明かされてもそこで終わらないのが湊かなえ小説。
    この小説は、児童養護施設で育った2人の話。お互い自分の本当の親を知らずに生まれ、大人になる。
    誰しも自分のルーツを知りたい、という欲望がきっとある。だが、そこには知らなければ良かったことがあるのも事実。
    真実を知った時、人は果たして受け入れることができるのだろうか。

    親の犯した罪を子どもが償う必要はない。だけれども、被害者の親族からは妬みを買う。
    親の罪とは一体何なのだろうか。家族とは。
    切っても切り離せない、そんな関係が家族にはあるのだろう。それがある種リボンなのかもしれない。

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    2026年04月16日
  • サファイア

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    短編集。
    過去にオーディブルで聞いたけどやはり紙の本で読みたいと思い再読。
    どのお話も良さが凝縮されていて読みやすく、楽しめた。

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    2026年04月06日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    自意識と他人からの評価との間にあるギャップを描き出している。直接的描写でなく、あくまで登場人物視点で読者に気づかせる構成なのが面白い!自意識を信じすぎず、他人からどう見えうるか?受け取られうるか?ということをおもんばかる大切さを気づかせてくれる傑作!

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    2026年03月30日
  • 人間標本

    QM

    ネタバレ 購入済み

    そうそうこいつがやったんだよねーと思いながら読んでたら、「まさかのそっち?」で、さらに読んでいくと「え君だったの、、?」と、もうずっと翻弄されている。

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    2026年03月18日
  • 暁星

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    ネタバレ

    物凄い作品かも知れない。
    ここ三年ほどで一番読後に尾を引いた作品という印象。

    何度でも読み返さないと、あちこちに散りばめられた伏線を回収できないように思えて、なんか何度も本を開いてしまう。取りこぼしたくない。そう思う。

    私は普段は読まないジャンルの本をオーディブルで聴いたりすることが多い。
    暁星も、実は最初、オーディブルで聴き始めた。
    けれど途中でストップして、本を買いに走った。
    声優さんの声が素敵だったんだけど。でも。
    どうしても、文字で追いたかった。

    ”はんぶんこ”と
    ”星を守りたかっただけ”の意味がね。

    そっかぁ……。

    究極の愛だなぁ。


    鏡、龍、魂、星、太陽。
    宵の明星と明けの明星。
    ノンフィクションとフィクション。

    構成が本当に凄いな。

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    2026年10月21日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    時の流れをテーマにした短編で面白かった。女性二人はタイムカプセルの話だったが、作風のように優しい読後感が残っている。万城目学さん、米澤さんは才能かなぁ着想が面白かった。
    ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

    読書は甘辛で行く。ソフトとハード。刺激と慰撫、頭とハート。その他いろいろで、ほろりとしたり、背筋が凍ったり、一日の出来事だったり何世代にもわたる大河が流れていたりする。でも日常の読書の味付けは甘辛が気分転換にいい。

    この短編集は、甘辛がミックスされそれもいい塩梅な配合で出来がよく、読後のレビューも書きやすくて、ありがとうと一礼をした。時の流れをテーマにした短編でとても面白かった。
    女性二人はタイムカプセルの話だったが、優しい読後感だった。


     タイムカプセルの八年 辻村深月
    教育熱心な担任の勧めで6年生は卒業前にタイムカプセルに記念品を入れて埋めることにした。だがそのカプセルは倉庫の隅に放りっぱなしになっていた。
    同級生の父親で作った「親父会」はその噂を聞いて、探し出すことにする。教育熱心で子供たちに慕われていた先生の実像に今は多少不安があったが、何かと行事に顔を合わす父親たちは、探してまた埋めておくことにした。父親会の付き合いと、子供たちの成長振り、環境が変わってもお父さん同志何かしら暖かい繋がりがある話だった。


     トシ&シュン 万城目学 
    「縁結び」の神様が配置換えになった。今度は「学問」と「芸能」も面倒を見る神社になった。
    付き合っているらしい二人はどちらもトシと言う名前だったが紛らわしいので男性のほうはシュンと呼ばれていた。
    小説家になりたいという男と女優を目指す女、夫々の目標が成就するように神様はヒントを与えたが。
    ユーモアたっぷりに話は二転三転、読んでいて思わず心が軽くなる。これは面白かった。


     下津山縁起  米澤穂信   
    A.D.873  遠江国に火山の噴火で、上津山に並んで下津山が出来た。下津山の横に沼が出来た。
    A.D.1180 時が過ぎ麓で武士たちが戦った。
    A.D.1783 旗沼の埋め立ての話が持ち上がったが中止された。
    A.D.1885 二つの山を測量した結果、高さは3Mの差だと判明。
    A.D.1966 旗沼で泳がないようにプールが出来た。
    A.D.1989 圧電流・地電流について百科事典より引用。
    A.D.2018 旗沼埋め立て工事を中止。
    A.D.2191 人の脳波を知性とするなら、電気で動く機械に知性はないのかという命題から、交信してみたい思う森島博士。
    A.D.2205 森島研究室のコンピュータに不明確な受信記録。
    A.D.2256 ついに下津山の半分が削られる。
    A.D.2299 研究所に解読不明な受信記録があった。
    A.D.2753 研究所のコンピュータが更に受信、山からの発信はまだ人間を認知していなかった。
    A.D.2574 すでにネットワークが見つからなくなっているということは人間の滅亡を意味したが。亡き森島博士の予言どおり「山との交信」成功
    A.D.2873 山々の裁判で上津山は下津山を殺害で有罪判決。上津山は有機知性体(以後人間と表記)を誘導して下津山を殺害させた。上津山の標高についての嫉妬心が動機、としたが控訴する予定。

    長い歴史を辿って、人と山の歴史を創造した。まさに作家の着想は素晴らしい。


     長井優介へ  湊かなえ
    高校卒業の日タイムカプセルがあけられた、中学三年生の時の事件が改めて姿を現す。何か腑に落ちないままに解決したかに見える強姦未遂事件。無罪にはなったが素行の悪い三人組が疑われた、しかし彼らには証拠がなかった。
    今明かされる、それを知っていた人物。

    面白かった。辻村さん、湊さんもほのぼのして纏まっているが、万城目学さん、米澤さんのユニークな作品は特に印象的、読んでよかった。

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    2026年02月28日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    山と人生を重ねながら綴られる登山小説の続編。
    生きてると色々なことがあるけれど、その間山はずっと存在していている。同じ山でもその時の登る人の気分や誰と登るかなどで感じ方は変わるよなぁと自分の登山の経験を思い出しながらじっくり読みました。

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    2026年02月26日