湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
物語は、ある中学校の終業式での、**女性教師・森口悠子(もりぐち ゆうこ)の「告白」**から始まります。
彼女は、生徒たちの前でこう語り始めます。
「私の娘・愛美は、事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」
突然の衝撃的な告白――
しかも、犯人はこのクラスにいる2人の生徒だというのです。
そして彼女は復讐のため、**ある恐ろしい「罰」**を実行していたことを静かに語り出します。
そこから物語は、犯人とされた生徒たちや、周囲の人々の視点で語られる章が続き、それぞれの内面や動機、事件の真相、そしてその後の変化が徐々に明かされていきます。
最後には、**さらなる衝撃の -
Posted by ブクログ
前作よりもずっしりした印象でした。
前作では、同じ山ですれ違ったあの人の人生も垣間見れて、人ってやっぱり見かけだけじゃ分からないなぁ、みんな色んな悩みがあるんだなぁ、という連作短編集でしたが、今作はそれぞれの短編がずっしりとしていて、それぞれの物語を長編で読んでみたいと思わせられるものばかり。
今作は、今現在悩んでいるというよりは、長年の心の中の澱のようなもの、ずっと心に引っかかっているけれど、相手に確かめることもできないまま何年も経ってしまった心残りを山に登ることで見つめ直し、前に進んで行くようなお話が多かったと思います。
それと連動するように、山も険しいものばかりで、楽しく登るというよりは