あらすじ
親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く――死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。
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Posted by ブクログ
多分初めての湊かなえさんの作品
伏線回収が上手すぎる
最初と最後の遺書がびっくりの結末
最後に一気に物語が繋がる感じがたまらない。
ヨルの綱渡り、きになる
後書き、解説でアスタリスクの意味を知りとても面白かった
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伏線回収が気持ちよすぎる。自殺現場を見たという発言をある種の自慢と受け取ったり、死ぬ瞬間に立ち会わせた事を誇りのように思い羨望を求めたりする場面が大人っぽい2人の少女を思春期の幼い女の子と見せていて良かった。全てのピースを嵌めるように、ゾクゾクしながら話を追えて楽しかった。一緒に波乱な夏休みを過ごしたようだ。
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登場人物ほぼ全員の一挙手一投足が、どこかで誰かを追い詰めて、そして誰かに追い詰められる。複雑そうに見えつつもスッと入ってくる読み易さも読み応えもある。怒涛の後半は驚かされっぱなしで、すごいものを見せられて感動したまである。
これは湊かなえ作品で1,2を争う名作だろうと思って調べてみると、そういう訳でもないらしい。ハマる人にはハマるのかもしれない。個人的には1,2を争う名作だと思った。
おもしろい!
読んでいくうちに繋がっていく感じがおもしろくて一気に読んでしまいました。人の本当の気持ちを理解するのは難しいと感じました。
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湊かなえさんの著作は3冊目でした。
1作目の告白と、最新の暁星という時間的に両極の作品を読んでいたので、この少女は告白を踏まえながらいまに通ずるらしさを感じました。
wikiなんかでは"ユーモラスな表現"と紹介されていましたが、私にとってはコメディ、もはやギャグに近いと感じられる語り口が多くて、本筋である因果応報や人の死についてとのギャップが冴える作品だなと感じました。
若き2人の主人公がキャラの濃い登場人物に揉まれながら、最後の最後の最後の一文で全てがひっくり返る/明かされるところが、まさにらしさだと思います。今後も湊かなえさんは続けてたくさんの作品を読みたいと思っています。
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敦子が周りの目を気にしてしまう自分に悩んで死を悟ることを目的に動いていたのがラストにいくにつれてどんどん敦子という我が強くなっていくのが見ていて気持ちよかった。おっさん視点から見たら敦子の存在が怖いな笑。いい意味で死を軽く表現している本のような感覚。牧瀬が現実にいたら特殊な癖をもった人物なのにほとんど動じない由紀やパパを殺そうとした昴くんとパパがその後にあっさりとお見舞いのエピソードが描かれている部分からそう感じた。因果応報という単語は、通してのキーワードのように感じた。由紀のおばあさんが放った一言から始まり、タッチーと昴、紫織と星羅のエピソードまで意識させられる。終盤につれて由紀が敦子のことをすごく大切に感じていたことが明らかになっていって嬉しかった。最後に全て繋がって気持ちいい。
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読みながら抱く違和感や疑問が、次第に回収され、人物が繋がっていく部分は、さすが湊かなえだなと思った。また、解説を読んで、アスタリスクの数で視点が描かれているなど、気づかなかった細かな仕掛けも知る。確かに読みながら、「これはどっちの視点だ?」と冒頭を何度か読み返すことになったが、細かい配慮がなされていたことに気づかなかったことが悔しい。
物語は、「死を見てみたい」と考える2人の少女、敦子と由紀を中心に描かれる。2人はそれぞれ、老人ホームと小児病棟という、死を身近に感じられる場所での手伝いをして夏休みを過ごす。その過程の中で、さまざまな人との関係構築を通じて、本当の友情を取り戻す。
しかし、ただただ感動のシーンだけではなく、病棟の子どもが入れ替わっていたり、父親に会いたいと由紀に依頼した目的が殺害だったりと、驚きや伏線回収シーンも満載。
やや読みにくさはあったが、波が色々あって面白い作品だった。ただし読後感として得られたものはやや弱かったため、星4つ。
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それぞれの「少女」たちの冷たくて時にねちねちとしている感情や子供っぽさが抜けていない身勝手な思想に引きながらも続きが気になってあっというまに読んだ。
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「毎回、毎回、真相がわかった!と思ってもそれを超えてくる真相が明らかになるので飽きず、とても楽しめた!」と中学生時代の私は感想を書いていた。たしかに最後びっくりしたような記憶はある!
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久々に湊かなえさんの本。やはり一気読みしたくなる。女子高生にしかない、無邪気で危うい思考、他者との関わり方も自分との向き合い方もまだわからない、先のことなんてあんまり考えなくてもよかったあの特有な時期。ヒリヒリしてしんどい。
終盤で全てが繋がる感じがフィクションならではのおもしろさ。ただ、誰にとっても素敵な結末というわけではなかったけれど。おっさんかわいそうだったな。
Posted by ブクログ
初めて湊かなえさんの作品を読んだ
なんか少し読みにくいというか難しかった気がする
由紀と敦子、2人の視点で描写が変わるのが少し難しくて最初は今はどっちの話?ってなってた
私も死を見れば何か変わるというか大人になれるのかなと思っていたけどそうでもないらしい
読んでいる途中の時は由紀の方が強くて敦子の方が弱い印象があったが敦子も由紀もお互いがお互いを求め、成長してると思った
敦子と由紀の2人の友情に感動した
物語に出てくる人が後々繋がってきて物語に関係してくるのが面白かった
昴とタッチーの頭のいい計画にもハッとさせられた
小学生なのに高校生の私よりも頭が良さそうで嫌だ
1番のお気に入りのシーンは由紀が警察に報告したことで紫織はいじめを受け自殺することになるところです
Posted by ブクログ
まさに因果応報。読み終わってすぐに序盤を読み返し、さらに衝撃を受けた。
青春の爽やかさもありながら嫌な読後感もあり、不思議な感覚に陥った。
Posted by ブクログ
『死』という言葉が指す意味を考え直すいい機会になる
高校生二人を中心に描く、『死』に対する好奇心から始まる物語
親友二人のリアルすぎる距離感に加えて、どんでん返しのオンパレード
読み止めるタイミングがほんとない、、
没頭して湊かなえさんのイヤミスを見てみたい初心者の方にもめっちゃおすすめ!
Posted by ブクログ
死に対する新しい価値観を得ることができたと思う。最初は人物が知らない間に変わってたから困惑しながら読んでいたけど、どんどん物語が加速していく感じで後半にいくにつれて読むスピードが早くなった。
死の瞬間を見てみたいって思ったことなかったから面白かった
Posted by ブクログ
「因果応報」がテーマの話
死に魅入られる敦子と由紀
友情の揺らぎ、そして和解→アスタリスクの数
因果応報、地獄に堕ちろ
盗作のすえ自殺、嘘痴漢のすえ自殺
終盤、数十ページで点と点が線になり、線が交差し面になる
Posted by ブクログ
とても読みやすくて面白い小説でした。
女子高生の何とも言えないリアルな情景が伝わってきて、湊かなえ先生すごいと感じます。
最初の導入から最後の締めまで、上手くパズルのピースのように繋がっていく感じは読んでいてとても気持ちが良いです。
その反面、途中まで読んで一回手を止めると、あれあの場面ってどんなだったっけ?あの人なんて言ってたっけ?名前なんだっけ?と見返したくなります。
え、こことここがこう繋がってくるんだという感動を味わえます。
私が星5付けられなかったのは、感情移入がしづらかったことが挙げられます。
あらすじにもありますが、「人が死ぬのを見てみたい」という衝動に駆られる女子高生たち…この前提があってこの物語は進んでいきますが、どうしても理解できませんでした。別にこれ自体がこの小説の肝には全くなっておらず、重要な部分でもないことは分かっているのですが、どうしても一回ん?と思うと最後まで引っかかりが取れない性分です。。。
物語自体は面白く、構成も読みやすさも最高です。誰が読んでも面白いと言う小説なのではないでしょうか。
2026年6冊目
Posted by ブクログ
由紀さんの斜に構えてる感じとか、自分の目標を達成するために即行動してなんやかんや器用って感じがいい。
わたしはハッピーエンドが好きなので、少女ふたりとタッチーはそれぞれ幸せでいてくれると思ってます
仕方がないって諦めなくてもいいように!
Posted by ブクログ
少女達のそれぞれのストーリーは、みんな自己中心的。
ストレートな感情の数々は初々しくも、幼さない。死に対して憧れのような不思議な感覚を持ち、、、これぞ思春期と思いました。
自分達が思っているほどその世界は広くないけれど、その中で少しずつ成長していけばいい、と思っていたけれど結局は何も変わってなく、やはり皆が最後まで自己中心的でした。
登場人物、みんな幼すぎない?
読みやすかったけど、読後感が良くないです。
Posted by ブクログ
不思議な展開で、物語の発端も面白い。理不尽に対してどう向き合うか、理不尽を前提とする世の中で、友情は大切だというメッセージを訴えたい?
難しいお話だった笑 振り返れば、タイトルは少女だった
Posted by ブクログ
★4.0
二人の視点から物語が進み、後半にかけて噛み合い始めてからが面白かった。
過不足なく伏線を回収しきってくれた感じ。
イヤミス感は比較的少なめだと思う。
Posted by ブクログ
正直、途中までは2人の少女の目的が見えず、読むのをやめようかと思うほど共感できませんでした。しかし、物語が交差し始めた瞬間に景色が一変。それまでの何気ないエピソードがすべて意味を持ち始め、一気に物語に鮮やかな色が宿りました。バラバラだったピースが完璧な絵を形作るその手腕は、まさに「さすが」の一言。最後まで読み切って本当に良かったと思える、見事な構成力でした。
匿名
面白かった
面白かったが、若干消化不良かなとも思った
本来の目的である「人が死ぬことを見て、死を悟ること」の回収が、刺されたところを見て「死はただただ消えるだけ」の淡いものだと再認識する…だけというのはちょっと薄いかも
Posted by ブクログ
湊かなえらしい伏線はりまくりの作品でした。にしても、よくもまあこれだけ…と驚きを隠せない。
告白も少女も読みやすいのは、物語が一人称で進んでいくからなんだろう。人間って日々これだけのことを頭の中で唱えながら生活してるんだな、と改めて気づかされました。
Posted by ブクログ
告白と同様に、本当によくできたプロットだと思った。二人が花火祭りの中を駆け抜ける姿と最後に病院から公園まで駆け抜ける姿が重なった瞬間が、とてもよかった。それでいて、もう一つの親友のペア(紫織と星羅)はどちらも最終的に自殺してしまうというのが、なんとも後味が悪い。輝かしい青春のひと時を見ていると思っても、実は裏では人を傷つけ貶めている彼女たちには、人間の二面性を強く実感させられる。
Posted by ブクログ
由紀のおばあちゃんを偶然、敦子がそうと知らずに助けたあと、敦子が本気で由紀に報復として殺されるのではないかと悩むシーンが好き。
普通に考えたらギャグでしかないのに、シリアスな雰囲気というか、敦子が由紀の触れてはいけない闇に触れてしまったような逃げ場のない感覚が痛いくらいうまく表現されていて、さすがだなと。
Posted by ブクログ
湊さんの伏線回収の鮮やかさに唸らされた。
二人の少女の拗れた友情を礎に、思春期の死に対する好奇的な関心、家族や友人の言葉の呪詛、未熟さゆえの妬みや被害者意識みたいな自分勝手な悪意、私が主人公らと同じ女子高生の時に読めていたらもっと響いていたかも。
あとがきに書かれていた書店員の感想が面白かった、因果応報がテーマの一つである作品で、二人を死に追いやった二人はこれからどのような報いを受けるのか。
一方で、おっさんは報いを受けるべき行いはしていないのに不遇に追いやられているし、因果応報すら理想論な世の中だとも感じる。
本筋ではないだろうけど、「悪いことをしたから殺される。これは、究極の罰は死だと言ってるのと同じでしょ。」という岡さんのセリフがどうしてか刺さった。因果応報でさえ世の常ではない中で唯一の絶対は死であり、それは罰なの、それとも救いなの、ゲームオーバーなのかゲームクリアなのか退場なのか。
死ぬときに人生の答え合わせみたいなのがあって、戦績が全て教えてもらえたらいいのにな、って定期的に思う。
Posted by ブクログ
登場人物同士の関係が裏で繋がり過ぎている点にやや不自然さを感じた。
ただ、それは単なる偶然の多さというよりも、限られた視点の中で世界を捉えている登場人物たちの歪んだ認識が反映された結果にも思える。
それぞれが自分の見たいものだけを見ているからこそ、現実の広がりよりも閉じた関係性の中で物語が完結してしまう。その窮屈さが逆にこの作品の息苦しさに繋がっていた。
Posted by ブクログ
すごく面白くて続きが読みたいって感じでもなかったけど、なんとなく気になって最後まで読んでしまうような内容だった。最初と最後の物語の1番大事そうな部分が主人公たちじゃないっていうのが、すごいと思った。因果応報、地獄に堕ちろが忘れられない。
Posted by ブクログ
今回もサイコパス要素なかったなー、、
おっさん言いすぎてて途中もういいっちゅーねんってなってしまうけど
ラストのレンサイコパス(負の連鎖)の取り入れはまーまーやけど出版当時ならまだしも今、現代のその後いっぱいでてきた作品のせいか?
サイコパス弱かったなー。。時代やなー。
Posted by ブクログ
ミステリやサスペンスの中でも、登場人物同士のすれ違いや距離感を緻密に書くことに重きを置いている作品のように思えた。しかし、由紀と敦子の「人が死ぬところを見てみたい」と言う動機にあまり共感できなかった。気持ちはわからないでもなかったが、「人が死ぬところを見たい」と思うには動機が浅すぎると感じた。ただ、初めはぼんやりとした登場人物同士の関係が、徐々にその輪郭がくっきりと見えてきて、気づけば全員が絡み合っているという構成は素晴らしかった。
解説にもある通り、「因果応報!地獄に堕ちろ!」が本作のテーゼであると思う。終章で遺書の書き手は紫織だと発覚する。読んだ瞬間はイジメられて自殺したことに同情しかけたが、彼女も一家を崩壊させるほどの罪を犯しているのを思い出して、まあしゃあないかと思った。とすれば、星羅と紫織は応報を受けて自殺に追いやられたが、その原因を作った由紀と敦子はどうなるのだろうか。悪を裁いたと言えばそうなるが、自殺に追いやる原因を作ったことには変わりない。しかし、フィクション特有の、登場人物全員が何らかの形で都合よく絡み合う世界の中では因果応報は正しいと思うが、現実ではこううまく因果応報されると思わない。
昴くんがおっさんを殺そうとするのは予想がついて少し落胆していたが、さらに予期できない展開が待っていて心が弾んだ。
「自分が不器用だと言う人の大半は、気が利かないだけ」と言うセリフには納得した。