あらすじ
親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く――死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。
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Posted by ブクログ
お願いだからバッドエンドにならないで!
そう念じながらページをめくる手がとまらなかった。
それほどまでに少女たち、そしておっさん、子供たちに感情移入していた。
複雑にからみあう糸をほぐしていくように、登場人物たちの関係が伏線回収されながら解き明かされていく。
本当に美しくて儚い物語だった。
Posted by ブクログ
2025.10
2人の少女がメインで切り替わりながら話が進んでいく。
2人とも危ない思想を持っているし、その考え方に共感できはしないものの、女子高生の不安定さのようなものが感じられる。
2人の少女が体験していく話が段々交差していく点がとても先を読ませたくさせる。
エピローグを読んだ時の衝撃も凄く、構成のまとまりと読みやすさから星5。おもしろかった!
Posted by ブクログ
ラストが衝撃だった。まさにイヤミス。
人の死を見てみたい少女2人の話。
すらすら読めて内容が入ってきやすかった。
それにしても湊かなえはいつも独特な世界観の小説を書くなあ。
Posted by ブクログ
なんか読み終わった後告白みたいにやばいのかなと思ったら結構爽快に終わって気持ちいい。
視点が2人の主人公で細かく変わり、お互いの場面が近寄ったり、、離れたり、、、、
*の意味も深い!
Posted by ブクログ
すっっっごく好きだった。
視点がコロコロ変わるけど、それがまた、2人の似ているようで全然違う内面の対比が鮮やかになっていて、
でも本当はお互いに、好きで尊敬しているんだ
という部分もはっきり浮き彫りになり
この時期だからこその、
特有の不安定な中にある、親友の関係
誰よりも相手を求めながらも、
誰よりも相手に疑心暗鬼。
不気味に美しい。
そしてその不気味さが、死への興味への不気味さにも繋がっていく。
なんとなく暗くて、でもなぜか夏の爽やかさがこちらにまで伝わってきて、じっとりと湿度が高い。
最後、全ての人間関係が繋がっていって
最悪の形でひとつの環になるのが最高
面白い上になんとなくサクサク読めたのも良かった
Posted by ブクログ
久々に面白くて一気に読んでしまった作品
高校生くらいの思春期の時代って自他の境界がなくて、正直誰が喋っているのかわからずふわふわした理解で物語を読み進めてしまったけれど、あとがきを読んでアスタリスクの数でわかりやすくどっち視点なのか示されて居たとのことで納得、すごい
"因果応報"
がしっかり登場人物たちのなかで伏線回収されてて最後の最後まで目が離せなかったなあ
Posted by ブクログ
大人向け「ばちがあたる」がテーマの小説!
最後で遺書の真相がはっきりして面白かった。
高校生視点で描かれてるし、展開が気になってすらすら一気に読めた(o'∀')b
おもしろい!
読んでいくうちに繋がっていく感じがおもしろくて一気に読んでしまいました。人の本当の気持ちを理解するのは難しいと感じました。
Posted by ブクログ
◎ 再読
あらすじは覚えていたけど結末はどうだったっけな〜とぼんやり思いながら読んだ。半分過ぎたあたりでどういう結末だったかをざっくりとだけど思い出した。結末がわかっててもやっぱり面白かったし、ミステリーを読んだ!っていうこのワクワク感が味わえるのがたのしい。
私も学生の時、2人グループだったけど転校生を入れて3人グループになったことがあるから、3人ならではのやきもきした気持ちだったり、なかなか素直になれなくて遠回りしちゃったりとかが懐かしくて微笑ましかった。最後に向けて由紀と敦子はTHE青春!って感じでとても良い雰囲気になってるけど、最後にちゃんとミステリーってことを忘れさせないでくれるのがまた良かった。
夏休みの時期に読むのがおすすめ。
Posted by ブクログ
前作の『告白』と同じく、人間の”闇”と”純粋さ”の部分に焦点を当てた人間ドラマサスペンス作品。
少女2人の視点を交互に描き、物語を紡いでいく。段階的に伏線が配置されており無意識に物語に惹き込まれる。張り巡らされた伏線が一挙に回収される構成は流石である。そして、余韻の残るラスト...
Posted by ブクログ
かなりのんびり読んだ
最後の最後で1つ残らず全部繋がってめちゃくちゃすごかったし、のんびり読んでたが故に読み終わったあとに最初の数ページを読み返した
この全部が繋がってしまう感じ、コミュニティが小さい田舎特有だな〜とも思った
自殺をしたのはてっきりユキか敦子のどちらかだと完全に思い込んで読んでたからかなり衝撃だった
Posted by ブクログ
有名だから読んでみた。ありきたりそうでありきたりじゃなかった。人の本心に触れてしまった感覚が抜けない。ころころ視点が変わる所が今の若者に対して飽きさせないいい書き方だと感じた。やっぱり3人組の悲しさが滲み出ている。3日ほどでスラスラ空いた時間に読んだが面白い。評価されている理由がわかった気がする。
Posted by ブクログ
2025/10/17 オーディブル
淡々としており今誰視点なのか分からなくなった。少し戻してまた聞く、少し戻してまた聞くの繰り返し。物語的には面白かったです。おっさん可哀想。
Posted by ブクログ
視点が細かく入れ替わるため、初見では人物を追うのが難しかった。誰がどこにいて、何をしているのかを理解するのに時間を要した。複雑に絡み合う人間模様と因果を感じる物語だった。
Posted by ブクログ
何故か死に対して拘りをもつ由紀と敦子。互いに他者の死を求めて病院と老人ホームにボランティアにいく。彼女たちが関わった各登場人物が伏線的に絡んでくる展開は秀逸であった。
最後、由紀と敦子の関係が改善したかと思いきや第3者であると思っていた紫織がクローズアップされ、すっきりした読後感にならないのが湊かなえ作品らしいと感じた。
Posted by ブクログ
視点がコロコロ変わるから、
誰視点なのか分かりづらかったけど、
後半になるにつれて慣れてきた。
*の数で区別されているのを読んだ後に知った。
内容は、
この先どうなるんだろうとわくわく
読み進めていくにつれて
こことここは繋がるんだろうな、
というところがどんどん繋がっていき
最後に全部が繋がるような伏線回収
気持ち良すぎた。
内容は自殺や死をテーマにしていて
ダークだけれど、
物語としては構成も上手いし、
読んでいて面白かったです。
Posted by ブクログ
前半は誰目線の話なのか曖昧でふわふわとしながら読み進めた。人が死ぬ瞬間をみたいなんて縁起が悪い少女が3人もでてくるんだから共感出来ないなと思いつつ。
部活の挫折とか家庭の事情とか、少女っていうとまだ幼い女の子だけれど、大人よりも考えていることって沢山あるんだろうなと思った
私自身後半すごく重なる部分があって、読んでいてとても辛かった
そして最後はとても衝撃で解説も含めめっちゃ面白かった
解説読まないと全部理解出来なかったからもっと沢山本読んで自分で伏線回収できるようになりたいな
Posted by ブクログ
湊かなえさん特有の女性の心の中の醜いけどリアルな感情でかつ女子高生が中心なこともあり幼さもあって、始めは少し読み進めるのがしんどい部分もあった。途中から、関連がありそうだと思っていた2つの話が色んな所で繋がり始めて、急に面白くなった。最後の最後までキレイに伏線回収されて終わった。
Posted by ブクログ
2人の子供の入れ替わりや遺書のミスリードにはとても驚かされ、主人公たちの少し奇妙な心を描いた語り方には引き込まれました。
全ての登場人物が死を挟んで意外なところで繋がっていること、それらの伏線には感動しつつも、ご都合主義を感じてしまいました。
ミステリーとしての完成度はとても高かったですが、主人公2人の人間性のストーリーが省かれていると感じるところが多かったです。
Posted by ブクログ
由紀と敦子に関わった人達が、次々に繋がっていきながら、伏線がどんどん回収されていくストーリーはお見事でした。
2回目を読むと"こんなところにも伏線が…!!"と新たな発見があり、もう一度楽しむことが出来ました。
女子高生を魅了する『リズ』の存在も大きかったなぁ。
匿名
面白かった
面白かったが、若干消化不良かなとも思った
本来の目的である「人が死ぬことを見て、死を悟ること」の回収が、刺されたところを見て「死はただただ消えるだけ」の淡いものだと再認識する…だけというのはちょっと薄いかも
Posted by ブクログ
「死」を見たい2人の女子高生がそれぞれ老人ホームと小児病棟へ。
彼女たちの残酷な本心が、誰も言わないけどみんなの本心なのではと思うくらい共感できた。
小さなズレからなんとなく距離ができてしまった2人。この辺りが女子高生のリアルを感じた。
手の傷や小説の盗作、冤罪事件、花火大会。
たくさんの伏線が気持ちよく繋がる。
2人が何度もニアミスしそうになるのを乗り越えて、ちゃんと予想通りに繋がって(初めからイヤミスだろうなと思いながら読んでいたので、いつどんな酷いことが起こるかと覚悟していたが)感動すら覚えたのに、やっぱり最後は落とされた。
蛇足ととるか、湊かなえならではの展開と捉えるか。
Posted by ブクログ
Audibleにて。
死を見てみたい。というフレーズにひかれて聞いてみたけれど、少し思っていたのとは違った展開になった。タイトルどおり、少女らしい清々しさを聴き終わった後に感じました。
結構序盤に展開が読めてしまったのが、残念だなと答え合わせをしながら聞いていたけれど、最後の最後まで繋がっていたのはビックリ。湊かなえの執念を感じた。
Posted by ブクログ
登場した人物すべてが最終的につながったのがすごい。
「因果応報」という言葉がそのまま1つの物語になったような感じで読み終わった後の怖さと何とも言えない感じがすごかった。
Posted by ブクログ
最後の最後まで伏線を回収していて、
え?そことそこも繋がる?って驚かされた。
全て内容が分かった今の状態で、また読み返してみたいと思ってしまうような作品。
最初は人の死に興味を持つ高校生の気持ちが理解できず、あまり入り込めないかと思っていた。
けど、途中からは続きが気になり3日間の空いた時間だけで読み終えてしまうほど夢中になっていた。
すごく楽しめたけどやっぱりイヤミスを読むと、
次は一旦心がほわっと温かくなる本を読みたくなってしまう、、、
Posted by ブクログ
ひねくれたヤバい思想を持っているけど、JKらしあキラキラした気持ちが溢れていたり、大人と対等に関わったり、子供っぽい行動をしたり、思春期だなあと感じながら読むドロっとしたミステリーだった。