【感想・ネタバレ】ポイズンドーター・ホーリーマザーのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月03日

 マイディアレスト
刑事さんと話をしている回想の話。母親には妹と明らかに違う育て方をされた。唯一のともだち、猫のスカーレット。刑事には事件があった時間、スカーレットの蚤取りをしていたと話した。妹とは仲が良くはなかったし、母親が好きではないのも、幼少のころからなのだと思う。

 ベストフレンド
脚本家...続きを読むを目指す涼香。授賞式にいた涼香を負かした相手は田舎から出てきたピンクスーツのダサい女。プロットの書き方も知らず、のこのことやってきた。映像化されたドラマも酷い。でも最後に涼香のブログにあるように、そんな人がいなくちゃ頑張れない。ライバルがいなきゃ。負かしたい相手がいなきゃ。

 罪深き女
アパートに二人暮らしの幸奈。そこに正幸くん親子が引っ越してきた。いちご坊や。お互い親に問題があり、幸奈は正幸くんを弟のように思っていた。こどもにとっては親が全てなのに、親に縛られてる。まともな判断なんてできるわけがない。火事はタバコの不始末が原因なのか。

 優しい人
親から他人に優しくすることを強制されていた。別に好きではないし、嫌いでもない。ただ優しくする。ティッシュを貸す、ブログの手伝いをする、それだけ。なのに相手はいつも勘違いをする。だから殺した。

 ポイズンドーター
女優の弓香。幼い頃から親に縛られて育った。女優になったあとも、キスシーンでも出てくれば親から電話がかかってくる。満足に活動できない。親友からの同窓会の誘いも親に会いたくない一心で断った。「人生オセロ」の出演依頼。テーマは「毒親」。果たして出るべきなのか。

 ホーリーマザー
 親友の理穂にどうしても会いたいと弓香がたのむ。一度は断ったが、明らかに様子がおかしく、結局会うことにした。そこで理穂は弓香に突きつけた。佳香さんは毒親なんかじゃない。あんたが毒娘なんだ。


 六作中五作が親と娘についての話。親が悪いのか、娘、こどもが悪いのか。毒親か毒娘か。
 

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Posted by ブクログ 2024年03月13日

母と娘の話を中心に描いた短編集。
後半の『ポイズンドーター』と『ホーリーマザー』は、最初は毒親に苦しめられる娘の話として描かれているが、次の話でその裏側を知れる仕組みとなっており、親子関係のあり方について考えさせられた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月06日

良かれと思った事も子供にはこんな風に伝わるんだなぁと重い気持ちになった。綺麗ごとだけど、子供が親にされた事をネガティブに受け取ってしまうのは仕方ないかなと。幼い時の記憶なんてそんなものでは。
一方的な意見を鵜呑みにしないのが大事だなと思う話だった。
サクッと嫌な気持ちが味わえて良かったです。さすが湊...続きを読むかなえさんです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月01日

いろんな形の女同士の、それぞれの立場からの善意の思い込み、正義のすれ違いがなんとも絶妙に絡み合って、なんとも後味の悪い結末へ…。
しかし、読んでいる最中に感じたことは、自分自身も湊かなえさんの描いている「毒親」なのではないか?ということ。その気づきに一瞬戦慄も覚えた。
しかし、最終話『ホーリーマザー...続きを読む』でのある文章に救われる。『たくさんの人がそうやって、娘を卒業して、母親になるんだよ。~中略~ノートを一冊忘れていることに気付けば、走って学校まで届けに行くはずだ。』
完璧でなくても、うまくいかなくても自分なりに子供を愛そう、と思わせてくれる作品でした。

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Posted by ブクログ 2023年08月15日

物凄く後味の悪い!
実は1話目が個人的にショッキングといいますか、読むのを中断しようかと思ったと言いますか…
ですが、読み進めて良かったと思っております

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

短編がいくつか入っていて読みやすかった。
タイトルにもなっている「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」で見る視線によってこんなにも考え方や感じ方が違うのかと衝撃を受けた。娘目線でみれば毒親だと感じるし、母親達の目線から見れば子を想ってのことだったのではないかとも感じた。

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Posted by ブクログ 2023年07月12日

ほーんとに読後の嫌な感じが特に強い本
ほとんどが母と娘についての話で、どれも毒親とそのせいで破滅した娘の話に見える
1番最後の話だけちゃんと両サイド視点で書かれていて、お互い様だ…ってなった
自分も子供の時親のことうざったく感じてたし、毒親じゃんって思ったことも無いとは言えないけど、
後から考えると...続きを読む勉強をサボりたかった私を親は見透かしてただけだし、普通に教育の為に怒ってくれてたんだなと思う
怒り方がヒスっぽかったけど、別にそれは私の怒らせ方も悪かったし、そういう性格だから毒親じゃないよなと今になってはちゃんと思う
育ててくれてありがとうお母さん

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Posted by ブクログ 2023年06月17日

私の読書人生の中でもトップ3に入るくらい面白かった!

短編集なので、一つ一つ、さくさくっと読めます。
最後の2話は相互に関連していますが、それ以外は独立した小説です。

叙述トリックが使われているわけではないのに、読み始めと読み終わりで、どんでん返しの如く、印象をガラッと変えてしまう短編集。

...続きを読む対にくるぞ…と分かっていても、予想をしていても、はじめとおわりで物語の印象をガラリと変えてしまうのが本当に面白かったです。

さらに、さすが湊かなえ作品といったところか…
読んだ後の鬱々としたイヤミス感。
うわぁとスッキリいかない結末がなんとも病みつきになる面白さでした。

有名どころじゃないのが本当に惜しいと思える作品でしたし、これまでも、これからも1番好きな作家さんだなと確信した作品でした。

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

これぞイヤミス。母と娘を題材にした短編集。んー嫌な気持ち!全体的に似ててどれがどれだっけってなるけど個人的には「マイディアレスト」「優しい人」が好き。あと表題作は、結局当事者どちらの感じ方もあるし、それぞれの真実があるから、どちらが悪いとか何とも言えないわ!

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Posted by ブクログ 2024年04月19日

6つの短編からなる短編集といいつつも、この短さで姉妹の確執(いや妹の方は姉を母とともにバカにしている)を描いた「マイディアレスト」や脚本家を目指す男女3人の妬み、嫉妬を描いた「ベストフレンド」などなど。どの作品も各登場人物の視点で語られていくうちにラストへたどり着くとそういうことだったの?!と驚いた...続きを読むり。ドラマや映画館されることが多いのも納得の面白さだった。何より短編集なので気軽に好きな時に好きなものを楽しみ、読後もあれこれ思いを馳せられるのもよい。女性同士の関係が多い1冊だけれどどの話も面白かった。表題作ももちろん面白いけれど「ベストフレンド」も面白かった。しかし表題のポイズンドーター、ホーリーマザーはいろいろな意味に取れておもしろい!

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Posted by ブクログ 2024年04月09日

湊かなえさんが、得意?とする毒親シリーズの最高峰。
こんな親が世の中たくさんいるんだと思うとゾッとするし、読み終えた後のなんとも言えない虚しさというか、モヤモヤ感に襲われる。それが湊かなえ作品の特徴とも言える。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

同じ事柄も視点が変わると全く違って思える。
友達、母と娘。
人間なんて主観で生きてるもんなー。

自分が母になった今は、娘の気持ちだけじゃなく母の気持ちもわかるし、どっちかというと母に感情移入してしまう場面も多くて。

娘と共依存みたいになってしまうのは違うと思うし、管理や支配するのも違うと思う。
...続きを読むでも放任すればいいってわけでもなく。

さじ加減が本当に難しいよなーと。

息子とだったらこうはならないのか。
同性だからこうなってしまうのか。

永遠の課題な気がするな。

湊先生は本当にこういうの書くのが絶妙に上手いと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月09日

どの話も容赦なく痛い話だった。
女性ならどこかひとつは投影してしまう部分があるのではないか。
最初のマイディアリストからスタートでどんと気分を落とされ。主人公に共感してしまう私は危ないのかな…
仕事をしていなくて実家にお世話になってるから負目を感じるし自己肯定感も低くなってる時に、
妹のあのバカにし...続きを読むたイヤな感じ、母親と妹が自分のことを影で噂してるのを目撃した時の気持ち、入ってほしくない領域にズカズカ入り込んでくる感じ、もうほんと湊かなえ上手いなぁと。
優しい人もみにつまされる。ポインズントーターは主人公に感情移入して一気に読んだ。そこからのホーリーマザーで色々考えさせられたけど。
私はドーター側しかしらないが弓香が気の毒だと思った。
極論のマリアの例を出されたら何も言えない。
マリアの母親は毒親というか人として最低。毒親以前の問題。やっかいなのは、愛情を免罪符に子供を支配すること。弓香の母親は言葉が足りなかったのもあるが、なんでも一方的すぎる。母親のがっかりした顔を見たくなくて今まで言う通りにしてきた弓香にとってやっぱり母親と縁を切ることはできない。どこかでわかって欲しいっていう気持ちがあったと思う。
友人も正義を振り翳してるように思う。彼女は客観的に母親と自分の関係に気づいて自分で今の状況を選んでるが、それはそれ。弓香とは状況も違う。
親になるのが怖くなるような本でした。

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Posted by ブクログ 2024年02月09日

母娘のこじれた距離感が見事に描かれている。

母の立場と娘の立場では
また読んだ感想が違うんだろうな…とも思った。

イヤミスとはわかっていながらも
母になるのが怖いと思ってしまった。

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Posted by ブクログ 2024年02月09日

母娘、姉妹、女友達etc、それぞれの立場、状況の中での葛藤が描かれた6編の短編集。

特に表題になってる2編は、男の自分ではなかなか理解し難い部分もあるのかな、と思いつつも、何だか全編通して「思い込み」ってやつは中々の悪魔だな、と感じる作品群でした。

ほんのひとつまみの会話があれば解決しないのかな...続きを読む、って考えてしまう。まぁそれでは、物語や小説にならないんでしょうが(笑)。

自分は結婚もしてないし、子供もいませんが、将来は、ホーリーパパになりたいなぁ(笑)。

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Posted by ブクログ 2023年11月13日

湊かなえさんの本はなんと初めて読んだ。面白い。
本のタイトルにもなっている「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」は、自分が娘なのか母なのかどっちつかずの今の私にぴったりの作品だった。

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Posted by ブクログ 2023年09月18日

2023年21冊目。
誰かに向けた語りかけ口調で話が進むのが、いかにも湊かなえさんらしい。ヘヴィな内容なのに、すいすい読めてしまいました。
語る人や聞く人が異なれば、事実は違う姿を見せてくるのだと思い知らされます。
物語を読み進めていくと、誰が善人であるのか、誰が真実を語っているのかわからなくなった...続きを読むりしましたが、ある意味誰もが善人で、どれも真実なのであろうと思いました。
この一連の作品のキーともいえる「毒親」、について気づいたこと。
毒親エピソードとしてよく取り上げられているのって、母親であることが多いと思います。
やはり母親のほうが過干渉になりやすいからなのかなあ。
久々の湊作品、面白かったです。

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Posted by ブクログ 2023年07月10日

短編で読みやすい。

「マイディアレスト」でがっちり掴まれ、あっという間に全話読み終わった。
1番好きなのは「罪深き女」。
「優しい人」のオチの意味は自分で読んだ時にはわからなかったが、解説サイトを読んで納得。
「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」は考えさせられる。毒親という言葉が浸透してきたのは...続きを読む最近のイメージだったが、2015年に書かれた話だと知って驚いた。

好かれたい人には好かれないのに好かれたくない人には好かれてしまう人間関係の難しさを感じた。人間関係の嫌な部分が忠実に描かれている。

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Posted by ブクログ 2023年06月18日

湊かなえらしさというか…
人間同士のどろどろな関係とか
家族関係とか
実際にありうるような人間関係の問題を
書いているから面白い

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Posted by ブクログ 2023年06月16日

読んでいて、心にグッとくるものがあったのはベストフレンドと言う短編だったが、最後の2つポイズンドーター、ホーリーマザーは考えさせられるものがあり、その後全く眠れなくなったほどである。

娘の気持ちも読んでいると理解できるが、母親の気持ちも理解できる。
子育ては本当に難しい。

我が家のの5歳の息子の...続きを読む様子を見ていると、思うようにいかない事は全て母親のせいにして駄々をこねているが、毒娘もそれが大人になったバージョンなのかもしれない。

親と子のすれ違いの物語を読むと、じゃぁ親はどうすればよかったの?どうすればあなた、子供は満足できたの?と思ってしまう。
答えはあるのかな。



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Posted by ブクログ 2023年06月15日

母子家庭の悩み、母と娘
「被害妄想」「自己満足」「個人主義」「見栄」「世間体」が思わず浮かんだこの小説には「母子家庭の母と娘」の理想の立場を思い描ている。母が思う娘のあるべき姿、将来を夢見ながら厳しく育てる母、娘が思う母の存在は自分にだけは厳しく何事に対して事由も与えなてくれない母、互いに世間との意...続きを読む識の違いで摩擦が起き、互いを排除したい気持ちになる。母子家庭では世間の目を気にしながら生き抜く術を知るべきだと考える母は強く、娘に対して厳しくなるのは自然かもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年08月12日

湊さんお得意のイヤミス短編集。気づきや考えさせられることがあり、何とも言えない余韻が凄い。

表題になっている2タイトルは、特に視点によって物の見方がガラッと変わることを思い知らされる作品。社会問題に対する提起も含んでるのかな。

娘の気持ちが分かるからこそ、母親側の物語に深く考えさせられた。2作品...続きを読むを最後まで読んで初めて、其々のタイトルの意味が分かる。

煮詰まっていて、新しい視点や考えが欲しい時に読みたい一冊。

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Posted by ブクログ 2024年05月02日

私はあなたの奴隷じゃない!母と娘、姉と妹、男と女-。

『リバース』以来、5作品目の湊かなえsan。

1話目「マイディアレスト」が、”有紗のことを、ですか?解りました。”という姉の独白から始まっていて、これが原点の『告白』の教師と同じだ!とワクワクしながら読みました。細かいですが、このセリフの句点...続きを読む(、)の位置がたまりません。

妹への嫉妬、母の呪縛、腐っていく指や般若の笑い声という表現など、まさに湊sanの真骨頂。最後の”蚤取り”はゾッとしました。

この作品のメインは、5・6話目の「ポイズンド―タ―・ホーリーマザー」だと思いますが、正直、タイトルから後半で視点が変わるんだろうな と予想できてしまいました。ただ、変わり先が直接のマザーで無かった点は良かったと思います。

ということで、私のお気に入りは、冒頭のインパクトも含めて、1話目「マイディアレスト」に決定!

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Posted by ブクログ 2024年01月20日

後味が悪すぎた笑

さすが湊かなえさん!

短編集だったから、いつものように各登場人物にあまり感情移入出来なくて☆3です。
でも読みやすくて、続きが気になって、読書する時間を作ってまで読むのはやっぱり湊かなえさんの作品だからだと思う!!

いつもは逆の立場から見た登場人物の心情にものすごく共感するん...続きを読むだけど、今回は母親の方の意見には共感出来なかったなあ…これは私がまだ母親になったことがないからなのか?

最後。弓香の性格は悪い人のように感じたけど、でもやっぱりそれは理穂から見ただけの面であって、弓香の気持ちもものすごく分かるから一概に弓香の性格が悪いとは思えない。むしろ私は弓香に共感する。でも友達の幼少期のエピソードを許可なくテレビで話すってのは頂けないなあ。
芸能人はみんなああなのか?いちいち許可取ってらんないもんね。

まあ、それもこれも弓香と母親がちゃんと話し合えば誤解は生まれなかったんだろうな。弓香に母親と話す勇気がなかったのも問題だし、母親の言い方が良くないってのも問題。双方の問題だったんだろうなって思った。何も自殺する必要はないじゃんって思っちゃうけど、弓香の母親うつ病発症しちゃったっぽかったし、それほど弓香のことを第一に一生懸命生きてきたんだろうなあ。でもやっぱり親の意見を押し付けるのは本当によくないと思う。気持ちもちゃんと話して聞かせればよかったんだ。あと言い方やっぱり直した方がいいよ。娘に伝わらないじゃん。

って長々書いちゃうくらいにモヤモヤが止まらない話でした笑
最高!

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Posted by ブクログ 2023年10月21日

かなりヘビーなイヤミス短編集。
原田ひ香さんが、湊かなえ著「ユートピア」の解説で書いてた「主観と主観の殴り合い」という表現はこちらの作品の方が合ってると思う。
自分の見たい世界しか見ないのが人間、、

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Posted by ブクログ 2023年10月13日


親の心子知らずとは言ったもので、小さい頃、嫌だな、とか、口うるさいな、娘をコントロールしのうとするなと思っていたこともよくあった。

近頃になり、「毒親」と言う言葉が浸透してから、「ああ、毒親だったんだ」なんて、自分が感じていた事に名刺がついた気がしていた。

しかし、年齢を重ね、母親の気持ちを理...続きを読む解しようと努めていると、黒から白に変わるように親ゆえの心配ということ、親と娘は血が繋がっていても、生まれ育った環境、時代背景、築いてきた人間関係も違うのだから価値観が違うのは当たり前ということが分かるようになり、母親という存在の見方も変わった。

家族だからこそ、分かってほしいと思っていたり、自分の思い描いている母親像を母に求めてしまっていたということにも気づくことができた。

毒親、親ガチャなどという言葉が浸透し、救われる人もいるのだろう。
しかし、それを言い訳に母親という存在、母親という人柄に向き合わない毒娘という存在ができてしまっているのではないだろうか。

もちろん、本作に描かれるアリアの母のような搾取する本当に毒のある親も一定数いるだろう。

子供は母親になってからはじめて、母を理解するのかもしれない。

私は母親の価値観、気持ちを理解し得ないこともあるかもしれないけど、向き合う努力はしていきたい。

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Posted by ブクログ 2023年08月19日

マイディアレスト
母に育てられた姉と妹。姉には厳しく育てられているのに妹には特に厳しくせずに自由奔放な人生。姉には彼氏、友達もいちいち報告。正反対の育て方に嫉妬を覚えてしまい姉にとっての唯一の癒しが猫。
妹は彼氏を何人も作り別れての繰り返し、引きこもりがちの姉についには自分の自慢話をするかのように嫌...続きを読む味をいってしまい…姉妹のなかでの葛藤、嫉妬があって性格も正反対で姉側の視点やったけど闇深い一家やなって思った
ベストフレンド…受賞発表式をきっかけに3人の受賞者が集まり意見をいいあう程の仲になるが内心ではそれぞれの嫉妬心が募りついに活躍しはじめた薫子に殺意を抱いてしまう…友情とは何なのか考えられた。脚本を浴び日の目を浴びる薫子に対して嫉妬や自分だったらこうするなどアドバイスするついでにか殺意まで抱くってよっぽど自分の脚本に自信があったんかなって思う
表題作のポイズンドーター、ホーリーマザーは対になってて娘の告白、友人の証言による視点、毒親の真実…友人は弓香みたいに毒娘にはなりたくない、親友じゃないって突き放すけど実は理穂自身も実娘にああいうふうに育てたいとか願望があったりして厳しく育ててるんじゃないかって思ったり…
弓香は毒親っていうてるけど実際はどうなったのか他の証言もあって真実はどうなんかな
人間の闇深さや嫉妬にまみれたショートストーリーやった
頭のなか整理できなくて中々纏められてないし、感想殆ど書いてないやん、自分w

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Posted by ブクログ 2023年07月11日

久々に湊かなえさんの本を読んでこれだこれだと思った。重いんだけどどこか引き込まれる。当事者たちが語る視点と客観的に見た視点と、それを読んでいる私。語っていることはそれぞれ食い違っているんだけど、真実なんて一つじゃなくてそう思えばそれが本人にとって事実になるわけで、、。たしかに子供の頃の記憶は子供の為...続きを読むだって言われてやらされたこともあったし、理不尽と思うことも多かった。それが自分が親になったら子供を正しく育てきゃいけないと思うこともあって、悪戦苦闘しながらもつい口うるさくなってしまう。毒親ってどこから?っていうその加減が難しいし、親と子っていう近いけど個別の人間っていう関係が悩ましいテーマだった。

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Posted by ブクログ 2023年07月03日

湊かなえさんが書く女性たちの物語。娘と母の関係を書く話は「母性」を思わせる要素もあり。ベストフレンドが1番面白かった。しかし、湊かなえさんは長編の方が好きかもしれない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年07月02日


物事は、どの側面から見るかによって捉え方が変わる。親から見た娘、娘から見た親、とか。
本当のことなんて誰もわからないんだなと思った。

優しく、賢く、良い子に育てたいというのは普通の考えで、そのために行き違う。
過剰さに気づく母もいるが、止められない。
母には母の事情が、娘には娘の事情があって、そ...続きを読むれは悪意がなくとも生じてしまう。母だって、誰かの娘である。この連鎖は、耐えることがないのだと思う。

このレベルで毒親認定されるんだ…?と思うこともあった。最終話の溺れる話と同じことだ。

マリア、は名前の通り聖母。でも、聖母は悲劇だ。
聖母のような母、娘を理想としても、それは幸せになれないのだと思う。優しさは、幸せと繋がらない。

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