【感想・ネタバレ】ポイズンドーター・ホーリーマザーのレビュー

あらすじ

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き……。(「ポイズンドーター」) 母と娘、姉と妹、友だち、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる。名手のエッセンスが全編に満ちた極上の傑作集!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

上手くいかないことがあったときに「これは小さいころに親から愛されなかったから」「世間からズレてる親の遺伝子を継いでしまったから」と家庭のせいにしがちな自分に気がついた。



きっと、母の実家はそこそこ裕福だったのだと思います。自分が子どもの頃と同じような感覚でもてなしの準備をしたはいいけれど、同じようには事が運ばない。むしろ、こんな狭い部屋に住んでいることをわざわざ知らせたような形になり、どこかで帳尻を合わせようとした。それが学歴の話だったのかもしれません。

「要は、お互い、人付き合いに関しては、超面倒臭がりだってこと。大切な人は人生に一人だけいれば充分」

彼女の苦しみは、結婚ですべて解消されたということか。もともと、私ほどではなかったということか。それとも、無意識のうちに悲劇の連鎖を繰り返そうとしているのか。

 もう、何を言っても弓香に通じる気がしない。きっと、この人は根の部分では苦しんでいないのだ。女優としての人気が下がったり、役に恵まれなかったりと、人生が上手くいかないと感じる時だけ母親のせいにして、苦しんでいるフリをして、ダメな原因はすべて自分の外にあるのだと、無意識のうちに自分に思い込ませようとしているのだ。

 母親のことを面倒だなと思っていても、姑よりはマシ。嘘だと思うなら、弓香も結婚してみればいい。同居なんてしたら、遅くとも一週間以内には、お母さんはとてもいい人だったんだなって思うようになるはずだから。たくさんの人がそうやって、娘を卒業して、母親になるんだよ

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4話分入っていて、短編なので飽きずにサクサク読めた。
1つ目の話は小説家を目指す3人の話
スタート地点は一緒だったはずなのに、自分もこんなに頑張っているはずなのに、、と相手の活躍を見て妬んだり羨んだり。はたまた自分の方が格上だと思っているうちは相手を下に見てばかにしていたり。
ほんとは他人と比べることなんて無いはずなのにどうしてもそう思ってしまうことはあるよなと自分にも心当たりがありました。ただ、一概に妬み嫉みが悪くはなく、それをバネに自分も頑張ろうと思えるかどうかが人間の成長への繋がることを再認識しました。

2つ目の話は同じアパートに住む子どもたちの話
ほとんど最後まで女の子視点から語られる。
が、最後1ページくらいは男の子視点。そこで全てが女の子側の勝手な解釈だったことがわかる。ただ、この話はじゃああの時男の子が階段に座ってお腹すかしてそうだったことや勉強教わってたことなどなんだったんだろう?と感じてよくわからなかった


3.4つ目の話は特におもしろく感じたけど、感想はまた気が向いた時に書きたいと思う、

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〜印象的な話〜

「ベストフレンド」

途中まで主人公の漣涼香が大豆生田薫子を妬み恨んでいるのかと思えば、実際には直下未来が殺害予告のブログを書き、行動に及んだと気づいた時、先入観の恐ろしさに驚いた。

漣は大豆生田のことを羨ましくも思っていたが、実際には強く尊敬し、心から親友と思っていたことを知ってしまうと、あまりにも無念で打ちひしがれた。

これがイヤミスなのかと衝撃だった。
だがイヤミスのはずなのに、文章の構成に感動したからなのか、極上の読後感だった。
不思議な体験ができ、光栄です。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「妬みをパワーに消化できないのは大概男」
この文大丈夫そ?笑
2013ならまあまだそんな時代でもないか

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集で読みやすかったです。
表題作の『ポイズンドーター』『ホーリーマザー』を一番期待して読んだのですが、自分ああまりピンと来ませんでした。
しかし、『マイディアレスト』『優しい人』は非常に面白いと感じました。マイディアレストは蚤取りに夢中になる狂った様子を展開に絡めている点、優しい人は貧乏くじを引き続けて苦しむ人がいることを前提に社会が成り立っている、優しくない人もいるがそれは悪では無いというメッセージがとても印象に残りました。
友人に進めるならこのふたつですね!

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バイト先の後輩から借りました!·͜·ᰔ短編だったから読みやすかった!

話自体は短く完結するものばかりだったけど、それらの1個1個で展開がひっくり返って、ちょっとモヤモヤするような読後感があって、短編でもしっかり湊かなえを感じました。

特に最後のポイズンドーターとホーリーマザーが印象に残った。

昨今、毒親や親ガチャという言葉が増えてきた。SNSの発展に伴って皆周りと比べてしまう様になって、自分の置かれた環境を嘆く人が増えているんだろうけど、この2つの短編はそれに一石を投じる内容だと思った。どこかで自分もポイズンドーターになっていないか、ヒヤヒヤさせられました。

私は辛さを感じる基準は人それぞれだから吐露する分にはいいかなって思ってたけど、この作品で「浅瀬で溺れている人が大袈裟にすると、沖で溺れている人が軽んじられる、気づかれない」って書かれてあって、自分の考えが甘かったなと反省しました ‎·ࡇ·
私はすぐに弱音を吐いてしまうタイプだけど、もっと強くならなければいけないなと思いました^_^

ただ、ホーリーマザーを読んでも、私はポイズンドーターの主人公が所謂「毒娘」だとは思えなかった。
この2人に足りなかったのは対話だと思います。娘側は嫌だと思うならもっと自分の気持ちを言うべきだし(子供が親に反抗するのは難しいのかもしれないけれど)、親は親でなぜそれがダメなのか、決めつけることなく、子供だとしても1人の人間としてまず扱うべきだったんじゃないかと思います。

今でも親には感謝してるつもりだけど、私も自分が親になって初めて、本当の意味で親に感謝したり、親の大変さが分かったりするんだろうな〜とこの本を読んで思いました。毒親、毒娘にならないように、健全な親子関係を築きたいものです。

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2025年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イヤミスの女王湊かなえのポイズン短編集。
「善」と思って相手にしていた事が相手にとってそれは「悪」であって、そのすれ違いにより大きな事態に発展したり。。
よく言われる''毒親''は世間から見て当たり前にそう思われるから呼ばれているけれども、娘目線は''毒親''だけど世間から見た分にはそう思えないという場合は判断が難しい(判断するものでも無いけど)。
例えば、母が我が子に危険な目にあって欲しくないから「暗くなる前には帰ってきなさい」とかける言葉も子によっては色んな受け取り方があり、''毒親''と言う人もいれば''優しい母''と言う人もいる。。
''毒親''があるなら''毒娘''などもあるよね。
んー感想が難しい。

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2025年12月18日

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