あらすじ
こんなはずでなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。拭いきれない姉への劣等感。夫から切り出された別離。いつの間にか心が離れた恋人。……真面目に、正直に、懸命に生きてきた。なのに、なぜ? 誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。新しい景色が背中を押してくれる、感動の連作長篇。
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Posted by ブクログ
再読。実はこの小説がきっかけとなり、山登りにハマりました。
山の中を歩くことで頭の中の霧がスッと晴れるような、そんな感覚がとてもわかります。
小説の女性たちのように、大きな決断をするのに、山は最適なのかもしれません。
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登山したい!
そう考えるきっかけになりました。
考えたいことがある時、仲間とうまくいかない時、本当の自分と向き合うために山に行くのはいいのかな。
オーディブルで1年ぶり2回目でしたが、初めてのように面白かった。
Posted by ブクログ
登山を通して振り返る人生のあれこれ。
ここにあるのは決してハッピーで愉快な仲間たちとの山行記録ではなく、なんか少し関係性が微妙で曖昧な人たちの話。
山は誰かと登ってても独りなの。
なぜなら身体と感覚は自分だけのものだから。
そしてそんな孤独の中で、いま目の前の歩いている人のことを思い考える。この人はどういう人なんだろうと。
そうして今までの言動や行動からレッテル貼りをする。その時どうしてもマイナス面が目についてしまって、だから大体、微妙な気持ちになる。
でもこの物語では、山でのその人の違う一面から、少しずつ誤解を紐解いていく。
そんな風に上手くいって分かり合えるのは、あくまでも物語だからであろうけど、現実に生きる日々が物語になり得るなら、その芽吹きを信じたいと思う。
その時の空の色、光の強さ、風の鋭さ
そして、誰を想っていて、何に悩んでいてとかで
山で感じる感情は、
無限に彩ることが出来る。
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山ガールに憧れていましたが、
山女がいいです。
そして、トレッキングが私には向いているかも!と思いました。
登山靴や、ウェアも買いましたが、
まだ、実現していません。
この本で益々
山に行きたくなりました。
Posted by ブクログ
山女日記
山ガールでなくて、山女。
いいじゃないか。
読むしかあるまい。と手に取った。
一度読みして、連作ということで
これは二度読みしないといけない。と再度読み耽る…
連作は個人的に好きだ。
ちょろっと出てたあの人が、今回の主人公か。
そうか、こんな目線で見てたのか。
ああ、あの2人がこうなったのか。
この人がこんな風に成長したのか。
ふむふむそうか。
なんて、勝手に親心で読んでしまう。
みんな色々あるねんな。
山が全てを変えてくれるわけでもないけど、
一歩踏み出せたらそれでええやん。
登っても降りても道は続くもんね。
Posted by ブクログ
面白かった!!私も地元の山を登ることがあるので楽しみながら読むことができた。山の描写はもちろんだが、登っている女性達の様々な生き方にも触れる事ができた。人生の岐路に差し掛かる年齢になり、今後の身の振り方に悩む事もあるが、こんな生き方もあるし深く考えなくていいか〜って思えた。
何度も読みたくなる
湊かなえの小説は全て読んでいるが、この作品が一番好きで、本も持っているが、電子版も購入しました。テレビドラマは、風景を見るのはいいが、それ以外はちょっと…
ドラマを先に見て、小説を読んでない人には、是非、小説を読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
山ってそんなに考え事をするのにいいんだと思った。どの話も女性がメインで描かれていて、親近感が湧いた。別の話で出てきた2人が違う話で出てきたりして、あーこうなったんだ!となって面白かったが途中誰が誰かわからなくなった。湊かなえの作品はまあまあ読んだことがあるが、結構こういう緩い話も好きだなと思った。
Posted by ブクログ
悩める女性が人生の選択を問うために山に登る話。
オムニバス形式で読みやすかった。章ごとの登場人物が他の章にも関わっていたり、その後が語られていたり、山を通じてそれぞれの物語が交じり合うような感覚もある。
登山好きな身内がいるので山に魅了される気持ちは何となく分かるが、私は登山をしようとはならない。
作中にも登山経験のない人物も登場するが、人生に登山を通じて答えを見出し登山にハマっていく様子を見た。山は非日常を味わえる究極の場所なんだなと思う。
登る山が違えば見える景色や咲いている花も違うかもしれない。どの山を選ぶか、どう登るか、誰と登るか、一人で登るのか、山で何を食べるのか、天気はどうなのか、景色を見るのか、考え事をするのか、登山の正解は一つではない。
人生も一つ山を越えたと思えば次の山が現れ、また越えてを繰り返す。
人生における選択の数々も、試練だと言ってしまえばありきたりだが、その先に何が見えるのか自分の足でしっかり踏み締めて生きていかなければならないような気がした。
Posted by ブクログ
「山女日記」このタイトルを目にしてすぐに手に取ったのを思い出す。湊かなえさんの本が好きで、しかも登山を趣味としている端くれの自分に、この本を読まない理由がない!
山登りは人生そのもの…このような言葉を耳にしたことがある人は多いはずだ。だが、この一言で言い表すことができない、それぞれの人生、、、いや考え、想い、悩み、生き様、決意、挑戦、、、十人十色のザックを背負って山に向き合っている姿があった。
どれひとつとして自分の置かれた環境、直面している状況と当てはまることはなかったが、どこか清々しく思えたのはなぜだったのだろうか。読み終えた後、「これでいいんだ」と、自分の立ち位置を再確認し、OKサインを出してもらった感覚があったからだろうか。
同じ想いで山に登っている人はいないし、楽しみ方も辛さもそれぞれであろう。そこで共通していることがあるとすれば、山を登り、山を後にするときに、何かしらのお土産を山に持たせてもらっていることだろうと感じた。
久々に山に向き合って、山に抱かれたいと思った…
自分も彼女たちのように、実際のOKサインをもらいたくなった…
Posted by ブクログ
湊かなえさんの本は、何冊か読んでいたけれど、この本は、登山を趣味にしている私に母が勧めて来たタイミングで、古本市で偶然見かけたので購入した。まさにこの本に出会うまでのプロセスが、まるでこの本に登場する「山女」のワンシーンのようで、わたしも物語の主人公としてすでにストーリーに溶け込んでいた。
それほどナチュラルでリアルでどこにでもある、誰にでもある女性のライフステージによる葛藤が描かれていて、共感しかなかった。
しばらく山にいけてなかったが、読み進める途中でたまらなくなり、山に歩きに行ったほど。
Posted by ブクログ
登山を通して様々な人が人生と向き合う物語。富士登山だけしたことはあるが頂上に着いた時は絶景が待っているが道中は非常に苦しい。ネットで頂上の写真を見るのと実際苦労して見た景色は同じでもまったく違うものだと実感する。一人で登るか誰かと登るかは好みだが一緒に過ごした時間は今後の人生で大事なものになると思う
Posted by ブクログ
ありきたりな山歩きかもしれないが、柔らかい言葉に沿って辿って行きながら、主人公の心境に共感を覚える。
湊さんは山好き花好きでした、この本を読んで知ったのだが、日記という題名は本人のものではなく、参加して登山情報を得ているSNSの名前でした。
8つの題名のように登った8か所の山にまつわる話で。薄ぅく繋がっている。
主人公はアラサー女子。
もう遠くなったが、軽々と峰を超えていた頃を思い出す。あの頃の穂高や白馬を、足が追いつかなくなってからも未練たっぷりに麓から仰いだことも何度かある。
ガレ場を歩く感じや鎖場の感触など懐かしいシーンに、うら悲しいような気持でメンバーの顔を思いだした。
アラサーが微妙かどうか。生き方を自由に選ぶことができるようになってきた現代。女子の年齢に不自由な時代が、少しずつ変化してきているし、独身であろうとなかろうと、自立さえしていれば周りは大目に見てくれている。
それぞれの生き方や周りの思惑まで山に引き摺っているのは、適齢期とか生産年齢とか、親の気持ちとか何やかやの生きづらい思いがまだ絡みついているからだろう。
異性に惹かれる年頃になると、いやだと言っても面倒なことが山にまでついてくる。
という山の風景と心の風景がリンクしたり離れたり、メンバーに寄り添ったり、迷惑だったり、地上と変わらない気持ちからは解放されないことよくわかる、それでも湊さんの飾らない山歩きが心地よかった。苦しい道を踏破しながらじっくりと自分を見つめなおしたり、頂に立って大きな広い世界を見て少し違った生き方に目覚めたりする。
目次
* 妙鉱山
こんなはずでなかった結婚
⋆ 火打山
捨て去れない華やいだ過去
⋆ 槍ヶ岳
父に言ってしまったあの言葉
* 利尻山
ぬぐい切れない姉への劣等感
⋆ 白馬岳
夫から切り出された別離
⋆ 金時山
突然見失った将来の目標
* トンガリロ
いつの間にか心が離れた恋人
そして、ア~~私も行きたかった!!
ニュージーランド、ロード・オブ・ザ・リングのトンガリロ、三色のクレーター・火山湖
ニュージーランドのトレッキングとともに終わった吉田君との登山行。
彼女もまたいつか、登山のように紆余曲折した思い出の道を辿るのかも。
望郷 海の星
白雪姫殺人事件
Ǹのために
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山に登りたくなった!
私はまだまだビギナーですが、後書きの「山にいる時間は濃い」っていうのはよくわかる気がする。
多少なりとも命をかける遊びだから、チームとして連帯して関係性も濃くなる感じがあるのかな
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登山の楽しさが伝わってきて、大きな山に登山やトレッキングに行きたくなりました。
あぁ、そうそう、人間ってこんな感じだよなー、と思いました。見えている部分だけが全てではない、本当の気持ちなんて、他の人にはわからない。登場人物のその後が気になりました。様々な章の中で少しずつ人がつながっていて、あれっこの人はどの人の何だっけ?と読み返すのがまた楽しかったです。
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実際に自分登ったこともある山が舞台で書かれてた為、懐かしさを感じながら読み進められた。色々な悩みを抱えながら登る登場人物たちの様子を見てると、自分も学生時代に山に登っていたものの一度離れ、そしてまた数年前から登山欲が湧いてきたのは、一人で没入できる環境が欲しくなったからなのかなと感じた。
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山に登りたくなります。山が好きではないけど、モヤモヤした気持ちがある時に読むと良いです。湊かなえは少し心理描写が鬱屈としていてあまり読まないのですが、前を向いて生きようと思わされるので良いです。人生は自分がどんな状態でも進んでいくので、コツコツと良い方向になる選択を積み重ねていきたいですね。
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等身大の悩みとその昇華舞台となる山。
劇的な物語でないが故に、感情移入がしやすかった。
また舞台となる山々も彼女たちの悩みにそれぞれうってつけの舞台となっている。
場所という環境から影響されやすい自分にもこの昇華の仕方は踏襲できると思うので、登山にも挑戦したくなった。
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「湊かなえ=イヤミスの女王」のステレオタイプのせいで、こういうイヤでもミステリーでもない小説だと旨味がないのでは、と思ったけどそんなことはなかった。
物足りなくはあるが、あの路線はあの路線でどうしても『告白』を超えてこないなあ、と思うほかなかったからむしろ良かった。
序盤はじんわりと涙が滲んだ。感化されやすいので、今とても山に登りたい。今なら富士山にだって登りたい気持ち。(富士山って書くとこの本をまったくわかってなさそうだけど、わかりやすく、ね。)
自分に向き合う
月1程度のペースではあるが、山に登る。
何故か…
木や森の中にいるとホッとするというか、深呼吸したくなるからだと思う。日常でそういう心境になることは、少ない。
一人で行くことも多いが、記憶に残る山ってどこだろう。
読みながら山に、そして自分への向き合い方を考えさせられました。
もっと自分なりに楽しもう、そう感じています。
Posted by ブクログ
2026.07.10
湊かなえさん=イヤミス
のイメージが自分の中で定着していたので、ドロドロとしたものを期待してしまったが、後味の悪くない短編集もなかなかよかった。
それぞれの想いを抱えて山に向かう人々の心情の変化が描かれており、登山の楽しさも垣間見えるので
読書しながら登山している気分にもなれる一石二鳥(?)な作品。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
結婚に迷う女、自分のペースを乱されたくなくて1人で登る女、婚活で知り合った男性と来る女、結婚してない自分を見下してる嫌な姉と一緒に登る女、など山女の連作短編集。
湊かなえさんらしい嫌な登場人物も多い中、王道のハッピーエンドでなくても、珍しく後味の良い作品。
恋人との別れがあっても、仲良し姉妹になれなくても、それは幸せでないことにはならない。色々な人生の形を認識できた話。
Posted by ブクログ
「山ガール」という名称があるということは 若い女性の登山者が少ないということ
歩く途中でおやつを食べたり 荷物の素材の話は興味深かった
歩いている人の荷物や 歩き方で初心者か慣れているか一発でわかっちゃうのね
著者さんの山好きと豊富な経験がよくわかる
Posted by ブクログ
クマ被害でなかなか山に登ることができなくなってしまったので、せめて山に登った気になれるかなと思って読んでみました。山の描写や山を愛する人物の心情描写もうまく、やっぱり山に登りたくなりました。
よかったところ
・山の名前が短編のタイトルなんてオシャレ
・初心者にも山の魅力が伝わってくる描写の巧さ
・それぞれの短編に主人公がいるが、どこか繋がりがあるところが巧い。青山美智子の小説を読んでいるかのよう。
・湊かなえと言えばイヤミスの女王だけど、そのような要素はない新境地。人が殺される狂気や不安・不審点などがないので安心して読める。
・何よりも、山に登りたくなる。
Posted by ブクログ
再読
雨が降っても一緒にいたいと思えるというのは、なるほどと思った。
体力って可視化しにくいけど、たとえばしっかり歩けるという事はきっと自信にも繋がるような気がして、登山に限らず私も何か歩くことにつながる趣味があると良いのになぁ、とあらためて思った。