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Posted by ブクログ
登山を通して振り返る人生のあれこれ。
ここにあるのは決してハッピーで愉快な仲間たちとの山行記録ではなく、なんか少し関係性が微妙で曖昧な人たちの話。
山は誰かと登ってても独りなの。
なぜなら身体と感覚は自分だけのものだから。
そしてそんな孤独の中で、いま目の前の歩いている人のことを思い考える。この人はどういう人なんだろうと。
そうして今までの言動や行動からレッテル貼りをする。その時どうしてもマイナス面が目についてしまって、だから大体、微妙な気持ちになる。
でもこの物語では、山でのその人の違う一面から、少しずつ誤解を紐解いていく。
そんな風に上手くいって分かり合えるのは、あくまでも物語だからであろうけど、現実に生きる日々が物語になり得るなら、その芽吹きを信じたいと思う。
その時の空の色、光の強さ、風の鋭さ
そして、誰を想っていて、何に悩んでいてとかで
山で感じる感情は、
無限に彩ることが出来る。
Posted by ブクログ
鈴木保奈美さんが司会している番組の山が出てくる小説の回で紹介されてて気になったので読みました。
所々で各編の登場人物が出てくるのが良い。
山登りって『孤高の人』ではありませんが孤独な挑戦?自分との戦い?みたいなイメージで描かれてるのを想像してたのですが、登場人物は全員、山とは別の下界や同行者について思いを巡らせながら登っていきます。
この心理描写が湊さん特有の仄暗い感情をいやらしくなりすぎない感じで書かれています。
山登りの過酷さや素晴らしさを伝える小説というよりは山に登る女という性を背負った、もしくは背負わされた人物たちの物語。
だから一つ一つの物語が独立してるのではなくて、多少なりとも誰かの物語に被っているのに私は意味を感じました。
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