Posted by ブクログ
2020年10月04日
目の前の 当たり前 が一言によって簡単に囚われ、縛られ、大きく狂い出し
人生を思いがけない方向に転換してしまう。
そんな事って本当によくある事だと思います。
言葉の力って良くも悪くもやっぱり凄いもので、人を救うこともあれば簡単に底に落とす事だって出来てしまう。
しかも人はそれを善意や悪意で使いこなし...続きを読むているわけでは無く(例外もあるのでしょうが)
誰しもが誰しもに何かの影響を与えているんだと気付かされた作品でした。
正統派な感想文は月並みになってしまうのとキャラでは無いので何かしらぶっこみたい所ではあるのですが、どの場面を読んでも毒やツッコミが出てこないまま前のめりで読み終えてしまったアテクシです...不覚“〇| ̄|_
悲しいですね。悪人がいないんですもの。
愛や誰にでもある筈の当たり前の保身、罪に耐えられない心。
興味ないね(ff)となればどれだけ楽か分からないのにそれをしない、出来ない少女達。
ここに、「心の汚い超!!極悪人!!」が本作にいてくれればこの気持ちをもすべてそいつにぶつけてやるってゆーのに()
この物語には 悪意 が存在しないのです。
何もかも正義で片付けられない紛れもないイヤミス作品ですが、
ラストでは麻子さん含め、彼女達をあの様な形で見届けられた着地点に私は不快感を感じませんでした。