【感想・ネタバレ】贖罪のレビュー

あらすじ

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った――あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?

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Posted by ブクログ

---あらすじ---
女子小学生の仲良し5人組のうち1人が、作業服を着た男に性的暴行の末絞殺され、その事後を目撃した4人がその後の人生でこの事件に囚われ、殺人を犯してしまうまでの物語。そして殺された子の母親の物語も描かれる。5人の独白が5章。

---感想---
誰も救われない感じが苦しく、とても好みだった。実際こういう事件ってかなりの数ありそうだけど、同じく罪の意識とかを抱えて生きるものなのだろうかと思った。
あと各キャラクターの設定の解像度が高すぎて、湊かなえさんというか小説家の方って普段どんな感じで生きてるのか気になった。
前に湊かなえさんのインタビューを見たことがあって、初めて顔と声を聞いて意外に思ったけど、改めて今回この小説を読むと、『あーたしかにあの方が書いてそうだな〜』と納得感があった。

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2026年01月24日

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ネタバレ

ページを捲る手が止まらなかった。
少女の死亡事件に関わった人物が、それぞれの視点から事件を回想し罪を償う物語。幸せだと思えていても、次の瞬間には幸せな状態が崩れてしまい、事件がフラッシュバックして罪を犯してしまう4人の様子から、「贖罪」というタイトルがすごくしっくりきた。4人が過去の事件を、死亡した少女の母親の言葉も含めて忘れようとしているけど忘れられない心の陰になっていることが、それぞれの描写から読み取れた。4人が殺人を犯すことを止められなかったこと、娘が殺されてしまったこともまた、母親が過去に犯した罪に対する母親の償いになっていたのだと思う。晶子の兄や紗英の婚約者も、罪を犯しそれを償う形で描かれていた。南条が自分の娘と知らずにエミリちゃんを殺してしまった事実を後から知ったこと、その後の南条は描かれていないが、相応しい形で罪を償ったことが考えられる。「罪の償い」の連鎖と、一つの行動、言葉の他者に与える影響の重さがこの物語では描かれていたと思う。

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2026年01月20日

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止まらない負の連鎖、湊かなえの書く後味の悪い作品マジで大好き。言葉の鋭さも良い
PTAの回が好きでした

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2025年12月30日

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ネタバレ


出てくる男性が絶妙に気持ち悪い

犯人もこの人が!?みたいなこともないけど、あぁ気持ち悪いなっていう結末で、一貫してたのが好きだった

大人になると人目を気にするようになってしまうとかいうけど、子どもの頃は子どもなりにまた、人目や大人からの評価、友達からの言葉や役割などをかなり意識していて、

は子どもらしく天真爛漫なんてことはないんだよな
必死で自分の社会の役割を担ってるんだよな、と思った

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2025年11月30日

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やばいやつを書くのがうまい。
ほんまに気持ち悪いと思いながら読んでるけどめっちゃ面白くてスラスラ進む。

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2025年11月20日

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主要人物それぞれの視点から1つの事件について語られていて真相に繋がっていく流れが面白かった。出てくる男達の気持ち悪さに鳥肌が立った。

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2026年01月30日

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田舎町で女の子が殺されてしまった。直前まで一緒に遊んでいた4人の女の子は犯人と言葉を交わしていたものの顔が思い出せずに迷宮入りする。被害者の母親は4人の女の子に「必ず犯人を見つけなさい。それができないのであれば私が納得できる償いをしなさい。」と十字架を背負わせる。十字架を背負うことになった4人の女の子の贖罪の物語。著者の人気に納得できる、引き込まれるストーリーが素晴らしい。登場人物の心理描写が丁寧に描かれていて償いに対する向き合い方がとても印象に残った。

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2026年01月29日

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小学生の頃に起きた殺人事件。
殺された子と一緒にいた4人の女の子達と殺された子の母親とのやり取り。湊かなえらしい1冊。
大人の発言が子供にとって成長に大きく影響を与え、上手く人生を送ることができていない4人の女の子。全員が殺された子への思いをそれぞれの捉え方で償おう(贖罪)とする姿が心に響いた。

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2026年01月25日

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読む手が止まらずあっという間に読み終えました。

どの子も、いやどのお家も、どんな人も…いや、誰もが罪作りですね。
どこをどう正せば事件は起きなかったんだろうと考えてしまいました。
考えれば考えるほど、ぞわぞわして怖さしかないです。

唯一、爽快だと感じたのは、晶子のPTA総会の章です。今の時代のネットやSNSでの書き込みのような好き勝手な憶測で物を言う風潮に喝を入れていく演説です。

被害に遭ったエミリちゃんが本当に気の毒で可哀想だし、若葉ちゃんはこのあとどんな人生をおくるのか…
負の連鎖が起こりませんように。。。

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2026年01月24日

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ネタバレ

「告白」と同じように、1人の独白が一章丸々続き、同じ場面をまた次の人が独白して、またその次の人、、という構成になっていた。一つの物語を多角的に観れることで徐々に真実が明かされていく過程が面白く、湊かなえの独白形式は結構好きだと思った。
エミリの母の一言がそれぞれのトラウマとしてあり続けたせいで4人の人生は乱されたわけで、なかなか無責任な母親だなと思ったが、母親の独白を読んで、誰からも弔われない娘への無念さがああいう発言に帰着したんだなと思った。

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2026年01月19日

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ネタバレ

結論、1番の被害者はエミリちゃんだと感じた。
純粋に友達になりたかったが馴染めなかった田舎生活、母の元恋人による殺害、どれも不憫である。

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2026年01月14日

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ネタバレ

「イヤミス」の言葉がしっくりくる一冊。
母親の一言が何年もまとわりつき、負の連鎖になっていく様子がとても印象的。
ただ、共感することが難しいと感じたのはこう言った事件の当事者になっていないからなのか..

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2026年01月01日

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当事者だった子供たちが大人になってもずっと罪を背負っていて、罪の重さに次第に人生の歯車が狂ってしまうというじわじわと感じる怖さがあった。
率直に母親の立場であれば、理解できる話なのかとも思ったが、やはり根本には口に出す謝罪というものがなければひとの心には響かないものなのかと難しくもある。

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2025年12月25日

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5編の連作短編集.15年前女児殺人事件で直前まで一緒に遊んでいた女の子4人と殺害された女児の母親の独白でそれぞれの章が進んでいきました

これぞ湊さんのイヤミス!という作品でした!
各視点でパズルのピースがはまるように、事件の状況や犯人が明らかになっていき、読んでいて楽しかったです

4人の子どもたちの「贖罪」についての語りは読んでいて苦しかったです。各章で起こる悲劇はほんとに後味が悪い(もちろんいい意味です!)

誰にも共感はできませんでしたが、第5章の被害者の母親の語りは身勝手さと麻子さん自身がそれに気がづいていないことから、怒りと呆れを感じました。

終章で私の言いたかったことを言葉にしてくれていたので、少しスッキリしました

犯人の動機と心情がほとんど描かれていなかったので、もう少し知りたかったです!

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2025年12月21日

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ネタバレ

湊かなえ作品、今回も読み始めたら止まらない没入感があった!『告白』を初めて読んだとき、ひとり語りの独特な構成に衝撃を受けたが、『贖罪』にもそのスタイルが生きていて、独自に確立された表現でちゃんと物語を面白くなっているところがすごいなと思った。

物語は、4人の女性がそれぞれ「罪を償う」というテーマに向き合う姿を軸に進んでいく。同じテーマでも受け止め方は四者四様で、全員が異なる結末に向かう点がとても印象的だった。自分なら「償い」をどう解釈するだろうと考えさせられ、ひとつの言葉をどう捉えるかは本当に人間それぞれだよなと当たり前ながら改めて感じた。

また、物語が動き出すまで、彼女たちは互いがどんな思いを抱え、どれほど苦しんでいたかをまったく理解できていなかった。このすれ違いは、現実社会でよくある光景だよなと強く思った。日々の中で、他者の行動に疑問や苛立ちを覚えることはあるが、その背景にはその人なりの事情が必ず存在する。知れば納得できたはずのことも、対話の欠如によって誤解や不信が積み重なる。そうした“人間らしいすれ違い”の構造も丁寧に描かれていて、胸に迫るものがあった。

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2025年12月13日

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小池栄子さん朗読のaudibleで聴読しました。
audibleでも登場人物に四苦八苦してしまうので、相関図等あれば理解が早そう。
初めは、娘を殺された母親が復讐して反省するストーリーなのかなーって思っていたら、湿度100%な内容だった。胸糞な事件の連鎖。そして出てくる男性がほとんどクズなのが怖かった。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

同級生の殺害された姿を目の当たりにした4人の女性の独白で物語は進んでいく。それぞれにいびつな?思考と言動で皆不幸へとおとされていく。やがて不明だった犯人が明らかになった時、タイトルの本当の意味を知る。

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2026年02月09日

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次から次とハッとさせられる。気持ち悪いというか、気分が悪いというか、でも先が気になってやめられない。ほんと、いつもすごいストーリーを作り出しますね。またしっかりハマりました。

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2025年11月27日

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時代にそぐわないサイテーな言い方するけど、女の嫌なとこ・悪いとこが存分に出てます。
とは思うんだけど、各章でいちいち感情移入してBAD入る

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2025年11月09日

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告白を読んだ後に湊かなえさんの他の本も気になり手に取った1冊。

登場人物それぞれの贖罪が章ごとに書かれているのが告白ぽいなと思ったし、とても読みやすかった。

でも私には理解できない
罪を償えという麻子の言葉に対してのみんなの償いが私には償いに思えなかった
ただ、臨機応変な場面にしか見えなくて本当の贖罪はなんなんだろうと考えさせられた
実際に麻子の悪い部分が自分の娘へ飛び火していたようにも見えたし...
第三者を殺すことで罪を償うことになったのか
私には未だ理解ができない。

読んでて飽きないもう一度見たい
と思える本だった。

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2025年11月08日

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この本を読んだのはだいぶ前なのに、未だにこの本を読んだ時に浮かんだ光景が頭から離れません。

運動場で遊んでいる4人の女の子たち。
エミリのお母さんに報告に行った晶子の後ろ姿。
PTA臨時総会で淡々と話をする真紀。
4人に、エミリの事件の犯人が捕まらないのは4人が犯人の顔を覚えていないからだと言い、4人に贖罪を求める麻子。

物語の結末より、本の中部分の一部一部が切り取られたように頭に残りました。
ドラマもあるようで、少し見てみたいです。

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2025年10月30日

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これがイヤミスってやつなのかなあ。
負の連鎖、そして全ては繋がってる。。
また読み返したい作品のひとつです。

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2025年10月27日

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ネタバレ

面白かった!続きが気になって一気に読んだ。
イヤミスということで身構えて読んだが、それほど嫌な気分にはならなかった。
様々な人の視点から話が展開するので、登場人物の印象が変わることがあり、それが興味深い。
贖罪という言葉について考えさせられた。

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2026年01月06日

購入済み

しょくざい贖罪

湊かなえさんらしい全体的に少し澱んだ雰囲気がありつつ、心に沁みる一冊でした。
とても面白かったです。

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2022年01月17日

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その名の通り登場人物それぞれの罪と苦悩が各人ごとの視点から描かれていて面白かった。
ある人にとっては大したことないことでも、人の捉え方によってはおおごとになることもある。日常でもよくあることだよなと思った。

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2026年02月04日

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ネタバレ

ボタンの掛け違いかのように5人の人生が不幸へと連鎖していく、作者お得意の他人の事をわかっているつもりでも実際はわからないから結果的に不幸へ突き進んでいくパターン。まぁ犯人の存在感のなさが残念

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

「贖罪」自分の犯した罪や過失を償う事。
ある夏の日、5人の少女達の内、1人が惨殺される。その出来事は残された少女達を15年もの間、苛まさせる事に。
彼女達のその後と贖罪のカタチとは?また人間の心のカタチとは?
代表作「告白」に似た構成
これぞイヤミス女王作。

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

同級生を殺した犯人を目撃しながら何も出来なかった四人の少女の間違った償いの連鎖。強引ではあるけれど惹きつけられる展開で、作為的な悪意が透けて見えてもページを捲る手を止められない。湊かなえさんの底知れない魔力を改めて認識した。

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それぞれの視点から事件の全容が明らからになり、点と点が線で繋がっていく構成は相変わらずさすがだなといったところか。
読後感は最悪ではあるが、癖になる作品の一つ。

自分勝手な麻子の贖罪というわがままに振り回されたエミリを含む5人の少女が不憫でならない。

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

作品の構造的には、すごく面白いと思う。
でも、こういったエログロ系は好きじゃない。
読んでいて気分がどんよりする。
こんなに過剰な事件をてんこ盛りにしないと
面白い作品にならないんだとしたら悲しい。
私感を外して客観的に考えれば
とても手が込んでいる完成度の高い作品だと思う。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえさんの本「告白」「母性」に続いて、父が持っていた「贖罪」を読んでみた。
湊かなえさんの本は、登場人物の心情が細かに描かれており、スラスラと読みやすい。どの作品にも、毒親が出てくる。細かに描写してあるので、登場人物の人物像を想像することが容易だ。

あらすじとしては、エミリちゃんが小学校のプールの更衣室で不審な男に殺害されてしまう。彼女と一緒に遊んでいた4人の同級生とその母からなる〈告白〉という形で物語が進んでいく。

ひとりひとりの章がよくまとまっており、非常に読みやすい。薄気味悪い気持ち悪さをずっと感じながら読む作品だった。最後の最後まで本当に面白かったのだが、エミリちゃんを殺害したのは、エミリちゃんの実の父親(エミリ母の元彼氏)であり、エミリ母が彼の大切な人(母にとっては友人)を殺したから、その復讐で殺害した、という結末だった。確かに、自分の大切なものをエミリ母に奪われたわけだから、彼女からも何か大切なものを奪ってやろうという気持ちは分かるけれど、それがどうしてエミリちゃんに性暴力をするという結果に結びつくのだろう。いくら、エミリちゃんを怖がらせて殺したいとしても、他に方法なんていくらでもあるじゃないか(体をバラバラにするなど)と思ってしまう。ましてや、元々小児性愛症ではなかった(作品中には少なくとも書かれていなかった)にもかかわらず、エミリちゃんに対して、興奮しますか????エミリちゃんは既に大人の体になっていた、とのことですが。犯人は既に精神が錯乱してしまっていたのかもしれないけど、性的指向の矛盾点というか、そんなに誰にでも興奮して突然やり始めることができて、かつ子供を殺害することができるのかなー?と不思議に思ってしまった。

事件の発見者となったエミリちゃんの同級生4人の告白は非常に興味深く、皆の言い分を聞きながら、被害者に関連する人物だったら私もこうなってしまったかもしれない、と現実味を感じた。つまり、「名探偵コナン」に登場する少年探偵団たちは心がタフすぎるということですね(笑)

最後まで本当に面白かったのに、最後の最後エミリ父が犯人で性虐待をエミリちゃんにしてた、というのがひっかかるなー。なにも、性虐待ではなくて、エミリちゃんの体をバラバラにするとかでもいいのではないか(と思ったが、ばらばらにすると返り血が付いてしまい、逃げるときに周囲から不審に思われるかもしれない)。
エミリ父がなんだかんだ、最初からキリっとしてなかったから、こんなことになったんじゃん感を否めない作品で少し最後が残念だったなー。腑に落ちない!!

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2025年10月19日

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