あらすじ
15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った――あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?
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Posted by ブクログ
2012年。
静かな田舎町で起きた少女暴行殺人。直前に犯人と話した女子小学生4人。犯人の顔は覚えていない。事件は迷宮入り。中学生になったころ少女の母親から放たれた言葉「許さない。犯人を見つけるか償いをして」中学生には刺さるわー。もうすぐ時効。この4人のその後+母の過去が語られるが、さすがイヤミスの女王。えーそーなるのーってな展開。そして、登場人物ほぼ何やらゆがんでる、壊れてる。中身出てる。
ところが最後はなんというか救われる。イヤな終わり方ではない。このタイトルしかないな、って感じるし。
Posted by ブクログ
全体的な結末も綺麗にまとまっていて良かった。それ以上に、事件に関わった4人の語り部分が湊かなえぽくて好き。
いつも思うけどこういう話の大ボス犯人は、身近な人のほうが盛り上がるタイプ。個人的には。
贖罪ではそうではなかったが、麻子の語りの中できちんと説明があったのでとても納得。良かった〜きらきら
クマのお兄さん?のセリフ
「人間なんて、手を伸ばせば届きそうなものはうらやましがるけど、手の届かないものは無視するものなんだよ」
これはずっと覚えてる、共感できる。
Posted by ブクログ
止まらなかった。
次が気になって気になって。
登場人物ごとの性格の違い、考え方の違い、他者を見る目の違いがあって、名前がこんがらがってきたりもしたけど
ある1人の女の子の殺人現場を目撃した小学生たちがその後の人生でその事件にどう影響を受けてきたのか。
結果殺人犯がどうなったかは描かれてない。想像してってかんじで終わった。
小学生に向かって辛辣な憎しみのある約束をさせた母親。その言葉をずっと引きずってきた女性たち。15年経った時効間近に犯した罪。
描き方がとてもうまかった。
後半になってようやく本筋がわかってきたけど前半だけでは??が多かった。
Posted by ブクログ
これぞ、湊かなえ先生という感じです。
結末が苦々しく、口の中に何か残る感じというか。
物語は1人の女の子が殺されるところから始まります。そしてその時一緒にいた女の子4人。彼女たちの贖罪が始まるのですが、本当の贖罪の意味が最後にわかる。
ドロドロ感が好きな方には刺さるはず。
(実はこれ小学生の頃一度読んでいるのですが、どうしてもあの湊かなえ感を味わいたく、再びのめり込んでしまいました)
Posted by ブクログ
たった一つの殺人事件をきっかけに、関わった人たちの人生が少しずつ、そして確実に狂い始める。
「なぜこの事件は起きたのか」
「負の連鎖はどこから始まっていたのか」
その答えは、最後のページまでたどり着いて初めて見えてきます。
読み進めるほどに胸が苦しくなり、「しんどい」と感じる場面もありましたが、それでもページをめくる手が止まりませんでした。
タイトルの意味を改めて考えさせられる、読み応えのある一冊です。
ちなみに「贖罪(しょくざい)」とは、善行を積んだり、償いを行ったりすることで、自らの罪や過失を償うこと。
この意味を知ると、タイトルの重みがより深く心に響きました。
Posted by ブクログ
聴了。
久しぶりの湊かなえ節が効いたイヤミス。悲劇はループ、そして最後は形を変えた悲劇になる。
他の湊かなえ作品よりもどんでん返し感は弱い気がするけど、終わった後にどんより。
Posted by ブクログ
心情描写が細やかでよかった。
2章「PTA臨時総会」の養護教諭(奥井教諭)が「どこかの警察にウイルス送りつけちゃった」と言っていた件、4章「とつきとおか」のお義兄さんが処分を受けた件とつながっているのかなと思った。
Posted by ブクログ
5人の女性たちの独白内容がおもしろかった。
それぞれ抱えた償いに対する思いや捉え方と、それにより起きてしまった事の角度が違うおかげで、全く停滞することなく読み進められた。
読後感は悪くない。
ほんのり明るい未来を感じたからかな。
ただ、今ちょうどイヤミスを欲していて少し物足りなさを感じたので、「星5か4か…」と悩みながら評価。
「別の湊かなえ作品も読むぞ!」と気合いが入った。
終盤では、犯人についての深掘りを望んでしまったけれど、この作品のメインは『贖罪』だと思い出して頭を切り替えた。
犯人の心情は、“復讐心”だと簡単に位置づけることにして、深く考えていない。
Posted by ブクログ
ストーリーおもろかったー!
罪の意識とか、人から言われた言葉とかって、頭や身体にこびり付いてしまって多かれ少なかれ自分の人生を変えるものになるよね
結局人と人なんだよな、人生
イヤミス、好きかも、もっと読みます
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わたしが東京に来たかったのは、オシャレなお店や遊ぶところがたくさんあるからではありませんでした。
わたしの過去を知らない人たちに同化して、姿を消してしまいたかったのです。
Posted by ブクログ
エミリが殺されてしまった殺人事件によって人生が変わった人たちの事件の捉え方がそれぞれ違うのが興味深かった。湊かなえさんらしい嫌な結末…
人の言葉は強烈なインパクトを残して、人生を大きく変えてしまうくらい強力になることもあるのだと思うと、何気なく言葉を発することに怯えてしまいそう…
4人が完全に綺麗さっぱりに人生を歩むのは無理だと思うけれど、少しでも新たに明るい人生を歩んで幸せを少しでいいから掴んでほしいと思った!
Posted by ブクログ
エミリちゃんの母親からの"約束"に対する4人の捉え方がそれぞれ少しずつ違ったところが面白かった。
母親が当時中学1年生だった4人に対して、あんな呪いのような言葉を吐いたのは正直恐怖だが、母親とはそういう生き物なのかもしれないと思った。
終章で少し救われた。
Posted by ブクログ
湊かなえ久しぶりに読んだー、これぞイヤミス
同じ事件に巻き込まれて、麻子に言われた「償いなさい」という言葉によって5人の受け止め方がこうも違うということ、そして成長した5人のうちほとんどが取り返しのつかない「悪者側」になってしまう経緯がどうしても共感できてしまう、、
麻子も含めて6人の不幸に同情しつつ、間違えはどこだったんだろうと探しても答えは見つからない
本を読むと気付かされる、同じ言葉同じ出来事を、人は180°反対の意味で捉えることすらあるということ
それは恋人でもよほど仲のいい友達でも同じだと忘れちゃいけない
Posted by ブクログ
告白に続いて有名なニアミス作品で嫌な人間味が存分に詰め込まれており、人間のイヤなところと心理描写が絶妙でゾクゾクした。誰も得してなく、全員不幸になってしまった。登場人物それぞれの「贖罪」が描かれるものだと思ったら、このタイトルは、エミリの死に直接的な責任は無い3人のトラウマをさらに引きずらせることになったエミリの母による「贖罪」という意味で回収されているような気がした。4人の子供が殺された子供の母から許してやらないという言葉を受けたばかりに、大人になっても、心に罪を抱えたまま、4人の人生が過ぎていく。 母と子供の関係、過去の出来事が全てが重なって、全てが起こり、全てが過ぎていく感じだった。
Posted by ブクログ
過去の事件について、それぞれの描写が描かれていて、読みやすかった。おもしろい作品ではあったけど、エミリちゃんの衣服?になにか液体がついていたとあったのに事件が迷宮入りなんて、あり得るのかなと思った。時代背景によるものなのか、警察の犯罪歴データベースに情報がないと見つけきれないものなのか、素人目にはわからないけど少し疑問に思った。
追記/調べてみたけどやっぱり過去に犯罪歴やDNA採取歴がないと特定は難しいみたいですね。時代背景もあるだろうけど、何かひとつが違っていたらみんなこうはならなかったのでは...と思わずにはいられない。
Posted by ブクログ
マジで読みやすくて面白かった。ただ星5つには1歩及ばずの評価といったところ笑
少女たちが十字架を背負って生き、不幸の連鎖が止まらない描写がものすごく良かった。
また読みたい。
Posted by ブクログ
正直腑に落ちない結末だった。
エミリ母は紛れもなく被害者で、4人の少女に感情的な言葉をぶつけて人生に影を落とした加害者でもある。
そして狂わされた4人の少女による悲劇。
一体何があれば連鎖する悲劇を止められていただろうと考えるが、
やはり事の発端である弘章がしっかりしていたら良かったんじゃないかと思う。
秋恵ではなく麻子を選んだのは弘章。
飲酒運転をして事故したのも弘章。
職を失って見捨てられたという逆恨みはあるかもしれないが、教育に携わる人間が、エミリをあんな風に残酷に殺害したことは疑問に思った。
そんなモヤモヤとした余韻が残るのも、湊かなえさんの狙い通りなのかもしれない。
Posted by ブクログ
子供の純粋さ故にエミリちゃんの死が母親にきちんと伝わらず、その純粋さを直視せずにダイレクトにエミリちゃんの母親が切り込んだ(復讐した)から深く傷が残ってしまった。麻子さんが持つ卑しさによって起こされた罪が、自分の娘を奪い、更にほかの子供たちを4人も巻き込んでしまう。誰も救われない、最悪の巻き込み事件。
どこの歯車がうまく回れば、彼女たちは救われたのだろう。秋恵さんが頑張ってくれれば良かったのだろうか…。
トラウマは、人間を混乱させてしまう、恐ろしいものだと心底思う。
Posted by ブクログ
犯人を見つけろ、さもなくば罪を償え
何で自分の子供が、という苦しみは分かるし、誰も犯人を覚えていないという状況に苛つくことも分かるが、ローティーンの子供にぶつける言葉ではないなと思う。
自分も小学1年生の時にクラスメイトを亡くした。近所の公園の人工池で溺死だった。寒い時期のことだった。亡くなった子と親しかった訳ではないが、亡くなった子とその時一緒に遊んでいた子はよく知っていた子だった。通夜にはクラスメイト全員が参加し、クラスメイト代表がお別れの挨拶を読み上げた。亡くなった子の親御さんは消沈していた。一緒にいたあの子がもっと早くに誰かに知らせていたら助かっていたかも知れないという親同士の囁きを耳にした。当時7歳。亡くなった子の名前も未だに覚えている。振り返れば誰かが亡くなるということ自体が初めてだったかも知れない。当事者でもなかったのに強烈な記憶として残っている。この物語の女の子達は私と違って当事者だ。直接亡骸を目にし、犯人にも接触している。なのに犯人は捕まっていない。それだけでどれだけの傷を負っただろう。そこに加えて被害者母の辛辣な言葉。どれだけ重石になったかは本編にある通りだ。
事件の犯人や真相自体にはあまり意味はないのだろうなと思った。テーマはあくまでも贖罪で4人の同級生と被害者母の贖いに重きを置いて描かれている。呪いのような言葉を吐いた母親は悪く見られがちで、必ずしも褒められた人間性ではないのだが、それでも子供を殺されなければならないような人物ではなかったと思う。晶子のケースも嫁が悪いという側面もあったようだが、どちらの場合も結局は実際に犯行に及ぶ奴が悪いに他ならない。周りは皆被害者だ。
読みながら小学1年生の時の事件を思い出す。私も彼の地を離れて久しい。当事者の子とその話をしたことはついぞない。幼い彼が何を思い、傷付いたか、今更考えてしまう。
Posted by ブクログ
一気に読んだ!
湊かなえさんのは、一気読みしがち。
いやー、重かった。ぜんぶ重かった。
もう読みたくないかも笑
誰も報われなくて、誰もが苦しんでて、私も辛かった!!
告白に似てるかも?後味が。
時が経って、全て終わった後にはみんなこれから前を歩いて生きていくんだろうってわかったけど…
2人目くらいで、犯人の目星がついてしまったけど、でもまさかそんな風に話が繋がっていくとは思わなくて、最後の現実?リアルタイム?の時には、えぇーって思ったよ。驚きはあった。
犯人がなぜ殺人を犯したのかってのは詳しくはなかったね。なぜ子だったのか?母親でもよかったのに。
小学生の頃に、友達の死を目撃したら自分ならどう生きていたかなぁ。
ましてや、その亡くなった友達の母親に、人殺しとまで罵られたら…。
トラウマになっただろうと思う。
私なら日本に居ないかもなぁ。誰も何も知らない世界で、ゼロから人生始めてたかも。
とは言え、人生のやり直しは効かないわけで。と、なると私も5人の少女達と同じように罪を犯すことになったのだろうか、とか考えると…
今度は自分がほんとうに罪を犯す側で、償わなければならないわけで、それこそが贖罪ということなのか??
たられば、だけど色々考えてしまう。深夜3時33分です。
Posted by ブクログ
同性同士が抱く特有の感情…こういうものを描いたら天下一の作家だと思う。小さい頃の生まれに対する妬み、嫉み…非常によくわかる。そして10代の多感な時期に投げかけられた一言…。言った本人は感情のままに言ったのだろうけど、受け止めた側の衝撃は余程のものだっただろう。言葉の威力を改めて感じる。湊かなえさんは大好きだけど他の方も言われてる通り、オチが他作よりしっくりいかずこの評価。とはいえ最後まで一気に読み通せる。どの作品も読書は面白いと感じさせてくれる作家さん。
Posted by ブクログ
空気が綺麗なだけが取り柄の田舎町でエミリちゃんが殺された。
この殺人事件に囚われた4人の女の子と母親の人生。
田舎と都会の嫌なところが全部まとまっていて、女の子と母親の嫌なところが全部まとまっている。
ただの通りすがりの無差別殺人と思いきや、全部繋がっていて、ミステリーとしても良作だし、やっぱりそれ以上に登場人物全員が不幸すぎて可哀想だった。
さらに、「彼がどうなったのかはテレビや新聞で、あなたたちも知っていると思う。」という、一番大事なのところを濁す書き方も好きではないけど、ゾッとさせた。
Posted by ブクログ
空気が綺麗なことが取り柄の田舎町で、小学4年生のエミリちゃんが殺される。
直前まで一緒に遊んでいた4人の女子児童は、エミリちゃんの母親から犯人を見つけるか・償いかを迫られ、それぞれが事件を引きずったまま大人になっていくイヤミス。
大人になった女子児童4人と、エミリちゃんの母親の独白、終章の6章で構成されていて、5人の独白を通して事実が見えていくのが面白い。
人間のおぞましい自分勝手さを感じる作品だった。
Posted by ブクログ
どんな展開になっていくか楽しみな書き方だったが、最後の犯人が南条というのは、こじつけな気がした。単純に殺害されたなら納得がいくけれど、強姦までする点が、南条という人間性があまり描かれていないため、合点がいかなかった。南条だって好きで麻子と交際していたわけだし、何故恨みに変わるのかもあまり納得できなかった。少し期待外れだった。
Posted by ブクログ
小学生で友達が殺人事件に巻き込まれてしまったら、外出すら怖くて出来なくなってしまうのではないかと恐ろしくなった。けれど、殺された子供の母親が、一緒にいた子たちに、八つ当たりのように、あなたたちが犯人の顔を覚えていてくれたら、と思う気持ちもわからなくはない気がした。
そんな経験をした子供たちがそれぞれに事件を引きずりながら生きる様子がなんとも苦しかった。
私は人の何倍も正義感の強い人間だからこそ、もし自分がそんな経験をしたら人一倍苦しむような気がした。
Posted by ブクログ
女の子が殺されている描写は恐ろしく、
どうしても自分の娘と重ねてしまいます。
終始続く仄暗さと、やるせなさが
読んでいる間常に付き纏って来ました。
読み終わった事にホッとしました。