無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
「ただ、星を守りたかっただけ――」
現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは!?
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
発売当初からの話題作。
あの事件を彷彿とさせる物語。
暗い。
重い。
と読んだ人から聞いてたし、湊さんだし明るくはないだろうと思い、いろいろなタイミングを見てやっと手にとってみた。
読み終えて一言で言うならラブストーリーだと私は思った。
前半は事件を起こした暁の手記で始まる。
生い立ち、家庭環境、なぜ犯行におよんだか。
後半は金星の物語。
これを読むことによって暁の手記に散りばめられていた伏線が回収されていく。
金星を読み出した辺りから切なくて…
ただ星を守りたかっただけ
金星を守るため暁は手記を書き、暁を守るだむ金星は物語を書いた…
全てから解放されて2人が自分らしく生きて欲しい。
Posted by ブクログ
車で4時間の運転中にオーディブルで前半を聞き、待ちキレなくなって後半を本で読む。某首相の暗殺事件の背景となった、某宗教団体を彷彿とさせる展開に、時事ネタやなーこの本は、とか思って鷹を括っていた。犯人の手記には、宗教2世が遭遇する不幸がこれでもか、と描かれ、幸せになったらその数倍もの不幸が毎回降りかかり、絶望感と遺恨から凶行に駆られていく暁に、読んでいて辛かった。
しかし、本作の圧巻は後半にあり。まさかの展開と告白を前にして、主人公の、想う人全てを背負う愛に敬服した。人は何をもって、人として生きていけるのか。どんな境遇においても失わない魂の高潔さとは何か。最後の一行はこの物語全ての救いだと思った。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。