【感想・ネタバレ】暁星のレビュー

あらすじ

「ただ、星を守りたかっただけ――」
現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは!?

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Posted by ブクログ

救いの物語

救いとはなんなのか、狂気を孕んだ行為には必ず他者への思いがあって、なぜなら自分を救うだけなら自分勝手に死ねばいいだけだから。

だからこそその行為は肯定されるべきではないけど尊重されるべきである。みたいなかんじかな。わかんないけど

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2026年04月20日

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読み終えてしばらく放心状態になった。
面白いじゃ片付けられないような本はそうそう出会えない。

伏線回収がさすが湊かなえさん…。

心の整理がついたらもう一度最初から読みたい。

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2026年04月20日

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わたしの家は祈りの家と呼ばれると書いてある。それなのに、おまえたちはそれを『強盗の巣』にしている。
- マタイの福音書21:13

イエスキリストが神殿で商売をしていた人々にブチギレた理由がわかる。
(信仰を金儲けの道具に利用することが最終形態まで行くと、どんな悲惨な結果を生むか。この本に出てくる偽の宗教のように。)

小説としてシンプルに面白かったです。

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2026年04月19日

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物語の内容と構成が素晴らしい。無駄のない緻密な物語の展開により、読み進めるほどに引き込まれ、後半は驚きと切なさで胸がいっぱいになる。必ずもう一度最初から読みたくなる。私は我慢できずに、途中で何度も戻りながら読み進めた。

モデルであろう実際の事件については、様々な意見や憶測があるために、非常に扱いが難しいテーマだったと思う。そこにこの小説を書くことに決めた湊かなえさんの信念の強さを感じた。これはあくまで物語。でも読んだ人が社会やその日陰で生きる弱者について考えが至るきっかけになればいいという願いがあるのだと思う。
また、単に宗教を悪としていないのも公平で、読者に考えさせる余地を与えているのもいい。そもそもこの話においては、善悪や被害者、加害者という区別はふさわしくない。私は人が宗教に頼りたくなる気持ちがなんとなく理解できる。どうしようもない絶望に直面した時、誰かや何かのせいにしなくては自分の心身が保てない時に、明確で画一的な教義に従う一種の心地よさや安心感みたいなものがあるのだろうと思う。

徐々にに明かされる彼の真の目的は、、、私にはMr.Childrenのケモノミチを思わせる、胸に込み上げるものがあった。

ケモノミチより抜粋

君にLove Songを送ろう
月に爪弾いた 孤独のメロディ
その耳にだけ残るように
声もなく 歌う

誰にSOSを送ろう
匿名で書いた 鈍い痛みを
眠れず独り目論む
「仕返し」だけが希望
声もなく叫ぶよ

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2026年04月19日

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あまりの読解力のなさに一番大切なラストが理解できずに不完全燃焼だったけど、解説を読んで驚いた。フィクションとノンフィクションが交わることで真相が明らかになった瞬間、単なる一人の復讐劇が全く別の見え方になってそういうことだったのかと…
二等分と半分この違いに凄まじい愛を感じた。

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2026年04月18日

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久々にハードカバーを買いました。
忙しく読むのに時間がかかってしまいましたが
買ってよかったと思う作品でした。

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2026年04月18日

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ネタバレ

オーディブルで視聴しました
面白かった、良い本を読んだなーと満足感に満たされました

読み始めはあの、あの事件のやつだ…と恐る恐る読んでいましたがどんどん展開が変わってきて最後に本当に衝撃を受けました

物語前半は暁の独白で進むのですが読めば読むほどなぜこんな事件を?と不思議になるほど暁本人は熟慮の人で短気を起こす人間に見えなくて不思議な気持ちでした。
また叔父さんへのインタビューで「暁自身が自分のことで怒った事を幼少期から1度も見たことない」というような事を言っていて余計に不思議でした

しかし物語後半、白金星華の視点で描かれた物語で話が一気に逆転します
ここで本当に衝撃を受けで実際に声がでました
後半でも3/4まではなぜこんな大切な人がいるのにあんな事件を…?と思いながら読み進めるとそもそもそれが原因だったと知り首がもげるほど納得しました

本の最後に作者自身である湊かなえ先生が「実際の事件を茶化したわけじゃない、どんな批判も受ける覚悟がある。この物語は自分自身も必ず陥る可能性がある」というような事を仰っていて宗教という恐ろしさと魅力を本当によく捉えてるなと思いました。

本屋大賞がきっかけでしたが良い作品に出会えたなと思います

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2026年04月18日

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オーディブルで二度繰り返し聴いた後、さらに紙の本でも読んだ。
半分こと2等分は違う。
このような愛のカタチはあまりにも切なく、胸が締め付けられるような作品だった。

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2026年04月18日

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こんなにも人は一途に人を愛することができるのか、と感動と衝撃が同時にくるようなラストでした。
動機が必ずしも目的となることはないのだなと改めて考えさせられました。

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2026年04月17日

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最後まで見終わってないのに、もう一度読み返そうと思ったくらいしっかり読みたくなった。単なる宗教の話かと思ったがそうではなかった。前半、後半と縦軸、横軸が絡み合うようにたくさんの話がひとつになって、ふたつの話が繋がった。又、読み返してひとつひとつの意味を探りたい。

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2026年04月17日

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audibleにて★★★★★本当に湊かなえさんは素晴らしい作品を書きますね。

物語は前半と後半に分かれていて視点が違う。後半を読み始めるとあれあなたは誰?となり、あぁそうなんだと解釈が変わっていく。 

縦方向しかなかった糸に横方向の糸が組み込まれていくような感じ。

ストーリーは全く違うけど、昔読んだ東野圭吾の白夜行を思い出した。

しかし、湊かなえの書く母親像は読んだもの全て辛いな…母親として娘として、いつも苦しくなる。

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2026年04月17日

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ネタバレ

とっても面白かった!
これから空を見る時、金星を探してしまいそう

タイトル回収とても良かった
ずっと、「宵の明星」は使われてたのに、最後の最後に別称の「暁星」を使ってきたの、鳥肌たった。
「暁闇」と「金星」の物語は、「暁星」となり完結する。


夜明け前が一番暗い。だが、必ず陽は昇る。そこには希望の星が輝いている。

夜空に虹を探すのは、星を探すより難しい。そもそも、夜に虹が出ることも多くの人が知らない。だけど、見つけられる可能性は低くても、それが存在することを知っていれば、生きる目標へと変わる。夢は必ずしも叶えるためにあるんじゃない。生涯叶うことはなくとも、その存在が自分と同じ世界にあることを知るだけで、人はほんの少し強くなれる。

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2026年04月18日

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フィクションなのかノンフィクションなのか。分からなくなるほどにリアルに迫ってくる息の詰まるような恐怖。ありそう。あまりにもありそうと思わずにはいられない。近隣にも気が付けば新たな宗教施設がたっている。そこへ足繁く通う信者の姿を見かけることも親に伴われ施設に入って行く子供の姿を見かけることも。誰もが抱える不安や悲しみ。弱みにつけ込む悪意ある親切。現実の事件で犯人となった彼が長い間抱えていた苦しみの一端を垣間見たような気持ちにさせられました。

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2026年04月11日

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ネタバレ

最後の手記の中でまで、あかつきくんは半分こをしてなかったんかな?
絶望の中に、愛や繋がりを見つけるといった部分に、朝井リョウの正欲とリンクするものを感じた。

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2026年04月17日

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湊かなえさんの作品は今までミステリーが主なものだと思っていたけれど、今回これを読んで湊さんは「愛の作品の人」なんだなと思った。
どこかNのために、のようなものを感じた作品。
ノンフィクションの手記とフィクションの手記から成るこの本は、読んでいく中で辻褄が合って、真実を理解した時に涙が止まらなかった。
誰かのために自分を犠牲にできるのはこんなにも美しいことなんだなと。
私も守りたい人ができたらいいなと、とてもそう思いました。

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2026年04月19日

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あらすじだけを読んだときは湊かなえさんっぽくないと思ったんだけど、読んでみて、物語の構成が…あぁやっぱり湊かなえさんだ!という感じで本当に凄かった。こんな風に小説を創る作家さんなかなかいない。

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2026年04月20日

Posted by ブクログ


手記(ノンフィクション)と小説(フィクション)という異なる視点が交錯する構成が非常に面白かった。
視点が変わるたびに、それまで見えていた物語の景色や真実がガラリと反転していくこのパターンは個人的にかなり好みで、張られていた伏線を確かめるために何度もページを捲り直してしまった。
虚実の境界線が揺らぐ構造そのものを堪能できる、非常に知的な読書体験だった。
また、知的なパズルだけでなく、作中の「半分こ」という表現には深く共感させられた。湊かなえ作品特有の冷たさや業の中に、確かな優しさと温もりが感じられたことが、この物語に単なるミステリー以上の深い余韻を与えてくれた。

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2026年04月19日

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前半は宗教2世として不遇の人生を歩んだ事を恨み、団体の要人である大臣を殺害した主人公(暁の手記の話。世間からは厳しい声に対して毒を吐く手記の内容は主人公の荒んだ心を表していた。

一点後半は同じ宗教2世だが、本人の意に沿わないながらも団体の中で功績が認められ団体の恩恵を受けた主人公(星賀)の話。前半の主人公と時折邂逅しながらも、両者で違う人生を辿る。

最終的には光を見出す形で終わるが、面白かったのは半分こと二等分の話。二等分は同量に割る事だが、半分こは分ける側の主観による半分を指す。暁は病弱な弟といつも半分こをしており、それはいつも弟の方が多かった。その優しさが物語の各所に現れており、宗教2世として生きた者の辛さと対比すると胸にくる優しさだった。

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2026年04月19日

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ネタバレ

オーディブルにて。金星の途中から、もう2周目聞きたくなってた
金星はフィクションとされていたが、金星で描かれたことが事実なんだろうなあ
二人とも幸せにはなれないってところ悲しかった
メガチャーチのあとだったのもあって、宗教にのめり込む母親にも同情した

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2026年04月18日

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本書を読み始めてすぐに、安倍首相襲撃事件を思い出した。あの事件と同じように主人公も宗教団体のようなものに人生を狂わされ、褒められたやり方ではないが一石を投じる。

本書の構成が『暁闇』と『金星』という話の2部構成になっており、最初の『暁闇』を読んでいる時は正直よくわからなかったが、『金星』を読むことでいろいろと繋がりグッと面白くなった。また、東野圭吾さんの『白夜行』を彷彿させるものもあった。

本書のような2人には幸せになってもらいたいと願わずにはいられないが、やはりうまくいかないものである。
できれば本書のような事件なしに、弱者を食い物にするような団体の解体を心から強く願うばかりである。

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2026年04月18日

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2部構成で、後半を読むと前半の印象がかなり変わります。ただ星を守りたかった主人公の思いに心を打たれました。湊先生の構成力には毎回驚かされます。

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2026年04月18日

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冒頭から湊かなえっぽい文章ではないので、前半は読みにくかったけど、中盤から引き込まれていった。物語の中のノンフィクションとフィクション。
「俺はただ、星を守りたかっただけ」
一度読んだだけでは意味が分からなかった。最後まで読んで初めて、その言葉の真意を知る。
2周目が一番面白い。全ての答え合わせ。

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2026年04月18日

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狂う中で糧となる存在がいる
その人と半分こしたい
その人を守りたい
ただそれだけ

2人がまた再会できる未来が見える、見たい
と思った

守るべきものはなにか分からくなる
逆らえないものに逆らえない感情など
じんわりくるものがある

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

「暁闇」ではあまりページをめくる手が進まなかったけれど、「金星」では伏線回収的なところもあって良かった。

明けの明星、見てみたいな

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

本書は 主に『暁闇』と『金星』の二作品で構成されている。

11月3日14時20分頃、N県立北城高等学校の体育館の舞台上で式典の最中、文部科学大臣の清水義之(68)が男に刃物で襲われ首元を刺され死亡した。
その場で取り押さえられた犯人は永瀬 暁(あかつき) 容疑者(37)。
永瀬容疑者は殺害の意思があったことを認め、動機について 母親が多額の献金をしていた宗教団体に恨みがあり、独自の調査で清水義之大臣と教団とのあいだに深い関係があることを突き止め、襲撃を決めたと話している──。


『暁闇』は上記の永瀬 暁 容疑者による手記で いわばノンフィクション。
そして『金星』は事件現場にいた人気作家の金谷灯里が同事件について書いたフィクションである。



『暁闇』を読みはじめて、やっぱり例の事件を思い出さずにはいられなかった─。
手記には永瀬容疑者の犯行当日のこと、
そしてその日までのことが書かれていた。

『金星』の冒頭。
“この物語はフィクションである”
からはじまる。
一人の物語が二人になった──。



読み終えて、例の襲撃事件とはちがうと思った。そこにあったのは ただ大切なものを “星を守りたかっただけ” だったから。

“半分こ”のやりとりが好きだった。そしてラスト。最後の一文に込められた思いにグッときた。
いろいろな意味で言葉や文章、物語がもつ力を信じた作品だったと思う。
構成も面白かった。
私は 湊かなえさんの熱心な読者ではないけれど 何冊か読んだなかで個人的には一番好きだった。





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2026年04月18日

Posted by ブクログ

あの事件がチラついて集中できなかった気がする。

家族に宗教ハマってる人がいるって厄介。自分だけが勝手に救われといてくれよ。せめて子どもは巻き込まないでよ。

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

audibleにキャンペーンで加入して初めて聴読した作品。前半と後半、男性と女性で読み分けてくれてとても聞きやすかった。最初あらすじ読んで思った内容と全然違ったなという印象。そういう理由だったのかと、、
私はホントに深い解読ができないんだなと悲しくなる、、

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

読むのに大層時間がかかった。
そして、どこまで事実に基づいているかはわからないけど、苦しすぎる物語だった…
どうか報われてほしいと思うものの、それは自分が恵まれていて傲慢なのかとも思わされる。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第一部の犯人の手記は、同情の余地はあるけど身勝手な人間だな、くらいの印象
第二部から人物たちの関係性がかなり見えてきて、新興宗教の闇を感じた。
ただ、彼ら2世たちは新興宗教の被害者というのはもちろんそうなんだけど、それ以前に毒親の被害者かなと思う。
第二部を読み進めると、冒頭の「この小説はフィクションである」という一文がすっかり頭から抜けていて、第一部とのリンクも所々あるし、これはノンフィクションなんだろうなと思いながら読んでいた。
なので、最後の一文に全く衝撃がなく、「うん、そうなんでしょうね」とすんなり受け入れてしまった。
どんでん返しとのことだったので、そこは期待が外れてしまった。

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2026年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

宗教二世の話。最初の出来事を最後に回収するパターン。小説家という事で現実と中身で2層構造になっており、自分の読解力が無いからか、迷子になった。最初の出来事では、動機はヒカルの件は全くなかったが、実際は実の家族だけでなく、ヒカルのために起こした事件という事でどんでん返しはあった。しかしながら、途中に少しだれてしまった点はあるため、3点とする

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2026年04月11日

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