【感想・ネタバレ】暁星のレビュー

あらすじ

「ただ、星を守りたかっただけ――」
現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは!?

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Posted by ブクログ

audibleにて。
「想像力」と言ってしまえば簡単ですが、如何に一人の人間について、表層しか理解できずその内側の想いについて知ることが難しいのか。
一章で「手記」を中心に答えのようなものを読者の立場で読みながら内側、動機を知ったつもりになった後に、その更に奥深くにもう一章分のストーリーが隠れていたと知り、驚きました。
audibleで「読む」ことの長所短所ありますが、ナレーターのお二人の声もトーンもすごく良かったし、紙の本のように、一章が終わるあたりでまだ半分あるといった感覚も無かったのでより、驚きがあってすごく良かったです

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

『暁星(あけぼし)』を読み終えて、まず強く残ったのは、これは単なるミステリーでも事件小説でもない、という感覚だった。むしろ、湊かなえが29作目にして「一番好き」と語るこの作品は、宗教二世として生きることのつらさと、人が壊れていくまでの過程そのものを描いた、極めて重い心理劇だと思う。そして同時に、誰かの人生を“物語として読む側”に立ってしまう私たち自身を試す小説でもある。

物語は、現役の文部科学大臣であり文壇の大御所作家・清水義之が、華やかな式典の最中に刺殺されるという衝撃的な事件から始まる。犯人として逮捕された永瀬暁は、獄中で自身の“獄中手記”を書き始める。そこに綴られるのは、新興宗教団体との関わり、母親の入信、家族の崩壊、そして自分の人生がどう壊れていったのかという、淡々としているのに息が詰まるような記録だった。

母親が宗教にのめり込んでいくにつれて、家からお金が消えていく。生活は徐々に痩せ細り、家の空気が変わり、「信じていない」はずの子どもである暁まで、意味の分からない集会や奇妙なコンテンストに連れて行かれる。自分は何も信じていないのに、信じていないことそのものが否定されていく。人格を削られ、選択肢を奪われていく感覚があまりにもリアルで、読んでいて何度も胸が苦しくなった。

この手記は、単なる供述ではない。「なぜ彼は事件を起こしたのか」という問いに対して、声を荒げることも、誰かを断罪することもなく、ただ“積み重なっていった恨みと孤独”を静かに差し出してくる。宗教にハマっていく人の心の動きも、悪としてではなく、弱さや救いへの渇望として描かれている。その描写があまりにも生々しく、だからこそ逃げ場がない。

読んでいるうちに、どうしても現実のある事件を思い出さずにはいられなかった。母親が宗教に入信し、兄は自殺し、自分だけが残され、恨みを積み重ねた末に起きた、あの首相襲撃事件。被告は無期懲役となったが、「どうしてそこまで追い詰められたのか」という問いに向き合うとき、この物語と重なる部分があまりにも多い。『暁星』は、犯行の是非を語るための物語ではない。その手前にある、誰にも見えなかった“過程”を、想像せざるを得ない場所にまで読者を連れていく。

そして、この作品が本当に“やばい”のは、第一部の獄中手記で終わらないところだ。第二部では、この事件を題材にした「ある作家の小説」が提示される。ここで物語は、まるで第一部の“続き”であるかのように進み、読者は自然に「永瀬のその後」を追っているつもりになる。

だが、途中で気づかされる。――これは、フィクションだ。

手記という「事実」と、小説という「物語」が重なり合うことで、真実と解釈の境界は一気に崩れる。誰の語りを、どこまで信じていいのか。理解しようとすることは、救いなのか、それとも暴力になりうるのか。気づけば読者自身が、「永瀬の人生を物語として消費しようとしていた側」に立っていたことに愕然とする。

この二重構造は、ただ巧妙な仕掛けというだけではない。誰かの苦しみを“わかったつもりで読むこと”そのものへの、鋭い問いになっている。読者は安全な場所にはいられない。最後まで、立場を揺さぶられ続ける。

終盤、すべての積み重ねが一つの形になっていく場面は、派手なカタルシスではなく、ただ静かに、しかし確実に心を震わせる。善悪でも、勝ち負けでもなく、「ここまで生きてしまった人生」がそこにある、という重さだけが残る。

結末は、救いとも絶望とも言い切れない。タイトルの「暁星」は、夜明け前、最も暗い時間にだけ見える星だ。それは希望というより、「それでも考え続けること」「物語を、人生を、走り続けさせること」そのものの象徴のように感じられた。答えは用意されていない。その先をどう受け取るかは、読者に託されている。

『暁星』は、派手などんでん返しで驚かせる小説ではない。語られなかった言葉、選べなかった人生、その隙間にある現実が、あとからじわじわと効いてくる。読み終えたあとに残るのは、登場人物の痛みだけではなく、「自分ならどう想像するのか」という、逃げられない問いだ。

重くて、苦しくて、簡単には消化できない。だからこそ、この物語は読み終わったあとも終わらず、読者の中で走り続ける。

本当に、最高の作品だった。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

なんかわからんけど凄かった。
ストーリーの意味を理解するのに結構時間かかるし、未だに理解出来てない所もあって難しい内容。
でも暁と金星は母親のせいで人生狂わされて宗教にも関わり持ってしまったもんやけんどうにかして復讐するんやけど半分こで罪を分けるつもりが暁が殺してしまったけん金星は小説としてこの物語を書いたのが後半出てくるんやけどましで誰も報われてなくて辛かったな。
結局誰が悪かったんやろ。
謎なのは清水義之が暁に刺される前に「ちがう」って言ったように聞こえたってところ。

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2025年12月20日

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ネタバレ

復讐の物語の裏に隠された、切なく痛々しいまでの愛の物語。それぞれの愛の形が時に噛み合わず悲劇の物語となる。どれもこれも、だれもかれも、全ては滑稽で、そして全ては愛なのだ、ここに湊かなえが紡ぐ物語の真髄を見た気がする。

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2025年12月22日

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ネタバレ

最後の一文にひっくり返った。フィクションとされていたものがノンフィクションだったのか、ノンフィクションのように見せたフィクションだったのか、混乱して数日頭から離れなかった。
みなさんはどちらだと思いましたか?私は前者だと思ってます。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

暁闇と金星の2つの物語で構成されている。
それぞれがノンフィクションとフィクションである。
暁闇から読み始めるが、最初は復讐、怒りなどの感情を感じる内容であるが、第7章終わりに違和感を覚えて、金星に読み映る。
金星を読み終えることで、暁闇のフィクションの部分を感じられつつ、主人公の真の目的がなんだったのか明らかになる構成だった。
宗教が絡む、正直気味の悪い内容ではあるが、主人公がそんな人生を歩んだ上で何を求めたのかを考えると悲しい気持ちになる話だった。
タイトルの意味、帯のコメント、全ての意味がわかるそんな小説でした。

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2025年12月20日

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ネタバレ

あまりにあまりに切ない…泣けてくる
暁はただの怨恨から来る犯罪者ではなかった…
大切な弟の次に見つけた大切な「星」のために、優しい暁がいつもしてしまう自分の不利な半分こ…それがこの行動だったんだ…ただ星を守りたかっただけ…忘れられない一文になった…読み終えてみると安倍首相の話がモデルになったんだろうなと思い読み始めた時は想像のできなかった愛に溢れた話だった…
生きろ!という言葉やこの本のタイトルの暁星の意味を知ったらもう…そして鍵ととなったクッキーなるほどなぁ。そしてさらっと良子さんも悲しいなぁ

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2025年12月15日

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実際にあった事件を彷彿とさせるような、新興宗教絡みの小説。
前半のノンフィクション部分と後半の小説部分。
夜明け前が1番くらい。そこから明るくなる。
ここに意味は凝縮されているのかなと。

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2025年12月15日

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言葉を武器に生きる人たちの凄みを感じました。同じ人間でも、作家、政治家、宗教の信者など属性が異なるとその武器の使われ方も異なり、各々の仕掛け方にこの作品の面白さが詰まっていると思いました。何度も読み直したい本です。

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2025年12月14日

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ネタバレ

宗教2世の苦しみを感じた作品。
前半の暁闇、後半の金星、両方読んで初めてこの物語の前葉が見えてくる。
最初に想像していたのとは少し違って、盛大なラブストーリーでもあった。
宗教団体の弱者から金を巻き上げる様には虫唾が走ったし、主人公たちの母親は愚かだと思うけど、心が弱っている時は取り込まれやすくなってしまうのかな。
実際にも宗教から抜け出すのって難しいのだろうか。
暁と星子の2人に幸せが訪れてくれるといいなと思った。

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2025年12月13日

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暁の書く「暁闇」パートと、星賀の書く「金星」パートからなる。2本の糸を撚り合わせたような物語。ともに宗教2世として育ち、教団とは無関係に生きた暁と、教団の中で生きた星賀のどちらが幸せで、どちらの物語が真実なのかはよくわからない。でも出てくる登場人物はみんな一生懸命に足掻いて生きているなぁと思う。

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2025年12月12日

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「暁闇」と「金星」の物語は、「暁星」となり完結する。
この一文を読んだ瞬間涙が溢れてきた、そして二人の未来が見えた気がした

とてもいい作品でした

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2025年12月11日

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大感動

最近この手の、物語を視点を変えて語り直す手法の小説を何作か読んだけど、本作はとりわけ良かった

後半の『金星』の言葉遣いが好みだった

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2025年12月10日

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ネタバレ

オーディブルにて。

湊かなえさんにしてはという言い方は良くないが、救いのあるような綺麗な話。それこそ、闇の中の星、のような。
そしてどうしてもあの事件と結びつけて考えてしまうのだが、山上被告にも星があったのか、救いがあってほしい、と思う。
自分でコントロールできない運命って辛いし、親子の縁なんて切りたくても切りきれないと思う。
こういう話が辛くて刺さる。

※最後に読むべき終章が途中にあるため注意

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2025年12月10日

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宗教って、人を不幸にするものなのか。
二世信者が可哀想で、、、。
ただただ辛い。
守りたかったのは金星だったんだよね。

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2025年12月22日

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献金の話が出てきたら理解困難な宗教と思わなければいけない

親が宗教に傾倒することで、子どもは苦しむことになる
でも誘われ方も巧妙だから知らぬ間にハマってしまっている

親の元々の性格、その時の不幸な環境にもよるけれど、虚栄心やマウント心のある親だと、子どもの気持ちなんて考えずに、自分中心で特にハマりやすい

そして、最後の最後まで改心することなく、宗教のために生きる

恐ろしい洗脳だ

今回の小説の場合、宗教2世同士が、辛い環境の中、惹かれ合い、希望となる存在であることが救われた

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

議員殺人事件をモチーフに犯人の手記としてのノンフィクションと宗教2世が書いたフィクションから動機の真相を描こうとする作品。

手記の部分はあの元首相銃撃事件の被告を彷彿されるような動機の背景が語られ、ちょうど被告の最終陳述も終わったタイミングだったので、絶望感が増幅されました。
ところが、後半の小説は犯人と自分の複数回の邂逅を通しての真の動機を浮かび上がらせるという恋愛小説的なものでしたが、「二分の一と半分ことは違う」とか文章も洗練されていて、文学的にはこっちの方が面白いです。
ややこしい読み方を推奨するなど仕掛けが面倒ではありましたが、ノンフィクションとフィクションが本質的に入れ替わるという手法が見事でした。
最後の小説の著者名が「星子」というのもオチとして唐突感があるもののそれが手記では出てこなかったのは納得しちゃいました。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

信者の子として抑圧され、非難され、自分を殺して、責めて生きていきてきた二人は、一緒に過ごした時間こそ短くも自分よりも大切にしたいと思える人と出会えてよかった。

前半と後半で事件への見方がひっくり返される、文章力がさすがだ。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

暁星★4
文章力さすがでした。
主人公は永瀬 暁。「暁(あかつき)」は夜明け前の一番暗い状態。そんな時に夜空に輝く金星(明けの明星)を指すのがタイトルの暁星(ぎょうせい)。
明らかに安倍晋三元首相の暗殺事件をモチーフにしていると思われるが実際の山上被告の背景とどのくらい被さっているのかがすごく気になった。作者の意図はそこにあるのではないかと思う。本当の犯罪者捕まることなく隠れていると考えさせられる。
想像力のある人とない人という表現がこの本ではよく使われていたが、その想像力が読者にもあるか?というのが問われているような気がした。山上被告をただの暴徒と思うか、その背景に家族をその宗教に壊された苦悩と同じような思いで苦しむ人を助けるために一石を投じようとした覚悟があるかもしれないといと思うか、それはその人の想像力にかかっている。
主人公暁と同じように宗教によって家族を壊された金谷灯里との恋愛の要素もあって満足感のある一冊であった。
湊かなえらしいあのエグさは無かった。悲しみの中に希望と幸せを少し散りばめたようなイメージだった。
あと湊かなえの文章力すごいわ。登場人物の気持ちの表現方法に感服した。

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2025年12月19日

Posted by ブクログ

怖かった〜
宗教2世の話だから、自分には関係ないかなと
他人事感満載で読み始めたら、すごく身近に感じて恐怖を感じてしまった。
『朝から美味しいスープをいただいて、自分の話を聞いてもらって、日々の大変さをなんとか乗りこなしていく』
それ自体はものすごくいいことなはずなのに、そこには地獄の釜が開いているみたいな、しっかりした土台のはずが、実はぬかるんでいたみたいな。

私は占いや念なども信じるし、周りがゾンビになったら私も早々になってしまいたいと思う人間だ。だけど、これってほんとに大丈夫なの?信じていいの?と信じきれない自分もいて、その疑念を呼び起こすようなそんな小説だった。

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2025年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オーディオファースト作品とのこと。
オーディブルで耳読しました。字を読んでいないのでどうしてもどんな漢字書くのか等気になってしまう。
2人の声優さんの朗読はさすがに上手いですね。安心して聴けました。
2段構成になっているのが面白い。ノンフィクションとフィクションというのも途中まで気づかなかった。
えた回数や期間ではなく絆なのだというくだり切ないね。幸せになって欲しいな。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今年53冊目。
手記と小説という2段構成。
語り手が本当のことを言っているとは限らない。大切な人を守るため、ノンフィクションがフィクションになる、その逆も然り。
物事は多面的に見なければいけない、そう教えてくれる作品。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あの事件を彷彿とさせる、宗教2世が政治家を殺傷する事件から始まる物語。
内容は前編・後編で語り手が異なり、それぞれ犯人側の手記と、ある小説家が書いたフィクションという立て付けでとある宗教に関して2つの側面から物語は進んでいく。

以下、ネタバレ感想↓
読みながらの感想としては、前半の暁パートはあまりに救いがなさすぎて絶望を感じていた。後半の星賀パートは最初「星賀の書く夢小説か?」と勘違いし少し赤面しながら読んだが、終章ですべてがひっくり返った。
暁と星賀はお互いになくてはならない存在だった。お互いに生きる理由となっていた。暁のそばに、いつもではないが星賀がいてくれてよかった。
2人の逃避行のシーンもとても美しいものだった。
すべてがわかったとき、ほんとうに切ない物語で涙が出そうだった。


宗教の教えは決して悪では無いが、宗教を周りに、特に逃げ道がない子どもたちに強制的に押し付ける行為は本当に悪だなと思った。
カリスマはどこの世界にもいるしそれを信奉するのは個人の自由だが、巻き添えをくらう側はたまったものじゃない。湊かなえは宗教2世について書きたいと思っていたとのことだがあまりにも内容が真に迫る内容でグロテスクなので読む際に少し注意が必要だなと思った。

この小説における星賀の父の存在が希薄すぎるのも気になった。星賀の父は入院しているから仕方がないのかもしれないが、あまりにも出てこない。病院に内勤で働いているはずの星賀の母が宗教勧誘なんてやっていたら重病とはいえ父の耳にも悪い噂は入るはずで、何も注意したりする様子がないのが気になる。おそらくこれは湊かなえがこれまで「落日」や「母性」でテーマにしてきた母と娘の関係があるのであえて書かなかったのかもしれない。


きつねうどんを食べたくなった

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

宗教2世の生きづらさを痛感し、同時に2人の主人公が結ばれたくても結ばれず、しかしお互いを想うラストがとても心に残った作品だった。安倍元首相の事件の話かと思ったが、それとは別物の物語だと後半で気付かされ、衝撃的で面白かった。

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2025年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どちらの家庭環境にも同情する
子どもは本当に被害者でしかないしそれぞれの母親が早く〇んで欲しいと願いながら聞いてた

2人に同情する反面、家族を殺された側に立つと公開恋文ごっこみたいなことされて両方がポエミーチックな文を書き、悦に入ってるような状況耐えられないなとも感じた

最後の方になって本当の目的は星を守りたかっただけ((金)星を守りたかった=セイカを守りたかった)って事なんだろうけどこんなこと手記で書かれたら自分が遺族なら絶対許さないなぁ

本当の事件の方が背景にずっとチラついてたけど本当の事件のほうの見方も変わった気がする

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2025年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フィクションとノンフィクションが交錯する構成がとても面白かった。
二人に救いがあることをただただ願うばかり。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

美味しい抹茶に合う和菓子を買いに行ったら、普段買えない大人気ショートケーキを見つけて買ってしまったような読後感

イヤミス読んでるつもりが美しく前向きな珠玉の小説を読んでいた自分のほうが準備できていなかった

The aftertaste is like going to buy traditional wagashi to go with delicious matcha, only to find that super popular shortcake you can never usually get—and ending up buying it anyway.

I thought I was reading a disturbing mystery, but I was actually reading a beautiful, uplifting gem of a novel. Turns out, I was the one who wasn't prepared.

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

audibleで聴読。
2人の宗教2世の人生が、前半と後半に分かれて、それぞれの視点からの物語が書かれていた。宗教や親への葛藤がリアルで、実際の事件の裏側にはこんなストーリーがあったのではないかと思うほどだった。
金星(宵の明星)にかけているのもオシャレだった。

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2025年12月19日

Posted by ブクログ

今回も湊かなえの独特な発想ですが、序盤は物足りなさを感じ、終盤にかけて面白くなってきたが、結末はうーんっていう感じでした。
このストーリーは以前どこかで読んだ気がします。

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2025年12月17日

Posted by ブクログ

フィクションの中にフィクションとノンフィクションの物語が交錯する設定がややこしくてバカな僕にはあまり入ってこなかった。再読すればまた新しく楽しめるかも。

読み終えた後みんなの感想を見ながら答え合わせしていくのも楽しかったです。

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2025年12月13日

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