【感想・ネタバレ】暁星のレビュー

あらすじ

「ただ、星を守りたかっただけ――」
現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは!?

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Posted by ブクログ

最後まで読む事で改めて全てを考えさせられる作品
構成が素晴らしく一気に読む事でより楽しめる

後半になるにつれ前半の内容がより濃く鮮明になっていく
湊かなえで一番と言って良い作品である

1
2026年06月16日

Posted by ブクログ

読み終えて、タイトル「暁星」の意味を知る
どこまでがフィクションで、どこからがノンフィクションなのか
1度読んだだけでは理解できず、すぐさままた冒頭に戻る

「暁闇」と「金星」2つの物語で構成されている
暁なのか暁生なのか
星賀なのか星子なのか
どちらの物語が物語なのか

余白を残した状態で、また読み始めたくなる

―――――――――
文部科学大臣 清水が、総文祭の会場で刺殺される
刺したのは、永瀬暁
母親が多額の献金をしていた宗教団体に恨みがあり、教団と深い関わりのある清水を襲撃した
―――――――――

安倍元首相の襲撃事件をきっかけに生まれた作品
宗教2世が抱える苦しみ、教団から逃れられない親との関係を、2組の親子を通して描かれている
描写がとてもリアル
恐らく取材の成果でしょうが、実在する団体を彷彿とさせる部分が多々ある

正直、「暁闇」の部分は辛かった
恐らく、湊かなえさんの作品で、一人称が男性というのも何か違和感があったのかもしれない
後半の「金星」はサクサクと読めた

そして読み終えて最初の感想、「どちらがフィクションでどちらがノンフィクションのか」の疑問に戻る

読む前は、もう少し実際の事件に寄せた宗教団体の闇のような話だと思っていました
恋愛に近い部分もあって良かった
同じような母の元に生まれ、苦しみ、ずっと宗教に囚われる
そんな2人の未来に向けての物語

同じような苦しみを抱える2世たちは、決して少なくないと思う
もう少し話題になって、そんな方たちを救える作品として広まって欲しい

0
2026年06月22日

Posted by ブクログ

「手記」を読み終わった時点で、まったく底が知れないと思った。この本にはいったい仕組みが、結末が待っているのか。

フィクションとノンフィクション?
「終章」は、「金星」の後に読むことをおすすめします?
「愛の物語」?
どういうことだ?



読み終わった今、感想を言葉にするのがとても難しい。あえて一言で表すなら、「愛」なのかなあ。「愛」を感じた。



「ねえ、今日はフィクション、物語の中にいることにしようよ。」
なんかすごく心がきゅっとなった。
大人になった今こそ、こういうことやってみたい。
当然2人はめちゃくちゃ辛い境遇だと思うけど、こんな関係性に憧れてしまう。

「二人じゃないと、できないことをやってみたかったんだ。人生初の半分こ」
くぅー。くぅーとしか言えない。

「ビジネスホテルがありそうな駅で降りようか」
本筋とは関係ないんだけど、多分男の子はちょっと「ホテル」ってのを意識しながら、あえて「ビジネスホテル」って言ったんだろうなとか思うと、胸がキュッとなる笑
そして見事にセミダブルの部屋が一つだけ空いている、ではなくて、シングルが2部屋空いていると笑
こういう描写も良きかな、良きかな。

「まだ、今日は残ってるから」
どんだけドキドキさせてくれるんだ。恋愛がメインテーマの小説ではなかろうに。

電車で行けるとこまで行くってのも憧れるなあ〜。ちょうど、連休で行けるところまで行くって旅をやろうとしてたから、刺さります、ほんと。

「そういうカップをペアで使う相手がいるんだな。コーヒーの淹れ方にはこだわっているのに、カップは安っぽくて、多分、普段飾っているものを、わざわざ私に見せるってことは、このあと私にとっては悲しい話が始まりそうで、もう帰りたい。」
別に小説家のような想像力がある人じゃなくても、女性ってすぐこういうこと気づくよね。感心するよ本当に。男には全く分からんよ笑



暁と星子、人の何倍も辛い人生を背負っているが、まさに「夜明け前が一番暗い。だが必ず日は昇る。そこには輝く星がある。」の言葉を胸に、他の誰かを励ますでもなく、自ら再び立ち上がってほしい。こう願うばかりである。

0
2026年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

暁くんはずっとずっと皆に生きて欲しかったのかな。

父のためにと踏み込んで、返ってきたと思ったら命を絶たれ、
のめり込む母を止められず、
煇の不調も告げられることなく亡くなった。

今度こそ大切なものを失わないように、
注意深く見守って、頼ってもらえたから、
今度こそ生きて欲しかったんだろうなぁ。
たくさんの星を失った果てで、ようやく手に届いた一番星。

0
2026年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

単行本で買うことは滅多にないけれど、どうしても読みたかったので古本で購入。
題名はもちろん、装丁も意味がちゃんと意味が込められているのだなと実感しました。
黒の裏が金そして星。その意味に気づくことができただけで単行本を買った価値があったと思いました。

フィクションとノンフィクションの二部構成。
全に違う話のはずなのに、ノンフィクションに所々フィクションの出来事が散りばめられているのは、(メタ的には読者に気づきを与えるためだろうが)主人公暁が世間に気づかれたい、そして手が差し延べられることを祈っているのかなと思いました。

"世の中をよくしたいんじゃない。弱者を救済したいんじゃない。その渦の中に立つことにより、自分に手が差し延べられることを祈っている。"

長瀬暁良が書いた小説の一文ですが、これは主人公が無意識に願っていることなのではと手記パートを読み返して思いました。

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2026年06月17日

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ネタバレ

常に重い話だが、最後に少し救いも感じられる
2部構成で異なる視点から話があり、徐々に背景が分かっていき面白い
星の詩的な表現がよかった

0
2026年06月15日

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自分が小説好きな理由が言語化されていた。
「胸の奥まで刺さる文章は、強く生きるために封印した感情を引き出してくれる。」

幸せの二等分は、相手に多くなるよう
苦しみの二等分は、自分に多くなるよう。

0
2026年06月15日

Posted by ブクログ

気が付いたら何度か泣いてた!
ちょっと難しかったので何度か読まないと理解できない部分がありそう、、、
あと誰かが2周目は見方が全然違うと言っていたけどきっとまったく違うんだろうなぁ、、、

半分こできる未来だといいな(ToT)

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2026年06月14日

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1つ1つの不幸が重く永瀬暁に積み重なり、原因が宗教へ収束していき、殺害する心情に共感してしまいそうになる。暁と星賀の人生の交差が儚い。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

2026年本屋大賞ノミネート作品



ある高校で行われた表彰式の舞台上で

文部科学大臣が男に刃物で刺され死亡



犯人である男は

母親が多額の献金をしていた宗教団体への恨みだったと供述

前半は、その男・永瀬暁の手記



そして後半は、ある作家が

この事件について、フィクションとして語るのだが・・・





少し混乱しつつ読み進めると

あ。。。そうだったのか。。。と



現実に起こった元総理の殺人事件と重なる部分もあって

興味深く、一気に読み終えました

これは、深い愛の物語。。。

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2026年06月12日

Posted by ブクログ

湊かなえさんの作品は今までミステリーが主なものだと思っていたけれど、今回これを読んで湊さんは「愛の作品の人」なんだなと思った。
どこかNのために、のようなものを感じた作品。
ノンフィクションの手記とフィクションの手記から成るこの本は、読んでいく中で辻褄が合って、
真実を理解できた時、涙が止まらなかった。
誰かのために自分を犠牲にできるのはこんなにも美しいことなんだなと。
私も守りたい人ができたらいいなと、とてもそう思いました。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

安倍元首相の襲撃事件と統一教会の関係性の衝撃は瞬く間に日本中を駆け巡ったわけで、本書でもその衝撃を感じることになった。
宗教2世問題を盛り込み、家族という逃れられない関係性と、暁・星子の純愛までたくさんの要素を組み入れつつ二段構えの構成は少々分かりづらいが、展開としては楽しめた。
なぜ暁は犯行に及んだのか。それが徐々に明かされるためどんどん読み進められる。湊かなえさんの得意とするストーリーテリングだ。
読み終わった後、二人の不遇さに胸が痛んだ。

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2026年06月22日

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生まれた時から与えられた環境、年齢を重ねるにつれ生じる違和感、恋愛も絡んできて面白かった。自分の力じゃどうにもできないことってもどかしい

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったが(殺人という行為はダメだとわかっていても)宗教に振り回された暁と星賀(灯里)が気の毒でならなかった。
宗教を心の拠り所にするのはもちろん構わない。だがそれに絡め取られ抜け出せなくなるのが本当に苦しい。

私は輝と同じく先天性心疾患を持って生まれたが(ついでに生存率も低かった)、家族への宗教の勧誘は多かったようだ。私の前世の行いが悪かったから病気になったと言われたこともある。
心を救ってくれるはずの宗教が呪いを生むのはなぜなのか。悲しいね。

湊かなえさんの作品は苦しくて、でも愛の物語だなと感じる。

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

最初に読んでいた主人公に対する印象と後半を読んでからはガラリと変わった。構成が前半ノンフィクション、後半がフィクションになっているが、最後まで読み終わってから前半を読み直さないと気がすまないです!
歪んでいるかもしれないが、大切な人への愛が感じられて非常に良い。また、読み直してきます!

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2026年06月18日

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読み始め、すなわち暁闇では、理性的な人間として書かれている暁が仮にも手記という大衆に向けて書くものに「俺」という一人称を使うだろうか、なんだか露悪的ではなかろうか、ということばかりが気になってしまい、なかなか話に入り込めなかった。
しかし、金星を読んで納得。
湊かなえの小説はあまり読んだことがなかったが、「あれ、そういえば…」と前編後編をいったりきたりしながら読む、私にとっては斬新な読書体験だった。

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2026年06月17日

Posted by ブクログ

ストーリーとしては新鮮味は正直それ程ないと思う。が、感情の見せ方や表現方法が上手で先が読みたくなる。
前半は、世間の勝手な批評とそれに対して犯人の手記で応戦。後半は、手記では語られない本心の本心を星子の目線から感じられる。
で最後の手記、、、星を守りたかっただけって言っちゃうのは、我慢できなかったのかなーと思う。でも私は男なので分かる。多分言っちゃう。
星子は、半分個にならないと分かってて話したよな絶対。と思うと、刹那的に愛より憎しみが勝っちゃったのかな。でも、それも分かる。

事件などあった時に他人が動機を単純化しようとするけど、人の心なんてそんな単純じゃない。仮に結論が単純なところに行きついても、それまでの過程は単純じゃない。
そんな感覚を持つためにも、小説ってあったりするよねというメッセージを勝手に受け取りました。

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2026年06月16日

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ネタバレ

暁と星子の物語。前編「暁闇」は暁、後編「金星」は星子視点で描かれる。前後編に分かれていることを知らず読み始めたので、「暁闇」の手記を読んでいる最中は正直物語に入り込めず、男性の感覚って分かりづらい…なんて思ってたけど、「金星」を読んで腑に落ちた。暁は「金星」のために、「星」を守るために、ノンフィクションを作りあげたんだね。「金星」を読み終えた今もう一度「暁闇」を読み返したくなりました。それにしても宗教二世の問題って複雑なんだな。あと読書中脳内BGMずっとキンモクセイ「二人のアカボシ」だった笑

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

新興宗教によって家族が壊れ自分の人生まで狂わされた2人の男女の話。
単独犯かと思ったら、もうたった1人しかいなくなってしまった大切な人のために自分が不幸を背負う人間的な背景があった。「それははんぶんこじゃない」という言葉から、もし愛していると伝えていたら結果は変わったのかなとも思った。
人を殺すって許されることではないし世間から見たら幼稚な理由で罪を犯した犯罪者としか見られないけど、暁と金星の間には2人にしかわからない感情があったんだろうな。辛い人生。

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

安倍元総理銃撃事件に着想を得た、宗教二世2人の人生を描いた作品。悲しくて泣きながら聞きました。もしも自分が逃れることのできない巨大な闇に呑まれたとして、それでも『夜明け前が一番暗い』と希望を捨てずに生きられるだろうか。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

2026/06/14
暁星Akeboshi
湊かなえさん

面白かった

読み始めは、安倍元首相の襲撃事件のことかなー?と思って、
あまり読む気にならなかったけれど、
金星を読み始めたら、どっぷりハマった。
涙が出た。
もう一度、最初の暁闇を読み直してみよう。そう思った。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

宗教二世問題を背景にした大臣殺害事件を描く物語。手記と私小説という二つの視点から真相が少しずつ浮かび上がる構成が巧みで、終盤で明かされる壮大で悲しい真実には、愛の深さを感じさせられる一冊でした。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めて最初の十ページほどで、私は「元総理大臣が銃殺された事件」をベースにしているのではないかと感じた。
実際の事件とは細部が異なるものの、物語全体を通してその影が色濃く反映されており、現実との接点があることで理解しやすく、物語への没入感も高まった。

物語の中心には、母親が愛光協会に入信し、子どもたちまで巻き込まれてしまう二組の親子が描かれる。
彼女らの子どもたちが、巨大化し歪んでいく宗教団体に抗い、長い時間をかけて必死に立ち向かう姿は胸を打つものがあった。
特に、大人になった二人が「自分の人生を取り戻そう」とする意志の強さは、読んでいて痛切でありながらも希望を感じさせる。

愛光協会は、初期には純粋な宗教団体だったのかもしれない。
しかし規模が大きくなるにつれ、教祖や役員たちが金儲けに走り、信者を搾取する組織へと変質していく。
その過程はフィクションでありながら、現実にも起こり得る構造であり、読んでいて背筋が冷えるほどのリアリティがあった。

物語の中で繰り返し登場する「半分こ」という言葉は、象徴的であり、作品全体のテーマを印象深く支えている。
特に暁生が語る「半分こ」の解釈――幸せの半分こは相手に多い方を、不幸の半分こは相手に少ない方を――という考え方には強く心を動かされた。
単なる言葉ではなく、他者を思いやる倫理観として深い意味を持っており、物語の核心に触れる美しい価値観だと感じた。

また、大人になった二人が教団の教祖ではなく、その団体を支援していた政治家を殺害することで愛光協会を潰そうとする展開は、単純な復讐劇ではなく、社会構造そのものへの抵抗として描かれている点が興味深かった。
ここでも「半分こ」が二人の行動原理として働き、彼らの絆と覚悟がより鮮明に浮かび上がる。

読み終えて強く感じたのは、「やっぱり無宗教が一番だ」という率直な思いだった。
信仰そのものを否定するわけではないが、組織化された宗教が人を縛り、搾取し、人生を狂わせる危険性を改めて考えさせられた。
物語はフィクションでありながら、現実社会に潜む問題を鋭く照射しており、読後に深い余韻を残す作品だった。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

物語が2つに分かれていて最期にひっくり返ると聞き、どんでん返しストーリー好きとして期待しながら読み始めました。
宗教ニ世という重いテーマが根底にありながら、「この先どうなるのか」とどんどん読ませる著者の筆力はさすが!本好きとしては、つらい境遇の登場人物たちが、時に苦しみつつも言葉や物語の力を信じて生きていくということに救われる思いがしました。

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

宗教的な本だったら嫌だなあ、と思ったが、あまり宗教色は強くなかった。普通に過ごしている子どもたちや主婦たちが、いつの間にか宗教に染まっていく。特に子どもは巻き込まれただけ。そう言う子どももいるんだよなあ、と思った。そして、政治家を刺殺した永瀬暁と白金星賀の運命的な出会い。物語の終わりの方はさくさく読めた。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

オーディブルにて。

構成は素晴らしいと思うが、私には刺さらなかった。ある事件をモチーフにしているので、もっと政治と宗教の癒着を社会問題として、犠牲者の立場から掘り下げてくる作品かと思っていたら、行き場のない恋愛物語のようだった。

新興宗教という閉ざされた環境の中で視野が狭くなるのは理解できる。でも、誰も自分を理解してくれない社会の中で、たった一人の理解者を見つけることで救われるという考えは、どうしても共感できなかった。

いや、そうじゃなくて、もっと他にできることがあったでしょう――そんなふうに私は思ってしまった。

登場人物たちは物語の中で30年ほど成長し、物語も泥臭く重い内容なのに、オーディブルの「金星」ではポップで幼い印象の朗読だったため、モヤモヤしたまま聴き終えた。こういう作品は活字で読むべきだったなと思った。

こういうテーマなら、もっと社会の側を見たいなというのが個人的な好みなので、自分には合いませんでした。

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

ものの見方を考えさせられるし、どの人生にも色鮮やかだったり歪んでる所がある
後半で前半に色が着けられていくけど、あまりにも別個の書き方、断片的なのもやるせなさを感じる
作家ってほんとにすごい職業

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『暁星』は、一つの手記ともう一つの物語で書き手が異なり、ノンフィクションとフィクションが交差する愛の物語として読まれることが多いようです。

でも個人的には、「本当に書き手は別なのだろうか?」と思いました。むしろ、暁と星賀は表裏一体の存在で、どちらも同じ人物が生み出した物語なのではないか、と。

が宗教にのめり込み、現実がうまくいかなくなってしまった暁が、自分の心を守るために、理想の理解者として星賀という存在を作り出した――そんな解釈のほうが自分にはしっくりきます。
守りたかった星は、暁の中の最後の希望と安寧
暁闇も、金星も最後の終章をトル、と
暁闇では、暁と星賀がクロスオーバーしたクッキーの話はなくなるし
金星では、フィクションのままになるし

ただ、そこまで考えてふと立ち止まると、そもそもこの物語自体が現実ではなく創作であり、書いたのは暁でも星賀でもなく湊かなえさん本人なんですよね。作中の「現実」と「創作」の境界について考えているうちに、さらにその外側にいる作者の存在に気づいてしまい、なんだか頭がぐるぐるしてしまいました。

読み終えたあとも答えが出ず、あれこれ解釈を巡らせたくなる作品でした。

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

ずっと読みたかった本、やっと読めた!
永瀬暁という青年が、文部科学大臣を刺殺した事件から話はスタートする。この永瀬は、有名な小説家、長瀬暁良で、自殺して他界している。永瀬は逮捕された後、手記を出している。その手記が、この物語の前半である。物語の後半は金星という小説で、星賀という少女の生い立ちから始まる。星賀の母親が愛光教会という団体にのめり込んでいくことから始まる。この永瀬と星賀に共通するのは、どちらの母親もこの団体に入れ込み、子どもを蔑ろにしていた点である。境遇は違うが、2人には共通点があり、小さな交わりが大きな権力にヒビを入れる。

最初、ちょっとわかりにくい。話が進んでいくうちに、あ、そういうことか。と納得してスルスル糸が解けていくように読めるのだが、手記だったために分かりにくい描写が長かったかな、、最後の龍の話も「?」となったので、期待しすぎていた分、少しモヤモヤが残った。孤独な少年は孤独な少女と出会い、孤独ではなかったのだなと思うと少し救われる。事件を起こしたのも、憎しみからではなく、たった1人を救いたかったのだと思った。長瀬暁良の小説の最後は救われる話だから、この小説も、夜が明けるみたいに救われる話だったと気づいたときは、流石だな〜と思った。ちょっと想像してたのと違ったので星3つ。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

読みやすくおもしろいが、ライトでミーハーさを感じる。
作為的な感情誘導を感じてしまってはまれなかった。
安倍元首相襲撃事件や宗教二世を題材にした小説だが、あまりにドラマティックに書かれると、現実の淡々とした過酷さ、残酷さと比較して陳腐に見えてきてしまう。
人が道を誤るなんてことは、そんなにドラマティックじゃなくて、結構その辺に転がってるものだと思う。

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2026年06月13日

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