あらすじ
「ただ、星を守りたかっただけ――」
現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
プロローグ
そこは、暗闇だった
只々静寂であり、暗闇
束の間の時を経て、それは“暁闇”であったことに気付く
地平線が、したから黒、赤、橙色、薄青、群青色とミルフィーユのような状態で空を描いている
これが“暁星”というものなのか!?
その遥か上方には光り輝く“金星”が
そして、そのときはやって来た
金星を喰らうが如く、大きな爪と翼を持った
あの神が…
本章
『暁星』ガチャ応龍確定の★5
ブク友の皆様高評価の一作
そして、まことさん♪…mariさん♪
本屋大賞ご推奨の一作
そして、なんとなんと、『告白』『白ゆき姫殺人事件』以来の湊作品随分とご無沙汰の一作
2部構成の素晴らしさここに極まるって感じ
ノンフィクションである“暁闇”
フィクションである“金星”
この2つの物語の糸が縒ることよって
最終的に“暁星”という物語が完成するのだ
上手い、巧すぎる!
本当に久しぶりに湊かなえの独特のプロットを
体現し堪能した
いゃ〰旨かった!
エピローグ
金星を喰らうが如く、突如出現した応龍!
貴方には視えるのか!?
視える者が勝ちなのか!?それとも負けなのか!?
その応えは、是非とも本作を読んでいただきたい
そこにきっと応えが、いやそこには、
“暁星”という希望が視えるハズだから!!!
完
※因みに、Super8は“黄龍”である(¯―¯٥)8v♪
Posted by ブクログ
純愛の物語だったとは、、
二回読みたくなる本です
宗教2世の息苦しさ、生きにくさの中に生きる希望を見出します
夜が明ける前が最も暗い
ということは、苦しいどん底の傷ついた後こそ明るい未来が待ってくれているのではないか
そうであってほしいなと思っています
Posted by ブクログ
止まらなくて、眠れないまま夜中3時に読み終えた作品。
フィクションである「暁闇」と、ノンフィクションとして描かれる「金星」。最初は名前が違う意味もよく分からなかったけれど、読み終えてから「ああ、そういうことか」と気づき、宗教2世の苦しさや複雑さが強く残った。
読後すぐよりも、時間が経ってからじわじわと「すごい作品だった」と実感している。
“すべてはフィクション”という言葉も、星子を守るため、愛しているからこその手記だったのだとしたら、本当に鳥肌が立つ。
まだ完全には理解しきれていない気もするけれど、だからこそもう一度「暁闇」を読み返したくなる作品だった。
Posted by ブクログ
太陽が昇って沈んでまた昇るように、何周も読む。
2周目以降は夜空で一番明るい星と言われている、
"金星"以外の星を探すように伏線を回収しまくる、泣く。
私にはもう手記に見えない。
知らないことで見えないものばかりなんだね
やるせない気持ちが止まらないけど
そう思っているのは読者の私だけなのかも。
この2人には何も悲壮感が漂っていないのが、かなりの余韻を残す。
壮大なラブレターをありがとう
Posted by ブクログ
小説の構成が変わっていて、物語を理解できるか不安でしたが、杞憂でした。
ページを捲る手が止まらず、一晩で読み終えるくらい、のめり込みました。
前半の手記と後半の小説を読み終えたあと、身体が痺れるくらい、愛情を感じました。
テーマが宗教2世の人権や宗教団体の社会掌握といった思いテーマだが、根底には愛情が絡み合っているのを感じ、気持ちが温かくなりました。
終盤の「こういう事か!」と、自身で気付いた時の、脳が痺れる感覚が快感になる小説でした。
しばらく、余韻に浸れるのを楽しめます。
Posted by ブクログ
序盤、やや難しくて、読み終えられるだろうかと思ったが、どんどん読めた。最後まで読めて良かった。
恋愛と感想でよくみたけれど、どの辺りから恋愛になるのか不思議だったが、まさに暁闇と金星だった。
引き合ってしまうのだろうな。セットだったんだろうな。
私が知らないだけで、本の中のようなことが現実にあるんだろうなと思った。
今までだったら、そんなことある訳ないよ〜と頭の中がお花畑だったけど、今の社会情勢だとこういうことが起こっていてもおかしくないと思えるようになった。
親が子に与えるもの、個人として行なっていたこともあるはずだけど、宗教を通してしまうと、子からすると全てが疑心暗鬼になってしまって、真実がわかりずらかっただろうな。
なにもなくても、親から子への気持ちは伝わりずらいのだから、子は苦しい。
脳の衰えを感じているが、久しぶりに本が最後まで読めて良かった。
Posted by ブクログ
面白かった。
ノンフィクションとフィクションが混ざり合っていき、物語の全貌が見えてくる作りは、初めて読んだし、凄く面白くて、時間を忘れて読んでしまった。
Posted by ブクログ
暁闇のストーリーは、読み進めるのに辛くなる描写があるが、金星のストーリーの後、もう一度暁闇ストーリーに戻りたくなる。親が何を心の拠り所にするかは個人の自由だから良いのかもしれないが、子どもの人生を巻き込むことには、慎重に判断したい。常に子どもの人生に何がどう影響するのかを考えられる自分でいたいと改めて思わせてくれた物語でした。
Posted by ブクログ
フィクションだと思っていた方がノンフィクションで、ノンフィクションだと思っていた方がフィクションだったのだと、そしてどちらもそれはお互いの為に書かれたものであるのだと分かって、とても胸が打たれた
Posted by ブクログ
終始圧巻、とても苦しい。
私は、「犯罪者にどんな悲しい背景があろうとも絶対に同情はしない」と心に決めていますが、暁の罪を責められない。殺すほかどうしたらよかったの?とも思ってしまう。いやいやだめなのだけど。
人間ってそんなもんだよなとも思います。結局目の前の人のことなんて、全てわかるわけなくて、ましてやニュースの先の犯罪者のことなんて分かるわけない。豚汁のレシピ見ながら、ほんと最悪だよねと話すほどのことなわけで。
宗教って難しい。
信じることは悪いことではない、でもやはり子どもという親に縋るしかない生き物を半強制的に巻き込むべきではないと思う。きっと苦しんでいる人がいる、そんな想像がずっと頭をぐるぐるしています。
それでも、幼少から宗教に関連する両親との別れや、付随する弟との別れを経験した暁にも、一筋の光のような存在がいたことが嬉しい。その出会いが奇しくも殺人へ導いてしまったのだけど。
手記、SNSの反応、そして物語中の物語…THE湊かなえの構成を浴びることができてとても良かったです。
豚汁を作りながら…のSNS、レシピを聞かれるコメントがなんとも言えない現代を表していて、作中唯一クスッと笑えました。ただ、そんな一コマもまるで事件を消費している我々を風刺しているようで、なんだかなあと考えさせられるような気もしました。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの本の中で今のところ1番好きです
前半は少し読むのが辛く、いつから面白くなるんだろう…と不安になりました。しかし、後半から最後にかけて、全てがつながり、自然と涙が出ました
読後、「ただ星を守りたかっただけ」というフレーズと 「暁星」のタイトルの意味を理解した時、なんとも言えない切なさで胸がいっぱいになりました
もう一度読みたいと思える小説、そして心から購入して良かったと思える小説です
これを読んでからというもの、つい夕暮れ時に金星を探してしまいます⭐︎
Posted by ブクログ
湊かなえらしくないキレイなタイプのストーリーで、
お互いを思った行動に特にそれを感じた。
途中の「この章は最後に読んだほうがいい」というトリックのような書き方に面白さを感じた。
Posted by ブクログ
2026年の本屋大賞候補作、湊かなえさんの著作は告白に続いて2冊目でした。本の序中盤は書物で、暁闇の終盤から金星にかけてはaudlbleで聴きました。
かなり解釈に悩みましたが、私は以下のように解釈しました。
白金星子と永瀬暁が、幼少期から事件にかけて交流してきたという設定が物語の核心部分となる重要な要素だと感じ、彼らの幼少期からのつながりや関係性が紐解かれていくため、物語の基礎になっている2人の交流が、果たしてそれが本作における事実(ノンフィクション)なのか、白金星子は作中で実在するのか、悩みました。
前半の手記時点で『金谷灯里という小説家なんて知らず、取り調べで知った』という暁の発言は、当時の彼の認識や、湊かなえさんの手法である「視点を変えることで真実が明らかになる」ミステリー的手法によって、「嘘」というよりは「隠されていた(あるいは本人も気づいていなかった)真実」という描写なのかなと思いました。
そして最終的に彼ら二人の間には深い絆が存在したことが示唆されるため、彼が意図的に灯里との関わりを隠していた、あるいは物語構造上のミスリードなんだろうなと感じています。というか、そうとしか解釈できませんでした。
そして終わってみれば、意外と純愛ものだったと感じました。
他にも言及されている方がいましたが、宵の明星・明けの明星がキーアイテムになっているところや、親に頼ることが出来ない若い男女の純愛ものなところや、小説家(漫画家)の職業が重要なポイントであるところなど、『汝、星のごとく』と似ている印象を受けたのも、確かでした。
トリッキーなサスペンスで、やはり湊かなえさんの著作は好きだなと感じさせる、名著だと感じました。
Posted by ブクログ
初めは復讐の為なのかと思っていたけど、ただ星を守りたかった、その一言に尽きる。
最初の暁の手記『暁闇』には中々に刺さる言葉が書かれていて、自分に向けられた言葉なのかと感じた。
『金星』を読むことで『暁闇』の答え合わせをしたような感覚、2つが合わさることで『暁星』が完成する。
『金星』の終章のある一文に心を掴まれた。
Posted by ブクログ
暁闇と金星の2つの物語で、暁星。
人間の見たくない弱さや、大きな力に対する1人の人間の非力さが、私が日常で感じる心の詰まりを代弁してくれているようで、仲間の様に感じられる物語でした。
---------感想---------
夜空で孤独に光る宵の金星は、暗闇でぽうと灯る蝋燭の炎の様で、全ては照らさず、でも真っ暗でないことの希望をくれるものだと思った。
私も、そんなささやかでも心強い光を誰かに届けられる人でありたいと思う。
宵の金星と明けの金星は周期的に交互に繰り返して現れるようで、2つとも見えない時期もある。人生山あり谷ありを表している様で面白い。
宵の金星は過去と現在を、明けの金星は、未来のを表している様に感じた。
人間の闇を写す物語の中で、輝や光の漢字が星の様に目に止まって、まさに星空だなと思った。
金星は太陽と輝く、太陽がなければ誰にも見えない。太陽は応援し、支えてくれる人たちのことなのかな?
Posted by ブクログ
ノンフィクションの手記とフィクションの小説が交差する二部構成が印象的な作品。現実と物語が重なることで、ひとつの出来事の見え方が大きく変わっていく構成に引き込まれた。
湊かなえ先生らしい張り巡らされた伏線と、読後に残る重たい余韻もさすがだと思う。
「ただ星を守りたかっただけ」
読後にこの言葉が重くのしかかる。
宗教二世の家族を軸に、“救われたい”という気持ちが連鎖するように不幸を生んでいく流れはやるせなく、多くの人が感じているように苦しさの残る物語だった。
真っ暗な中でも、一つ星があれば上を向いていられる そんな作品でした。
Posted by ブクログ
暁闇はあの事件を思わせる展開で、この話を
書いた湊さんの身の上が心配になるほどでした。
それほどにこのテーマはややこしい。
負の連鎖に陥る描写は辛かったが、金星を読んで
イメージが少し変わりました。
「生きろ」のメッセージにはずしんと来た。
Posted by ブクログ
ただ、星を守りたかっただけ
この一言が全て
テロや殺人を肯定する気持ちはないけど、どうしても逃れられない状況から抜け出すっていうのは、殺すか殺されるか位の極限状態なんだろうとは思った。
Posted by ブクログ
独特の構成でおもしろかった。本筋とは違う部分かもしれないが、怪しげな宗教が恐ろしいのではなく、宗教に関わる人間たちが恐ろしいのだと思った、、、。全ては描き切られておらず、読後余韻に浸ることができたように思う。
Posted by ブクログ
宗教は、救われる人も沢山いると思うけど、それ以上にお金儲けの闇が隠されているのがすごく怖く感じた。
お金がどんどん宗教に吸い取られて、財産がなくなっていくのも、子どももその世界から抜け出すことが大変なことも、とても怖く感じた。
人間の弱い部分を利用して、本当に卑怯だ。
現実に悩んでいる人たちは、沢山いるのだろうなと思うと、心苦しい。
太陽の名を持つのは、私には荷が重い、という一言がなぜか印象に残っている。
Posted by ブクログ
2部作仕立てで、1部は日本人なら誰もが戦慄したであろう、あの事件をモデルにした物語。
2部は宗教二世で苦しむ若者たちがモデルになっている。
どちらが真実で、どちらがフィクションなのか。
淡々とした1部よりも、苦しみながらもなんとか生き抜こうとしている2部が真実であって欲しいと願ってしまう。
相当な問題作だと思うけど、これを執筆しようと決意し、出版までこぎつけてくれた出版社も湊さん同様敬意を表したい。ただのエンタメで終わって欲しくないな
Posted by ブクログ
一気に読んでしまったが、読んでいて耳を塞ぎたくたる箇所や目を覆いたくなるような箇所がある1冊だった。そしてそれは、子どもが一番守ってもらい認めてもらいたい親との関係であったように思う。
宗教二世の深刻な状況は、過日の事件の報道や特集などでも取り上げられているが、親が真剣に信じていればいるほど難しい問題であると思う。子どもが信仰しない自由は与えられたとしても、幼少期には必然的に親の価値観で動かなければいけないし、親の信仰によって子どもたちが翻弄されてしまうことをどのようにしたら防げるのだろうか。
本の中で唯一、半分こと二等分の違いを知って、救われた気がする。
Posted by ブクログ
新興宗教に関わる大物政治家が、宗教二世の手によって殺害される。
あの衝撃的な事件を彷彿とさせる冒頭から、物語は一気に加速し、手に汗握る展開が続く。
前半の犯人による手記「暁闇」から、後半の今回の事件を題材にした小説「金星」へと読み進めると、事件への印象は180度反転し、その鮮やかな手腕に圧倒された。
犯人が凶行の際に放った「生きろ!」という謎の言葉。序盤では全く分からないが、終盤でその意味が分かったときには複雑な感情が胸を巡った。
事実の裏側に隠された「真実」を照らし出す、渾身の一冊だと感じた。
Posted by ブクログ
社会問題を切り取った挑戦作。構成の妙もあり、ページをめくる手が止まらなかった。
ただ、「同じ痛みを持つ者同士の愛、愛のために罪を犯す男」というモチーフは珍しくないので、期待したほどの驚きはなかったかも。
Posted by ブクログ
朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』を読んだ流れで、実際の事件を元にした小説が読みたくなって選びました。
最初は元になった事件のイメージが強かったのですが、読んでみると実際の事件とは切り離して、ひとつの物語としてすんなり入り込めました。
「暁闇」の終章を「金星」の後に読ませるという構成がとても面白いです。「金星」を読んだ後だと、永瀬暁という人物の見え方が大きく変わってくるのがすごい。
また、宗教2世が抱える苦悩や葛藤もかなりリアルに描かれていて、読み応えがありました。
Posted by ブクログ
悲しいことは大きい方を私が背負いたいし、嬉しいことは大きい方を相手に与える、そんなことができる大人になりたいと思った。
「夜明け前が1番くらい。だが必ず日は昇る。そこには輝く星がある。」
Posted by ブクログ
2026年本屋大賞第5位ということで読みました。
2022年の安倍晋三元首相銃撃事件と旧統一教会問題をモチーフにしており、宗教2世の苦悩を描いた長編ミステリー
前半の犯人による手記「暁闇」から、後半は事件を題材にした小説「金星」の二部構成だが、フィクションとノンフィクションの境がよく分からなくなってしまった。
結末は宗教2世の純愛だったが、宗教の世界からの脱却の難しさも訴えていたのかと...
Posted by ブクログ
前編と後編を読むことで真実が見えてくる作品。
前編は手記であるということと、前振りのようなものだったので、少し読みづらかった。
全て読み終えてからも、一度読んだだけだと理解しきれていない部分がありそう。
Posted by ブクログ
イヤミスではない溱かなえ作品…とどこかで紹介されていた。タイトルも美しいので読み始めたら とんでもなく重かった。読むのが辛いのに引き摺り込まれる感じ。嫌だなあ凄いなあ。半分のノンフィクション部分を読んだだけで一冊読み終えた気分だったのに、でも後半も読まないと完結しないと言うか…自分の中で落としどころが見つからず辛い。この2人の人生、やるせない…元凶は宗教なのか?信じる者を救う?信じる者だけを?自分の意思を持つ前に巻き込まれてしまった子どもはどうすれば救われる?
考えが堂々巡り、私には消化出来ないと思った。