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「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラー。
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娘を失った先生の復讐劇とも読める話ですが、痛快さはなく終始陰鬱さがただよっています。 親からの愛を感じたくて手段を他者への攻撃に変えてしまった少年。ラストの解釈はそれぞれの読者に委ねられているのがいいですね。
Posted by ブクログ
一つの事件を、数人の登場人物の目線で描いている。子供が死ぬという残酷な事件から始まり、遺族目線、犯人目線、共犯者目線といろんな角度で物語は進む。おもしろかったが、読後感はあんまりよくないかもしれない。
1つ事件を様々な人の視点から描いた、作品でした。関わった人の心情やドラマがパズルのように組み合わさって、徐々に物語が進行してく、「バッカーノ」(ラノベ・アニメ)に近いような感じだと思います。 私もこの事件に関わっていたらどんな感情を抱き、どんな行動を起こすのか、、、読み終わった後、虚無感と共に考えさ...続きを読むせられます。 内容はやや酷ですが、とても読みやすい作品で一気読みできてしまいそうなくらいです。
15年前に映画を見て衝撃のあまり文庫本を買った、そのことすらすっかり忘れて、結末も覚えていない状態で再読。湊かなえの原点にして最高傑作、衝撃の結末に思わずうなってしまった。結末は覚えていなかったものの、所謂どんでん返しものとしての衝撃の感覚は残っていて、再読でも当時と同じ衝撃を味わえなんだか得をした...続きを読む気持ちになった。ただ、最新作の暁星を読んだ後、この物語を読むとまた一味違った感想になる。単なるどんでん返しでもイヤミスでもない、全ては愛に翻弄される人間の物語であり、それこそがデビュー作から最新作まで一貫して描かれているテーマなんだと、改めてそう感じた。
湊かなえ好きの先輩が、単行本、文庫本、特別装丁本、、、と5冊も持っていると話されていて、そこまで惚れ込む魅力がある作品に興味を持った。 集中力の無い私が、一気に読み終えてしまった。 登場人物の感情に共感出来た。と思っても2、3行後には分からなくなる。掴めそうでつかめない。その余白に思考が止まらなく...続きを読むなるお話しだった。
この作品がデビュー作と思うと、著者のポテンシャルの高さを感じずににはいられません。その後も名作を書き続けていますが、改めて湊かなえという作家の凄さをマジマジと見せ付けられてしまいました。 内容も、キャラクターも、最後の締め方も良かったです。
娘を生徒に殺された母であり先生。事故と処理されるが、犯人を特定しつつも、更生を促す? 母であり先生。クラス委員長。Bの母、B、A。と事件の真相があらゆる角度で判明する。 正義と悪(me too)が虐めを増長する 殺害動機は?自己顕示欲、承認欲求? 5人の角度での真相がスピーディーに判明し、そ...続きを読むの世界に没入させてくれる 最終章は先生に戻り圧巻なラスト!
一気読みしました。 6人それぞれの視点からの話になっており、周りの受け取り方と本人が内心思っていることとの相違が見れて面白かったです。 湊かなえさんのファンになりそうです。
この後味の悪さが本当に大好き 人生でちゃんと最後まで読んだ初めての小説で、一番大好きな小説。 ぱちん
タイトルにある通り、それぞれ章は誰かの告白で進行。 その中で人が、出来事が絡み合い、またそれらがそれぞれの視点で語られていく。 一章の衝撃が大き過ぎたためか、後に書かれた二章、その後の書き下ろしの章へと若干トーンダウンしてくる印象も。 それでも名作として語り継がれる一冊だろうと思う。
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