あらすじ
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラー。
感情タグBEST3
娘を失った先生の復讐劇とも読める話ですが、痛快さはなく終始陰鬱さがただよっています。
親からの愛を感じたくて手段を他者への攻撃に変えてしまった少年。ラストの解釈はそれぞれの読者に委ねられているのがいいですね。
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2章辺りまではクラスの虐めが蔓延る空気感が気持ち悪くて、登場人物もどれも気持ち悪いし、こんな話のどこが面白いんだと思っていたが、ラストまで読んでみればスカッとした。
母親視点の話では解釈の仕方が空回りしすぎて面白くなってきて、そして直樹と修哉視点。
直樹は証言通りで精神を病んだかと思いきやヤバいやつではあり、修哉はそれを上回る犯罪者に適したヤバいやつだった。そのさらに上をいくのが森口先生、復讐に囚われた女。
〆はできすぎ感は否めないが、話としては面白い。
今後、学校・牛乳パックというワードを聞く度に正樹のようにこの本を思い出しそうだ。
“人はみな、孤独じゃない、ロクでもない世の中だけど、幸せになろうよ。信じよう、ネバーギブアップ!“という色紙の寄せ書き文には違和感があったが、そのネタを母親視点で解説された時に笑ってしまった。
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タイトルは告白だが、「復讐」とした方がしっくりくる内容。登場人物の全てが不幸になり、全ての人生が家族もろとも崩壊してしまう。よくこんなストーリー思いつくなと言った印象。読後アマプラで映画も見てしまったがやはりイヤミス感が半端でない。それでも読めば読むほど引き込まれてしまう不思議な魅力がある。
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映画はずっと前に観ていたけど、原作は初めて読んだ。
私の中で、湊かなえさんの作品はハマるものとハマらないものがあるなか、この作品はどハマり。
こんなにスラスラと読めて、ページをめくる手が止まらないとは。
いろんな人の視点で語られる内容は、何とも嫌な気持ちになったり、理解に苦しむ親子関係だったり。
中学生ってこんなに自分大好き、ママ大好きなの?
なんかわかるようなわからないような。まだまだ子供で、認められたい、愛されたい。この描き方がすごい。
誰も幸せになってない、これって最後どうなったの?っていうこの感じ、たまらないな。
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かなり前に読んで、今回久しぶりに改めて再読。
やっぱり色んな意味で奥が深く面白かった。
現在でも現実として、未成年犯罪の処罰については永遠のテーマだと思う。
被害者である森口先生の対応は、聖職者としてはどうなのか分からないが、聖職者である前に一人の人間だと言うことを思い知らされた。
殺した人間には更生する機会が与えられるけど、殺された被害者はどうなんだと、やっぱり強く考えさせられる。
どんな人にも辛い過去や育ってきた環境があり、それが酷い環境下だったからといって人を殺していいとは絶対にならない。
改めて難しいテーマを上手く表現した小説だった。
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本筋かどうかは分からないが、多くの場面で「母と子」という関係性が描かれていたため、自身の親やこれから生まれるかもしれない自身の子についても考える機会になった。
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とても面白かったです。
この本では様々なところで衝撃を受けさせられました。登場人物みんなクレイジーなところがこの話の面白さの一つかなと思いました。ゾクゾクするような物語でとても良かったです。
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人生で初めて読んだ本、大好き。
題名通り、登場人物の告白がただひたすら淡々と書かれていて本当にあった事件の記事を読んでるみたいな
気分だったからよりリアルに感じた。
2人とも母親からまっすぐな愛をもらえず
当時話題になっていたルナシー事件をきっかけに
他の人にはできないようなことをやりたいという
サイコパスというよりは好奇心や承認欲求のような
気持ちで手を出してしまったのではないかなと解釈。
承認欲求や歪んだ愛情で物事を正常に
判断できてない中学生特有の発想の幼さが
2人ともにあって不完全な殺人で私はとてもすき。
散々他人を馬鹿だと罵倒し見下していたけど
自分こそが修哉の嫌いな“馬鹿な人間”だったことが最後の最後の結末で自分が知ることになるのが
先生の最大限の復讐のような感じがしてよかった。
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久しぶりに再読。
以前読んだ時には独身だったが、親となった今、改めて読むとそれぞれの立場の心情が、また違って受け止められた。
読むのにそれほど時間がかからないのに、これほど心に残る作品もなかなか出会えないだろう。
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これはもう!!本当に原点にして頂点。圧巻ですおもしろすぎる。私はとてもはまった小説でした。最初の悠子先生の淡々とした話もとても刺さるし、最後の渡辺くんへの一言が後味の悪さをさらに加えて読後も頭から離れない感覚が堪らない。さすがイヤミス女王です。
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同じ出来事に対してあらゆる人物からの視点で感情が描かれているため、読み進めていくたびにどんどん腑に落ちる。
どの人物も人間っぽさが顕著で、読んでいて苦くなる作品だった。
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最近読んだ小説の中で、最も手が止まらずに読んだ作品だった。
第1章の導入では、物語の主軸となる事件、森口先生の子供がクラス内の生徒に殺されたという衝撃的な事実が、終業式で告げられるシーンから始まる。
この時点で物語を語るのに必要な流れはすべて提示されており、第2章以降では登場人物それぞれの事件前後の視点や生い立ち、事件後数ヶ月の様子が描かれる。
小説全体の印象として、人間の弱さを深く掘り下げていると感じた。
森口先生の娘を殺した学生2人は、それぞれ異なる形で自分が思い描いた「母親像」を信じている(あるいは信じていた)。
しかし、その一方で母親側は弱さをさらけ出し、彼らが思い描く姿とは全く異なる形で描かれる。
登場人物たちが抱える心理状態や思い込み、つまり「想像と現実の差異」を受け止める難しさは、誰もが共感できるものだと思う。
特に幼少期、親の価値観に縛られ、その期待に応えないと生きる術を失う状況下では、思い込みが強くなるのも無理はない。
この「弱さ」が自己愛を助長し、最終的には事件を引き起こしたのだと感じた。
加害者の1人である直くんは、終始母親を自慢したり大切に思う姿勢を見せていた。
しかし最後には、その母親を殺害するに至る。
これは森口先生の復讐が完全に成し遂げられた瞬間でもあった。
もう1人の加害者、修也は、頭の良さゆえに自分のストーリーを客観視し、そこに沿って行動しているように見えた。
その姿勢は彼の遺書からも感じ取れる。
自分の心を守るため、目的を達成するために、必要であれば周囲を犠牲にするという冷徹さが彼にはあった。
そんな修也に対して、森口先生が最後に行った復讐。修也の母の研究室に爆弾を移動させ、本人にボタンを押させるというのは、彼の心に深い傷跡を残しただろう。
また、森口先生が彼に伝えた最後の伝言は、単なる事実ではなく、修也に強く響くよう計算されたものであったと思う。
この物語では登場人物全員が何かしらの形で報いを受けている。
そのため、読み終わったときに良い気持ちを得られる作品ではなかったが、これ以上ない没頭感を与えてくれる、非常に面白い作品だった。
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ラスト1ページ、衝撃的な終わり方。
何かが起きるんじゃないか、って思いながら、ハラハラ読む小説は久しぶり。物語が進むにつれ、書かれている情報が増えていないようで増えているような、そんな不思議な感覚でした。語り手が写っていく様子がなんとも言えない不気味さ。
娘の死から、その復習を遂げた母親の強さとともに、物語に出てくる人間の弱さが印象に残った。
Posted by ブクログ
まず一章の聖職者が素晴らしい。導入から本題の少年ABの話への流れが滑らかで、話の切れ目を感じさせない、素晴らしい話の構成だった。内容も、牛乳の雑学から始まり、最後はその牛乳による娘を殺した少年ABに対する断罪。関係ないと思っていた冒頭の話でさえ伏線だったとはこの話の密度におどろかされた。
最後の締めくくりもいい。母に会うために作った爆弾で、母親を殺させるという演出に、「これが本当の復讐であり、あなたの更生の第一歩だとは思いませんか」という締めくくり。生徒の更生を信じ、牛乳を入れ替えた夫との対比もあり、良かった。
また、一章で出来上がった登場人物の人物像がどんどんひっくり返されていくのも湊かなえ作品の素晴らしさだ。少年Aは、猟奇殺人という手段で目立ちたいだけだと思っていたが、母親に会いたいという願望から来ていたこと。少年Bは事件に巻き込まれてしまった可哀想な好青年だと思っていたが、少年Aからの言葉に腹を立てて森口先生の娘愛美を殺していたこと。学級委員長は真面目で常識人だと思っていたが、ルナシー信者だったこと(学級委員長視点の章が殉教者であることから、ルナシー本人ではないと考えられる)。
この作品を通して感じた疑問点についての考察書きたい。まず、「B組内での告白を外に漏らしたヤツは、少年Cとみなす」というメールの差出人だ。連絡網によってクラスの生徒全員が他の生徒全員のメールアドレスを知っていたことから、森口先生か、このクラスの生徒ということになる。森口先生がやっていたと大半の人が思っただろうが、私は副委員長でさらに、クラスの中心で野球部のエース。そして愛美の死体の第一発見者星野祐介説を推したい。まず、メールの口調が男っぽいところだ。漏らした"者"ではなく、"ヤツ"というところに、森口先生だった場合、違和感を覚える。男っぽい口調から、森口先生より、星野祐介の方が信憑性があるのではないか。それだけではない。2章の描写で、「おそらく祐介くんは森口先生のことが好きだったのだと思う」というセリフがあり、少年ABへの復讐の動機もあるし、牛乳パックを投げ、無視から嫌がらせへと発展させた張本人でもある。これらの理由からメールの差出人は星野祐介だったと考えられる。
次に、これはネットに書いてあったものなのだが、時系列的に、爆弾を回収してから大学に持っていくことはできないのではないかというものだ。実は、少年Aが母親に会いに行った時の描写から学校の最寄駅から大学まで3、4時間かかるほど遠い。だから、爆弾を設置するのが間に合わないのではという疑問だ。面白い着眼点だなと思ったが、これは簡単に解決する。自分の学生時代の終業式を思い出して欲しい。学校に来てすぐ終業式ではなく、先に大掃除がなかっただろうか。私の記憶が正しければ、登校→大掃除→終業式→成績表配布→下校であったと思う。8時半に登校→大掃除1時間→作文の音読ならば、読み終わる頃には10時をすぎているだろう。6時に回収していれば余裕で間に合うのだ。さらに、電車は直線距離ではなく、かなり回り道をする。乗り換えの時間もあるため、タイムロスが多い。車で行けばほぼ直線距離で行けるため、おそらく4時間よりも早く着くだろう。
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【衝撃的な内容と独特な構成】
湊かなえの『告白』は、読む者に強烈な印象を残す衝撃的な作品である。物語全体にわたって重い雰囲気が漂い、特にバッドエンドの展開は心に深く刻まれる。作品は、話し手が次々と変わる構成で進行し、それぞれが事件の真相を「告白」する形で描かれる。この斬新な形式は物語の緊張感を高めるとともに、読者を物語の核心へと引き込む。
【思春期特有の心理と母親への特別な感情】
物語の中心にいるのは、母親や母親に特別な思いを抱く子供たちである。彼らの視点を通じて語られるのは、思春期特有の自己中心的な考えや破滅への衝動、そして母親への強い愛憎である。話し手たちの「告白」は、驚きと恐怖に満ち、同時に彼らが抱える葛藤やゆがんだ価値観がリアルに描かれている。
【現実味がもたらす恐ろしさ】
『告白』の最大の恐怖は、登場人物たちの行動が「現実に起こり得る」と思わせる点である。思春期の未熟さや衝動が、彼らを破滅的な行動へと駆り立てる。その背景には家庭環境や社会のゆがみが存在し、物語にさらなる現実味を与えている。読者として「もし自分が彼らの立場だったら」と考えずにはいられない。
【母親という存在の重要性】
物語では、「母親」という存在が中心的なテーマとなっている。母親への愛情や憎しみが登場人物の人格や行動に大きく影響を与える点が印象的である。母親との関係性が物語全体の暗さや緊張感を際立たせ、そのつながりが生む感情の揺れが深く心に刺さる。
【読後の学びと気づき】
思春期の自分を振り返りつつ、他人の感情や行動の背景について考えるきっかけとなる。私も、中学生でいじめにあったときは、「かっこ悪いところを人に見られたくない。」「世界が滅べばいいのに。」と思ったものだ。思うだけで何か具体な行動に走らずに済んだのだが。。 思春期にありがちな未熟さや矛盾を描き出した『告白』は、破滅的な行動が持つ危険性や、他者との関係性の重要性を再認識させてくれる。
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教員森口の復讐方法と、どうしてこんな狂った思想を持った中学生が生まれたのかが描かれていて本当に面白い。
「少年法で守られた対象者」への復讐方法が、マインドコントロールのようで面白かった。
すごい…!
小説を読むことをあまりしない私ですが、中盤位からの怒涛の展開にページをめくる手が止まりませんでした!!これは2周目必須ですね✨
ゾッとする
中学の時に読んで、ゾッとするなあ、後味悪いなあ、、、という記憶はあったのですが細かいところは覚えておらず、これを機に再読。
そして感想はやっぱり同じく「後味悪すぎ!!」でした。笑
でもそれぞれの視点から見えていたことや考えていたこと、人間離れした思考や行動にゾッとはするけど早く読み進めたいと思える作品でした。
中学生の時、友達からおすすめされて一度読んだことがあり、それ以来湊かなえさんのファンです。
最近、そういえばこの「告白」は結局本を買っていなかったと思い出して購入し読みなおしました。
大人になって読むと、また当時とは違った印象で面白かったです。
また、映画と比較しても、こちらの原作のほうがよりイヤミスという感じでいろんなことを考えさせられます。
青少年によんでほしい
各小中学校の図書室に3冊ずつ常備しておいて、こういう小説をよめる少年Aのような少し頭のいい生徒が、全員読了できるようにしておいたらいいのにと思う。
そうすれば、経験不足による過失を回避できるのではないかとおもう。
あっという間に読み終わった
おすすめ小説に乗っていたため購入しました。
私自身、小説を読むのは久しぶりで、最後まで読み終えることが出来るか不安でしたが、内容も登場人物もコロコロと変わっていく中、本人にしか知りえない心情を一つ一つすくい上げ、1つの物語にする。そして最後まで読んだ後の感想もまた、読み手によって異なってくる。とても面白い小説でした。
みんな怖すぎる
こんな話だなんて想像してなかったです。。
この話では母親の存在がいかに子供に影響をあたえているかが分かりました。母親って大丈夫だなああ
少年たち人衝動で簡単に殺しすぎでしょ笑とは思ったけど殺し以外には一つ一つの行動にちゃんと意味があったのに、殺人だけは衝動っていう、、なかなか考えさせられるお話でした。読むにつれてだんだん事件のその後の真相について分かっていくんですよね。鳥肌やばかったです。おもしろすぎて、手が止まらなかったです。普段小説をあまり見ない私でも一気に読めてしまいました。。
復讐の恐ろしさ
娘が事故で亡くなった先生が、娘の死は殺人だったと告げられるところから始まる。その後に、先生が行った復讐を告白される。その後の生徒と先生達の様子が書かれている。とても面白いです。
告白
この作品は
母と子供がなかなかうまく噛み合わないことで起きてしまった出来事で、周りを巻き込み、いくつかの殺人事件にまで繋がり、復讐、いじめ問題、上手くいかない人間関係、HIV、色々な要素が詰まった話。最後の最後まで、恐怖感が続きましたが、
たくさんの伏線が、最後に一気に回収されて、読み終わった後はとてもスッキリしました。
面白い!
幼児を中学生に殺された教師の復讐の物語です。読み終わり、じっくりと考えると荒唐無稽的な処があるのですが、読んでいる間は、一切そのようなことを考えさせない迫力のある筆力です。一気に読み終わりました。
これが、デビュー作とは思えません。
Posted by ブクログ
一章ずつ話し手を変えながら物語が進んでいく。それぞれの話し手の目線で語られているので、全て事実なのか、話し手の偏った捉え方で書かれているのかわからない。
終わり方も結局どうなったの?という感じ。
Posted by ブクログ
映画化されてるって帯に書いてあったけどこれをどうやって?って終始疑問に思いながら読んでた
犯人も殺し方も全部最初の方に分かっちゃうのに、その犯人の「動機」、その裏にある「価値観」についてだけで最後まで充実感があるのがすごい
映画も見てみたいなー
色んな立場の人がその事件について同じ場面を繰り返し語るような構成
だんだん事件の本質が見えてくる
犯行後、同じ立場である2人の犯人が全く違う価値観を持ってるために、全く違う未来になるのが面白いと思った
イヤミスって言うけど、わたしはザックリと切り捨てられるような救われない終わり方がとても気持ちよかった!
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自分の都合の良いように事実をねじ曲げて語ってしまうところ、語りながら自分でもそれが本当な気がしてきてしまうところ、一度思い込んだらその他責思考から逃れられないところ。全てが、中学生らしい未熟な思考だと思った。
憎しみであったり憧れであったり、そういう幻想にすがっていないと生きていけない時期ってあるよなあ。
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夢中で一気読みしてしまう面白さがある。
ご都合主義なミステリーではなくてよかった。
ただ、爆弾を研究室に設置したとなれば森口も逮捕されるだろう。森口は手を汚さない方が復讐としてはよかったのではないだろうか。
告白調の文章がずっと続くのは読んでて少ししんどかった。
Posted by ブクログ
夢中になって読んだ。
それぞれの語り、告白によって繋がる真相。それぞれの心理状態。
犯罪によって加害者、被害者ともに人生が崩れ、真っ暗な人生を歩まなければいけないのだから、犯罪の怖さを感じた。
Posted by ブクログ
容疑者と被害者、互いの心情が細部まで描かれていて興味深かった反面、人間が内に秘めている恐ろしい部分がはっきりと描かれていてひやひやする物語でした。
また元気な時に読み返したいと思います。
Posted by ブクログ
なんと読みやすく引き込まれやすい作品だろうと思った。湊かなえさんの作品はこれで2つ目。まだ2つ目だけど、共通して言えるのは読みやすい。難しい言葉がほとんど出てこない。わたしは読書しながら意味が分からない言葉やあまり聞き慣れない言葉、よく聞くけど実はちゃんと意味が分かっていないだろう言葉をその都度メモしたり調べたりするが、湊さんの作品ではほとんどそれらが出てこない。学生さんにも人気があるのいうのはそういう点もあるのかもと思った。
そして何より、引き込まれやすい!ものの数ページでもう面白い。先が気になるのはもちろん、所々でスカッとさせてくれるから気持ちが楽になる。
ミステリーに興味はあるけど読めるかな?って不安な人や、ちょっと疲れてるからあまり難しくないミステリーもの読みたいって人にはおすすめだと思う。
このあとプライムビデオで映画も観てみます♪
Posted by ブクログ
何年か前に映画と文庫を読んだ記憶がうっすらある状態で再読。読後にさすがイヤミスの女王と拍手したくなった。最後だからといって明確に誰かを救ったりせず、森口の思う理想的な正論で修哉打ち砕いていくシーンが一番気持ちよかった。美月ちゃんは中二病に焦がれて薬品を集めてただけなのに、どうしてこんな目に、とは思った。
匿名
好きです
こちらは読後感すっきりとまではいかなくても、いい終わり方だったのではないかなと思う最後でした!
初めに読んだ作品は読後力が抜けてしまうような終わり方だったので、本作品もドキドキしながら読んでおりましたが今回のような最後も私は好きです。
やはり他の作品も読んでみたいと思わせる作品でした。
あまりに怖い
概論で事実だけを述べて、その後関係者の証言によりディテールを詳細にのべる。ドラマで言えば、刑事コロンボの手法。
Posted by ブクログ
学生時代ならではの、先生や親に認められたい、すごいって思われたい、期待を裏切りたくない、そんな純粋な心を持っている少年たちだったからこそ起こってしまった悲劇だと思いました。
Posted by ブクログ
ある殺人について、ひとりひとりが告白する形で進んでいく話
関係者が自己中な中学生的考えと思いを語り、徐々に謎が明らかになってくる
最後の爆弾は、もう少し手の込んだ仕掛けにして自分の手を汚さないほうがよかったと思いました
読み終えてこれって面白いかなと考えさせられ、まさにイヤミスという言葉がぴったりだと実感した作品でした