あらすじ
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラー。
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娘を失った先生の復讐劇とも読める話ですが、痛快さはなく終始陰鬱さがただよっています。
親からの愛を感じたくて手段を他者への攻撃に変えてしまった少年。ラストの解釈はそれぞれの読者に委ねられているのがいいですね。
Posted by ブクログ
衝撃の告白から始まる1つの事件に絡まる様々な告白
外見と中身、上辺と本質を突いてくるような話で
担任の先生の告白から2人の犯人が動き出す
猟奇的な性格な反面、母からの愛の欠乏を嘆く少年
大人しく物静かな反面、悪事に染まってしまった少年
どちらが悪いのか、どちらも悪いのか
どうして起きてしまったのか
2人はいい意味でも悪い意味でも子供すぎた
その2人に罰を与えるつもりで
担任の女性教師は試練を与えた
その姿は1人の先生の前に1人のお母さんだった
娘を想うただただ愛のある母だった
ただその彼女を一歩止めたのは
1人の父である前に1人の先生だった男性だ
彼は父親であるにも関わらず
こんなときでも先生だった
女性教師も男性も何も間違っていないのかもしれない
守るべきものが違うだけなのかもしれない
ただこの小説では、やはり湊かなえさんなので
ハッピーには終わらせてくれない
でもこれで良かったんだと思う
現実的には倫理観はないのかもしれない
でも倫理観で測れない犯罪者がいるのも事実で
こうするしかなかったとしかいいようがない
Posted by ブクログ
1つの殺人事件を軸に、色んな関係者の視点で真実が明らかになっていきます。リアルかどうかはさておき、「孤独」というのがいかに難しいテーマであるかを痛感します。家族関係や学校で傷つく子供たち、もし自分の子供がその立場だったら、、色々考えさせられた。
読み終えた後、この事件の被害者と加害者、その他関係者に対して、あなたは何を感じる?何をどうしたら良かったのか、彼、彼女らの真の救済はなんだと思いますか?と問われているようでした。
親ガチャ子ガチャという造語が生まれ、いじめ加害者を晒す動画が出回るSNS全盛期の今こそ、改めて読んで考えて欲しい作品だと思いました。
支持ある作品はやっぱり時代を繋ぎます!
Posted by ブクログ
「母と子の歪んだ愛」をテーマにした作品。
母に認められたい、という想いが根底にはあり、さまざまな凶悪な殺人を作り出していく。
語り手が次々変わるスタイルはかなり好き。恩田陸の「木洩れ日に泳ぐ魚」と同じタイプで、少しずつ真相が明らかになっていくものだと思った。
Posted by ブクログ
ストーリーが面白いのと文章が読みやすくてスラスラ読めた。それぞれの人物が告白する内容について、誰かしら共感する部分は人それぞれあると思う。あと、親子関係を考えるきっかけにもなる。因果応報って言葉がしっくりきた。
Posted by ブクログ
小説に興味を持つきっかけとなった作品。
シングルマザーで教師をしている森口先生の娘が、2人の生徒によって殺害されてしまう。第一章では先生が生徒たちに向けて事件を告白する。その後、3人それぞれの家族関係や生い立ちが徐々に明らかになっていき、衝撃のラストへとつながる。
それまで文章を読むことが苦手だった自分が、初めて休憩なしで1冊本を読み切ることができた。第一章から完全に心を持っていかれた。
繊細な心理描写によってそれぞれのキャラが立って、理解が深まったところでもう一展開あるのが、凄く嫌な気持ちになって良かった。
Posted by ブクログ
親が子供に与えるものの大きさがとてもわかるような物語だった。みな他の人のためと理由を作っているが根本は自分のための行動をしている点はとてもゾッとした。すごく後味のある面白い作品だった。
Posted by ブクログ
一気に読んでしまった。読んだ後も登場人物についてずっと考えてしまう余白のあるストーリー。
冒頭の先生の告白から、何が始まるんだ?とグッと引き込まれた。4歳の娘が事故で亡くなるというショッキングな開始で一瞬読み始めたのを後悔したけど、どんどん新しく展開されていく。もっと早く読みたかった。
それぞれの視点で物語が展開されるうちに、こういうことかな、と思っていたことがズレていたことに気づき、それがどんどん繰り返されていく。真実があって、それに色んな人の立場から近づく度に自分の考えや態度が簡単に覆る様を体感した。あの人はこういう人だってよく考えることがあるけど、それがただの自己満足ということを思い知った。クラスメイトが魔女狩りを始めるのしかり、凡人が勘違いしてはいけないのかも、、
映画もみてみたい。
Posted by ブクログ
映画面白かったので小説も読んでみました。少年法と子供の育てかたについて改めて考えさせられる1冊でした。
少年法については現在も14歳未満の少年には、罪に問うことは出来ないらしい。責任能力がないからと言えば納得できる一方で、自分の周りの人が殺されたとしたら、成人と同じ基準で裁かれないのには違和感を感じるはずと思った。被害者からしたら、誰に殺されようと殺されたって事実は変わらないもんね、、
それだったら犯罪にせず、自ら裁こうとした森口先生の気持ちもわかる。犯人を殺すんじゃなくて、苦しい思いをさせてこれからの人生を生きさせるってのにはびっくりだけど笑
子供の育て方に関しては、森口先生、直くんの両親、修哉の両親と色んな親が出てきたけど、正解は無いんだろうなって思った。
森口先生がポシェットを買い与えなかったことにつけ込んで事件は起きたけど、闇雲に買い与えない厳しさってのも絶対に必要だと思う。
直くんの親は幼少期に必要以上に褒めすぎたことで、直くんは何かができる訳ではないのに承認欲求の高さに苦しむ子供になってしまった。
書道の表彰しかり結果を褒めるのではなくて、過程を褒めるってのは、よく言われるけど本当に大事なのかもね。
Posted by ブクログ
自分自身、子供を持つ親の立場として主人公である教師に感情移入して、怒り、哀しみ、やりきれない気持ちやらで心が揺さぶられました。
主人公→加害者生徒→生徒親→加害者生徒→主人公と視点が変わる事で事実が見えてくる流れと、ムカムカともスッキリとも違う、何とも言えないゾクッとする様なラストが秀逸でした。
おすすめです。
Posted by ブクログ
まさに「イヤミス」ですね…。最後そうくるかと。
サイコパスな登場人物にほとんど共感できなかった。逆に言えば共感できないからこそ、エンタメとして楽しめるのかもしれない。これが共感してしまつまたら辛すぎる。
登場人物、みんな自分のことばかり考えている。子どもを殺された森口先生の気持ちは少しわかるが、でもそこまでやるかと…。あんたも同罪だよと。
登場人物のモノローグから全容が明らかになっていく構成は面白かった。
大変読みやすくて、遅読の私でもかなり速く読み終えることができた。
Posted by ブクログ
読む手が止まらない、そんな読書体験ができた。
「自分が◯◯の立場だったら、どう行動するだろうか?」そういった思考をしながら読んでいた。それに対してもちろん答えはないし、読者一人ひとりが感じたことが正解なのかもしれないけれど、血を血で洗ってしまえば永遠に終わりは見えてこない、そんな気持ちを抱いた。
何回も読み直したくなる本。2026年1冊目が『告白』で良かった。今年もすてきな本にたくさん出会えれそうな気がする。
Posted by ブクログ
一つの事件を、数人の登場人物の目線で描いている。子供が死ぬという残酷な事件から始まり、遺族目線、犯人目線、共犯者目線といろんな角度で物語は進む。おもしろかったが、読後感はあんまりよくないかもしれない。
Posted by ブクログ
1つ事件を様々な人の視点から描いた、作品でした。関わった人の心情やドラマがパズルのように組み合わさって、徐々に物語が進行してく、「バッカーノ」(ラノベ・アニメ)に近いような感じだと思います。
私もこの事件に関わっていたらどんな感情を抱き、どんな行動を起こすのか、、、読み終わった後、虚無感と共に考えさせられます。
内容はやや酷ですが、とても読みやすい作品で一気読みできてしまいそうなくらいです。
Posted by ブクログ
読書の楽しさはこの本で知った。この先に「ハッピー」が待っていないことは確かなのに、何を求めてか読む手が止まらない。虫やら臓器やらが出てきたときに手で目を覆って見ないようにするクセして、なんでか指の隙間からちらちらと覗いてしまうアレに近い気がする。あんなにも読むのを急き立てられたのは後にも先にもこの本だけ。夜更かしして読み切ったなあ。
この本を勧めてくれたのは親だったが、思春期の息子にこれを勧めてくる親ってどうなんだろうか?おかげでこんなサブカルチャーをこよなく愛する捻くれ拗らせ息子になってしまったのではないだろうか?でもこういう偏屈なところは父親譲りのはずかんだが、この本勧めてきたのは母親だったな。うーん、わからない。
すごい…!
小説を読むことをあまりしない私ですが、中盤位からの怒涛の展開にページをめくる手が止まりませんでした!!これは2周目必須ですね✨
ゾッとする
中学の時に読んで、ゾッとするなあ、後味悪いなあ、、、という記憶はあったのですが細かいところは覚えておらず、これを機に再読。
そして感想はやっぱり同じく「後味悪すぎ!!」でした。笑
でもそれぞれの視点から見えていたことや考えていたこと、人間離れした思考や行動にゾッとはするけど早く読み進めたいと思える作品でした。
中学生の時、友達からおすすめされて一度読んだことがあり、それ以来湊かなえさんのファンです。
最近、そういえばこの「告白」は結局本を買っていなかったと思い出して購入し読みなおしました。
大人になって読むと、また当時とは違った印象で面白かったです。
また、映画と比較しても、こちらの原作のほうがよりイヤミスという感じでいろんなことを考えさせられます。
青少年によんでほしい
各小中学校の図書室に3冊ずつ常備しておいて、こういう小説をよめる少年Aのような少し頭のいい生徒が、全員読了できるようにしておいたらいいのにと思う。
そうすれば、経験不足による過失を回避できるのではないかとおもう。
あっという間に読み終わった
おすすめ小説に乗っていたため購入しました。
私自身、小説を読むのは久しぶりで、最後まで読み終えることが出来るか不安でしたが、内容も登場人物もコロコロと変わっていく中、本人にしか知りえない心情を一つ一つすくい上げ、1つの物語にする。そして最後まで読んだ後の感想もまた、読み手によって異なってくる。とても面白い小説でした。
みんな怖すぎる
こんな話だなんて想像してなかったです。。
この話では母親の存在がいかに子供に影響をあたえているかが分かりました。母親って大丈夫だなああ
少年たち人衝動で簡単に殺しすぎでしょ笑とは思ったけど殺し以外には一つ一つの行動にちゃんと意味があったのに、殺人だけは衝動っていう、、なかなか考えさせられるお話でした。読むにつれてだんだん事件のその後の真相について分かっていくんですよね。鳥肌やばかったです。おもしろすぎて、手が止まらなかったです。普段小説をあまり見ない私でも一気に読めてしまいました。。
復讐の恐ろしさ
娘が事故で亡くなった先生が、娘の死は殺人だったと告げられるところから始まる。その後に、先生が行った復讐を告白される。その後の生徒と先生達の様子が書かれている。とても面白いです。
告白
この作品は
母と子供がなかなかうまく噛み合わないことで起きてしまった出来事で、周りを巻き込み、いくつかの殺人事件にまで繋がり、復讐、いじめ問題、上手くいかない人間関係、HIV、色々な要素が詰まった話。最後の最後まで、恐怖感が続きましたが、
たくさんの伏線が、最後に一気に回収されて、読み終わった後はとてもスッキリしました。
面白い!
幼児を中学生に殺された教師の復讐の物語です。読み終わり、じっくりと考えると荒唐無稽的な処があるのですが、読んでいる間は、一切そのようなことを考えさせない迫力のある筆力です。一気に読み終わりました。
これが、デビュー作とは思えません。
Posted by ブクログ
湊かなえデビュー作にして、後世に継がれる名作。
読みやすさ星5
「私の娘はこのクラスの生徒に殺されました」
終業式の日、担任の口から語られたその話から、全てが始まる。
学校のプールで溺死した4歳の女児。
その死に関わった2人の生徒。
そして始まる復讐。
関係者の各視点から描かれる様々な真実に目が離せない。
Posted by ブクログ
重複する回想が多く進展が遅いが、すごく読みやすい。
出来事を書く2ページくらい前に、読者に真相に気づかせる構成になっており、そのおかげで動揺した。
Posted by ブクログ
これまで見たことのない物語の始まり方だった。
先生が喋り始めて、それが止まること無く、圧倒的な物量で流されていった。
私は生徒とともに混乱したり、好奇心が抑えきれなくなったりして臨場感が凄まじかった。
筆者の力量をひしひしと感じる滑り出しだった。
委員長からクラスのその後についても現場がありありと想像できた。
人間の意地悪い部分を書くのが上手だった。
傍観者であるから異常に感じるが、異様な雰囲気をもつ空間では理性が役に立たないのかもしれない。
犯人二人から語られるものは「ありきたり」な思い上がった中学生たちだった。
だからこそ、この二人が裁かれていることに愉悦感を感じた。これがクラスの人間たちが感じてたものだと思う。
復讐が正しく思える。これは異常なのか、正当なのか分からなくなった。
何も生まないし、何も解決しないからする意味がないと言われることが多いと思う。
しかし、意味などなくても復讐はやらねばならないときがあるのかもしれない。
Posted by ブクログ
読みやすくて、物語がすらすらと頭に入ってきて気づいたら一日で読み切ってしまいました笑
けれど、最後まで開いた口が塞がらなかったです
とてもおもしろい本でした
Posted by ブクログ
今読み終わった。ほー。これがデビュー作とは。
湊さん、才能の塊だな。「嫌な人間」「嫌味」を書かせたら、この人を超えられる人いないと思う。
行間を開けずにびっしり文字で埋めてみたり、紳士的な語り口調で心理的に追い詰めていく様が、狂気的であり、数学的な美しさすら感じる。
他の作品も読んでみよう。
Posted by ブクログ
映画は見た記憶がある。
松たか子さんの冒涜の記憶は残っている。しかしその後・・そしてラストは??。
ただあまり良い印象は残っていない。
そんなことでなかなか手に取らなかった本。
話にグイグイと話に引き込まれていった。語り部が変わっていきそれぞれの人物が徐々に明らかになり、同じシーンを語る人が変わり、物事を見る角度が徐々に変わっていき、描写されるシーンや会話の本心や本質が明かされていく様は、鼓動が高鳴り、描写される人間に嫌悪感を感じさせるほどであり驚きしかない。
すごい本だと思うが・・やはりしんどくなった。
Posted by ブクログ
本当にそうなのだろうか。
と何度も疑いたくなって何度も裏切られて一気に読めた作品。
自分の見えてる相手は
自分が見たいように見ている可能性も少しあるなと考えた。
Posted by ブクログ
読後に嫌な気分や不快感が残るミステリー小説の事「イヤミス」という言葉を、この作品を通して初めて知った。物語が始まってから、楽しい場面は一つもなく、毒々しい世界観をひたすら読み進める。
章ごとに語り手が変わるので、様々な視点から事件の真相や登場人物の心情がわかり、誰にも共感はできなかった。共感はできない自分はある意味で幸せなのかなとも思えた。
登場人物たちの何人かは一部嘘をついていたと思う。その嘘が、よりこの作品を強い印象を残すことになる。
Posted by ブクログ
先生の独白から繋がっていく話。ある語り手から見える話と、違う語り手から見える話が少しずつ違うのが面白い。結末までじわじわと、どきどきしながら読んだ。最終的な語り手の話も、違う語り手から見たら違う話があったのかも、と思わせるような結末だった。
Posted by ブクログ
最初から最後まで面白い作品だった。
人間の裏側の心理が隠されていた。
親の存在がどれだけ子どもの人生に大きく関わってくるのかを考えさせられた。生きる環境の大事さ、どんな人間も道を踏み外してしまう可能性があるが、自分で制御できるかどうか。やられたらやり返す精神は勿論のこと、感情的に行動してしまう事でのちのち後悔してしまう事、冷静に物事を判断する必要があるなと感じた。
2人の少年の母親はどちらも問題があり、そのせいで罪のない子の命が失われた。もっと愛情を注いであげてたら優しい子に育ち悲しい事件も起きなかったのではないかと感じる。
いじめについても、誰かがやっているからやる、追い詰められたら自分自身も制裁を下すしかないのかなと思うが、後悔しない為にもそんな弱い人間になりたくないなと強く思った。
最後の終わり方はスッキリするものじゃないが、一人一人の気持ちになって考えると、どれも苦しい気持ちになった。
最後の復讐がすごい
歪んだ愛情や虚栄心が絡み合って起きた事件とその後を一人一人の心情が明かされていく形で読むのは面白かった。飼い慣らされてるウェルテルちょっと可哀想だし、渡辺の母親はクソ。
匿名
好きです
こちらは読後感すっきりとまではいかなくても、いい終わり方だったのではないかなと思う最後でした!
初めに読んだ作品は読後力が抜けてしまうような終わり方だったので、本作品もドキドキしながら読んでおりましたが今回のような最後も私は好きです。
やはり他の作品も読んでみたいと思わせる作品でした。
あまりに怖い
概論で事実だけを述べて、その後関係者の証言によりディテールを詳細にのべる。ドラマで言えば、刑事コロンボの手法。
Posted by ブクログ
映画を見たことがあったので小説は読んでこなかったのですが、限定書き下ろし表紙に惹かれて購入。読んでみて映画は綺麗に忠実に撮られていたんだな、と今更ながら実感しました。
Posted by ブクログ
タイトルの通り「告白」が長く続く
段落の少ない文章なのに引き込まれていく展開だった
それぞれの登場人物が本心を語ったり、そうでなかったりと個性強く描き分けられ、魅力的でした
登場人物にあたたかい感情をもった人が少なく、後半は疲れました
あとがきに「映画化によせて」が文庫版の特典として掲載されていましたが、映画を観ていないので、最初だけ読んで閉じました