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育った家がごみ屋敷となり果て、久しぶりに戻った美佐。家を片づけていく過程で金庫を発見する。そこからひもとかれる、家族にさえ言えなかった叔母の秘密とは……。朝日新聞連載時から話題! 湊かなえが新たに挑む、先が読めない「介護ミステリ」。
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Posted by ブクログ
一気読みできちゃう作品。そしてその勢いのまま再読。 『ノルウェイの森』が重要なモチーフになっているー。そういえばこの本の装丁も緑と赤だ! 物語の序盤、心に残る一節… 私は知っている。 人間が生きていくためには、汚いものや臭いものと切り離せないことを。誰かが「それ」を担わなければならないことを。女...続きを読むの役割だ、という声に抗う前に、目の前にあるものを片付けなければならず、それを終えるともう声を上げる気力も失われてしまうということも。
予備知識なく読み始めて介護の話で、まさに親の介護が身近な分、親の面倒を見るのは当たり前という考えにとらわれ、親やきょうだいとの距離感に悩んでいる私には、かなり刺さるものがあった。 湊作品なので、どんなふうに終着するのか、ドキドキしたけど、ミステリー要素は少なかった。
めっちゃおもしろい!主人公が明るくて好き、弥生さん実際に居たら素敵なんだろうな。嫁姑問題達の嫁達がもれなく不憫でならない、旦那さん助けろよ、て思った
このところ折に触れて思う。 私が生きていることで必要だったり不必要だったりする、きたないものの処理をしてくれている誰かがいるのだ、ということを。 家畜を世話をすることもなく、屠殺することもなく、解体することもなく、運ぶこともなく、時には調理することもなく、食べることができるということ。 あるいは、排...続きを読む泄物は水に流せば目の前から瞬時に消えていくし、ゴミはゴミの回収日にゴミステーションに置いておくだけでなくなること。 その誰かに自分がなる覚悟を持てないまま生きている。 そんな風に社会の問題に思いを馳せながら読み進め、やっぱり湊かなえさんの作品は読みやすくて、でもミステリー要素はないなと思っていたのに、途中からしっかり謎が生まれ、着地を見るまで読むのを止められなくなってしまった。
絆という呪縛
介護といった問題を題材としたミステリー。人との絆が、本来なら尊いものであるはずが、絆を理由に家族や愛するものが縛りつけられる理不尽さに真っ向から挑んだ小説。私も主人公と同年代なので切実に伝わってきた。氷河期世代はただでさえ割に合わない人生を歩んできたのに、そこへ押しつけられるおやqの介護。団塊世代の...続きを読む親達は古い考え方の人達なので、色々な衝突が起こる。この小説の主人公のように生きれたらいいのに。
#切ない #深い #共感する
義理の両親や夫から不当な扱いを受けながらも、嫁としての役割をこなさなければならない悲しさ。親の介護からは逃げられないのだろうと思うと、これからの人生は心穏やかには過ごせないのではないかと辛くなる。なぜ男性(夫)には現実から目を逸らせられる逃げ道があるのだろうか。。。
ある女性がかつて自身が住んでいた叔母の家を訪れるところから始まる物語。 優しい思い出が詰まった場所がゴミ屋敷となり、そこを片付けるうちに知らなかった叔母の秘密が明らかになって行く過程はさすが湊かなえ作品だった。介護や嫁姑問題、時代の閉塞感、女性が生きて行くのに足かせとなってきた事柄にも向き合わされる...続きを読む。 意外な事実が明らかになり、ラストは風が吹き抜けるような爽やかな余韻が残った。 自分の生き方を振り返るきっかけにもなる素敵な作品だった。
あまり湊かなえっぽさはないが、読む手が止まらない。 金庫から出てきた「アレ」が何を意味するのか気になって読み進めてしまう。
嫁姑関係、介護、経験した人にしかわからない複雑な思いがあるんだろうな、と。年齢や立場を重ねた人ほど頷ける部分が多いのではないでしょうか。 「荷物」を「宝箱」と言い換える視点は、優しく、残酷でもあると思います。子どもと過ごす時間は宝物。でも、一人で背負うには計り知れない責任とプレッシャーがあります。そ...続きを読むれが育児でもあり、介護でもあり、誰にも弱音を吐けない状況に繋がることも。私が育児を楽しめているのは、「たまたまいま分担できている状態にいる」ということに尽きるのかも。そんな風に静かに感謝の気持ちが湧きました。
湊かなえらしい巧みな伏線と人間描写に引き込まれた。 介護や家族の絆、過去の選択が静かに絡み合い、ページをめくるたびに真実が少しずつ見えてくる。 切なさと苦さが胸に残る一方で、人を思う優しさにも救われる、余韻の深い作品。 『ノルウェイの森』を再読したくなった。
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