あらすじ
育った家がごみ屋敷となり果て、久しぶりに戻った美佐。家を片づけていく過程で金庫を発見する。そこからひもとかれる、家族にさえ言えなかった叔母の秘密とは……。朝日新聞連載時から話題! 湊かなえが新たに挑む、先が読めない「介護ミステリ」。
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Posted by ブクログ
家族の問題がどんどん明らかになる。
素敵な人だって何か勘違いや思い込み。人の汚さが絡むと悪魔に変異してしまう。
でも、人は良い時を知っているからその情から本当のことは話せないまま時は流れてしまう。
表面上では、誰もが幸せに生きてるのかなと勘違いしてるけど、それは見えていないだけ。
頭の中は誰もが真っ暗の中で生きていて何か傷を抱えている。何か失ったり無くした時にそれは気づくのだと思う。
親の介護とか、何かを言われたとしても私は女性だからとかそんな理由で諦めたくない。
自分のことを知らない人に私のことを何か言われてもどうでも良いと感じる。世間の評価とかだって環境が違う土台が違う。そしたら結局何が良いのかって分からないと思う。
大切なのは自分の思いと軸。
人に振り回されても良いことはない。そのように感じられながらもドキドキする本。
Posted by ブクログ
イヤミス作品とは違う物語
だが、いつもある人間の嫌なところ集って感じで好き
今もこのような時代に合わないコミュニケーションを取る人もいるのだろうな
絆という呪縛
介護といった問題を題材としたミステリー。人との絆が、本来なら尊いものであるはずが、絆を理由に家族や愛するものが縛りつけられる理不尽さに真っ向から挑んだ小説。私も主人公と同年代なので切実に伝わってきた。氷河期世代はただでさえ割に合わない人生を歩んできたのに、そこへ押しつけられるおやqの介護。団塊世代の親達は古い考え方の人達なので、色々な衝突が起こる。この小説の主人公のように生きれたらいいのに。
Posted by ブクログ
ゴミ屋敷となった叔母の家を掃除すると開かずの金庫を見つけそこには延長コードだけが入っていた。
叔母の日記。義母の介護。交換家事の結末。
小説「ノルウェイの森」をモチーフにしてるので見たくない介護の話も美しい。
個人的に邦彦嫌いっ!
Posted by ブクログ
読みやすく面白かった。認知症・ゴミ屋敷の話で始まり、昔の恋人と再会。キュンキュンが読めるかと思っていたら、すぐに違った展開へ。
一番書きたかったのは嫁姑問題なのだと思う。世の中の姑は、なぜ嫁を大事にできないのだろう!!そこに端を発した事件。
もう一つは介護のこと。自分の親の下の世話を、自分はやらずに配偶者に任せるなんて!!自分の親であっても、果たして私は出来るのだろうか??友人の旦那さん(在宅勤務)は、しているらしい。偉すぎる。自分はピンピンコロリで終わりたいものだ。
あと、ノルウェイの森。学生時代を思い出す。。
Posted by ブクログ
一時期一緒に暮らした叔母に問題があると行政から連絡を受けて尋ねると、ゴミ屋敷の中で認知症のような状態で暮らしてした。
片付けをする中で叔母の過去があきらかになっていくが、それはかなりキツく悲しい話だった。
嫁姑問題や、介護は女に押し付けられているという件が何層にも重なって濃く描かれている。
こんな立場にない自分は幸せだなとしみじみ感じた。
Posted by ブクログ
介護に関する本と聞いて読み始めたけど、介護そのものというより、いま目の前にいる高齢者がこれまでどう生きてきたかを振り返り、追体験していくような一冊でした。
両親を不慮の事故で亡くした自分を引き取ってくれた叔母。
優しくて温かい叔母と生活したものの、成人してからは故郷に帰る機会が減りその間に叔母のことで市役所から連絡が入る。
自分が連絡をとっていなかった間、叔母はどんなふうに時間を過ごしたのか。
残されたゴミ屋敷を整理しながら、忘れかけた記憶を繋いでいく。
叔母の人生がどうだったかなんて、いま目の前にある状態だけを見て他人が判断することはできない。
一つの出来事には、たくさんの人の視点があって、それぞれが違う気持ちで過去を受け止めているんだなと感じた。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの本なのになかなか事件が起きないなと思いながら読んでしまった。昔も今も嫁に家事や介護を押し付けがち。女性は一家の家政婦ではない。古い考えは脱ぎ捨てて、社会のシステムとして介護を行う時代へ変わっていこう。
Posted by ブクログ
最初は「介護のリアルを語る小説?うーん…」って感じだったけど、後半にかけてミステリー要素が増えてきて、物語に惹き込まれたので結果良かった。
意外な展開になったし。。
嫁姑問題についての話でもあるから読んでて疲れるは疲れる。
色もよく出てくるね。
この表紙になってる理由も本を読み進めていくと納得。
頻出するキーワードは
#命の水#スカーフ#金庫#ノルウェイの森
Posted by ブクログ
ゴミ屋敷の片付け、認知症、介護、戦争を体験した人のトラウマ、嫁姑問題と理解のない夫、昔の専業主婦が題材の介護ミステリー。
この本がミステリー小説だとは知らず読み始めた私は、主人公の言動にイライラするしあまり面白くないしで、どうこの物語が展開していくのか分からなかった。
20代の業者の男がお母さんと呼ぶことを許可したり、一緒に晩ご飯食べに行ったりする姿に、そんなだから旦那にも大事にされないんだよ。とイライラするし、
お世話になった叔母さんのゴミ屋敷を片付けるなんて大変だなと思っていたら、勝手に金庫開けちゃうし(しかも業者を呼んで!)、元彼の奥さんとの場面もお節介すぎてうんざり。
それでも読み続けられたのは、この著者が表現する食べものの場面がめっちゃ美味しそうで食べたくなったから。
何度も出てくるフォートナム&メイソンの紅茶。美味しいよね。私も大好き。私はWedding breakfastが好きなんだ。なんて思ってたら、久しぶりに飲みたくなって検索したらめっちゃ値上がりしてて驚いたけど、美味しいスコーンを焼いてイギリス気分を味わいたくなった。
ネタバレになるかもだけど、
もう一つは、すごく心に残った表現があったこと。上下巻の本の話で、
上巻は買わず・読まず、下巻のカバーが好きってだけで下巻だけを買っていた男友達。
上巻と下巻を人の人生で例え、
"自分の人生が上下巻だとして、上巻の舞台がずっと同じ場所とは限らないし、重要人物だと思ってたひとが最後まで登場し続けるかどうかもわからない。浜辺さんは高校入学生までは他県に住んでたと聞いたけど、この町に来てからが下巻だとしたら、別に僕は浜辺さんの上巻を知らなくても、下巻からの浜辺さんと友だちになりたいと思う。"っていうの発想が素敵で感動した。何度もこのセリフを思い出してはうっとりしてを繰り返し、忘れられなかった。
とは言え、私は上巻から読む人。何なら隅から隅まで読みたいタイプ。本によってはメモもするし。
だから人と仲良くなっていろんな話をするようになれば、その人の上巻にあたる部分も知るようになるし、知りたくなる。どんな人生を送って、今のその人があるのか知りたくなる私は、本の読み方にも表れてると思った。
だからこの男がこの本意外の本も、下巻しか持ってないと後の章で知ってからは、気持ち悪い男という印象に変わってしまったけど。
美味しそうなシーンと感動する表現のおかげで読み続け、主人公が叔母の日記を読み始めてから、すごく面白くなって、早く先を知りたい気持ちが読むスピードを勝ってしまうくらい夢中になって読んだ。
最初のつまらなかった場面も、というより、それまでの話を全部忘れてしまうくらい衝撃的で、自分の予想とは異なる展開の連続だった。
でも題材が題材なだけに、とにかくイライラすることの多い物語だった。
家事を交換する話も、私はちょっと潔癖なところがあるので、知らない人に家事を任せるのが嫌だ。だから家事を交換するなんてありえないと思ったし、交換相手も、一応友達だけどまだ浅い付き合いで、自分のことをよく思ってないような言動がある人。弥生に近づいたのも嫉妬からで、そんな人と家事交換するなんて、碌なことなさそうで信じられなかった。
そしたら案の定、自分のものらしき物が菊枝の家で見つかって、てっきり菊枝が盗んだと思っていた私は、自分が悪いのに、堂々とした態度で相手が悪いかのように言い、自分を正当化し、相手を責める言葉が即座に思いつく姿に腹が立って仕方がなかった。
私の現実の世界で、そんな人を知っているので、ついその人と菊枝が重なってしまった。
すっかり弥生の味方についた私は、菊枝といて何度も違和感を感じたでしょ?その時にやめとかなきゃダメだよ。小さい違和感を見過ごして最終的に嫌な思いをするのは自分(弥生)なんだから。と言いたくなった。
弥生の救いは、優しくて自分の味方になってくれそうな旦那さんがいることだね。なんて感情移入しっぱなし。
その後もとにかく菊枝に腹が立って仕方がなかった。
いくらなんでもそれはやり過ぎ。意地悪するにも程がある。そんなだから、結局自分に返ってきたんだよ!なんて思ってたのに、読み進めると想像とは違う展開に、そうだったの?!ごめん菊枝。ととにかく読む手が止まらなかった。
大半はイライラする内容だったけど、弥生が水を飲むのをやめる場面では、涙が溢れてくるし、先の読めない展開に一本取られた気分になった。
Posted by ブクログ
いやーやっぱり湊かなえさんって文章が綺麗でどんどん入ってくるのでどんどん感情移入ができて面白かったです。ミステリーなのか?とか介護がテーマは重そうだな、とか思ってたけどちゃんと湊かなえ流の感情の絡み合いがあり、登場人物みんな変なやつだなーと思いつつ、主人公がポジティブに強くなっていくのが良かった。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの作品にしては、イヤミスではなく。
でもあんな事件?事故?はおこらなくても、昔の田舎では介護問題はすべて嫁の仕事であり、姑にいびられるのなんて当たり前だったのかもしれないが、読んでいていたたまれない。
他人には優しくなれても嫁にはツラくあたる。何のための結婚なんだろう…と思ってしまう。
邦彦も家で食事をしなくなり、一人森へにげる。菜穂さんはつらかっただろうなー。
邦彦にとって弥生さんは本当に恋愛対象だったのかな?年齢が離れすぎていて、ちょっとイメージが湧かなかった。
新聞に連載されていた作品のようです。
Posted by ブクログ
日記でネタバレしていくスタイル、読んでるこっちも背徳感があってよかった。
邦彦は改心するのかなー。奥さんはより戻さなくていいと思う。
いちばん好きだったキャラはなんでも屋の男の子。
Posted by ブクログ
中学生の時に両親を事故で亡くした美佐は叔母の弥生に引き取られた。結婚して二十年以上が経った頃、役所から弥生の様子を見に来てほしいという電話が入るようになり 、意を決して訪ねてみるとそこはゴミ屋敷になっていた ―― 。
介護を受け持つ年代の美佐は現在の結婚生活にも多少の不満は抱えています。だから、もしかしたらというもう一つの未来、高校時代に付き合っていた彼と結婚していたら…という未来を想像してしまうのは仕方ないのかもしれません。
『ノルウェイの森』を下巻しか読まない拘りをもった変わり者の彼。私は下巻どころか持っているけれど読んでいない変わり者ですけれど(笑)。
でも、徐々に明かされていく現在の彼については、ちょっと…と思ってしまいますが。
弥生さんの過去と開かずの金庫。どんな謎があったのかワクワクしながら読みました。介護もそこまでのひっ迫感を感じなかったので、私はミステリーとして楽しみました。
Posted by ブクログ
表紙のこのカラーリング、村上春樹ファンの家族に見せたら、即答してました。
わたしは、読み進めるまできづけなかったなぁ。
主人公の育ての親である叔母の一人暮らしの家がゴミ屋敷と化していると行政からの連絡を受け、叔母のグループホーム入居、家の片付けなどに奔走する主人公。
片付け中、学生時代の恋人だった男性にかりた村上春樹の本を見つけ、返しに家に行ってみると、そこではその男性の妻がいて…。
イヤミスではないとわたしは思ったけど、なんか、終わり方が「えっ?」って感じだった。
ビートルズと、村上春樹、湊かなえさんと同世代の人は、わたしよりもよりもっと青春感じて読んでたんだろうなと思うから、そう言う人は、もっともっと「え?」だったんじゃないかなと。
読みながら、全く想像してなかった方向のカラクリで、真相に気付かないまま、いわゆるうまく騙されたわけですが、こういう騙され方を期待して読んでたわけではないからなぁ。
どんでん返し大好きだけど、これは消化不良を起こしてしまった。かもしれない。
村上春樹好きな男(厳密にいえば好きとは違うんだけど、村上春樹の本買って読む男?)って、めんどくさーだよね、っていうメッセージなのかなぁ(絶対違うと思う)。
うーん、作者様からのメッセージ、今回はうまく受け取れなかった。
Posted by ブクログ
介護、嫁姑問題、夫婦問題中心の話かと思ってたら、後半色々絡み合ってミステリー要素増量で、なかなかの驚きでした。
作中の「命の水」、実はすごいのかも、と変なところに感心しながら読み終えました。
「ノルウェイの森」読んだことないので、これをきっかけに手に取ってみようかとほかの作品への興味もわきました。
Posted by ブクログ
うん、良かった!
下に書く文章はいつもより私的な感情が入っているので、読みたくない人は見ないでください。
最初は本当に介護あるあるというか。昔はお姑さんと一緒に暮らすパターンが多かっただろうし、介護するのは世論的にも奥さんになってて、ツラかっただろうなと思う。ってか、異性だから下の世話出来ないって何なの?(-"-)って思う。ホントにイラついたのは、臭い(下の臭い)から家でご飯食べたくないって言った旦那ね?あたしなら一生許さない!お前の母親だろうが
Posted by ブクログ
介護とミステリーがくっつくなんて
夫婦、嫁姑、出産、恋心、介護
ケアって難しい
自分ができるようになる自信は全くない
今は義理の父母とは離れて暮らしていて
程よい距離感を保っているが
これが同居だったら我慢できていたか分からない
介護することになったらできる自信はない
でもやるしかないのかもしれない
と、思い込まずに専門家の力を借りる思考も必要なのかと
Posted by ブクログ
読み終わったことへの満足感と、この内容へのいい意味での不快感をどう表現すればいいかわからない。それでも自分自身は今より人の優しさを素直に受け取りたいと思ったし、悪いと思ったことは素直に謝りたいと思った。
昨日会ったばかりの母に会いたい。
Posted by ブクログ
これは、ミステリなのか?と思いながら読み進めて、どんどん謎に引き込まれて、後半一気に読み終えた。ケアや子どもを産むこと=女性の責務、という連鎖が受け継がれていく、不条理。その中で友情が生まれながらも、当時はすれ違い、時を経てからようやく想いが重なった二人のシスターフッドにグッときた。ゴミ屋敷が片付けられていく様が爽快だったし、丁寧な暮らしの描写や、随所に出てくる様々な「色」を想像するのも楽しかった。ちょうどクリスマス時期に読めたのも、良かったな。
Posted by ブクログ
前半はとてもワクワクしながら読んだ。
高校時代に暮らしていた家がゴミ屋敷になっていた。お世話になった叔母を何とか介護施設に入れる。家族と離れて暮らすことが増え、あり得そうな状況。
主人公はどんな人物なのか、金庫の中には何が隠されているのか――物語にぐいぐい引き込まれた。
ただ、中盤以降は前半ほどの勢いは感じられなかった。
「先が気になってどんどん読みたい」という感覚までは至らず、やや落ち着いた読後感で、少し物足りなさも残った。
Posted by ブクログ
10数年前に『告白』『夜行観覧車』を読んだぶりの湊かなえ。あれ...私が思ってた湊かなえっぽくないぞ?と読み進めたら、やっぱり湊かなえだった。でも読後は「命の水」を飲んだみたいにすっきりとした。
Posted by ブクログ
なんかなあ
介護の話だと思ってたのに・・・
そこをどう描くのか楽しみで読んだのだが。
この本、2024年の朝日新聞連載なんだけど、嫁姑の話とか介護の話とかもっと古く感じる。こんなもんなのか、今も。
似たような嫁姑と介護の話。
こんなに嫁いびりの話がなくてもいいのになあ、確かに仲が悪いようでいて相手を気遣っているのもわかるけど。
それにしても息子は逃げてばっかだし、読んでて疲れた。
それに、認知症の人がこんなにはっきりと語るものだろうか・・・
ミステリー系ではないと思って読み始めたのだが、湊かなえだもの、そこも見事に裏切られた。
Posted by ブクログ
昔の時代は姑は嫁いびりが当たり前って、、
その時代に生きていたら無理だな。
人生100年時代というけど、どこまでが上巻でいつから下巻なのだろうかと考えた。
Posted by ブクログ
読み終わった後、なんとなくスッキリ
はっきりしない感じはなんなのか…
最後に
えーっ!そんな展開が待ってるとは
というラストの展開になるかも…との
期待も虚しく
すんなり終わってしまって
ちょっと期待外れでした。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの作品は自分にとってはどれも読みやすいが、この作品もサクサクと一気見できた。
驚きや感動といったものはなかったが、いつの時代も(特に昔は)女性の負担や立場はこんなにも大きいのか…と、さらに介護問題の難しさに考えさせられた。
誰にでも訪れる老後の生活に思いを巡らせつつも、程よい謎解き要素がうまく乗っかっていて面白かった。
Posted by ブクログ
第一章〜第三章がやや冗長気味。第四章以降は、森野家と山本家が負う過去の秘密を、弥生の日記によって解き明かしてゆくのだが…後半、物語の方向性が介護から、真相を知る美佐の言動にシフトし、著者ならではの了だった。
Posted by ブクログ
内容はおもしろくてスラスラと読み進められたがもう一つなにかわかりやすい流れの方がもっと良かったかもしれない。
介護の大変さや昔の姑問題などのリアルな問題をテーマにしているところはおもしろかった。結局何が言いたかったのかはわからないままかもしれない。
Posted by ブクログ
『告白』以来の湊かなえさん(多分)。
発売してそんなに経たないうちに読んだはずだから、15年は経っている。
衝撃を受けた記憶があって、この手の物語があまり得意ではないのでその後の作品を手に取るのをためらっていた。
G線上ではなく、『C線上』。
どういう意味があるのだろうと思ったら、7章ある章のタイトルが全て“C”から始まっているのだ。このそれぞれの単語に意味があるのだろうな。
ちなみに、『G線上のアリア』はバイオリンの4弦のうち一番低いG線のみでメロディーを弾くことができることからそのタイトルがついているが、バイオリンにはC線はないらしい。
何かそこに意図があるのだろうか。
若いうちに両親を亡くし、高校の3年間を母の妹である弥生と一緒に暮らした美佐。
その後はずっと弥生のもとを訪れることなく自分の人生を歩んでいたが、あるとき一人暮らししている弥生に認知症の症状がみられ、生活が破綻していることを知る。
久々に訪れた家は昔の面影は全くなく、ごみ屋敷となっていた…。
ごみ屋敷に入って片づけた経験はないけど、記憶の中の家と目の当たりにする現実のギャップ、これをどうにかしなければならないのだという責任感と絶望は想像できて、身につまされる。
前半はこれを片づけていくことと、認知症の弥生の生活を成り立たせるところに注力していて、課題が解決していくすっきりした気持ちで読み進められた。
ところが、美佐の元彼の邦彦やその妻、そしてその母の菊枝が登場し、過去に弥生と関係があるらしいとわかってからは、謎が深まっていく。
そういうことだったのか…。
「命の水」が力ありすぎなところに、ん?と思ったけど(たまたま?)、最後まで面白かった。
介護は家族だけでなんとかしようとせず、他の人を頼った方がうまくいくことが多いのだろうなと感じた。弥生の義母も菊枝の義母も、嫁ではない人とは優しく接することができていた。気が合うということもあるけど、家族となると近すぎて難しいところもあるのだろう。
そして、邦彦はもうちょっと介護にかかわってくれよ。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの本は今まで読んでなかったんだけど
暁星を読んで
C線上のアリアも読みたくなった。
日記が見つかるあたりからは先が気になって一気読みした。
自分より1つ2つ上の世代の女性達の生き辛さ
男性たちの無関心さ…
願わくば弥生さんの幸せな夫婦の時間が長く続いて欲しかった。
そういえば弥生さんの財力のもとは結局なんだったんだろう。