あらすじ
育った家がごみ屋敷となり果て、久しぶりに戻った美佐。家を片づけていく過程で金庫を発見する。そこからひもとかれる、家族にさえ言えなかった叔母の秘密とは……。朝日新聞連載時から話題! 湊かなえが新たに挑む、先が読めない「介護ミステリ」。
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Posted by ブクログ
いやー重い。重いという発想が既に現実から目を背けていた邦彦と同じなんだろうか。とても重い現実的テーマ。日記帳のシステムで語られる人生の「上巻」に秘められた数々の出来事。自分もまた親の下巻のみ知っているのかも。そんなことを思った。介護というものを考えさせられる…自分も他人ごとでないと痛切に思わされた。介護で結ばれる奇妙な人間関係。過去の出来事は悲劇だけど、最後は皆が現実に立ち向かいに帰っていくのは良い。頑張りましょう。村上春樹のノルウェイの森読んだことないから気になるなぁ。主人校の下巻しか読まない元カレと上巻しか読まない旦那設定秀逸。
Posted by ブクログ
人生を上下巻に例えるのが面白いなあと思った。最後の1/3くらい?から突如始まる日記で一気に雲行きが変わるのが面白かったし湊かなえだなぁぁと。嫁姑問題怖いなあと25歳未婚女性が感じた笑最後みさはお家に帰ってどうなるのかな。ノルウェイの森読んでみたい!邦彦が弥生さんを好きになった理由がいまいちよく分からなかった私はまだ未熟すぎるのだろうか。
Posted by ブクログ
最後はもっと最悪を想像していたけど、ちょっと救いがあってよかった。
下記引用
認知症でなくても、平穏な日々の記憶は消えていく。砂を篩にかけるようなものかもしれない。若いうちは篩の目は細かいが、年齢を重ねるごとに粗くなっていく。落ちて行く砂の量も増え、最後には、石ころのような数日間が残る。それらは幸せだった日ばかりではない。むしろ、胸がつぶれるような思いをした日の方が、ほぐされることなく、硬い石となって残ってしまうのではないか。
常日頃から思っていることだけど、わたしは歳をとることが怖い。子どもの頃を思い出してみて、若い頃を思い出してみてって簡単に言うけど、その時の新鮮な感覚は必ず忘れてしまうから。
タイトルの「C線上」のCはCare(介護)を指すとの考察がある。老いていくほど忘れてしまう・動けなくなる、辛いことの方が多いけど、今も過去も、小さくても幸せなことは確かにあるしあったのだから、抱えて生きていくしかない。
湊かなえのイヤミスが好きな人には確実に物足りないと思うけど、これはこれでよかったので、いつもとはちょっと違う感じが読みたい方はぜひ。
Posted by ブクログ
久しぶりの湊かなえ作品。
章タイトルに絡んだタイトルというのがオシャレ。
物語が複雑になっていくようでいて、確かに同じ線上で起こっていた。
昔ながらの嫁姑、夫婦関係がドーンと入ってくるので、それなりの年代向けのように感じた。
新聞掲載だったので、そうなったのかな。
姑にされて嫌だったことを、自分が姑になったら嫁にする。上司が部下に、上級生が下級生にするのも然り。
今でこそ少なくなった気がするが、この手の連鎖はありがち。やられた本人にはやり返せない。他の人を攻撃して、一時的に気持ち良くなったとしても、自分の中の負の感情が消えることはないのだろう。だから執拗に怒っているし、そこから抜け出せない。この辺、イヤミスだ。
そういえば村上春樹の作品がすごく出てきたな~。
あと、口に押し込むの、「夜行観覧車」を思い出した。読者サービスかな。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの本を初めて読んだ。
イヤミスの女王と呼ばれていることから、結末にヒヤヒヤしていたけれど…思ったよりスッキリする結末で、少しホッとした。
今度は、もっと湊かなえ節の効いた本を読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
みどり屋敷に住む弥生さんとそれを取り巻く人々の物語。
弥生さんの日記を読み進めて判明する衝撃の真実が面白かった。菊枝さんと交換家事を行い、仲良くなっていったかと思いきや、突然交換家事を終わりにしたいと告げられ、最後の挨拶に行った日に弥生さんの義母が階段から落ちて亡くなってしまう。
なんと階段にはコードが貼ってあり、そのコードは弥生さんの夫が、姑が階段を上がれるのかどうか確かめるために仕掛けたものだった…
色んな不協和音が重なっておきてしまった悲しい結末に、心がざわついた。
邦彦があまり魅力的な男性に感じられなかった。(介護をお嫁さんに押し付ける、実は弥生さんを好きだった)
美佐は他人に首突っ込むタイプだが、嫌な感じではなくむしろ人当たりがいいのでよかった。
日記パートは面白かったが、それ以外にも介護問題や嫁姑問題などがリアルに綴られていて、いつかは自分も向き合う日が来るのかと思うと不安になった。