あらすじ
育った家がごみ屋敷となり果て、久しぶりに戻った美佐。家を片づけていく過程で金庫を発見する。そこからひもとかれる、家族にさえ言えなかった叔母の秘密とは……。朝日新聞連載時から話題! 湊かなえが新たに挑む、先が読めない「介護ミステリ」。
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Posted by ブクログ
これは、今までの湊かなえ作品とはちょっと違う。
介護が題材になった小説を読むのは初めて。
途中までミステリーらしい展開がなく、ヒューマンドラマっぽい感じなのに、描写の巧みさで飽きることなく読めてしまった。
そしてどんどんいろんな人のいろんな思いが交錯しはじめ、女のいやらしい部分が生々しく描かれ、湊かなえらしさもちゃんとあり。
邦彦や美佐の夫の現実逃避ぶりにはイライラする。
介護は女がするものっていう価値観にも、姑の嫁に対する態度にも。
弥生さんの日記が始まってからは、ハラハラしながらのミステリー展開。
結末の救われなさよ…。
それでも最後、弥生さんが強く生きていくことを決めた覚悟、美佐が介護の仕事をしようと決めたことなど、希望があり、読後感は爽やか。
ゴミ屋敷が片付き、心のゴミも片付き、晴れ晴れと…現実はそううまくいかないのかもしれないけれど。
それから、人生を上巻、下巻で捉える考え方は面白いなと思った。
どこで上下を区切るのかは、人それぞれ、その時々。
出会った人の人生の上巻を知りたくなるよね。
作中のキーアイテム、ノルウェイの森も読んでみよう。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの「上品な人」はある程度のテンプレートがある気がする。
弥生さんはその良性の方に位置する「上品な人」。
こんなに集中する?ていうくらいに毒姑の連鎖。
判を押したような毒姑ばかりでどれがどの姑か途中で混乱した。
弥生さんがその連鎖に繋がらず上品な人のままでいられたのは子供に恵まれなかったおかげで、と皮肉な説も浮上する程に。
久雄さんですらそこで人生の幕引きをしていなければ、母親の下の世話を妻に丸投げする夫になる可能性だってゼロではなかったかも。
Posted by ブクログ
C線上のアリア
章タイトル、全部C始まり。
母の死。
弥生さん。要介護1.
金庫。
松田君に7マンで開けてもらう。
中から延長コード。
菜穂さん、認知症の母からエルメスのスカーフを盗んだと言われる日々。そんな高級品、持ってないのに。
菜穂さんの夫。「きみの作ったものは食べられない、おしっこ臭いから」
旦那の親の介護をしているから。
邦彦から二人で会えないかと。
邦彦「男に母親の下の世話はできないよ」
デイジーさん「弥生ちゃん、お互いこ家事を週に一度、交換してみない?」
「公雄さん、私、金庫がほしいの金庫に公雄さんとの一番大切な思い出の品を入れるわ」
公雄、エルメスの袋がなくなっているのに気づく。中にはスカーフ。お袋にプレゼントするつもりだった。
何でも好きなものを持っていってと菊ちゃんを赤まらさせていた。
山本さん、クリスマスパーティのとき、巻いた。
森野家の姑は本当に事故死? 両手足を使った階段の上り下りで、あおむけに落下するか? なぜ、エルメスのスカーフを握っていた? 姑と菊枝さんがスカーフを返してくれと口論になつまて、菊枝が突き落としたのでは?
菊枝、階段に紐が張られていたと発言。
菊枝さんの言っていた、階段に張られた黒い紐は、金庫に入っていた延長コードてまは?
罠を仕掛けたのは公雄では?菊枝さんが最終日も2階似上がることを疑って。
邦彦、弥生さんに惹かれていた。
「『ノルウェイの森』の下巻をみどり屋敷に持っていったのは、弥生さんに会う口実ではない。美佐に俺の一部と呼べるものを持っていてほしいと思った」
弥生さんと菊枝さんの交換家事は悲劇的な結果で終わったが、発想は悪いものではないと思う。他人だからこそ、受け入れられるこたはたくさんある。
昔は家で行われてさていたことも、現在では専門家に任せるのが当たり前になっているのに、どうして育児や介護は主婦が請け負うことだと、多くの人に認識されたままなのか。
Care(介護)とchain(絆という束縛)は同一線上にあれど、同一のcode(体系)ではない。→タイトル回収か。
→全体的には、ミステリ要素は少ないのが残念。
日記の部分が長く混乱してくるし、名字や名前それぞれで呼ぶ人がいるからこんがらがるのでやめてほしい。
Posted by ブクログ
距離感って大事だよなー。
近すぎると感謝の念が薄れて、もっと、もっとと相手に要求してしまう。
菜穂との展開が強引すぎる気がしたが、最後で納得。作中での命の水の使い方も面白かった。
Posted by ブクログ
湊かなえの作品は初めて読んだけどとても読みやすかった
自分にもいつか来るかもしれない未来が垣間見えて具合を悪くしながら読んだ
あまりに現代で完全に解決される望みの少ない問題すぎてこのちょっと展望の見えるラストがなんか気休めにしかならないな…と思ってしまった 現代社会をリアルに反映すると逆にノイズになるというか…
全然関係ないけどゴミ屋敷の片付ける描写は興味深かったのでもう少し読みたかった
ほとんどの登場人物に善と悪の両面がみえてその人物の見え方が変わっていくのは良かったけど、邦彦はどうしてもあのセリフがあるから最後まで好きになれない(主人公の夫も同程度だろうが描写が少ないのでスルー…)
バッハ全く知らないのでタイトルの意味最後まで読んでもよくわからなかったけどラスト近くに書いてたな
care chain codeのやつ
ノルウェイの森は昔読んだけど全く覚えてない。
装丁がおしゃれに匂わせていて良かった。