【感想・ネタバレ】残照の頂 続・山女日記のレビュー

あらすじ

亡き夫への後悔を抱く女性と、人生の選択に迷う会社員。失踪した仲間と、共に登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生。娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生。……日々の思いを嚙み締めながら、一歩一歩山を登る女たち。山頂から見える景色は、苦くつらかった過去を肯定し、これから行くべき道を教えてくれる。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

Audibleで聴きましたが、情景が目の前に広がって山をやる私としてはとても楽しかったです。加えて、それぞれのストーリーに異なる人生があって、それぞれ異なる形で山と結びついている。ちょっと切なくなったり、ああ、私もこんなふうに登ってみようと思ったりで、最後まで楽しめました。

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2025年08月04日

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ネタバレ

こちらは山女日記の続きという位置づけになりますが、前巻と同じく人が山だと少し素直になれたり、新たな気づきを得られたりして良い状態になっていくという形です。

山が好きな方だと行程のイメージが浮かびより面白く感じると思いますのでオススメです

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2025年07月26日

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前作で登場する山よりさらにレベルの高い山が舞台となっている。
自分の人生の一部に山があってよかったと思える小説でした。頂上でコーヒーと和菓子食べたい。

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2025年06月22日

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前作よりもずっしりした印象でした。
前作では、同じ山ですれ違ったあの人の人生も垣間見れて、人ってやっぱり見かけだけじゃ分からないなぁ、みんな色んな悩みがあるんだなぁ、という連作短編集でしたが、今作はそれぞれの短編がずっしりとしていて、それぞれの物語を長編で読んでみたいと思わせられるものばかり。
今作は、今現在悩んでいるというよりは、長年の心の中の澱のようなもの、ずっと心に引っかかっているけれど、相手に確かめることもできないまま何年も経ってしまった心残りを山に登ることで見つめ直し、前に進んで行くようなお話が多かったと思います。
それと連動するように、山も険しいものばかりで、楽しく登るというよりは命懸けで登るような印象のものが多かったような。
大人の一冊、といった印象でした。
唯一、タイトルにもなっている『残照の頂』に関連するお話は若い人達の痛みのお話でした。胸が締め付けられるような物語だったなぁ。これは映画にしてもらいたい。
大人の登山も、若い人達の登山も、どれも良かった!



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2025年06月07日

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山岳小説の続編。新田次郎のようなミステリー仕立てではなく、日常の延長としての登山で、様々な岐路に立つ人たちの人生を山に絡めての話です。今回は短編同士のつながりは全くなく、独立したお話ですね。解説も含めて読んで山に行きたくなりました。

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2025年09月21日

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4編の山歩き物語。
後立山連峰、北アルプス表銀座、立山・剱岳と山好きにはお馴染みの名コース。
私も歩いた事があるので、その時の景色が甦りました。
剱岳の鎖場を登りながら、主人公の夏樹が語る。
「岩場を前にすると、ワクワクする。手や足の置き場を想像する」「試してみたい、ただ、それだけだ」
そう、その時には恐怖など無い。
そんな山好きの作者の語るひとつひとつにうなずきながら読み進めました。

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2025年09月17日

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自分も山に登るが自分と向き合えていない。本書の登場人物達は自分と向き合い、次の一歩を踏み出そうとしている。その違いは、彼女達が自分以外の誰かを思っているからなのか。自分もそんな登山をしてみたいと思える一冊、前作も読み直したい。

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2025年09月16日

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最近山登りをゆっくり始めた。だからこの本を手に取ったのもある。正直始めた理由は山を登ってる人かっこいいから自分もやろかなくらいのしょうもない理由。
山を登る行為は正直自分にとって特別ななにかではないけど、お父さんが週末に山に籠もって登りに行く姿はなんか小さいながらにいいなと思ってた。帰ってきて見せてくれる景色と山飯とたまにサムズアップしたお父さんの写真。
お気に入りの石を一個持って帰ってきて部屋に飾るお父さんの部屋が好きだったな〜、とか思いながら読んだ。
3つ目の話が好きだった。読みながらいつかお父さんと山に登りたいとも思った。その時がくる時にはお父さんはおじいさんで登れなくなってるかも…なんて思ってはやく山の道具買って登る練習をしよっと、と思って一旦お父さんとお母さんにハガキを書いたのだよ〜☆

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2025年09月02日

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登山と女の一生、女の生き方が絡まって不自然ではないストーリー進行はさすがと言ったところ。ただ山の難所が多すぎる気がして、読んだだけなのに疲れてしまった感もある。装備の必要な本格的登山には憧れるけど、自分には無理だなぁと。
それでも山ではあれこれ話せるとか、大声で歌う場面には共感できるし、天候に振り回され、人生に振り回されて、それでも進んでいく女性は強い。どんな人生にも価値があると改めて思わされた。

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2025年07月30日

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前作より物語が難しいかったけど。
女性の登山とは?何で?色々考えました。
私自身また登山がしたくなりました。

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2025年07月07日

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あまりピンとこなかったので、ほとんどとばしながら読んだ。
ただ最後の安達太良山は良かった。
大学卒業後50年間、年賀状のやりとりだけですませていた2人が、今までの年月を振り返り、長い手紙で心のうちを書きつづった短編は良かった。
誰にでもこのような想いはあるのではないでしょうか。

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2025年07月07日

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短編集。読みやすいし、どの話も面白い。
タイトルにもなってる『残照の頂』が1番好きだった。
読んでると山に登りたくなるとかは無かった。

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2025年05月25日

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山に魅入られた女性の物語4編

自分自身が山に登ったことがないので、
心の底から共感することは出来ませんが
ほんの少しだけ
山に登るのもいいかもと思った。

個人的には、ヒルトンの話が良かった

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2025年05月14日

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前回より難易度が上がっていて思い立って登れる山ではない…が
後半2編に泣かされた〜山って人生〜(は?
最近クマが多くて低山ソロも怖くてできないけど久しぶりにハイキング行きたくなるそんな一冊

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2025年04月13日

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残照という単語自体が初めての体験でした。
それぞれ,山にまつわるストーリーなのですが,同じ山でなくても何にせよ人生ってそれぞれなんだよね。
当たり前なのですが,そんなことをしんみり考えさせてくれる物語でした。

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2025年04月13日

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山ガール仲間で回し読みしている一冊。
まだ高尾山しか登っていない入門者ですが、いつかこんな山々にチャレンジできたらいいなって、憧れながら読みました。
一歩一歩無心になって歩くという動作を繰り返しながら、自分と向き合える場所。これまで自分が紡いできた人生の、答え合わせをしに行くような感覚なのかも。
かくなったら、答え合わせをしに出かけよう。

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2025年02月22日

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山の空気がすごく美味しそう。私もおもいっきり深呼吸がしたいと思った。
山は動かず、来てくれる人を受け入れるというのがなんかすごく納得。
今はなんでも情報を探せて見ることもできるし欲しいものは届けてもらえる便利さがあるけど、
時間や労力を引き換えに、そこに行くからこそ得られるモノを、手にする機会を逃してるのだろうなぁ。

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2025年02月15日

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山女日記と同様に人生のいろいろな思いを抱えて山へ登る。何を求めて登るのか、人それぞれなのだけれど、登った後は清々しい思いで下山している。それは山が持っているパワーなのだろう。

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2025年12月04日

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山女日記の続編。
前作とは内容が深くなり、過去から現在の葛藤物語が多かった。山のある人生。
個人的には来年、武奈ヶ岳に登りたいと思った。

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2025年11月15日

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オーディブルで聴く。サクッと聴ける長さ。重過ぎず、気軽に聴けた。それぞれの女性の過去と現在を山登りを通して綴られていく。それぞれの女性の話は別々の話になっていて、登場する山も変わる。有名な山が出てくるので知ってると思うと同時に情景も伺えてとても魅力的に感じた。山、登ってみたいなぁ、と思った。確かに山登りしてると過去のこととか色々考えるよなぁ、とそんなぐるぐると頭の中で考えが巡っている、そんな感じが良く表れていたように思う。

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2025年08月27日

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オーディブルにて。
最近登山に興味があるので楽しく読んだ。ついつい、湊かなえなので最後にイヤ〜などんでん返しがあるのでは…と身構えてしまうけれど、どれも良い話だった。笑

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2025年08月14日

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前作に続き面白かった。
様々な女性を視点にて、ストーリーが進んでいく。
前作の山女日記から、登る山々のレベルが高くなっており、登場する女性たちのバックグランドもディープになっているように感じた。

登山をやっている身からすると、とにかく山に登りたくなるシーンや、感情描写が多くて読んでいて自然と登山をしている時の五感が刺激されるような気持ちになりました。

登山をする理由は?と聞かれた時には、山が好きだからということと、人生において登山して良かったと心から思えることでしょう。

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2025年07月20日

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・ダメだダメだとわめく前に一度でもいいから、実現することを前提に考えてみればよかった
・誰かに助けてもらいながら・・・・、他人に依存してまで登りたい山などない。
・山でなら、命を預け合えるほど信頼し合えるし、孤独じゃないと思えるし、この結びつきは永遠だと信じられるのに。どうして、山での関係を、地上で続けられないんだろう。地続きの場所のはずなのに、どこに境界線があるんだろう。
・今のささやかな幸せを認めることで、過去が不幸なものだったことになるなんて、バカげた考え方じゃないか。今の幸せを否定してどうする。否定した今が過去になれば、さらに未来の幸せをも否定するだけじゃないか。
通過したつらい日々は、つらかったと認めればいい。大変だったと口に出せばいい。そして、そこを乗り越えた自分を素直にねぎらえばいい。そこから、次の目的地を探せばいい。

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2025年05月28日

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登山をする女性にまつわる短編集。

登山をする人はこんなにも自分の人生に重ねたりするのかな。
著者も登山をするそうで、自身の体験から作品に反映される事もあったのかな。

人生のどのタイミングでの登山か、それまでどんな人生を送ってきてからの登山か、人それぞれの登山を追体験できて楽しかった。

剣岳の親子の短編が好きでした。

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2025年05月17日

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何年も読みたかった本だったのにあっけなく読み終わりどんなこと書いてあるのかワクワク感が喪失した思いが強い。本は旅行と一緒で計画を立ててワクワクしながら当日を迎え、あっけなく旅行が終わる。
このワクワク感、昂揚感を持続させて温めて読む本を探さなくてはいけない。

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2025年04月22日

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山登りは自分と向き合う時間を作ってくれるような気がする。登りながら過去を吟味したりして、頂上に立つとここまで来れた爽快感けら今の自分を褒めてあげて、これからも頑張るぞと言う気持ちにさせてくれる。そんなお話がいっぱい詰まった小説だった。

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2025年02月21日

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昔、
女が山に登ると汚れる、月を見ると汚れる。
そんなことを某占い師が言っていて、何の根拠ないのに女は山登りすべきではないと刷り込まれている自分がいる。
靴擦れしそうだし疲れるだろうし天候も常に快適ではないだろうから、山登りしない理由はたくさんある。
だけど、見たことない世界を見てみたい好奇心もある
山登りを男女でしてもそれは男女の仲ではない、山頂ではラーメンの箸をシェアできる、でも地上では違う。
人間が追い込まれてる時の感覚に似てるのだろうか。
山頂で食べる和菓子とコーヒー、おにぎり、たけのこの里は絶品だろう。滅多に見れない富士山が見れたらなんとも言えない幸福感に包まれれであろう。
危険が伴う山登りは、旅行好きな自分にとっては飛行機に乗ってあちこち行くのと同じリスクなんじゃないか。
そんなことを趣味の海外旅行中の飛行機の中から思った。

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

絆、繋がりはとっても大切なものだと気付かされる作品。苦楽を共に経験をして山に登った仲間は、特別なんだろうな。そんな特別な仲間も行き違いで疎遠になったり、気持ちが離れてしまっても、また
"山"が繋げてくれる。山の力は絶大。
私にはそんな強い絆がある仲間はいるのだろうか?
そんなことを考えてしまう。

どの話も良かったのだけど私は、『後立山連峰』の後半の話と『立山・剱岳』が好きです。『後立山連峰』は山岳ガイドさんがカッコ良すぎ。『立山・剱岳』は母と娘の駆け引きも良かったけど、やっぱり父と母の若かりし頃の話がジーンときてしまった。あとは絶対無理だと分かってるんだけど、行ってみたいなぁと思っている雄山神社が出てきたから。

前の『山女日記』はどこかで話が繋がってたけど、今回はよく分からなかった。たぶん、あれだよね?と思ったのはあったけど。

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2025年01月28日

Posted by ブクログ

前回の山女日記より、本格的な登山で短編集としては一話づつがボリュームのある話だった。前作の方がライトに読めた印象、各話ボリュームと共に重い人生を読み取る話で、また歳を重ねると違う印象になりそうだが、今の自分には重いなって思いながら読みました。

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

いろんな問題を抱えた人、抱えてた人が山登りを通して自身を振り返る…みたいな感じでしょうか。身近に山登りが好きな人がいて登る途中で写した花、山小屋の話、登りきった後の景色を聞くと楽しく感じるけれど自分が登れるかと言われるとうーん無理だ。

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2025年01月04日

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