【感想・ネタバレ】未来のレビュー

あらすじ

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。あなたはきっと、これはだれかのイタズラではないかと思っているはず。だけど、これは本物の未来からの手紙なのです」

ある日突然、少女に届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという──。
家にも学校にも居場所のない、追い詰められた子どもたちに待つ未来とは!?

デビュー作『告白』から10年、新たなる代表作の誕生!

※映画『未来』は2026年5月8日公開(出演:黒島結菜・北川景子/監督:瀬々敬久)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

私は教育現場で働いており、そういう視点でも読み進めました。あとがきにもあったように、貧困家庭、または家庭にいわゆる一般的な家庭とは違う事情を抱えた子どもたちがいることについては、ひしひしと感じています。自分はいわゆるごく普通の家庭に生まれ育ち、両親や祖父母たちの愛をたくさんもらって育ってきたこと。同じように私も自分の子供にそうすることが当たり前だと日々思い、過ごしていること。このような自分が、どこまで、事情を抱えた子らに気づきアクションができるのだろうか。これはずっと以前から、難しいことだと思いながらここまで来たような感覚があります。溱かなえさんが、貧困やいじめ、家庭の問題についてこのような形で表現され、これを目にしたことを深く心に刻み『自分』と重ねていきたい、今はそう思います。

0
2026年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「告白」依頼の湊かなえ。
映画化されるので、原作である本書のレビュー動画を上げているのを見て気になって読み始めた。

序盤から話に引き込まれて、そのままラストまで読み切った。
人のちょっと嫌な部分を表現するのがうまいなと思う。っていうか、章子のイジメ。なんであんなのが思いつくんだろう。ちょっと怖い。

篠原先生いい先生だったんだな。

0
2026年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当に良かった、読み終わったあとしばらく放心してしまった。
いじめや虐待の内容や、視点人物たちが強迫観念に囚われて認知が歪んでいく様子は湊かなえ節で内容がえげつなかったが、それでも読み進める手が止まらなかったのは登場人物たちが余すところなくみんな魅力的だったからだろう。
どうしようもないクズにも心に残るような人間性があったし、視点人物に手を差し伸べてくれる真摯で優しい人たちの言葉は、絶望的な物語の中で時々あらわれる灯りのようだった。
文章全体が、視点人物になった人たちが、行動しよう、語ろうとして紡がれる言葉である気がして没入して一気読みしてしまった。
好きな登場人物は原田くんと森本誠一郎。
追記:うわー早坂と森本は誠の字が共通してるのか……

0
2026年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

章子の祖母含め登場人物の親が全員毒親だったのが強く印象に残った。
読み進めるにつれて点と点が繋がっていったのが面白かった。

0
2026年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わった直後の魂を抜かれた感覚。
どんな感想を書けばいいものか。

子供の未来を簡単に奪えてしまうのが大人。
でも、子供の未来を良い方に転換させることができるのも大人。

間違いなく自分は後者でありたい。

そのためにも、目に見える短い尺度だけで判断するのではなく「そうかもしれない」と常に考え続けながら世界を見渡したい。

0
2026年06月09日

Posted by ブクログ

いじめ、虐待、貧困、精神障害、ヤングケアラー。現代の子どもたちが抱える問題を全て盛り込んだ、重たい物語。湊かなえがこれまで扱ってきた問題がギュギュと詰まっていた。
小学生の主人公、章子のもとに未来の自分からの手紙が届く。今は辛いだろうけど未来は明るい、幸せだと書かれていることを励みに、返信を書き続ける。中学生になる頃にはそんな手紙は信用できず、日記のようにやり場のない気持ちの捌け口へと変化。誰が手紙を書いたのか?章子の人生を追いながら、気になり読み進めているうちに、さまざまな人の思いが手紙に結び付いている結末は衝撃的で苦しく感じた。

0
2026年06月07日

Posted by ブクログ

告白-少女-暁星-に次いで、未来。
気づけばみな2文字の熟語のタイトルばかりが並ぶ。

今回の未来は、本当に何というか、ディープなお話だった。
でも著者の湊かなえさんご自身があとがきで仰っていたように、登場人物のような境遇の人生は社会のどこかの他人事ではなくて、ごく身近にあると。そしてそれに我々が気づいていないだけであると。
我々が気づくためには、当事者が声をあげなくては、あげられた声に対して、我々が耳を傾け、気づかなくては、と。
そうしないと、社会の根底に蔓延っている今作のような人権問題全般は解決へと進まないと。
その風穴に、少しでも「未来」がなれたのではないかと、かなえさんは仰る。間違い無いと感じた。

作品の話としては、なぜ4部構成なのだろう/なぜ章子-ありさ-真唯子の後に、作中の時系列ではとっくに亡くなっている良太を持ってきたのだろうと、ずっと気になりながら読んでいました。未来からの手紙が真唯子先生によるものだと大方気づいたところで、物語は締まっても成立しているのではないかと。
しかしそんな疑問を持った私が甘かったです。まさか、最終エピソードの良太編で妻史乃(=章子母)の正体が明かされたのですからね。。今作の湊かなえさんが、何枚も上手だったと、感嘆しました。

それとのんさんによるAudibleでの朗読聴だったのですが、他にも書いておられる方もいらしたので私も書きますが、のんさんの温かく、また透き通る優しい声、そして1人で何役もキャラを演じ分ける技術は、素晴らしいものがありました。喜怒哀楽を越えた表しきれない感情を、受け取った気がします。本当に心地の良い朗読で、まさか14時間にも及ぶものだったとは信じられないような没入感を得られました。

久々に5点の、力作大作傑作だったなと丸一日と余韻に浸っていました。

0
2026年05月30日

Posted by ブクログ

「未来から届く手紙」という導入は、どこか幻想的で、ファンタジーのような物語を予感させた。
しかし読み進めるうちに突きつけられるのは、虐待やネグレクト、性暴力といった重い現実の話でした。

綺麗事だけでは片付けられない環境の中で、それでも彼女たちは必死にもがきながら、自分たちの未来を切り開こうとしていく。その姿が強く胸に残った。

“負の連鎖”という言葉は簡単だけれど、その裏には傷つき、助けを求めることすらできずにいる人たちがいる。この作品は、そんな痛みを容赦なく描きながらも、最後まで「未来」を手放さなかったように思う。

私は仕事柄、児童相談所の子どもや高齢者の方々と接する機会がある。現在まさに苦しみの中にいる人、過去にもがきながらも報われず、それでも現実を受け入れて生きている人、あるいは人生そのものを諦めかけている人、子どもだけではなく、高齢者も含め、それぞれが何かを抱えながら、それでも未来を生きようとしているのかもしれない。

誰かの人生を大きく変えることはできなくても、少し寄り添うことならできるかもしれない。そんなふうに、自分にできることを考えさせられる一冊だった。

あとがきまでしっかり読みました。
考える機会を与えてくださった湊かなえ先生、ありがとうございました。

0
2026年05月27日

Posted by ブクログ

子供の貧困、いじめ、家庭環境。不幸から抜け出せない子供達の描写が生々しく、終始胸が締め付けられた。

ぜひあとがきまで読んでほしい。

あとがきに込められた作者の想いが深く刺さった。気づけば涙が溢れていた。

0
2026年05月25日

Posted by ブクログ


複数の視点で物語が段々とひとつに繋がっていく面白さ。誰でも登場人物のような状況に陥る可能性を秘めているが、他人事のように捉えてしまう。

0
2026年05月26日

購入済み

やっぱり凄い

何が凄いって、伏線が見事に綺麗に回収される、凄いです。

0
2025年10月18日

購入済み

闇と未来

それぞれ人の抱えてる闇が深くて重くて、どうしようもなく、せつない。
でも一人一人が懸命に生きているさまが言葉の端々に感じられ、とまらず一気に読みました。
所々 思いが溢れだしそうになりながらも。
ファンタジーと闇は常に共存しているのだろうかと怖さも覚えながら。
また湊かなえさんの魅力にひきつけられました。

0
2021年08月28日

Posted by ブクログ

終盤まで読むのが辛くやめようかと何度も思った。
最後の方は慣れてきたのかすいすい読めた。
慣れは恐ろしいですね。

0
2026年06月16日

Posted by ブクログ

凄く重たい内容。
けどスっと内容が入ってきた。

世の中にはこんな環境に置かれている人きっと少なくないのだろうと思った。

0
2026年06月15日

Posted by ブクログ

未来からの手紙をもらった少女が虐待など家族の問題に向き合う話し。いじめや複雑な家庭環境、さまざまな問題が少女に降りかかる。未来の自分に手紙を書くことで、首の皮一枚つながる。少女の未来が明るくあって欲しいと願う。

0
2026年06月14日

Posted by ブクログ

子供たちの貧困問題や虐待問題がこれでもかと続くので、楽しい読書ではない。
しかし、文章がきれいで流れるようで読みやすい。
ある日、突然20年後の私からの手紙が届く。
未来に何があるのか?
また、3つのエピソードがどのようにつながるのか?
最終章で希望に満ちた結末になって欲しいと思いながらの読書でした

0
2026年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良かったけど、個人的には「もう終わり?」となりました。篠宮先生と今の章子との絡みはないんだ、未来からの手紙の回収はないのか、と。映画の予告でもの凄い絡んでるっぽかったから期待したのに。。
でも、これが良いのかなぁ。

この作品はAudibleの二冊目として聴きました。
これが良かった!
前半の大人章子に書く手紙のパートがAudibleの朗読には最適。ナレーションはのんさんでしたが、声のトーンも最適でかなり没入しました。

0
2026年06月12日

Posted by ブクログ

子どもの貧困問題を知っているのか、そうでないのか。それだけでアンテナを張ることができ、苦しい思いをしている子どもたちに手を差し伸べることへと繋がる。
お互いを思いやるからこその辛い現実、悪意のない裏切り、全部が深く心に残る作品。

0
2026年06月07日

Posted by ブクログ

存在する事は罪にならねぇ!!!


尾田栄一郎著.ONE PIECE. 第375話.集英社.フランキー.
━━━━━━━━
 時々、生まれてきたことが消えない罪と思い込んでいる人と出会う。己に価値がないと思い込んでいる者、己の存在自体が罪と思い込んでいる者、これから罪を犯すと思い込んでいる者。全て「思い込み」である。そこに居る事、これまで生きてきた事実、これから成す未確定に罪はない。行動こそに罪ありきである。それを知らないとどれだけ苦しいのか、その苦しみの現在からどのように未来へと進むのかというおはなし。

 さて、湊かなえの作品である以上、必ず悲惨な過程を経る。一度希望を味わい、転げ落ちるように人生を転落していく。そして、どの作品でも共通しているのは、主人公達が自分に罪ありきと考えている点である。本作でも例に漏れず、どの語り手も自身は罪人であると思い込んでいる。しかし、彼女達に罪はない。結果として誰かの心を裏切ったとしても、悪意があるわけではない。それ以外の方法を知らないのである。情報を知らない、相手の気持ちを知らない、何より誰かに助けを求める方法を知らないのである。それ以外に方法がない状況で行ったことに対して、罪を求めるのは酷であり、ナンセンスだ。しかし悲しいことに、私たちは「助けて欲しい」と自分で言える人物にしか手を差し伸べられないのである。本作終盤では、彼女達は叫ぶ決心をする。誰もが当たり前に持つ権利である、助けられる権利を獲得する。つまり、本作は彼女達が誰かに助けて欲しいと言えるまでの過程であり、本人達目線で罪人から人間になる過程を記した作品であると言える。

0
2026年06月07日

Posted by ブクログ

読み進めて行くほどにどんどん辛くなってくる。
虐待のオンパレード。大人を信じることが出来ない子どもたちの物語。
結局、ママはどうなったの?せめて結末は幸せになってほしい。

0
2026年06月07日

Posted by ブクログ

目を閉じたくなるような描写があり、最後まで読み終えるのに時間がかかりました。
心にズシンと思い感情が乗り、なかなか退かせないくらい、切なさや悲しさを重く感じました。
こうした思いテーマだけど、小説の構成で引き込まれるように書かれていて、小説家のプロの技を感じる事ができました。

0
2026年06月07日

Posted by ブクログ

ずーっと辛い。自分にはわかりかねる環境だったけど、こんなに克明に心に投影されるとは思いもしなかった。子供たちが、明るい未来を想像できるってどれほど幸せなことか、改めて考えさせられる話だ。

0
2026年05月31日

Posted by ブクログ


映画化されたということで、軽い気持ちで読んでみた。
重い。。重すぎた。

貧困、いじめ、虐待、性被害――現代社会の問題があまりにもリアルに描かれていて、他人事とは思えなかった。どこか“ドラマの中だけの話”だと思っていた出来事が、実は私たちのすぐ身近で起きているのだと突きつけられる。

読み進める途中、吐き気を催すほど苦しくなった。
「ありえない」と何度も心の中で繰り返しながらページをめくったが、その“ありえない”が現実に存在していることが何より恐ろしい。

読後には、どっと重たい疲労感が残った。
それでも、この現実から目を背けてはいけないと思う。
一人の力は小さくても、子どもたちのために自分にできることを考え、行動していきたい。

0
2026年05月28日

Posted by ブクログ

20年後の私から手紙が…
過去も現在進行形、辛い日々を
何かを断ち切らないと
前を向けないのか?
幸せの未来は?

0
2026年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえのデビュー10周年記念&映画化記念ということで挑戦。
本作はミステリー要素もあるが、どちらかというと作者のメッセージが強く込められており、そちらがより色濃く反映されているように思える。
作中何度も登場するドリームランド、そこに到着することがこの作品のゴール。その意味を結末に結びつけ、そこで主人公たちがどのような未来を選ぶのか、思わず膝を打ちそうになった。
本作の主人公は、おそらく章子と亜里沙だと思われるが、個人的には登場する子どもたち全員が主人公のように思えた。

ちなみに、映画版は非常に残念な仕上がりだった。
森本誠一郎や智恵理ちゃんなどの重要人物が登場せず、かなり強引に改変されているためもはや別作品。
映画を観た後にストーリーをなぞり直すと、作者がいかに丁寧に、慎重に本作を構成していたかがよくわかった。

0
2026年05月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

残念です。
悲しいです。

また睡眠薬を大量に飲んで人が亡くなってしまいました。
さらにニコチン毒とは。

0
2026年06月08日

Posted by ブクログ

あらすじを見て、ではなく湊かなえさんという著者の名前を見て、読み始めた物語でした。ゆえに内容は初見。読んでてひたすらに苦痛だった。第三者である私がこんなにも辛いのだから当の本人たちはどれほど苦しいのだろう。現実にも必ずどこかにこういう子どもたちがいて苦しんでいるだろうから、単に物語を読んで終わり、にできない残酷さ。

0
2026年05月31日

Posted by ブクログ

映画が終わってしまうので、読んでから行きたかったのて急いで読みました。
発売時読んでから2度目です。
内容をだいたい忘れてしまっていましたが、1回目に読んだ当時は、湊かなえ集大成だと、とてもすごいものを読んだと家族にも勧めましたが、今回読んで、当時より歳を取ったからか2回目だからか、内容を忘れていたとはいえ、よくある感じの内容だなとか思ってしまいました。虐待描写は読んでいてもつらいのですが。
内容ともかく、年齢や状況で感想が変わる体験をしたなと思いました。今まで読んだ本を読み返してみたいと思います。

0
2026年05月31日

Posted by ブクログ

胸糞悪い部分がほとんどだけど、少し優しい部分もありました。全体的に中途半端な印象で、エンタメに振り切るなら振り切ってほしかったと思いました。多分、伏線回収のミステリーがメインだったと思います。

0
2026年05月30日

Posted by ブクログ

イヤミスの女王である著者の作品でしたが、今作はそこまでイヤミスではないように感じました。
ただ、最後が特別に嫌な感じではなかっただけで、最初から最後までずっと嫌な感じが続きました。
しかし構成力は本当に素晴らしくて、よくこんな発想ができるなと、読んでいて感心しっぱなしでした。

0
2026年05月28日

Posted by ブクログ


話が重く深い、女子の親となった自分には
非常に重くつらく悲しい話が多かった。
あとがきを読み、筆者の伝えたいことを多く感じた。映画にもなるらしく、映画もNetflixに来たら見たいなと思った。


0
2026年05月27日

Posted by ブクログ

辛い状況の詰め合わせセットのようなお話。あまりにも不運な境遇に様々見舞われる中、未来を信じて生き抜いていこうとするわけですが、実際どこまでこれらの状況をリアルに感じ、誰のどこに感情移入出来るのか、正直悩みました。ただ、湊かなえ作品を読む上での覚悟みたいなものを必要とするならば、まさにこういった内容を自分なりに解釈し受け入れるという事なのでしょう。何か得るものがあったかというといささか疑問ではありますが、湊かなえワールドを堪能出来た点と、張られた伏線が後半にはしっかり回収されていくという物語の作り方がやはり良く出来ていて、そういった意味で楽しめる作品だったと思います。映画版がどういた形で描かれていくか、非常に興味深く、楽しみにしたいと思います。

0
2026年04月26日

「小説」ランキング