湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「犯人」視点のレポートという形式だからこそ、表現がとても生々しく、まるでその場を実際に見ているかのような感覚にさせられた。手を下した犯人の胸の内に秘められた歪んだ思いや狂気が、読者にダイレクトに伝わってきて、思わず鳥肌が立つ。
また、「人間標本」という作品をめぐって、手を下した人、手を下してしまった人、手を下されたい人、手を下したかった人など、それぞれ異なる立場の登場人物が描かれており、その心情描写も読み応えがあった。登場人物たちの思惑が交錯することで、物語の真相を想像する楽しさもあった。
真犯人については、設定からある程度予想できていたため、正直なところ大きな驚きはなかった。しかし、そこに至るまでに張られていた伏線の回収が秀逸で、答えを知った後に読み返すことで新たに気づく部分も多かった。気づけば同じ箇所を2、3回読み直してしまうほど、巧みに仕掛けられた作品だった。 -
Posted by ブクログ
止まらなかった。
次が気になって気になって。
登場人物ごとの性格の違い、考え方の違い、他者を見る目の違いがあって、名前がこんがらがってきたりもしたけど
ある1人の女の子の殺人現場を目撃した小学生たちがその後の人生でその事件にどう影響を受けてきたのか。
結果殺人犯がどうなったかは描かれてない。想像してってかんじで終わった。
小学生に向かって辛辣な憎しみのある約束をさせた母親。その言葉をずっと引きずってきた女性たち。15年経った時効間近に犯した罪。
描き方がとてもうまかった。
後半になってようやく本筋がわかってきたけど前半だけでは??が多かった。 -
Posted by ブクログ
「これ本当に湊かなえの本?」
とずっと思い続けながら読むくらい通常の高校生青春ドラマだった。
町田が正直羨ましかった。陸上の才能があって周りからも期待されてる良太に「向いてる」とすすめられ陸上部に入り、良太と親友となり部活にも熱中する。
親友に叱咤激励?をされ、青海高校に入学し、正也と出会う。編集家としての才能がある彼に、良太は今度は声を褒められる。また「向いてる」と放送部に誘われる。そしてハマる。
なんか運動も勉強も声も力があって、その才能を人に見出されて導かれながら、熱中し才能を開花させていってるのがずるい笑
湊かなえさんが青春描いても違和感なかった!
でも私は暗い部分があったほうが好き笑 -
Posted by ブクログ
湊かなえ先生の本はいくつか読みましたが、それがどれも後味が悪い印象で、これまであまり手に取ることは正直なったです。
この本はタイトルと帯でミステリーにプラスしてファンタジー的な要素があるのかと興味を持ったので、読んでみました。
各章ごとに登場人物の個人ごとのストーリーが展開されていて、時系列を追うのが少し難しいと感じました。
だが、ラストに向けてそのストーリーが一つに収束していく事で、1人の人を中心に個々の心にあるしこりが溶けていき、なんとも温かい気持ちになりました。人を思うってすごいなって。
残されたものも残していったものも、幸せに生きていくために、いろんなものを抱えて生きて来たんだなと、久しぶりに涙腺が緩くなりました。
素敵なストーリーでした。