湊かなえのレビュー一覧
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告白-少女-暁星-に次いで、未来。
気づけばみな2文字の熟語のタイトルばかりが並ぶ。
今回の未来は、本当に何というか、ディープなお話だった。
でも著者の湊かなえさんご自身があとがきで仰っていたように、登場人物のような境遇の人生は社会のどこかの他人事ではなくて、ごく身近にあると。そしてそれに我々が気づいていないだけであると。
我々が気づくためには、当事者が声をあげなくては、あげられた声に対して、我々が耳を傾け、気づかなくては、と。
そうしないと、社会の根底に蔓延っている今作のような人権問題全般は解決へと進まないと。
その風穴に、少しでも「未来」がなれたのではないかと、かなえさんは仰る。間違い無 -
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「未来から届く手紙」という導入は、どこか幻想的で、ファンタジーのような物語を予感させた。
しかし読み進めるうちに突きつけられるのは、虐待やネグレクト、性暴力といった重い現実の話でした。
綺麗事だけでは片付けられない環境の中で、それでも彼女たちは必死にもがきながら、自分たちの未来を切り開こうとしていく。その姿が強く胸に残った。
“負の連鎖”という言葉は簡単だけれど、その裏には傷つき、助けを求めることすらできずにいる人たちがいる。この作品は、そんな痛みを容赦なく描きながらも、最後まで「未来」を手放さなかったように思う。
私は仕事柄、児童相談所の子どもや高齢者の方々と接する機会がある。現在まさ -
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ネタバレ湊かなえさんの作品の中で1番好きな作品です。
母親とは、母性とは何かを考えさせられます。
誰かにとっての母親でも、その人は誰かにとっては子供である事には変わりませんが、守られる、愛される子供側から、守る側の親になるのは、子供ができたら当たり前なのか?どちらかにならなくてもいい、子供愛し守りながら、自分も愛されていいと思います。ですが主人公にとっての大好きな母親は亡くなってしまいます。主人公からみた子供、子供から見た母。目線が違えばこんなにも違った風景が見えてくるのかと驚かされます。
何度読んでも最後、娘の名前が呼ばれる所は、悲しく切ない感情になります。 -
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ネタバレノルウェイの森を巡る彼女(現妻)とのエピソードを後生大事に抱えている身としては、この小説でのノルウェイの森の描かれ方も物凄く印象に残ったし面白かったです。
下巻だけを読む高校生の時の彼氏と上巻だけを読む旦那の対比。
どちらも極端で両方読む普通の人でいいじゃんとは思うのですがね。
そもそも上巻だけ読むとか下巻だけ読むとか考えたこともない身からしたらそういう読み方もできるのかと感心しました。
まぁノルウェイの森は物語のきっかけにはなりますが本筋ではないですのでこれくらいで。
「介護」というもうすぐ自分にも降り掛かってくるかもしれない厄介な問題がテーマかなと思いますので身につまされる思いでしたし -
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目つきが悪くて余計に先生に怒られるの私すぎた。小説にしてくれてありがとう。
競争や対立はなくし一様にしようという力が働く反面で、個々は大事にするという矛盾するような風潮が、ルッキズムを醸成したのか?
そういった弊害的な面を描いているのは『死にがいを求めて生きているの』と同様だった。
美しくあることが、自分を肯定する手段や他者からの評価を得る分かりやすい手段として生き残ったのかもしれない。
1章目の医師が、本人の美の基準に口出ししない、みたいな話をするがそれが本質的に感じた。
美しくあることが幸福に転がる場合、それは自分の美の基準に照らした結果なのだろう。
そこに他人の物差しが加わった途端、