湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
湊かなえさん25周年記念作品!
満を持して文庫化したので読んでみました。
タイトルが良すぎて読む前から楽しみすぎました!
芸術×サスペンス×蝶という、異色の組み合わせ!
人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな…
六人の少年の遺体が山奥のキャンプ場で見つかり、まもなく「人間標本」と称された猟奇殺人の写真がネットに広まる。
人間を”蝶”として標本にしてしまったという、前代未聞のセンセーショナルな事件は、どんな経緯を経て起きたのか?
•作中であらゆる蝶が紹介されるので、初めは自分の中の頭で想像して、次は実際に蝶の画像をみたりして、蝶によってもっている習性や、模様が全然違い、興味深い生物だなと -
Posted by ブクログ
愛美を近くで守れなかったという母親の心情がうっと締め付けられた。それでも母親として子どもに対する愛情を注げて必死に育ててきた、親としての立場を大切にしてきた様子が伝わってきた。しかし、逆説的に考えてみれば、後悔という言葉が沢山出てきたが、後悔する前に母親としての立場を持って生きるべきだったのかもしれない。
そして読んでいくうちに複雑な展開になっていき、生徒達の罪や裏切り妬みが見えてきた。ここで自分の思いを告白する勇気がでなかった2人 でも区切りがついた時に自分の思いを明らかにする為に告白する勇気がでてくる。2人の心情が複雑であり本当の友情とは何か、裏切りの痛みを考えさせられた。
そして私はこう -
Posted by ブクログ
配信サイトで映画の告知が流れてきたことから再読しました。
以前読んだのは学生時代だったので、ぼんやりとした記憶を持ちながらもほぼ初めて読んだくらいの感覚となり、大人になった今との感じ方の変化まで気づけなかったのがちょっぴり残念だったけれど新鮮な気持ちで読むことができました。
文体がタイトルにもある通りの告白口調となっており、まるで話を聞いてるようにするすると頭に入ってきて時間を忘れて読んでしまうほどでした。
事件の核心に近い人物の告白になる度に状況が頭に鮮明に浮かびやすくなり、途中で本を閉じたくなってしまう程でしたが、それよりも真実を知りたいという気持ちで読み進めていきました。
話者が変 -
Posted by ブクログ
大昔に一度読んだけどあらすじ以外全然覚えてないのでほぼ初読の再読。
今読んでも衝撃的というかなかなかしんどいなあという気持ちになる。
湊さんはイヤミスの女王なんで呼ばれたりするが(ご本人はあまり良しとしてなさそうだったと思うが)、そう呼ばずして何と呼ぶのかというくらいの、本当に嫌な気持ちにさせられる…笑
ラストシーンの救いのなさとか特に。
先生の、母親の執念が思っている以上だったことを最後の最後でまざまざと分からせられる。
読み終わった後の余白もすごくて、この後どうなったんだろう、どう生きていくんだろうと登場人物達のことを色々と考えてしまう。
全員が辛い目にあっていて、全てのことが回避できなか -
Posted by ブクログ
時の流れをテーマにした短編で面白かった。女性二人はタイムカプセルの話だったが、作風のように優しい読後感が残っている。万城目学さん、米澤さんは才能かなぁ着想が面白かった。
※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。
読書は甘辛で行く。ソフトとハード。刺激と慰撫、頭とハート。その他いろいろで、ほろりとしたり、背筋が凍ったり、一日の出来事だったり何世代にもわたる大河が流れていたりする。でも日常の読書の味付けは甘辛が気分転換にいい。
この短編集は、甘辛がミックスされそれもいい塩梅な配合で出来がよく、読後のレビューも書きやすくて、ありがとうと一礼をした。時の