湊かなえのレビュー一覧

  • 告白

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    ネタバレ

    中学生頃に特有の承認欲求をうまく描写できていて、一気に読破しました。字が細かいので読みやすさはイマイチですがそれを凌駕する面白さがあります。
    犯人の名前は出してないが断罪するところ最後の優しさだったのかなと思ってたらそんなことなくものすごく恨んでいて、最終的に犯人の2人ともさらに罪を重ねてという救われない展開が多いのに何故か心が晴れる不思議な感覚でした。間接的に殺人を誘発してて1番主人公がぶっ飛んでいて面白かったです。
    湊かなえさんに外れないと思います

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    2025年11月28日
  • 告白

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    ――「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたからです。」

    背表紙のこの一文にまず心を掴まれました。
    湊かなえさんの名前は前から知っていましたが、作品を読むのは今回が初めてでした。想像以上に物語に引き込まれ、気づけば半日で一気に読み切ってしまいました。
    普段、小説を読んでいると「このキャラ、どこで出てきたっけ?どんな人だっけ?」と登場人物を覚えられず、何度もページを戻してしまうことが多いのですが、この作品は場面が頭の中で映像のように浮かびやすく迷うことがありませんでした。そのおかげで、犯人の特徴が示されたときも「あの子が犯人なの!」とクラスメイトと同じ感覚で理解できました

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    2025年11月26日
  • 未来

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    続けて、湊かなえさんの 未来 聴いた!

    ずっとずっと壮絶で、だけど健気で
    小さいながらもしっかりしなきゃ、守らなきゃ
    ひとりでどうにかしないと
    そんな風に毎日頭をぐるぐるさせてしまう環境が
    あとがきまで聴いて、フィクションでは無いこと
    自分も思い返してみれば沢山経験があること

    登場人物は言葉にする力があるのに
    それを誰かに伝えようとせずに
    自分でなんとかしてしまうところが
    家庭環境のせいなのでは無いかなと、思ったりもする
    誰かに頼ることを幼い頃からしていれば、

    目を向けて助け合って、支え合える余裕のある
    大人になっていきたいなと思った
    書くこと 聴くこと 読むこと 知識は大事
    思いやりの

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    2025年11月25日
  • Nのために

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    AudibleでNのために 聴いた!

    罪の共有をどこまでするか、というか
    どのように解釈するか

    愛を感じたいがために間違った解釈をしている人が
    ひとりいるのではないかなと思ってしまった

    一人称小説好きだから聴いててウキウキしたし
    どの文章が誰のこと言っているのか考えてると
    先に進んでて何度も聞き直した

    ドラマ観てないんだけど榮倉奈々さんが朗読なの
    観ていたらもっとのめり込んでたかもって思った!(笑)

    辛い過去を乗越えて生きている人は
    ゴールが曖昧でいつか消えてしまうのではないかって
    儚い存在だなって思った

    とても良かったということ!!

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    2025年11月25日
  • 高校入試

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    『入試をぶっつぶす』
    進学校の高校入試に焦点を当てた作品。
    教師、生徒、OBと登場人物が沢山出てくるが、読みやすくてスラスラ進めることが出来た。
    学校で起こるトラブルがネット掲示板にライブ中継される。
    怪しい人が多すぎて誰が犯人なのか推理する楽しみも。

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    2025年11月25日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    沙紀
    安西万佑子
    安西結衣子
    楢原日出男
    ブランカ
    池上
    笹山弓香
    丸谷一雄
    山野
    山口
    安西春花
    安西忠彦
    冬実
    長塚
    友田
    林元
    田丸
    柿原風香
    山本奈津実
    戸田守
    伊藤
    島田
    広永
    宮田

    岸田弘恵
    岸田奈美子
    立川
    島津

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    2025年11月24日
  • 告白

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    自分の生徒に子供殺されたことを自分のクラスに告白する先生から始まり、章ごとに人が代わり加害者、クラスメイトなど色んな立場から物語を知れる話。
    立場によってその人が抱える事情が知れて、ただ殺した事実だけを見ていいのか、断罪した事実をみていいのか…何が善で悪なのか考えさせられます。
    また、話しは自分(語り手)の都合の良いように書かれていて、人間味が出ているところも素晴らしいと思いました!!

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    2025年11月23日
  • 告白

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    読んだのは10年以上も前ですが
    これを超えるミステリーに出会いたいとおもって読書続けてます。
    今のところまだないです。

    各々の心理描写も深く表現されてたので
    その世界にどっぷりでした。
    映画含め何度も見ました!

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    2025年11月23日
  • 告白

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    ネタバレ

    娘を生徒に殺された教師の「告白」から始まり、犯人やその家族、クラスメイトの「告白」で事件の真相がより立体的に見えてくる。第一章だけでも衝撃的だったのに、最後まで読み終えるとさらなる衝撃。圧巻の作品だった。

    途中まで「ウェルテルの行動はいくら新米教師とはいえさすがにおかしい」と思っていたけれど、その違和感もちゃんと回収。所々で感じる些細な違和感すら計算されてるのかもしれないと恐ろしく感じた。

    話題になり過ぎてなんとなく避けてきたが、もっと早く読んでおくべきだったと後悔。読まず嫌いせず、色々な本を手に取ってみるべきですね。

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    2025年11月23日
  • 未来

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    湊かなえといえばホラーやミステリーの印象が強かったが、『未来』は人間の心に潜む闇を描く作品であり、新たな一面を見せられた。

    筆者が後書きにも記していたように、貧困や不遇な環境は身近にあり、登場人物たちの複雑な心情や背景は、まさに公立の小中学校での人間関係を思い出させ、かつて苦手だったクラスの中心人物も、何かしらの問題を抱えていたのかもしれないと思わせられた。

    加えて、自分自身も家庭環境が良好とは言えず幼少期と重なる部分もあったため、30歳の自分から当時の自分に示唆できれば、もう少し前向きに生きれたのにと感じた。

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    2025年11月23日
  • C線上のアリア

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    ネタバレ

    いやー重い。重いという発想が既に現実から目を背けていた邦彦と同じなんだろうか。とても重い現実的テーマ。日記帳のシステムで語られる人生の「上巻」に秘められた数々の出来事。自分もまた親の下巻のみ知っているのかも。そんなことを思った。介護というものを考えさせられる…自分も他人ごとでないと痛切に思わされた。介護で結ばれる奇妙な人間関係。過去の出来事は悲劇だけど、最後は皆が現実に立ち向かいに帰っていくのは良い。頑張りましょう。村上春樹のノルウェイの森読んだことないから気になるなぁ。主人校の下巻しか読まない元カレと上巻しか読まない旦那設定秀逸。

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    2025年11月20日
  • 告白

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    友達に勧められたことがあって最近やっと読んだ
    ほんとうに、ここまで面白い本に久々に出会った
    また忘れた頃に2週目読みたいです
    ひとつの物語を中心にして1章づつ主人公が変わっていくのだけれど、その度に登場人物たちへの見方が変わっていった
    映画も今度見たいなと思いました
    出会えてよかった!

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    2025年11月20日
  • 贖罪

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    やばいやつを書くのがうまい。
    ほんまに気持ち悪いと思いながら読んでるけどめっちゃ面白くてスラスラ進む。

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    2025年11月20日
  • リバース

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    ネタバレ

    読みやすくてコーヒーの匂いがしてきそうな小説でした笑笑
    人生初めての彼女が親友の元彼女だったことは構成的にも綺麗だなと思った。人の善意が人を殺してしまったことを最後の1行で知らされた時の虚脱感がなんとも言えなかった。自分の仲良くしてる人のことは些細なことでも知らないとだなとすごく痛感した。

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    2025年11月16日
  • 母性(新潮文庫)

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    ネタバレ

    自分が妊娠してるってわかったとき、1番に読まなきゃって思った本でした
    なんでそう思ったのかはわからないけど、、

    母と娘の記述の矛盾や伏線になっているのがおもしろく、どこに向かうのかわからないワクワクですぐ読めちゃいました
    自分が本当の意味での母親になれるのかは自信ないなあ

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    2025年11月16日
  • ユートピア

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    ネタバレ

    地方女性として地方の閉塞感がよくわかる 楽しく読んでいたら突然◯◯なことがあって急展開するの繰り返し。
    健吾は結局火事が起きなかったら子供らをどうするつもりだっのかな。菜々子がそんな健吾を自分をここから連れ出してくれるという存在と思ってしまうことにもぶっ飛び。みんな自分のことしか考えていないというのがよくわかる

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    2025年11月15日
  • 少女

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    ラストが衝撃だった。まさにイヤミス。
    人の死を見てみたい少女2人の話。
    すらすら読めて内容が入ってきやすかった。
    それにしても湊かなえはいつも独特な世界観の小説を書くなあ。

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    2025年11月15日
  • 湊かなえのことば結び(下)

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    上巻に引続き楽しく読めた

    作家さんにかかわる機会がないのでこんなにサイン会とか海外フェアとかお忙しいことにもびっくりした
    たくさん出版する人っていつ書いているんだろうって思う

    人のおすすめの本読むの好きなんだけど、
    作家さんのおすすめの本きけるなんて最高

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    2025年11月14日
  • 告白

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    どんな方向から読んでもなんだか心が晴れない、でも同情してしまう、そんな読んでいると勝手に物語にのめり込む不思議な作品でした。
    これはどんな人でも一度は読んでほしい絶対本が好きになれる、今好きな人も本の良さに再度気付けるそんな1冊です。

    ー「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラス生徒に殺されたのです。」

    いったいなぜ殺されてしまったのか、その謎を知るのは本を読むあなたです。

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    2025年11月13日
  • リバース

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    最後の最後に思いっきり殴られたような、谷底へ突き落とされたような衝撃。
    最後の数ページが怒涛の展開で「これが評判のどんでん返しか…」と納得しながら読み進めていたら、最後の1行で全てをひっくり返されました。
    少し爽やかで光を感じるような終わりが見え始めていただけに、受けた衝撃の大きさに呆気に取られてしまいました…。
    さすがイヤミスの女王…。
    圧巻のストーリー。
    記憶を消してもう一度読みたいなー。
    このラストの1行を読むためだけに是非読んでもらいたい一冊です。

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    2025年11月11日