湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレラスト2ページが衝撃すぎて…えっ…すっご………っと声出た。
湊かなえはあまり好みでない気がして読んでこなかった。イヤミスの女王と聞いて、後味悪いのかな?と思いきや、ラストで怒涛の伏線回収、古川を通して深瀬の心情や、沢山の広沢の友人知人から広沢の話を聞くことで広沢がどんな人間で何を考えていたか、段々と明るみになってきてからは涙が止まらなかった。が、感動のハッピーエンドで終わらないのがイヤミスの女王と呼ばれる所以なのか??ラストの衝撃はすごかった……どんでん返しをさらにどんでん返ししてくる。おもしろすぎた………余韻がすごい。
深瀬と古川の心理描写はとても興味深く読んだ。自分自身も中高で地味なグル -
Posted by ブクログ
ネタバレまぁ地獄。地獄しんど面白い。子供たちを取り巻く貧困や家庭内での問題がテーマで、未来を切り拓くために彼女達は残酷な選択をする。作者のあとがきにもあったように、こういったことは世界のどこかで起きているのではなく、すぐ自分の近くの現実でも起きてきて、今この瞬間にも苦しんでいる子どもがいるのかもしれない。そういったことを考えさせられる。未来の自分と名乗る者から手紙が来る…そんなワクワクするような導入からこんなに重いテーマになるとは流石です…。まだ湊かなえ作品の中でもかなり重い部類なのではないでしょうか。章子、ありさ、真珠(文乃)、篠宮先生今後のみんなに幸あれ…篠宮先生はハッピーエンドかな?「ママ」こと
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Posted by ブクログ
ネタバレ
綺麗で、怖い。
そして、おそらく多くの人は絶望を強く感じるだろう。
私はその中でも「綺麗」という感覚が一貫して残った。
なぜこれほどまでに残酷なものを、美しく描けるのか。
一つは蝶や、人間標本の作品一つ一つの描写だろう。作品の背景、つまりは標本になった男の子たちの背景 が作品として表されている事もそうだ。
そしてそれとは別にもう一つ、登場人物一人ひとりの思考や行動が、道徳的には逸脱しているにもかかわらず、それぞれの内側では一貫した合理性と整合性を持っている。それも綺麗と感じた。
この物語における「人間標本」とは、単なる観察対象ではない。
それは権威と才能の象徴であり、それに対する羨望 -
ネタバレ 購入済み
そうそうこいつがやったんだよねーと思いながら読んでたら、「まさかのそっち?」で、さらに読んでいくと「え君だったの、、?」と、もうずっと翻弄されている。
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Posted by ブクログ
湊かなえ作品といえば、なんといってもイヤミス、また各登場人物の内面に焦点を当てる描き方が特徴ですが、本作品も決して例外ではありません。ある家族の殺人事件をめぐり、家族関係、さらにはご近所関係が動揺していく様子に、読む側の気持ちは暗くなるばかり。登場人物はクセのある人ばかりですが、決して現実離れしていない設定なのがモヤモヤを引き立たせます。個人個人に視点が転換していく物語の描き方は、人物内の建前と心情の違いを明確に突きつけてくるため、人間関係が複雑化する現代を生きる読者は納得感と同時に恐怖感をも抱くのではないでしょうか。全体を通し暗い作品ですが、このモヤモヤ感、不快感こそ湊かなえ作品の醍醐味だな