【感想・ネタバレ】境遇のレビュー

あらすじ

デビュー作の絵本『あおぞらリボン』がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。
共に幼いころ親に捨てられ児童養護施設で育った過去を持つ。
ある日、「真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐された。
「真実」とは一体何なのか。そして犯人は……。巻末に絵本『あおぞらリボン』(文・みなとかなえ 絵・すやまゆうか)を収録。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

兄弟ですら、同じ境遇とは言えず、その受けた様々な違いを引きずってしまいます。
犯人わからんでも、なんとなく大丈夫な気はしました。

0
2025年03月04日

Posted by ブクログ

それぞれ別の児童養護施設で育った、親友の高倉陽子と相田晴美。
陽子の息子が誘拐され、脅迫状が届く。
「真実を公表しろ」という犯人は何者なのか、陽子は新聞記者の晴美に打ち明け、ともに行動する。
陽子、晴美と二人の視点で交互に綴られ、緊迫感はいや増す。
この作品は。ドラマのための書き下ろしだそうで、濃密な人間ドラマとなっている。
親の罪は子供も背負わなければならないのか、重たい問いかけがあるが、愛する人への信頼が爽やかな読後感となる。

0
2025年09月11日

Posted by ブクログ

一気読み、二日間の通勤で。

独特の作風、言い回し。ついつい先を急いで読みたくなった!

内容はネタバレになりやすいので割愛笑

0
2025年06月11日

Posted by ブクログ

人との関係(繋がり)はお互いの境遇で変わってしまうのか…。
産まれた境遇を断ち切れないやるせなさを感じました。
絵本で泣きました…

0
2025年05月24日

Posted by ブクログ

AIによると、「イヤミスとは、悪意に満ちた人物や救いのない結末などによって、嫌な気持ちになるミステリー(推理小説)作品」だという。
そういう意味では、この作品はイヤミスじゃないし、ドロドロ感もない。
境遇の似ている二人は性格が正反対に近いのに、あるいはそれ故に惹かれ合い、強い絆で、強いリボンで結ばれている。
ミステリー展開は予想通りだったが、人と人のつながりは爽やか(爽やかすぎる?)だった。
陽子と夫の正紀の、
「陽子がいったいどんな悪いことをした」
「だって…」
に象徴されている。
湊かなえさんは、
「ひとつの事件を点ではなく、線や面でとらえたい」と話している。
事件だけじゃない。当たり前だけど、人も同じ。人の評価も、多面的であるべきで、子どもの成長だって直線的ではない。

どんどん次が知りたくなって、あっという間に読み終わってしまった。久しぶりの湊かなえさん、楽しかった!

0
2025年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2025/02/18

こんなに続きが気になった本久しぶり。
自分がアホなだけかもしれないけど全く予想できなかった。
全然後味悪くなかった。
素敵な物語。

人の温かさとか好きな私にはいい作品だったけど、評価が低めなのはゴリゴリドロドロのミステリーを求めてる人が多いからかな?

0
2025年02月19日

Posted by ブクログ

結構長い時間かけて読み終えました。面白い作品だと思います。何となく誘拐した犯人は本の題名を見て見当ついてましたが、まさかそういう背景があったのか…と思いながら読みました。
本好きの友達に激推しするほどでは無いですが、個人的には好きな本です

0
2025年01月10日

Posted by ブクログ

早く続きが読みたくて、一気読みした作品。
子どもが誘拐されているのに、こんな対応するかな?と疑問に思う部分もあるが、二転三転のハラハラ感が止まらない。
陽子て晴美の言動には、いろいろ疑問点もあるが、興味深く読めたし、絵本も良かった

0
2024年12月01日

Posted by ブクログ

湊かなえ氏書き下ろしのテレビドラマ用脚本の小説化。時系列とともに事件を描くサスペンスで、(矛盾した言い方だが)どんでん返しもあるがシンプルで大団円的終幕。読みやすい反面、やや薄味な感は否めない。

0
2025年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結構すぐ終わった。
薄々犯人が晴美ではないことは気づいていたけど、裕太を誘拐した理由や陽子太刀があっけなく許してしまったことから、驚きも薄く、パンチが弱いなと思ってしまった。

0
2025年12月03日

Posted by ブクログ

我が子が誘拐されたという大事件、物語が感情移入しやすい第一人称で書いてある割には、なんだか心理描写がサラッとしていて、トントンっと展開を追うような書き振りで少し拍子抜けしながら読みました。解説を読んで、ドラマの原作ありきの作品だと聞いて納得しました。
きっとドラマだと、俳優さんが表情や仕草でここには描かれない微妙な心理を表現してるんでしょうね。ドラマが見てみたくなった、という点ではこの作品は成功だと思いました。

0
2025年11月27日

Posted by ブクログ

なんだかモヤモヤしただけで終わった。
犯人も、そーかなーって展開だったし。
もちろん面白いけど
この作家さんの作品の中ではイマイチ。

0
2025年11月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の陽子は一人息子を誘拐されて大親友の晴美と息子を取り戻すべく奔走…みたいな始まりなのだけど…

最初は主人公の陽子は殺人犯の娘で親友の晴美は被害者の娘かと思いきや、実はそうではなく立場逆転。
…と、そこで終わるのかと思ったら、陽子は被害者の娘でもないと、終盤に匂わせみたいにちょこっと書かれてて、ん???じゃあ結局のところ陽子のルーツはわからないままってこと?

読みやすくてサクサク読めたし、確かに面白くはあったけど、最後はちょっとモヤモヤしてしまう私であった…

0
2025年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえにしては、ゾワゾワモヤモヤ感が少ない。誰も殺されないし幸せなエンディング。
陽子と晴美、保護施設に預けられた2人。2人のお母さんがどんな人なのか、最後までひっくり返る。
お父さんは殺された方と殺す方。
ドラマではりょうと松雪泰子が演じているらしい。気になる。

0
2025年07月12日

Posted by ブクログ

なんとなく想像できたけど、続きが気になって止まらなくなり一気に読んだ。
イヤミスが苦手で読む前は怖かったけど、この本はそんな事もなく安心して読み進められました。

0
2025年06月21日

Posted by ブクログ

今日から記録としてつけてく。
適当に手に取って、貸してもらった本。
面白かった。展開は読めてしまったけど、ワクワクした

0
2025年06月14日

Posted by ブクログ

「告白」よりも優しいお話でびっくりした。
悪い意味で裏切られたかな。思ってたより毒が弱くて期待外れ。「告白」の衝撃が大きすぎたのも影響してると思う。
私は「告白」のほうが好き。

0
2025年06月11日

Posted by ブクログ

ドラマの為の書き下ろしとのこと。
サラッとしている。
感情や奥深くの部分は演者の表情や仕草で表現する、
そこでようやくこの物語は完成するのではないか、となんとなく。
小説だけだと物足りなく感じるが、
良くも悪くも、掘り下げれば掘り下げるだけ
完成度が高ければ高いだけ
映像化とのギャップに、
物申したくなってしまうだろう。
他人のことは分からないが、私はそういう人間だ。
数少ないフォロワーのいる鍵垢ストーリーで
誰も求めてない感想なんてつらつらと書き残してしまう。
解説に、小説とは違う設定などがあると書いてあった。
あくまでドラマがメインなんだ。

イヤミスを求めていたら、後半もう終わりか
なんて思ってしまうが、
湊かなえさんの小説は面白く読みやすいし、
結末が予想できたとしても
読むのをやめよう、なんて一切思わなかったし
読んで良かったです。

0
2025年05月29日

Posted by ブクログ

最後の真実は展開は終わりに向かって急いでいる感があったのでもっとじっくりと話が進んで欲しかったと感じました。

人は境遇だけじゃない、もっと違うところにある。

0
2025年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人が陽子であることは想像できた。晴美側が加害者家族に入れ替わるまでは想像していなかったが、にしても陽子が犯人ながら捜査に協力的過ぎないか?別に告白さえしてくれれば犯人となるのは構わないのか。結局晴美のせいなのに裕太のためとはいえ晴美は数年後新聞で告白だけ、お咎め無し過ぎない? ただいつもよりはほのぼの読めた。


絵本あおぞらリボンで陽子は絵本作家デビュー。同じく養護施設育ちの晴美は親友だが、あおぞらリボンの話は晴美が捨てられた時母が書いていたもの。
陽子の息子裕太が誘拐され、脅迫状には真実を公表しろ、樅の殺人木事件がヒントとある。加害者の妻として下田弥生が浮上し事件後施設に子を預けていたことも発覚。事件で被害者妻は自殺している。
テレビ番組で陽子は殺人犯の娘と公表、合わせて夫の地方議員事務所の不正についても公表。
誘拐犯は晴美だった。残された青いリボンと「空から見守っている」ラストから母が死に、自分は事件の被害者家族、弥生を尾行し陽子の名を出すと動揺したことから陽子を加害者家族と判断。
しかし陽子の「青いリボンを残されたのは親友」という告白を聞き弥生は娘は陽子だと告げる。
晴美の自白は裕太のため陽子に止められ、裕太の成長後新聞で告白、陽子の親は被害者家族ではなかった。

0
2025年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

共に親に捨てられて、児童養護施設で育った過去がある者同士ということでお近付きになり友達になった陽子と晴美の友情物語。

途中で事件が起きるものの、犯人の目星は大体の人がつくのではないだろうか。
生まれは同じでも早い段階で富裕層に養われていた陽子と、高校生まで施設にいた後自立して新聞記者として働いている晴美では、陽子は同じ孤児だから私達友達なのかな?と疑問を口にしていたがそうではないだろうと突っ込みたい。
冒頭から紹介される絵本「あおぞらリボン」がキーアイテムだが、身内が勝手に応募したとはいえ、私が晴美だったら一悶着あるか、距離を置くかもしれない。

実の親が何者なのかというのもベタな展開ではあったが、その点でも晴美の気持ちもわからないことは無いが、それ以上にやはりあおぞらリボンの方が苛つく。

0
2025年05月05日

Posted by ブクログ

幼い頃、児童養護施設で育った二人の親友の話。これまで読んだ湊かなえ昨日の中ではそんなに刺さらなかったかな。

0
2025年03月20日

Posted by ブクログ

最近U-NEXTでリバースやNのためになどの湊かなえ作品を読んでるので久々に読んでみた
うーーん!誘拐犯はすぐにわかってしまった
陽子は人格者だね、すごい

0
2025年03月19日

Posted by ブクログ

湊かなえ作品の中でも、イヤミス感の少ない作品。起こった出来事は後味が少々悪く感じるが、登場人物たちが納得した終わり方で、後日談も載っているためか、読後感はそこまで悪くない。
解説に記載されている湊かなえさんの言葉、「人は生まれた環境でその後の人生が決まるのではなく、人生は自分で作っていけるものだ」はこの小説の大きな軸である。
晴美と陽子は境遇が同じとされているが、本当の親からのプレゼントの有無、養父母の有無、結婚や子供、など境遇が同じなのは施設出身というだけで、意外と境遇は違っていると感じた。だがお互いに境遇が同じ「なのに」と、自身に欠けていて相手が持ってるものへの執着のようなものが感じられた。

0
2025年03月02日

Posted by ブクログ

今回はタイトル通り「境遇」がテーマです。湊かなえさんはまあまあ読む方なのですが、この本は有名なのに読んだことはなくて読んでみました。皆さんは同じ境遇の人と出会ったことがありますか?私はそもそも普通の境遇なのでよく分からないです。この本は自然と同じ境遇の人に執着してしまっている人の話でした。私も学校ではあの人がいないと楽しくないとかあの人と絶対いないとだめということはないですが、無意識に相手に執着してしまっていることがあったかもしれません。
この本の結末には驚きました。

0
2025年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分と同じ境遇だと感じている相手に対する無意識の執着を感じました。私も、自分と同じ育ちや過去を経験している友人が自分よりも幸せに見えることがあれば、妬んでしまうかもしれない。「人間」の持つ性が詰まっている本だと思います。

0
2025年01月24日

Posted by ブクログ

去年読んでた(T_T)似た者同士の親友と思っていた人からの裏切り!どんどん明かされいく謎、途中から犯人もなんとなくわかりながら最後の真実にΣ( ˙꒳​˙ )人の心はわからない!

0
2025年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結末はなんとなく予想した通りに。それゆえに誘拐のハラハラ感はなく、裕太は無事に帰ってくるだろうと思いながら読み進めることができました。

晴美の友人という言葉が2回目に出てきた時にはぞくぞくしました。やっぱり湊さんは伏線がたくさんあるなと。

陽子がとても温かく、血が繋がってなくても両親に大切に育てられたんだなと感じられ、反面、晴美は寂しさやコンプレックスが常にあったんだろうなと思いました。始まりが似ていたとしても、その後どのように進むかが人格形成に影響するのかなとも。決して施設で育つことが悪い訳ではなく、自分にだけ注がれている愛情というのは大きいのかなと。

とにかく湊かなえにハマっていますが、また早く次の作品を読みたいなと思えました。

0
2024年11月13日

Posted by ブクログ

個人的には少し物足りなかったです。
湊かなえさんの『告白』が非常に良かったので、さらなるイヤミスを求めて選んだ作品でしたが…。

イヤミス感はそこまで無く、結末も微妙です。

0
2024年11月12日

Posted by ブクログ

基本的に僕は、物語の行末を当てたり予想したりしながら読むタイプではなく、ただただ純粋に読んで、当然のように驚かされながら読み進めるタイプだ。ほんとにびっくりしながら読むので、読書が純粋に楽しい。

だけど、今回は先を予想してしまった。
親友のことも、お母さんのことも。
残念。
びっくりし損ねた。
れでも面白いけどね。

ストーリーを読んだ後、余韻の中で、絵本「あおぞらリボン」を読むのが、この本の醍醐味かな。

0
2024年03月18日

「小説」ランキング