湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレドラマ化されていることは知っていたため、書店で気になり軽い気持ちで読み始めました。
「人間も1番美しい姿で標本になればよいのに」という榊史郎の狂気的かつ独創的な考えにより、それに巻き込まれる息子含め少年たち、、という簡単すぎるストーリーを頭に浮かべながら読んでいると、実際の真実に驚きました。
人が人のために、またその人は別の人のために、
根底にある真実は、何重にもなった人々の思惑によって隠されていました。
「湊かなえさんの作品は後味が悪いことが有名だ」とどこかのサイトで見ましたが、今まで読んだ湊さんの作品の中で1番、主人公(私的には父が主人公)にはこの後何らかの救いがあってほしい…と願いました -
Posted by ブクログ
信仰とそれに伴う熱狂のようなもの。
これがいい方向に向かうのか、そうではない方向に向かうのか。社会的には悪でもその人にとってはどうなのか。
ある社会的に重要なポストに就いている人物が刺殺されることからはじまるのだが、実はその人はある新興宗教の重要人物でもあった。そしてその宗教は深く広く社会政界にに文壇に根を張っていた。多額の献金など社会的に見て問題があることが告発される。
前半の犯人の手記、それに伴うSNSの反応や犯人の関係者への取材記事は冷静にこの事件をこちらに伝えてくる。また、その形をとることで現在のリアルにある宗教問題を想起させられる。このリアルと創作の間を歩く感じが面白く没入感がすご -
Posted by ブクログ
ネタバレ安倍首相の事件、統一教会の話がオマージュされていると聞いて、気になったので読んでみた。
宗教2世の苦しみが書かれた小説。
と思いきや恋愛小説で驚いた(勿論その部分が書かれてるのは間違いではないんだけど)。
大臣が殺されたところから始まって、ことの経緯や真相が語られる構成。2部構成になっていて、前半で主人公目線の話、後半は事件後に発表された事件に関する小説の内容になっている。
どっちが正しいのか、それともどっちも正しいのかと考えながら読めて面白かった。
あんまり宗教のことが分かっていないからこの小説を読んでみたんだけど、実際こういう感じなんだろうか。龍の話は突拍子もないと思ったけどあり