湊かなえのレビュー一覧

  • 告白

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    ネタバレ

    愛娘を自身担当の生徒に殺された女性教師「森口悠子」による復讐の物語で、徹底した悪意と負の連鎖が続く。

    第一章で「森口悠子」は、生徒たちが嫌がるやり方で堂々と生徒に復讐する。

    また各章では、それぞれの登場人物の視点で語られており、読み進めていくうちに、それぞれの動機や考え◦思いが判明していく。

    自分勝手な犯罪者の少年AとBに苛立ちを抱きながらも、森口悠子が一番サイコパスだと感じた。

    イヤミス女王の湊かなえさんの小説を読んだのはリバースに続いて2冊目だったが、今回の告白は、スッキリ完結していたのではないかと感じた。

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    2026年10月29日
  • 王国

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    浜崎朔也は小さい頃、父の国際協力事業団の都合で南の島で過ごし、海を愛していた。母は体が弱く治療のために朔也と弟の元樹は父に先んじてS県松ヶ崎市という、白珠湾を有する母の実家に戻った。祖母は漁港で食堂を営んでいた。
    朔也は潮見翔という漁師の息子と同級生で家族ぐるみで仲良くなり、また、中学では剣道部先輩の杉浦航生さん、凪真さん、航生さんの妹の汐音ちゃん(元樹の同級生)、ヨットハーバーで知り合った俳優の息子、水元亮司、高校で仲良くなった民宿〈すはら〉の息子洲原壮一、大学で出会った島田淳、その後の研究過程で知り合った帰国子女の海野健斗というそれぞれに優れた能力を有した友人ができ、海を守る騎士として心を繋ぐ。また、朔也は旅行代理店で経験を積んだ後、白珠湾でダイビングツアーなどをメインにした会社を起こす。珊瑚の女王は汐音(騎士や女王という発想は父が母を取った昔のショートフィルムから着想を得ている)。
    事件は汐音が新しい機材を使用したダイビング中に死亡したことで、それが事故なのか?事件なのか?誰かが嘘をついているのか?というところが、9人の人物像や人柄、朔也との回想などから浮かび上がっていきます。私はブロマンスという言葉を初めて知りました。これは(兄弟のような)強い絆で結ばれた男性同士の関係を表すそうですが、確かに魅力的な男性たちが信頼と友情で固く繋がっている様子は心に残りました。そして、ボタンのかけ違いで起こる色々な悲劇たち。
    思ってたほど読み心地は悪くなかったです。謎が解けていく感じも面白く読み進められました。一番幸せになってほしい人たちの結末が序盤にわかっていて、そこがなんともやるせないです。
    エログロはほぼないので、読みたがれば小学生でも大丈夫です。基本は中学校以上。

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    2026年10月29日
  • 未来

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    3ヶ月ぶり文庫を手に取りました
    エピソード不足になってた

    未来というタイトルの作品にしては、序盤から終盤まで未来がなかなか見えてこない展開。主人公は 未来からの手紙 に導かれるようにして何とか未来に踏み出そうとする

    著者は、悪意と狂気を濃厚に的確なタイミングでページをめくる読者に処方してきます

    私が現実にこの悪意と狂気を受け止められる訳がない。と痛感させてくる

    最後の最後で少し救われるだろうか。このまま悲劇的結末を迎えてしまうのではないかと、心配になった

    登場した子どもたちみんな幸せになれーーっと願い続けた

    この本は私がどれだけ幸せ者なのか。ぼーっと生きてんじゃありませんよー。と見つめ直させる。

    そんな本。


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    2026年10月28日
  • 告白

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    映画が見たくて読破。
    重いのは何となく知っていたけれど、
    読み終わったあと言葉が出て、こない、、、。

    いやあでも面白かった、、、。
    2時間半くらいで読み終わってしまった。
    最初の告白が面白さのピークかと思いきや、その後の方がもうどんどん面白くなって。
    それぞれの登場人物の語りだからこその、その人間性とか考え方のやばさもすごく分かるし、逆に本人だからこそ気付けない部分というか、そこが別視点で炙り出された時の「やば、、、」って感じとか、
    もうすごかった。

    映画、、、時間置いてから見るか。

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    2026年10月28日
  • カケラ

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    太っていても痩せたいとは限らない。
    でもそれしか食べないからとドーナツばかりあげるのはやっぱり虐待だと思う。管理栄養士の資格を持っているならなおさら。

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    2026年10月28日
  • 告白

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    ネタバレ

    オーディブル読書。
    湊かなえさんの作品が読みたくて聴いてみた。これがイヤミスかぁ〜!

    語り手が変わるたびに新たな真実が明らかになり、犯人が分かっていても驚かされる展開がおもしろかった。

    登場人物はみんな自分勝手で、特に森口先生の復讐にはびっくり。娘を殺された悲しみは分かるけど、そこまで計画していたとは……。一方で、桜宮先生の生徒を見捨てない姿勢には救われた。

    私は性善説を信じたい。でも、人間の善悪や、そもそも誰が悪いのかを考えさせられた。後味は悪いけど、嫌な気分というより、深く考えさせられる作品だった。

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    2026年10月28日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    序盤から少しずつ少しずつ不安感が増す描写、何が起こるんだろうと続きが気になる展開、最後は色々な謎が明かされるのでスッキリしないわけではない。でもなにか後を残す感じがまさに小説の中の豆の話に通じる。異物が自分に引っ掛かったままになる不思議な終わり方が新鮮だった。

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    2026年10月28日
  • 王国

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    ネタバレ

    「湊かなえといえばイヤミス」とか、帯の「究極のブロマンス」とかの煽りに流されず、まっさらな気持ちで読んでほしい。

    白珠湾を守ろうとする9人の男たちと1人の女性。みんな善良で、一生懸命に同じ夢を追いかけている。
    ブロマンスというよりも、ワンチームという感じ。濃すぎず、爽やか。

    その夢が一つ実現しそうだった中で起きた悲劇。それは誰か一人の悪意ではなく、それぞれが抱える小さな過失(ともいえないもの)が重なって起きた事故だった。

    湊かなえ先生の作品の大半は、伝えたいテーマがはっきりしている。今回も色々と考えさせられた。

    まず、相手を思いやるあまり、本人に確かめもせず勝手に庇ったり、気持ちを決めつけたりしてしまうことで、その人を傷つける可能性があるということ。「守る」ことと「信じる」ことの違い。

    そして、人間は誰でも間違えるということ。間違いを隠したままでは、ずっと罪を抱えて生きることになる。自分の過失を認め、反省し、二度と繰り返さないようにすることが大切なのだ。

    また、不幸は必ずしも誰か一人の罪によって起こるわけではないということ。善良な人たちがそれぞれ小さなピースを持っていて、それが過失とも知らないまま、偶然噛み合って起きることもある。

    作中で「兄弟」や「兄妹」ではなく「きょうだい」と表記されているのも印象的。血のつながった朔也と元樹、航生と汐音だけでなく、翔やほかの仲間たちも、きょうだいのような存在だからだろう。

    最後、みんなが自分の過失と向き合って再び手を取り合い、夢に向かって進んでいく結末は、さわやかで心地よかった。

    何か大きな事件が起きて、人間の汚さが浮き彫りになって、というような作品ではないが、視点が変わるたびに少しずつ事件の全貌が見えてくる構成は湊かなえ作品らしくて良かった。

    テーマもわかりやすくて読後感もよい。先入観をなくして読めば、幅広い人が楽しめる作品だと思う。

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    2026年10月28日
  • 暁星

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    久々湊かなえさん作品。
    なるほど、って感じ。引き込まれたなーー
    もう一回ちゃんと読みたいってなった。

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    2026年10月28日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    今自分の境遇に霧のような何かモヤモヤしたものを抱えている人に読んでほしい。
    そして山に登ってほしい。
    その頂に立ったとき、きっとその霧は晴れると思う。

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    2026年10月27日
  • 夜行観覧車

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    ネタバレ

    冒頭から漂う不穏な雰囲気に流石湊さんだなーと思っていたら、うっすらと希望が見える結末に意外性を感じました。それぞれの家族には個々の事情があるけど、そんな内情なんて他の家族からは全く見えていないという当たり前のことが重くのしかかります。でも個々にどんな事情があったにせよ、家族は家族だということが大きなテーマのように感じました。同じ景色でも地上と観覧車の上では全く違って見えるということが、同じ出来事がそれぞれの家族から全く違って見えているこの作品のタイトルの由来かと考えると、秀逸なタイトルだなと思います。

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    2026年10月26日
  • 告白

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    結末は賛否あるのだろうが、個人的には肯定する。人間は理屈だけで割り切れない生き物なのさ。最後の行動は、一人の親として人間くさくて好きだ。

    以前から読もう読もうと思って中々手にとらなかった作品だったが、ようやく手に取った。本屋大賞を受賞したり、映画化されていたりとある程度の面白さは折り紙付き。そして十分見合う面白さはあった。
    『告白』という題名から各章名の「聖職者」や「殉教者」など、宗教的な名称を用いて自己の行為や心情を告白している作りとなっており、一つの事件を各人物から多角的に捉えて昇華されている。
    各人物の特色の違いや心情の変化も微細に描かれて、こういった人物はこういった思考を元にこういった行動を取るのだな、とある種感心すらした。
    これがデビュー作?冗談言っちゃあいけねーよぉ

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    2026年10月26日
  • 暁星

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    宗教2世として
    同じ呪縛と
    逃れられない暗闇を抱えた
    暁と星賀の物語

    彼らの苦悩や生きづらさ
    マインドコントロールから抜け出すことの
    困難さを思い知る

    暁は
    「暁闇」で手記という形で
    フィクションを描き
    星賀は
    「金星」でフィクションという名の
    真実を描く

    物語の最後で
    二人のお互いを深く思い合う
    気持ちに気づく

    暗く救いようのない物語だった
    けれど
    唯一光る
    希望に繋がる何かを
    見つけたような気がしました

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    2026年10月26日
  • 暁星

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    久しぶりに湊かなえさんの作品を読んだ。『人間標本』以来だ。前半の暁の手記と後半の金星の物語、両方読む事でボリュームがぐーんとアップする感じ。手芸用の化繊の綿を買って袋から出したらクッション相当だった!みたいな。
    お父さんの遺書、何て書いてあったのかなあ。

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    2026年10月26日
  • 王国

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    それぞれが隠していたものが交わることで、また新たな事実や考えが出てくる。それらに対する感情が丁寧に描写されていてよかった。

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    2026年10月26日
  • 夜行観覧車

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    ある高級住宅街で起きた殺人事件。当事者だけでなく、近隣住民にもフォーカスを当て、それぞれの立場でその事件に対して、どう振り返り、どう対応し、どう飲み込んでいくのか。それぞれの家族の現状を認識し、その事件を見つめていくのか。
    ストーリーは進むにつれて、それぞれ家族の問題の在りどころを模索し解決していく流れとなっているが、もし、あの坂の下に観覧車が出来ていたら、それぞれの家族は分け隔てなく、自分の身分や立場を執拗に考えず、あるべき道を辿っていたかもしれない。オレンジ色の夕陽が差す海を眺めて。

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    2026年10月26日
  • ユートピア

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    大前提として、私は湊かなえが好きだ。それを踏まえて書く。
    今回の作品に限らずの感想にはなるが、湊かなえにはもっと読者を信頼して欲しい。

    私が初めて湊かなえの作品を読んだのは10代前半で、その時の「告白」の後頭部をガツンと殴られた感覚は忘れられない。そこから湊かなえのファンとなり、新作が出るたびに文庫化を待たずして買い漁ったものだ。10代半ば頃になると、どの作品も「告白」ほど好きになれず、しかし面白いと感じないわけではなかった。

    そんな中、なぜ告白を超えないのか、最近なって自分の中の答えに辿り着いた。それは、湊かなえが読者を信頼していない、もっといえば現代の受けている(本屋大賞などを受賞している)有名作家にも、読者を信頼していない作家が増えた。

    告白を読んだ時、私はまだ10代前半で、ただ知識や経験に乏しく、ワクワクできただけなのかもしれない。しかし、私が思うに、湊かなえはプロットを鍵付きの金庫にしまっておいて、もっと読者を信頼したら、後頭部を殴れると思う。
    この作品も途中途中で「もしかしたら次の展開はこうかも」「この人は本当はこうかもしれない」と予測がつき(あえてハラハラさせるために予測できそうなヒントを散りばめているのだろうが)、かつその予測が当たってしまう。

    読者のイマジネーションをもっと信頼して、ヒントを散りばめる時、もっと狂うかもっとヒントを少なくした方がいいと個人的には思う。
    それは湊かなえに限らず、ではある。
    イマジネーションをサポートしきるのが現代の流行りだと言われたらそれはそうなのかもしれない。しかし物事・人間に多面性があるように、作品にも多面性を持たせる=ある程度読者に解釈の仕方を任せていいのではないだろうか。

    この作品自体ももちろん面白かった。だから私は湊かなえを買い続けている。しかし、読者を信頼した湊かなえの文章を読んでみたいと思う。そしてまた、湊かなえに後頭部を殴られたい。

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    2026年10月26日
  • Nのために

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    タワーマンションで会社員の野口夫妻が殺害された。
    そこに関わるNの人たちの真実。

    ドラマがとても素敵だったので、もう小説は読まなくてもいいか、と思っていたけれど、ある意味全然違っていた。
    ドラマでは私の理解力がないのか、単にNのために罪を被るというのが、タイトルからネタバレしていたので、事件に関してあまり驚きがなかったが、小説で改めて読んでみると、そこに至るまでのあらゆる事が、誤解やすれ違いから起こっている事がよくわかり、新たな発見と面白さを感じられた。

    ただドラマとは全然違う部分もあり、よくこの小説をあんな素敵なドラマにできたなぁと、変更されているところはかなり改良されている。
    成瀬くんは小説ではもう少しがっしりした男の人のようなイメージ。
    小説では急に時間が行き来したり、話し手が代わっていくので、わかりづらいところもある。
    さざなみの火事や病気の話や、野口妻についても、小説では曖昧になっているが、ドラマではかなりはっきり描かれていて、小説→ドラマで見ると満足度120%!!
    イヤミス度もあまりなく、好きな作品です。

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    2026年10月25日
  • 母性(新潮文庫)

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    相変わらず湊かなえ作品は深いなと感じる。

    解説を読むとしっくりくるのだが、これはミステリーなのである。

    母の手記、娘の回想、とそれぞれの一人称で進んでいくところがまた憎い。

    母視点で話が進むごとに自分も忘れていた、あることが判明する。

    娘視点はあれはそういう意味だったのか、と驚くところもある。

    ぜひ、それを感じてほしい。

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    2026年10月24日
  • 王国

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    王様のブランチやあの本、読みました?で紹介され、話題作となれば手を伸ばしてしまう私。

    生まれ故郷の海、白珠湾を愛する母と、国際協力事業団で海を守る仕事に就く父を見て育った浜崎朔也。海洋学部で学び旅行代理店を経て、ウェルネス・ツーリズムの会社『海の王国』を興した。夢がようやく形になりかけた矢先、悲劇が起きる…
    珊瑚の女王を殺したのは、誰なんだ?

    9人の海の騎士、朔也と仲間たちが順に、それぞれの視点からある出来事について語り、物語が展開していく。1人1人が想いや秘密を抱えていて、皆が怪しく思え、否が応でも引き込まれていく。中盤から徐々に真実が明らかになっていくところからは一気読みだった。

    湊さんは、9人の海の騎士から『推し』を作って欲しいと言っていたけれど、個人的な推しは水沼のおじいちゃんの加賀亮太郎。

    「ぼくは病に負けて死ぬんじゃない。今度は、海より広い、天に向かって出航するんだ。どんな旅が待っているんだろう。楽しみだな。」

    かっこいいのよ。
    あ、でも翔の親父さんの塩見勝馬も捨てがたいか。笑

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    2026年10月24日