湊かなえのレビュー一覧
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湊かなえさんの『C線上のアリア』を読み終えました。湊作品はこれまで10冊ほど読んでいますが、前回の『ブロードキャスト』以来なので、3年半ぶりくらいになります。
湊さん自身が「田舎の長男の嫁です。主婦の目線、作家の目線で介護ミステリに挑みました」と語っているように、本作は介護と嫁姑問題を軸にした物語でした。ミステリとしての面白さはもちろんですが、それ以上に、家族の中にある言葉にならない感情の機微が印象に残りました。
私自身も長男で、25年前、実家で一人暮らしをしていた父を我が家に迎えました。父も今では91歳になりますが、幸いまだグラウンドゴルフを楽しめるほど元気で、介護の必要はありません。 -
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ネタバレ読み終えてやっと愛の物語というのが本当にしっくりきた。
前半の手記では犯人である永瀬暁の境遇や犯行に至った経緯が書かれており、この部分はあの事件と同じような背景を感じた。正直共感できる部分は少なく、なぜそこまでしなくてはいけなかったのか、あまり関係ないような人物への当て付けではないかと思う部分や、母親に振り回されて大切な弟まで失ってしまった犯人に可哀想な気持ちにもなった。
ただ後半の金谷灯里の小説「金星」でページを捲る手が止まらなくなった。知らぬ間に宗教2世となってしまう白金星賀。母に連れられて行った朝日の会で出会った長瀬暁生。親に、宗教に、世間に、振り回された2人が権力に挑む戦いの物語。 -
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読み始めはあまりにも「あの事件」と似ていたのでちょっと引いてしまって、読むのやめようかなと思ったんだけどさすがの湊さん、最後までサクサク読ませてくれました。
特に後半からぐっと引き込まれたし、
「ただ星を守りたかっただけ」
の意味がわかると、すごく切なくて悲しい気持ちになりました。
ただね〜〜感想が書けない。
複雑すぎて。
登場人物の名前がややこしいというか、トリック?というか。
同じ人物なのにいろんな名前やあだ名、ペンネーム、仮名なんかが出てきて頭混乱。
二部構成になっていて、一部は犯人(永瀬暁)の手記『暁闇』。ノンフィクションで、
二部は作家(金谷灯里)の『金星』。フィクションなんだけど、 -
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audibleでながら聴きするのにはもったいない小説だった。とある事件がチラついてしまうし、前半と後半の結びつきや解釈がいまいちな部分があった。
子供にとって、どんな親も特別だし、絶対的存在。だから親の信じるものを否定することは難しいし、受け入れざるを得ない。でも成長するにつれて、自分と親との価値観の違和感で苦しむ、そんな宗教2世の苦悩、、どうにか救われて欲しい。
同じような境遇や悩みがある者通しが痛みを分かち合い、支え合い、生きる希望になる。関わる時間の長さでなくて、つながりの強さが愛になる。
どんな事件にも、第三者には到底分かり得ない事実があるのかもと思った。 -
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娘がこのクラスの生徒に殺されました―――。
ざわつく教室で中学教師・森口悠子が衝撃の『告白』を始める。森口はシングルマザー。娘の父親は熱血先生で知られる教師。しかし、HIVに感染していることがわかり、娘のことを考えて結婚はしなかった。
ある日、娘の愛美が学校のプールで亡くなっているのが発見される。警察は誤って転落したことによる事故死と判断。
しかし、森口は殺人であることに気づく。犯人はふたり、このクラスにいる――。
あの湊かなえのベストセラーが映画化、衝撃のコミカライズ! 話題必至で見逃せない!!
ストーリーやキャラクターや世界観は原作に忠実に描いてて、森口先生の愛する娘の命を奪われた痛みと憎 -
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ネタバレ文部科学大臣で、大御所作家、清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、男に刺されて死亡。
新興宗教への恨みが絡んでおり、人生狂わされたという犯人の手記と、それとは別にもう一人の犯人?小説のお話。
あらすじを説明するのがなんだか面倒で、かなり端折ってしまった(^_^;)
大物政治家の殺害と新興宗教という、リアルな世界でも話題になった事件をテーマにしてるのも、そうなんだけど、、、面白かったけど。なんか最近こういうプロットに工夫を凝らしたような小説を読む機会が多くて、少し食傷気味。
うん、面白かったけどね。
別の時に読み返すと、またちがった感想になるのかもしれない。