湊かなえのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
人生をこじらせた人たちの悲劇の連鎖。
6章からなる長篇ではあるが、最初の1章だけで謎の提示から伏線回収まで(いったんは)なされており、完成された短編として成立しているのが凄い。その後、章ごとに語り手が切り替わることで、意外な事実が明らかになってくる。広い意味で倒叙ミステリと言ってもいいかもしれない。
ただし、本作は事件の謎解きよりも、登場人物たちの心理描写に焦点が当たっている。一人称による「告白」であるがゆえに狂気は正当化され、そこにまた恐ろしさを感じてしまう。
これまで湊かなえ作品は読んでいなかったが、YouTube『出版区』でデビュー時のエピソードなどを聞いたのをきっかけに読んでみた -
Posted by ブクログ
存在する事は罪にならねぇ!!!
尾田栄一郎著.ONE PIECE. 第375話.集英社.フランキー.
━━━━━━━━
時々、生まれてきたことが消えない罪と思い込んでいる人と出会う。己に価値がないと思い込んでいる者、己の存在自体が罪と思い込んでいる者、これから罪を犯すと思い込んでいる者。全て「思い込み」である。そこに居る事、これまで生きてきた事実、これから成す未確定に罪はない。行動こそに罪ありきである。それを知らないとどれだけ苦しいのか、その苦しみの現在からどのように未来へと進むのかというおはなし。
さて、湊かなえの作品である以上、必ず悲惨な過程を経る。一度希望を味わい、転げ落ちるよ -
Posted by ブクログ
このところ続けて読んでいる湊かなえさん作品。
初めて男性が主人公の作品ということで、そのおかげか確かにだいぶ他作よりすんなりと内容入ってきました。イメージしやすかったというか。
でもやっぱりキーパーソンは女性なんですね〜、深瀬が広沢の過去を探り始めた頃から予感は出ましたけれど。その動機や理由を聞いたところで、思った以上に広沢広沢したお話でしたね。深瀬と美穂子の広沢愛が炸裂していて自分にそんな友人いるかなと思わず考えてしまいました。
終章をさらっと聞き流すと、真相に気づけずおっと、というところでした。
毎回感じるのですが、湊かなえさんの作品は最後の一文まで気が抜けない、最後の一文で色々なことがひ