【感想・ネタバレ】山猫珈琲 下巻のレビュー

あらすじ

「山」「猫」「珈琲」は著者がとても好きで大切にしているもの。これらに励まされ、また癒され、日々の執筆活動に励んでいる。下巻は、様々な雑誌に寄せたエッセイや、シナリオ応募から小説家デビューまでを綴った連載など。こうして作家・湊かなえは誕生した! ファン待望の、ベストセラー作家の初エッセイ集!
特別収録/脚本コンクール受賞作「ラスト・エレベーターガール」「答えは、昼間の月」。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえさんのエッセイ、「上」に続き「下」です。
「上」は新聞社へ掲載されたエッセイばかりをまとめていましたが、「下」は雑誌などに掲載したエッセイ。分量は少し長め。書いてる時期が重なっていることもあり、新聞掲載の内容と似たものもあるのですが、より詳しく書かれていたり、因島ですごした子ども時代、実家の農家のこと、結婚後の夫婦のこと、ニュージーランドにトレッキングに行ったこと(大学卒業後は趣味が登山になっていく)、そして、第三部として、作家になるまでの経緯を書かれていて、「作家になるって、才能とかいうより努力だな」と感じました。(まぁ、長い文章なんである程度忍耐がないと書けないし、ましてや小説なんて自分が一から作り上げていくのだから、何度も何度も考察するし) 湊さん、今では映画化・ドラマ化される売れっ子作家さんですが、そこにはものすごい努力(書いて、書いて、書きまくる)があったんやなと、湊さんの根性を垣間見ることができました。といっても、高校時代に剣道をしていただけあり、やはり並々ならぬ意志の強さのある方なんだと思います。
でも、やっぱり、クスっと笑ってしまう部分が多々あり、「上」に引き続き、楽しく読ませてもらいました。
最後に、初めてラジオ小説になった脚本をそのまま載せてくれていて、ちょっとしたジェネレーションギャップはあるから(90年代の昔の大きな携帯電話とか)、若い子は分りにくいかと思うけど、「脚本」ってこういうのも考えるんやなぇって、勉強になりました。

そんなわけで、次は小説にチャレンジしてみようと思います。

0
2022年09月27日

Posted by ブクログ

湊さんのデビュー前のことが知れて良かった。自分を信じかつ、周りから多くのことを吸収したから今がある。見習いたいです。

0
2022年07月28日

Posted by ブクログ

告白を書いたあとの疾走感も島での思い出も温かい場面の連続。湊かなえさんを知り、また本を読むと味が出そう。全部愛じゃん。

0
2022年03月14日

Posted by ブクログ

エッセイ集の他に、特別収録としてかつて応募された脚本・ラジオドラマの2編が収録。個人的には、作者の因島時代を綴ったエッセイ、特に「小さな島の本屋さん」がお気に入り。個人的なことながら、同じ時期、因島で過ごした経験があるからかも。

0
2020年01月21日

Posted by ブクログ

何度か登場する話もありますが、新作を抱えながら、これだけクオリティの高い日本語を怒涛の如く発信し続けられるのは、やはり大作家の筆力を見せつけられたようで、震え上がります。巻末の脚本も心に残ります。

0
2025年03月18日

Posted by ブクログ

読んでいるうちに私も何か書けたらいいな、と思ってしまいました。とても安易な考えです。恥ずかしい。
とても面白く興味深かったです。

0
2025年02月21日

Posted by ブクログ

ベストセラー作家の初エッセーはとても楽しい時間でした。私は作家の私生活は余り興味が無い方なので、結婚してから作家デビューってあり得ないと思いました。ましてや青年海外協力隊としてトンガ王国に赴任していてその夢のキッカケが森村桂さんの『天国にいちばん近い島』ニューカレドニア❣️私も憧れました。でも湊かなえ先生は自分の南の島を探す‼️そこが私と湊かなえ先生の違いなんですね。短大を卒業し学生の頃から付き合っていた彼と結婚して子供が生まれ昔はBOOKOFFなんて無かったから本を買って読む習慣も育児や家事に追われてほぼない毎日の中で嫁ぎ先で購読していた『家の光』や『育児書』『家庭の医学』などが私の愛読書だった(◞‸◟)でも子供達も巣立ち私の時間が増え読みたい物を好きなだけ読む事が時間的にも金銭的にも可能な私は湊かなえ先生を選び殆ど読んでいる。湊かなえ先生のなんでもやってみるバイタリティーに本当に頭が下がる思いです。そして『とうもろこしおばあさん』ちょっと怖い感じがしますが、昔話しってそんな物だと思いますよ。ただ私が昔読んだ絵本は挿絵が怖くて子供達には嫌われていました。さすが湊かなえ先生この絵本も執筆に影響して居るのではないかと実感しました。『エレベーターガール』『昼間の月』今読んでも面白くてミステリーとまではいかないけど、湊かなえ先生ぽいと感じました。

0
2024年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえ先生のエッセイ本下巻
湊先生の小説が映像化されても面白いのは湊先生が脚本家としても凄い努力されたからなんだなと実感(個人的にリバースが好き)

珈琲革命のすり鉢事件はお腹抱えて笑ってしまった

0
2024年02月26日

Posted by ブクログ

湊かなえさんは、すごく芯の強い方なんだと思います

集中力、悔しさをバネにできること、やってみようというチャレンジ精神、継続する力

すごいなぁと励まされました

同じ話が少し違う文章で繰り返し読めるところもこの本の魅力でした!

0
2023年06月05日

Posted by ブクログ

湊かなえさんのエッセイ後半。特別収録にコンクールの授賞作品が掲載されている。湊作品の作られ方や旦那さんとの関係、小説を書くに至った経緯や地方で文章を書き続ける大変さなどを感じた。雑誌の連載なども収録されており、湊かなえさんという人物像に近づける一冊。

0
2023年05月16日

Posted by ブクログ

下巻は猫の話がとってもワクワクして読んでた。
赤裸々な湊かなえさん、脚本も掲載してもらい、ありがとうございました

0
2022年02月05日

Posted by ブクログ

「告白」を読んでからずっと一番好きな作家さん。
エッセイは、物語を描く小説と違って、
その作家さんの人となりが分かって身近に感じる…
読んですごーーーく湊さんの優しさ人の良さを感じました!!!
下巻はさらに心に響く言葉が多くて。
やりたいことの優先順位をつける話が印象的。
年齢重ねるたびにどんどんどんどんやりたいことが
増えていって1日じゃ収まらなくて、
本当に消化できない。
1日24時間としてみんな同じ大きさの箱を持っていて
そこに何をつめていくか、旅行の時のパッキングと同じっていう喩えがすごくいいなと思った。
引越も同じかも…
本当に優先したいことをどんどんやりたい!!
最後、湊さんが公募で受賞した脚本とラジオドラマの原稿がそのまま載っていてどっちもすごく好きな話だったーー。
湊さんのラブストーリー、最高ーーー!

0
2021年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊かなえ作品、14冊目。
エッセイ(後半)です。一つひとつのエピソードに心打たれました。やっぱり、登山はいいなぁ、と。また、ニュージーランドにトレッキングに行きたいと。本書を読んでいる途中で、思わず「告白」を引っ張り出して、再読してしまいました。10年ぶりでしょうか。内容も忘れている点があったのですが、あらためて、感動してしいました。(エッセイ後では、また違う思いもありました)
印象的なフレーズは以下:
★登山をするのは、美しい景色を追い求めるというよりは、っころを開放するためなのかもしれません。…。喜びを感じる行為もまた自然の中にあるのだということを、身をもって感じています。
★山は寛容な存在です。日常生活において、目標に向かて必死に努力しても、すべてが報われるわけではありません。…。しかし、山は、一歩一歩進んできた人を温かく迎えてくれます。その頂を踏ませてくれます。頂から眺める自分が歩いてきた道は、努力の跡であり、今後の自信ともなります。…。そして成功できれば、また、次の山に登りたくなるのです。
★120%の気持ちで伝えて、ようやく30%理解してもらえれば万々歳。80%程のぶつかり具合では何一つ伝わらない場合のほうが多いのではないでしょうか。
★一番に立つことができた人は、そのレースに参加した人の想いを受け止めてほしいと思うのです。自身の作品に込めた思いが強ければ強いほど、負けた時は悔しい。ならば、せめて「この人に負けたのなら仕方がない」と納得させてもらえるくらい、ガンガン活躍してほしいのです。

0
2021年02月15日

Posted by ブクログ

湊かなえさんの普段書かれるミステリーからは想像も出来ないほんわか優しいエッセイだった
もっと毒づいて欲しいぐらい(笑)
真面目で穏やかだった
趣味が登山と知り、これから少しずつ
山登りを始めようかと考えていた私は
興味深く読んだ
ネコ好きも一緒

0
2025年05月11日

Posted by ブクログ

湊かなえさんのエッセイ集、続編。
広島県因島で生まれ育ちから、淡路島での結婚生活。
そして、そんな田舎育ちの主婦がどのようにして脚本家、作家へとなっていったのか。
とても興味深かったし、好感が持てました。
脚本を描いたのが先だったのですね。
そして、デビュー作「告白」は、身を粉にして、いや、身を削って描き上げたのだなと痛々しいほど伝わってきました。その後の怒涛の日々も。

恋愛と携帯をテーマにして描かれた脚本、「エレベーターガール」は、湊かなえさんが恋愛作品?と新鮮でしたし、脚本「昼間の月」もぐっとくるものがありました。
湊かなえさんも私と同じ不育症だったと知り、何事も順風満帆に物事が進むことなんてないのだなと、改めて思い知らされた。
エッセイだけが全てではないと思うけれど、湊かなえさんという人となりが知れて良かったです。

0
2025年03月01日

Posted by ブクログ

湊かなえが島に暮らしている主婦という、ふんわりした情報は知ってたけど、こんなにアグレッシブな方だとは思っていなかった、、笑

特にトンガの話は繰り返しあって、余程印象深い経験だったんだなぁって思った。

特別収録のドラマ脚本「ラスト・エレベーターガール」は、こんなに明るいラブストーリー書いてたんだってなったし、ラジオドラマ脚本の「答えは、昼の月」は、嫁姑関係については小説の感じちょっと出てたけど、それでもかなりライトな内容だった。

0
2024年02月16日

Posted by ブクログ

何個か話がかぶる事があったのでなんでだろうと思ったけどいろんなエッセイを集めた本だからかな!?

賞をとった脚本も原文が載せられていて見てみたいと思っていたのでかけて面白かった。脚本の原本ってあんな感じなんだな。

0
2024年01月11日

Posted by ブクログ

等身大の日常、トンガ赴任時、出会った本、デビューするまでの日々等のエピソードが満載で、特別収録の2作も映像やラジオから流れているのを想像しながら楽しく読めた。猫のイラストは...そうだったのね! とビックリ! 次のエッセイは猫中心でお願いします。

0
2022年07月09日

Posted by ブクログ

島での生活の様子、青年海外協力隊でのトンガの暮らし、ニュージーランドの登山の話がとても興味深かった。猫の話がもっとあると良かったなと思うけど、猫のイラストがたくさんありそれを見るのもかわいい。

0
2022年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湊さんのエッセイ集。下巻。
ご本人も巻末で触れているが、猫の話題は少なめ。
が、挿絵で書かれているイラストが本当に猫好きなんだな、を感じさせる。
特別収録の脚本賞受賞作は名前も凝っていて楽しめる。

0
2021年12月27日

Posted by ブクログ

2冊読んでいくと、同じエピソードも入ってきて、ああこれは読んだなということも多くなる。
それだけ作者を知れたということかも。
2冊を読んで、一気に親近感が湧いた。
あと、公募ガイドを元にどんなふうに努力を重ねて作家になったのかもわかった。でも初めから少しでも箸にかかっていて、やはり才能大きいなあと思った。

0
2021年06月08日

Posted by ブクログ

湊かなえ好きだけど
エッセイはそこまで面白くないなぁー
山猫珈琲の上巻であらかた情報は手に入れた感じ

山が好き、コーヒも好き
猫のことってでてきた?
青年協力隊に応募して行ったこと「トンガ国へ」

下巻では、いかにして作家への道のり
応募して応募して涙ぐましい努力。

因島の柑橘がどんなに美味しい
みかん好きとしてはどうしても食べたくなった。

真面目な人なんだとつくづく思った
有川浩との交流は
上巻で熟知済み。

「とうもろこしおばあさん」は読んでみたい。

2008年「告白」でデビュー
淡路島在住で、(本人は因島の出身)
作家を続けることは難しいらしい、それを湊かなえはやり遂げた。
「告白」から少女、贖罪、Nのために、夜行列車往復書簡、〜リバース、ユートピア、ポイズンドーター、ホーリーマザー
現在「落日」まで全て読んでる。

エッセイからどうしてこんなミステリアスな
ある意味残虐な
作品が生まれるか想像もつかない。

エッセイよりやはりフィクションが好き
「エッセイは林真理子がダントツ楽しめる」

23冊以上

そうすると比べる話ではないけど
中山七里の10年間で50ー60冊というのは
量がすごい!

0
2020年07月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。巻末に過去受賞した脚本とラジオドラマが特別収録されたエッセイ集。他にもデビューまでの経緯が書かれていて、湊さんの書くことへの執着がよくわかった。

0
2020年02月10日

シリーズ作品レビュー

「エッセイ・紀行」ランキング