湊かなえのレビュー一覧

  • 残照の頂 続・山女日記

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    山歩きの表現が上手く、自分が山を登った時の記憶を引っ張り出されているような気分になります。そこに登場するそれぞれの人物の心象や背景がオーバーラップするので小説が上手いなあと思いながら読みました。

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    2026年01月13日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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     アンデルセンの『エンドウ豆の上に寝たお姫さま』がベースになる。
     王子は、妃になる姫探しをしていた。そして、やってきた姫に、ベッドの上に一粒のエンドウ豆をおき、その上に敷布団を20枚敷いて、さらに柔らかいかけ毛布団を20枚かけて眠らせた。眠ったお姫様は、起きて体に違和感があったという。よほどよい育ちの姫様だと思い王子は、妃とした。
     ほんのわずかな違和感が重要だという提示である。

     小学1年生だった主人公の結衣子の憧れだった3年生の美しい姉・万佑子が失踪する。懸命の捜索も虚しく、家族は深い絶望に包まれる。母は、万佑子を探しに、最後に万佑子を見かけたスーパーの近くで、立ち続ける。結衣子の友達

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    2026年01月13日
  • 往復書簡

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    松村北斗さんおすすめの本その2
    今まで読んだことがないタイプの進み方で大変興味深かった。人の手紙を覗き見るような、少し背徳感すら感じる不思議な本。
    読み進めるうちに事件の概要が明らかになってきて、伏線が少しずつ回収されていく。ジャンルに分類するとなるとミステリーなのかな?
    最初は事件を一緒に紐解こうとしてしまっていたけれど、よく考えたらこれは手紙ベースでやり取りが進み、手紙で真実が少しずつ明かされていくのだから読者が先に謎解きできるわけなかった。
    そんなことは頭ではわかっているのに、それでも脳内での素人推理が勝手に始まってしまうくらいには没頭して読めた。陳腐な言葉だけれどとても面白かった。

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    2026年01月12日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    中学生、約10年ほど前に読んでよく理解できなかったのだけれど、今再読してみたらとってもおもしろかった。物語は姉が失踪するところから始まる。数年後帰還するが主人公はその姉が今までの姉と別人なのではないかと感じるところから始まる。なぜ昔はよく理解できなかったのかと考えてみる。ちょうど読書スランプの時に読んだからかもしれないし、過去と現実か明確な区別なく繰り返されるため頭が混乱したからかもしれない。今でも、これは回想なのか、現在のことなのかと戸惑うことが何度かあった。途中中弛みしつつ一気読みした。失踪して戻ってきた姉が別人なんてことがあるのか?それではなぜ今までのこと、結衣子と本人にしか分からないこ

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    2026年01月12日
  • 夜行観覧車

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    嫌なヤツが沢山出てくる。同情しそうに、見直しそうになるけど、ちゃんとまた嫌なヤツだなと思わせてくれる。

    事象はひとつでも、事実は人の数だけある。
    どんなに客観的に物事を見ているつもりでも、自分の知り得る世界なんてほんの少しなのだから、結局はほぼ主観なのだということを、忘れずに生きていきたい。

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    2026年01月10日
  • Nのために

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    ネタバレ

    なんだか凄い世界観でした!
    真実がどんどん分かっていくうちに、みんな自分のためじゃなくて愛する人のために行動してて、それが芋ずる式で今回の事件に繋がったのが、運命ってやっぱり凄いなって感じました。
    こういうのをバタフライエフェクトって言うのかな?
    それは違う?笑
    特に灼熱バード好きだったなあ
    物語の中では安藤が全否定してたけど、私はフィクションとして面白かった笑
    でもこれがフィクションじゃないのがきついなあ
    こういう虐待系を読んでいると、自分がどれだけ恵まれているかが分かって、改めて親に感謝したいなって思う!
    人間のドロドロな感情がたくさん入ってる作品で楽しかった。
    もっと湊かなえさんの作品を

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    2026年01月10日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    進行が斬新だった。

    こういうときは、この人が犯人か?って人が犯人だったので、最近、小説読みすぎた。

    しかし、いろんな人がその人の視点で話すから、その都度、ほー、えー、そうなん?、え、ちゃうんかいっ!と、気持ちがまんまと動かされた私は騙されやすいタイプか。

    しかし、褒めてるようでけなしてる、
    かばっているようで人を落としいれる人いるよね。
    うまいなー。

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    2026年01月08日
  • 山女日記

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    山に登りたくなります。山が好きではないけど、モヤモヤした気持ちがある時に読むと良いです。湊かなえは少し心理描写が鬱屈としていてあまり読まないのですが、前を向いて生きようと思わされるので良いです。人生は自分がどんな状態でも進んでいくので、コツコツと良い方向になる選択を積み重ねていきたいですね。

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    2026年01月08日
  • 夜行観覧車

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    登場人物ほぼ全員、嫌なところがある。
    (比奈子の友達の歩美家族は比較的まともに見えるが)
    ダントツで腹が立ったのは、高橋家の長男の彼女。
    なんでお前に言われなあかんねん!!と何度も口汚く、腹が立ってしまった。

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    2026年01月06日
  • 夜行観覧車

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    1/2 夜行観覧車

    殺人事件を取り扱うミステリではありながら、どちらかというと残された被害者、加害者たちの
    人間模様に重きを置いた作品。

    かなり大胆に「嫌な人」かつ、周りにいてもおかしくない人が、精緻に描かれており、
    人によっては読み進めるのも苦しくなる可能性もありそうです。

    途中途中目を瞑りたくなるような、人間の嫌な部分とか、自分の立場に置き換えたらグッとくるシーンも多いですが、
    湊かなえさんらしい感情の動かされ方をしたなと思いました。

    途中からは先を読む手が止められずに夜更かししてしまいました。

    高級住宅街にあるさまざまな家庭を描きながら、これを「観覧車」とタイトルつけたところの

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    2026年01月05日
  • 山女日記

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    等身大の悩みとその昇華舞台となる山。

    劇的な物語でないが故に、感情移入がしやすかった。
    また舞台となる山々も彼女たちの悩みにそれぞれうってつけの舞台となっている。

    場所という環境から影響されやすい自分にもこの昇華の仕方は踏襲できると思うので、登山にも挑戦したくなった。

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    2026年01月05日
  • 落日

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    全体的に綺麗に終わった印象

    最後に伏線が集約される感じがまた引き込まれた
    でも全体的に面白かったなー

    なるほどーあーー‼︎って繋がった時がめっちゃ楽しかった

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    2026年01月04日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    高校生の時ぶりの再読。最近、カケラや告白、Nのためになども再読し、やっぱり湊かなえさんは面白いなと改めて実感し、当時は入り込めなかったこちらを再チャレンジ。するとめちゃくちゃ面白くてすぐ読み終えてしまいました。短編集で、どの作品にも母娘関係が深く関わっています。私も昔は、親のことを毒親と言っていたのですが、今思えば私が悪い部分もあったのではないか、と思います。視点や考え方次第で同じものでも全く違く捉えることもできます。善や悪、長所や短所…。物事なんて、すべて表裏一体なのかもしれません。

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    2026年01月03日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    読み終わって、あ!湊かなえさんの本読んでるんだったって思い出した。
    それぐらい青春小説。
    学校のことでも、そんな所あるよなって想起させるような人物描写であっという間でした

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    2026年01月01日
  • 贖罪

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    ネタバレ

    「イヤミス」の言葉がしっくりくる一冊。
    母親の一言が何年もまとわりつき、負の連鎖になっていく様子がとても印象的。
    ただ、共感することが難しいと感じたのはこう言った事件の当事者になっていないからなのか..

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    2026年01月01日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    最後まで犯人が分からなくて、ずっとドキドキし!
    当たり前だけど、同じ一人の人間でも、見る人によって捉え方は全然違うんだなって改めて感じた!
    きっと私のことも、すごくいい人だと思ってくれる人もいれば、正直あまり好きじゃないって思う人もいるんだろうな。

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    2026年01月01日
  • 暁星 【無料お試し版】

    購入済み

    山上徹也の事件を下敷きにしながらも小説と繋げたことで「宗教」も「小説」もスポイルされている気がしてくる
    物語が人を救うんだみたいなメッセージに私が鼻白む側というのは大きいと思うが、(特に後半は)白けた気持ちで読むことになった

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    2026年01月01日
  • Nのために

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    ネタバレ

    罪の意識から解放されるために他人をかばう者、純粋な好意のために手を貸すもの、過去のトラウマを他人に重ねる者、愛情の基準が歪んでいるもの。様々な感情が渦巻く中で、事実はそれぞれの都合の良い解釈により少しづつ歪められている。もう少し互いに歩み寄って話し合いができていたら、あれほどの悲劇が起こることもなかったのかな、と思ったり、思わなかったり。
    湊さんの小説の、あらすじを見た後、どんどん物語の見えていない部分が見えてくることで解釈がガラリと変わるところ、大好きです。(文が拙くて涙、、)

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    2026年01月01日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    阪神淡路大震災を経験した人たちがトンガという国を通じて繰り広げられる物語。明日で能登半島地震から2年、忘れずにいよう。

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    2025年12月31日
  • Nのために

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    おもしろかった!読むのは2度目だけど、それでも展開が読めなくて面白い。視点や構成がやや複雑で混乱するけどそれでも何回でも読みたい本。ドラマ化もされているようなので近いうちに見てみたい。とはいえ読まなければならない本がありすぎてそんな時間ないけど。久しぶりに一気読みしてしまった。家庭環境がよくない人物も多くて引き込まれた。西崎の作中作も割とおもしろかった。私は好きだけどな。菜央子さんみたいな、男に依存しないと生きていけなくてひとりじゃ何もできなくて、男に取り入るのが上手くてパートナー以外目に入らないような女、私も嫌いだ。希美みたいな自立した女になりたい。作者の、立体的なパズルを作りたかったという

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    2025年12月30日