湊かなえのレビュー一覧

  • 豆の上で眠る(新潮文庫)
    夏のある日お姉ちゃんが突然誘拐された。
    2年後無事に戻ってきた姉は別人だった。


    おもしろかった。絶妙な難易度で、答えがわかる少し前に自分で答えに辿り着けて気持ちよかった。
    まゆこちゃんこわい。
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)
    読むまで意味がわからないのに、読むととてもしっくりくるオシャレなタイトル。全体を表現するのにこれ以上相応しいものはないのでは…
    先を読みたくなる伏線、納得感のある真実、面白かった!
  • 絶唱(新潮文庫)
    第1章「楽園」はミステリーだったが、ほかの3つの章はそうでは無かったことに拍子抜けしたが、それでも十分に楽しめる作品だった。
    「楽園」では湊かなえ作品ではおなじみの、歪な愛を押し付ける母親を見ることが出来て、嫌な気持ちになりつつもテンションが上がった。
    ほかの章でもそれぞれで、生々しい嫌さを持った登...続きを読む
  • ユートピア
    湊かなえさんの小説は初期の頃熱心に読んでいたのだが、いつからか読まなくなった。
    でも、やはり面白い。「わかるわかる」と思ってしまう。ついミステリーであることを忘れてしまう。人間の心理が1番ミステリー!?
  • 落日
    落日は明日の生き方を始めるための転換スイッチ
    私たちが毎日目にする色んな事件事故
    誰が何を思って、何で起きたのか
    当事者でなければそれは想像でしかない
    2人の登場人物の目線である事件事故について知っていき、最後1つのストーリーへ結びつくのが気持ち良かった
    イヤミスで無かったのが個人的には好きな作品
    ...続きを読む
  • 絶唱(新潮文庫)
    阪神淡路大震災によって生じた哀しみを抱える4人の主人公の物語。大地震のような大きな災害を前にして、なぜ自分は生きているのか、なぜあの人は死んでしまったのかを問い続ける。人は偶然生きていて偶然死んでいくものだということを改めて感じた。
  • 花の鎖
    面白かった!!!
    終盤まで3人の繋がりがお菓子と花と山くらいしかわからなかったのに、ある人物の一言ですべてが脳内でガシャーーーンと鎖で繋がった!!
    衝撃が快感すぎて、思わずメモに関係性を書き殴ってしまった。
  • 絶唱(新潮文庫)
    阪神淡路大震災に関わる傷を抱えた人々の物語。舞台は美しい海を持つフレンドリーアイランド、トンガ。登場人物が少しずつ交錯する連作。読後はあたたかな気持ちになった。
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)
    最後のゆいこちゃんの、「本ものって、なんですか」という問いかけに、彼女の違和感や自身の身動きの取れなさが詰まっていたと思います。

    豆の上で眠るような違和感、というのを読んでいるうちにゆいこちゃんと同じように感じるようになっていて、真相を知りたいけどパンドラの箱を開けるような感覚でした。
    さすが湊か...続きを読む
  • 残照の頂 続・山女日記
    登山への想い、山への想いは人それぞれだ、と思い直せました。

    レベルや自分の体力、気力色々なことを考えながら、そして、飄々と登っていく数々の背中を見ながらモヤモヤし、やっぱり私は足りないな、もっと頑張らなきゃって登る山。地上の生活に疲弊してリフレッシュの為に登る山で地上と同じ思考回路になる自分。

    ...続きを読む
  • ユートピア
    小学生の彩也子が、同じ小学生の女の子である久美香に向けて詩を作成して、その詩がコンクールに入賞、新聞に掲載される。
    星川すみれは、詩の中に登場する翼のストラップを販売しており、もっと有名にしようと自信のウェブサイトへ掲載したり、雑誌インタビューに応じたりした。
    ストラップはたちまち話題になる一方、ネ...続きを読む
  • 山女日記
    山登りしながら考える、散歩しながら考える。内面と情景が見事に組み合わさって大きく深呼吸した感じになりました。
  • 花の鎖
    それぞれの女性の生き方が別々の章で描かれる。
    一人一人の女性が章ごとに独立して描かれ、そこにもしっかりと読み応えを持たせ、どこでこの別々に生きる女性達が交錯するのか、ミステリ要素も織り込んだこの作品は最後まで楽しめた。

    「花」という優しく柔らかい言葉と「鎖」という少し物々しく硬質な言葉の組み合わせ...続きを読む
  • 残照の頂 続・山女日記
    山女日記の続編。
    前作を読んだときはハートウォーミングな作品だなと思った程度だったものの、ドラマ化されたものを見て、映像で山の美しさや、人が山に登り山と向き合う、山で命を預け合う仲間というイメージを具体的に持つことができた。
    だからかな、今作の「山での関係が地上では続けられない」というのが、登山をし...続きを読む
  • ユートピア
    現状に満足するのは、難しい。もっと良い環境があるはず、理想を考えたらきりはないし、ユートピアは実在しない。現状を受け入れ、今の環境に感謝して楽しめば、そこがユートピアとなるのだ。 子どもの詩の純粋さに感動した反面、大人の心の声に人付き合いの難しさを思った。どうなるのだろうと先を急いで読んだ。 最後の...続きを読む
  • ユートピア
    登場人物ごとの視点でどんどん物語を進める湊かなえらしい書き方によって登場人物たちが噛み合ってない感じや心情が事細かに描写されていてリアリティが増す。
    しかも、最後の3行ですべてひっくり返してくるから最後まで読んでいて飽きることが全くない。
  • 山女日記
    母性を読んですごい怖くて苦手だった湊かなえさん作品…この作品で湊かなえさんなファンになりました!これはとても素敵な作品…すごく楽しかった久しぶり一気読みしました
  • ユートピア
    1度では全て理解出来ていない感覚。

    3人の女性視点でお話が進んでいくため
    途中は混乱する。

    読み進めれば進めるほどハマっていき
    この人間関係のリアルさが個人的には好みだった。
  • 高校入試
    登場人物がたくさん登場したが、とてもうまく纏まっていて、かなり読みやすかった。
    入試のゆくえ、ネットの掲示板の展開、はやく業務を終えたい先生の思惑、といった、いくつもの要素が、次へ次へとページをめくる手を促します。
  • ユートピア
    湊かなえにしてはイヤミス度数が低めな気がした。途中で、読むのツラ…ともならず、サラッと読めた。
    最初から最後まで読者をザワつかせた「おまえ芝田か」事件は結局何にも解決せずに終わった。このモヤっと感は作者が狙うところだろう。
    登場する3人の女性、それぞれ優先したいことが違って、思惑があって、女って怖い...続きを読む