湊かなえのレビュー一覧
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この物語は田舎の港町で、3人の女性がさまざまな経験や子どもたちを通して個々の心情や他者との関係の変化をかいている。
この物語を語る上で「翼」という言葉は欠かすことができない。この言葉の意味は彩也子の書いた作文で述べられている。人はみんな片翼であり誰かと繋がることで一緒にどこまでも遠くへ行ける。この物語ではこの言葉が良い意味でも悪い意味でも表れている。
田舎と人の繋がりとなると悪い意味で捉える人も多いだろう。当然私も同意見だ。そしてこの物語でも同様に噂や陰口なんかがたびたび表れて不快感があるシーンも多々あった。だがこの本を読んでそれは田舎だからという理由ではないのだろうと思った。それは「都会では -
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ネタバレいじりは相手にとって得があるものをよぶ。それが無ければそれはいじめになる。
皆がみんな同じ基準を持つ必要は無い。
いろんな欠片、ピースが上手くハマってひとつのパズルができるように、かけている所があるからこそピッタリとハマる。
一人の女の子が亡くなった。美容外科似通っていたようだ、そこの先生が自分が原因なのではないか、と有羽ちゃんの死んだ原因を突き止めるためいろいろな人のところを訪れる。昔の同級生や、有羽ちゃんのお母さん、担任など、、。まるで読者が先生の立場になったかのように物語はすすむ。外見で人を判断する醜さが伝わった。太った体型で馬鹿にされ嫌な思いをした横綱さんが、痩せた体型と言うだけで有 -
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ミステリーというカテゴリーではあるみたいだが、事件が起こらないので、なかなか読み進められず、中盤まで進むのに時間がかかった。3人の女性をそれぞれ主人公とし、3つのストーリーが進んでいくが、同じ物が所々に出てくるので、繋がっているんだろうなとは思っていたが、こちらの想像を超えた繋がり方で終盤でびっくりした。繋がりが見え始めるとあとは展開が気になって一気に読み進めた。
3つのうち、2つが繋がったところで、あと1つは…となったときに「あー!」と自分の中で全てが繋がって爽快だった。
湊かなえさんといえば、イヤミスだが、この本は最終的には後味が良い話だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ湊かなえさんの作品に出会ってから、読書の楽しさが再熱し、日々新しい本に出会うことで生活が改善されてきた。
告白を経て、この本を手に取る。
告白ほどのページを巡る手が止まらない作品ではなかったものの、人の心の闇が人の生活の日常にあることをまるで隣人として、
または内側から見てきたかのような描写や会話。
本当にすごい作家さん。
パートしながら子育てして、夫は無関心、周りに引け目を感じながらも
耐える母が可哀想に思った。
母の背中を見ろ
親の期待もあるが、
自分でもよく生き方を決めろ
と言いたかった
なんとなく、あのひとに重なる…とか自分の人間関係を見渡してしまう作品でした。