湊かなえのレビュー一覧

  • 母性(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    娘を持って読みたいと思っていた作品をようやく。
    自分がなれる、なるものだと思っていた母親像。実際母親になってみたら全然違う感覚。20歳ってすごく大人だと思ってたのに自分がなってみたら全然大人じゃない、みたいな。
    母はきっとあれが精一杯。あそこでこうしていれば…とかは不可能だったと思う。
    あとがきの信用できない語り手は本当にその通りで、自分がやっていること、思っていることのおかしさ、記憶の曖昧さは自分じゃわからない。わざとじゃない。
    だからこそ田所になんとかしてほしかった。

    #じれったい #ドロドロ #深い

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    2025年03月08日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    山ガール仲間で回し読みしている一冊。
    まだ高尾山しか登っていない入門者ですが、いつかこんな山々にチャレンジできたらいいなって、憧れながら読みました。
    一歩一歩無心になって歩くという動作を繰り返しながら、自分と向き合える場所。これまで自分が紡いできた人生の、答え合わせをしに行くような感覚なのかも。
    暖かくなったら、答え合わせをしに出かけよう。

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    2025年02月22日
  • 山猫珈琲 下巻

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    読んでいるうちに私も何か書けたらいいな、と思ってしまいました。とても安易な考えです。恥ずかしい。
    とても面白く興味深かったです。

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    2025年02月21日
  • 境遇

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    AIによると、「イヤミスとは、悪意に満ちた人物や救いのない結末などによって、嫌な気持ちになるミステリー(推理小説)作品」だという。
    そういう意味では、この作品はイヤミスじゃないし、ドロドロ感もない。
    境遇の似ている二人は性格が正反対に近いのに、あるいはそれ故に惹かれ合い、強い絆で、強いリボンで結ばれている。
    ミステリー展開は予想通りだったが、人と人のつながりは爽やか(爽やかすぎる?)だった。
    陽子と夫の正紀の、
    「陽子がいったいどんな悪いことをした」
    「だって…」
    に象徴されている。
    湊かなえさんは、
    「ひとつの事件を点ではなく、線や面でとらえたい」と話している。
    事件だけじゃない。当たり前だ

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    2025年02月19日
  • 境遇

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    ネタバレ

    2025/02/18

    こんなに続きが気になった本久しぶり。
    自分がアホなだけかもしれないけど全く予想できなかった。
    全然後味悪くなかった。
    素敵な物語。

    人の温かさとか好きな私にはいい作品だったけど、評価が低めなのはゴリゴリドロドロのミステリーを求めてる人が多いからかな?

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    2025年02月19日
  • 往復書簡

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    手紙のやりとりの中で過去の事件を明らかにしていくミステリー。実はこうだったと語られる内容が、事実はひとつなのに人によってとらえ方が違うのだということを教えられました。

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    2025年02月17日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    山の空気がすごく美味しそう。私もおもいっきり深呼吸がしたいと思った。
    山は動かず、来てくれる人を受け入れるというのがなんかすごく納得。
    今はなんでも情報を探せて見ることもできるし欲しいものは届けてもらえる便利さがあるけど、
    時間や労力を引き換えに、そこに行くからこそ得られるモノを、手にする機会を逃してるのだろうなぁ。

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    2025年02月15日
  • ドキュメント

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    あなたは、”イヤミスの女王”というと誰を思い浮かべるでしょうか?

    人によって答えは変わってくるかもしれませんが、このレビュー執筆時に、Googleの検索欄に”イヤミスの女王”と入力した結果は次の通りです。

     “湊かなえは、ミステリー小説作家で「イヤミスの女王」とも呼ばれています”。

    最近は検索結果の冒頭に”AIによる概要”というものが表示されるようになりましたが、そこには、湊かなえさんのお名前が登場しました。この回答に異論のある方はそうはいないと思います。代表作でもある「告白」、不穏な空気が終始漂う「豆の上で眠る」、そして数多の社会問題を凝縮した「未来」など”イヤミス”の醍醐味を味わえ

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    2025年02月14日
  • ドキュメント

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    前作「ブロードキャスト」の続編です。前作はまさにTHE青春小説って感じでしたが、本作はそれに少しミステリー要素が加わった感じです。中盤から意外な展開になって、さらに終盤は何かやるせない気持ちにさせられました。ただのエンタメ小説かなと思って読み始めてみたら結構メッセージ性の強い作品だった、みたいな、良い意味での裏切りのある小説でした。

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    2025年01月28日
  • 境遇

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    結構長い時間かけて読み終えました。面白い作品だと思います。何となく誘拐した犯人は本の題名を見て見当ついてましたが、まさかそういう背景があったのか…と思いながら読みました。
    本好きの友達に激推しするほどでは無いですが、個人的には好きな本です

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    2025年01月10日
  • 往復書簡

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    標題の通りに、手紙のやりとりで進行していく。
    心の傷となり、引きずって人生をいきてきた過去の事件の真相が次第と明らかになっていく、連作ミステリー。

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    2025年01月08日
  • 江戸川乱歩傑作選 鏡

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    図書室。江戸川乱歩ちゃんと読んだことないので。
    「湖畔亭事件」「石榴」が良かったな。「人間椅子」はあらすじのみ知っていたけど、手紙の恐ろしさが良かった。

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    2025年01月07日
  • 往復書簡

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    タイトルのとおり、手紙のやりとりで続く短編集です。それぞれ別の物語ですが、ひとつひとつ繋がっているところもあり、面白かったです。

    「十年後の卒業文集」
    ・・・放送部6人の物語。ラストに驚きです。
    「二十年後の宿題」
    ・・・恩師と教え子の物語。切ないけど、優しい話でした。
    「十五年後の補習」
    ・・・海外青年協力隊に参加した彼と日本で待つ彼女の物語。過去の事件を紐解いていく感じです。
    「一年後の連絡網」
    ・・・物語のその後が描かれています。

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    2025年01月05日
  • 往復書簡

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    手紙のやり取りだけで進む短編集。

    手紙という顔の見えない状態での会話だからこそ言える言葉に打ち明けられる秘密。
    同じことを体験したのに、立場や環境が違うとそれぞれ違う見え方になる。
    その見え方が複雑に絡まり一つになるのがとても面白かった。

    今でこそ聞こうと思えばすぐに返事を貰えるが、すぐに返事が来ない手紙だからこそ込められた想いをより強く感じた。

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    2024年12月25日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    タイムカプセルの八年と長井優介へが好き。
    特に湊かなえさんの作品の方は鳥肌がたった。
    心が温かくなった。

    辻村深月さんの作品では、こどもの愛し方に強く共感した。子育て中のわたしにとって糧になる物語に出会えた。

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    2024年12月12日
  • 山猫珈琲 上巻

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     山、猫、珈琲好きの湊かなえさんが朝日新聞・神戸新聞・日経新聞などで連載されてたエッセイをまとめた本です。娘のオススメで読みました。

     広島県因島ご出身で淡路島在住の湊さん。山好きとして、女性として、妻として、作家として色々と綴って下さってます。淡路島グルメをたくさん取り上げられてて、本当に美味しそう。鯛そうめん食べてみたい。

     湊さんご自身の阪神淡路大震災や青年海外協力隊でのご経験が『絶唱』の元になってるのかな。瀬戸内海の美しい景色が目に浮かぶような『望郷』は瀬戸内のご出身だからなんだな。とか思いつつ読みました。

     久々に『望郷』が読みたくなったな。
    湊さん作品の中で『望郷』が1番好き

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    2024年12月06日
  • 境遇

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    早く続きが読みたくて、一気読みした作品。
    子どもが誘拐されているのに、こんな対応するかな?と疑問に思う部分もあるが、二転三転のハラハラ感が止まらない。
    陽子て晴美の言動には、いろいろ疑問点もあるが、興味深く読めたし、絵本も良かった

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    2024年12月01日
  • 往復書簡

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    ネタバレ

    3つともちょっとした繋がりのある話で、あ!これあの人じゃん!とか思いながら読んで楽しかった
    ちなみに最後の2人はどなた?登場したっけ?
    私も巻き爪だから日本にいるうちに手術しようかなー

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    2024年11月20日
  • 高校入試

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    「入試」という題材が既に面白い!と思い読み始めたらまさかの教員側の奮闘がメインの話。頻繁に切り替わる視点に多少の読みづらさを感じるも、入試システムの杜撰さがある意味面白くて途中まで犯人云々も忘れて読み進めていた。これが現実でも起こり得ることだと考えると怖い。

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    2024年11月18日
  • 山猫珈琲 下巻

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    ベストセラー作家の初エッセーはとても楽しい時間でした。私は作家の私生活は余り興味が無い方なので、結婚してから作家デビューってあり得ないと思いました。ましてや青年海外協力隊としてトンガ王国に赴任していてその夢のキッカケが森村桂さんの『天国にいちばん近い島』ニューカレドニア❣️私も憧れました。でも湊かなえ先生は自分の南の島を探す‼️そこが私と湊かなえ先生の違いなんですね。短大を卒業し学生の頃から付き合っていた彼と結婚して子供が生まれ昔はBOOKOFFなんて無かったから本を買って読む習慣も育児や家事に追われてほぼない毎日の中で嫁ぎ先で購読していた『家の光』や『育児書』『家庭の医学』などが私の愛読書だ

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    2024年11月11日