湊かなえのレビュー一覧

  • 告白

    ネタバレ 購入済み

    最後の復讐がすごい

    歪んだ愛情や虚栄心が絡み合って起きた事件とその後を一人一人の心情が明かされていく形で読むのは面白かった。飼い慣らされてるウェルテルちょっと可哀想だし、渡辺の母親はクソ。

    #ダーク #ドロドロ

    0
    2025年09月12日
  • 境遇

    Posted by ブクログ

    それぞれ別の児童養護施設で育った、親友の高倉陽子と相田晴美。
    陽子の息子が誘拐され、脅迫状が届く。
    「真実を公表しろ」という犯人は何者なのか、陽子は新聞記者の晴美に打ち明け、ともに行動する。
    陽子、晴美と二人の視点で交互に綴られ、緊迫感はいや増す。
    この作品は。ドラマのための書き下ろしだそうで、濃密な人間ドラマとなっている。
    親の罪は子供も背負わなければならないのか、重たい問いかけがあるが、愛する人への信頼が爽やかな読後感となる。

    0
    2025年09月11日
  • 絶唱(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初は震災小説だと思わずに読み進めていた。トンガが舞台だったこともあって、どこかファンタジーや異世界ものの雰囲気すら感じていた。けれども最後には、すべての物語が阪神淡路大震災につながり、尚美やトンガという要素を中心にして一つにまとまっていく。その流れの巧みさに圧倒された。

    一番印象に残ったのは、第4章で静香が亡くなったあと、泰代が千春にかけた言葉の場面。震災のなかで友人を助けに行こうと奔走する泰代と、自分のことで精一杯になった千春。どちらが正しいとか間違っているとか、他人が評価できることじゃないと思う。だけど泰代の責めるような言葉は千春の心の深く根付き、その後の人生に影響を与えたことは痛々し

    0
    2025年09月03日
  • 残照の頂 続・山女日記

    Posted by ブクログ

    最近山登りをゆっくり始めた。だからこの本を手に取ったのもある。正直始めた理由は山を登ってる人かっこいいから自分もやろかなくらいのしょうもない理由。
    山を登る行為は正直自分にとって特別ななにかではないけど、お父さんが週末に山に籠もって登りに行く姿はなんか小さいながらにいいなと思ってた。帰ってきて見せてくれる景色と山飯とたまにサムズアップしたお父さんの写真。
    お気に入りの石を一個持って帰ってきて部屋に飾るお父さんの部屋が好きだったな〜、とか思いながら読んだ。
    3つ目の話が好きだった。読みながらいつかお父さんと山に登りたいとも思った。その時がくる時にはお父さんはおじいさんで登れなくなってるかも…なん

    0
    2025年09月02日
  • ユートピア

    Posted by ブクログ

    人間の奥深さと、違う人間が関わり合うことで産まれるドラマがすごい。

    車椅子生活の娘をもつ主婦菜々子、認められたい陶芸家のすみれ、夫の転勤で街へ来た光稀が、ボランティア基金「クララの翼」として活動をはじめる。
    最初は順調に活動していたが、徐々に歯車が噛み合わなくなってきた3人、さらには別の事件も絡んできて……。
    という、ハラハラドキドキ。

    事件そのものというよりも、立場も町に住むようになった経緯も違う人たちが同じ時間や事柄を共有しながら何を守り、どの部分を人に語るのかで展開していく物語が面白い。

    ラスト、とんでもない不愉快さはないけれどザラリとした手触りの終わり方。

    0
    2025年08月31日
  • 花の鎖

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    徐々に話がつながっていくのが面白い。しかし、私が美雪だったら、陽介のことも夏美のことも森本のことも、最後まで許せないと思う。幸せとはいえ、シングルマザーで苦労しながら生活してきた家と、清里に別荘まで持つ有名な建築家の家。せめて葬式の時に、本当のことを言ってくれていたら… ここが湊かなえの小説という感じ。

    0
    2025年08月29日
  • 山女日記

    Posted by ブクログ

    今すぐ山に登りたくなった。

    山に登ったらなにか変わるんじゃないか、今抱えてるちっぽけな悩みもスッキリするんじゃないか、新しい世界が私を待っているのではないか、と期待してしまう。

    それぞれの主人公はみんな同じ世界線にいて、それぞれの話にちらっと脇役で登場したりする、という短編集が個人的にすごく好みなのでよかった。

    大人になった今だからこそ彼女たちの状況や思いに共感できたし、彼女たちが山に登ってなにかを得るたびに、私も何かを得たような気がした。

    0
    2025年08月27日
  • 山女日記

    Posted by ブクログ

    一つの山に一つの物語。
    色んな思いを抱えて山に登る女性たち。その後が気になるが、違う山でサラッと登場するのでその後が分かり安堵しました。
    山に登りたいなぁと思わせてくれた小説。あ、低い山に限りますけど 笑

    0
    2025年08月24日
  • サファイア

    Posted by ブクログ

    ゾクゾクっとするのから、なんかジーンとするものまで短編で、いろんな要素がありあっという間に読み終わりました。サファイアとガーネットがよかった。

    0
    2025年08月21日
  • 山女日記

    Posted by ブクログ

    登場人物が悩みや苦悩を抱えながら山に登る。
    道中、気づかされたり、答えを見つけたり、オムニバス型式でお話が交差する。まるで、いく通りもある頂上へのルートが交差しながら続いている登山道のように。
    山に登ることで、問いの答えが見つかるのか?
    心がクリアになるのか?
    山は奥深いんだな。

    0
    2025年08月21日
  • 残照の頂 続・山女日記

    Posted by ブクログ

    登山と女の一生、女の生き方が絡まって不自然ではないストーリー進行はさすがと言ったところ。ただ山の難所が多すぎる気がして、読んだだけなのに疲れてしまった感もある。装備の必要な本格的登山には憧れるけど、自分には無理だなぁと。
    それでも山ではあれこれ話せるとか、大声で歌う場面には共感できるし、天候に振り回され、人生に振り回されて、それでも進んでいく女性は強い。どんな人生にも価値があると改めて思わされた。

    0
    2025年07月30日
  • 往復書簡

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    手紙風のギミックを楽しむための作品かと思いながら読んでいると、作風に慣れてきた頃の「十五年後の補習」でやられた。
    秘密や闇を抱えながら、お互いを思い合ってきた2人がとても綺麗で美しかった。どうか幸せであれ。

    0
    2025年07月25日
  • サファイア

    Posted by ブクログ

    「イヤミス」だけじゃなく様々な魅力が詰まった短編集。解説も必読!

    本の紹介
    綺麗な宝石に秘められた 深い謎と人々の切なる想い。 人間の内なる闇と祈りを描き切る、珠玉の物語。

    あなたの「恩」は、一度も忘れたことがなかっ たーー

    「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲し いな」わたしは恋人に

    人生初のおねだりをした・・・・・・(「サファイア」より)。

    林田万砂子(五十歳・主婦)は子ども用歯磨き粉の「ムーンラビットイチゴ味」がいかに素晴らしいかを、わたしに得々と話し始 めたが・・・・・・(「真珠」より)。

    人間の摩詞不思議で切ない出逢いと別れを、己 の罪悪と愛と夢を描いた傑作短篇集。

    0
    2025年07月19日
  • 花の鎖

    Posted by ブクログ

    登場人物と時系列がむずかしくて、ノートに相関図書きながら2回読んだ
    話自体はあまり共感できなかったけど、みんなの関係性をパズルを解くみたいに紐解いていくのが楽しかった〜

    0
    2025年07月16日
  • サファイア

    Posted by ブクログ

    ムーンストーン、サファイア、ガーネットが特にとても良かった。短編を感じさせない満足度、読書の気分じゃなくても気づいたら周りの音が聞こえなくなるくらい集中して読んでた。
    相変わらず文章力が神がかってる

    0
    2025年07月14日
  • サファイア

    Posted by ブクログ

    久しぶりの湊かなえさんでしたが…やっっっぱり大好きーーー!と思えました。するする読めてテンポがいいのに、独特の雰囲気をずっと感じられて大満足。さらに短編集なので異なる環境のお話をたくさん読めて超お得。
    各話に必ず「えっ?!」って驚かされるポイントが用意されてて、そのどれもが予想を超えるので「くるか…?くるか…?!」とハラハラドキドキしっぱなし。この感覚が本当に大好き。

    不穏な仕掛けもあれば優しい仕掛けもあって、そのバランスが最高でした。

    特に「ダイヤモンド」が最初っからずっと不穏で1番好きでした。他の話と比べて展開を予想しやすい話かと思ったら、斜め上の結末で湊さんさすかだーーー!モノローグ

    0
    2025年07月13日
  • ドキュメント

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    再読。『ブロードキャスト』の続編。自分本位の視野の狭い高校生が失敗や気づきや他者の手助けを経て、思いやりや共感を持ち成長していく。辛いのは自分だけじゃない。どんどんつまずいて、どんどん立ち上がって、前へ前へと進んで欲しいと応援したくなります。

    0
    2025年07月10日
  • 残照の頂 続・山女日記

    Posted by ブクログ

    前作より物語が難しいかったけど。
    女性の登山とは?何で?色々考えました。
    私自身また登山がしたくなりました。

    0
    2025年07月07日
  • 残照の頂 続・山女日記

    Posted by ブクログ

    あまりピンとこなかったので、ほとんどとばしながら読んだ。
    ただ最後の安達太良山は良かった。
    大学卒業後50年間、年賀状のやりとりだけですませていた2人が、今までの年月を振り返り、長い手紙で心のうちを書きつづった短編は良かった。
    誰にでもこのような想いはあるのではないでしょうか。

    0
    2025年07月07日
  • 往復書簡

    Posted by ブクログ

    人と人を行き交う書簡で紡ぐ三つの連作と+α。高校時代をともにした者たちの「十年後の卒業文集」、恩師と生徒の「二十年後の宿題」、同級生であり恋人であるふたりの「十五年後の補習」、そして「一年後の連絡網」、各々の物語を描く。三者三様、手紙の特性を生かした作品。手書きの文字と文章だけで人物を判断すること、事実の解釈は人それぞれで思い違いや錯誤があること、会話ではないゆえに感情の虚偽も吐露もなし得ること。
    どの作品も俊逸なのだが、やはり「一年後の連絡網」で脈絡なく触れられる数行に、往復書簡を通じた結果が描かれ、便りを伝える連絡網として本作品ではもっとも好きな書簡である。

    0
    2025年07月05日