湊かなえのレビュー一覧

  • カケラ
    伏線がありとあらゆるところに張り巡らされている、ミステリーという枠にとどめるには勿体無い、ルッキズムに焦点を当てたものかと思っていたけどもっと本質的なところを刺して来た、面白かった。
    全てが独白で進んでいく中でそれぞれの自意識が事実を歪めているのもそれを全て久野先生の視点で感じることができるのも見事...続きを読む
  • カケラ
    話し口調で物語が進んでいく。最初は慣れず、話し口調で進んでいく物語に違和感を持ったが進んでいくにつれてそれぞれの人物の人柄が見えてきて、物語を進める手が止まらなかった。
    自分から見てる自分と他人から見た自分の見え方はこんなにも変わるのかと感じた。故に、自分も他人から見たときにどう言う見え方をしている...続きを読む
  • 高校入試
    この本で最も印象的なのは、責任を取るという面。ストーリの面白さと合わせてこの点を深く考えさせられた。改めてまだまだ自分はひよっこであり、覚悟に欠けるのかもしれないと感じる。
  • カケラ
    再読。
    女性なら誰しも悩んだことがあるであろう、ルッキズムを題材に物語が進行。
    どんな見た目でも、自分が自分を愛せるマインドがあれば幸せ。
  • 花の鎖
    一気に読み切った!面白かった〜!!
    花の名前のついたきんつばの復刻版、のシーンでふわふわと断片的に漂っていた点と点が線というよりも紐になってしゅるしゅると結びついていくような感覚、気持ちよかった!
    冒頭から花やきんつばを包む箱の美しさに溢れていて、ふんわり春風のような肌触りもある反面、本筋はしっかり...続きを読む
  • 高校入試
    登場人物が多く、何度も何度も人物を確認した。
    まぁそれが犯人誰だろう?となって良いのだが。ハマって一気に読んだ。小説だが、受験生はもちろん、入試に関わる教員も大変なんだなと思った。
  • 白ゆき姫殺人事件
    女のドロドロした戦いというか、いろんな人の視点が面白くいいように描かれていたりして、読み手としては面白かったけど、実際に存在したら嫌だなぁ
  • ブロードキャスト【電子特典付き】
    読んでいるうちに、所々自分を重ね合わせていた。放送部特有のあの空気感、身内感、作中での「文化部のステレオタイプ」。描写がリアルでとても驚いた。誇張した表現のようで、生々しいほどに現実。
  • 落日
    二人の登場人物の視点でストーリーは進み、やがて1つの事件の真相に行き着く。

    巧妙に絡まった謎が少しずつ解けていき、最後には脚本のプロットで明らかになる真実。

    長編の小説でしたが、また違った湊かなえさんの作風を感じられました。
  • 往復書簡
    手紙のやり取りで事件の内容が明らかになって行く。対面での会話、電話、メールとは違い、手紙だからこその展開が面白かった。双方向のコミュニケーションではあっても、ターン毎、タイムラグ、表情が見えない事が鍵となって行く。他人の会話を覗き見ている様な罪悪感なのか不思議な感覚でした。そもそも相手に伝える手紙な...続きを読む
  • 山女日記
    本の説明に親近感が湧いて読み始めました
    まさかこんな山登りに興味が湧くとは思わなかった
    今は寒いから、春夏あたりワークマンで靴と雨具買って子どもと登山してみよう
    登場人物はみんな自分に似てる部分があって、みんな心の中はこんなもんかぁって安心できた
    みんな何かしらつっかかりがあっても向き合って乗り越え...続きを読む
  • 未来
    再読
    久しぶりに湊かなえさんを読んだが、やはり入り込んでしまう
    一度読んでいるにも関わらず、特に後半は続きが気になって、読み進めた
    発刊から数年たっているが、現在もトー横キッズやODなど、子どもを取りまく環境は危うくて、話しのわかる大人がいることに気づいてほしい、声をあげてほしい
    未来が明るいもので...続きを読む
  • 山女日記
    山の会の知人の勧めで読んだ。確かに面白い。
    妙高山、火打山、槍ヶ岳、利尻山、白馬岳、金時山、トンガリロといろいろな山を登りながら、人生を見つめて悩んでいる様子が心に残る。私も行ってみたい。
  • カケラ
    容姿に対する「いじり」をしたこともされたこともある。されたことは内容を覚えているが、したことについては、した事実は身に覚えがあるが、内容はあまり思い出せなかった。現代のルッキズムに対する批判は過剰になりつつあると感じることもあるが、受け取り方は人それぞれであるということは改めて認識させられた。一人の...続きを読む
  • カケラ
    話か進むにつれて、真相が分かっていきます。
    話し口調が人によって合う合わないあるかもですが、私は読みやすかったです。
    オチはさすがイヤミスの女王スッキリとは終わらせませんでした。
  • 白ゆき姫殺人事件
    解説にも書いてあったように、女の人の話を盛っちゃうあの感じがすんごくリアル。
    城野美姫がどんどん不利な状況になっていく中で、最後のどんでん返しに驚き。
    あと後半SNS仕様になっており、そこの情報をいろいろ拾って物語の裏側を完結させる仕様になっているのが斬新でダブルで驚き。
    ミステリー小説好きで色々読...続きを読む
  • 落日
    2人の主人公それぞれの過去と現在を辿りながら進む物語。
    過去に大切な人を失った事により大人になった今でもずっとその事に囚われている2人。
    そんな2人の過去がラストで繋がった瞬間に分かる事件の真相がなんとも切なくて悲しい。
    けれど、それぞれ心に抱えていたモノが軽くなった2人に微かな希望の光も感じられる...続きを読む
  • カケラ
    亡くなった少女は自分が太っていることを全然気にしてなくて、むしろ愛されている証だとポジティブに思っていたのに、まわりが勝手に"太っている=不幸”だと決めつけて少女をどんどん追い込んでいったことが怖いなと思った。 
    自分の価値観や自分が信じる正義の押し付けが他人を傷つけることを考えさせられた。
  • 花の鎖
    面白すぎて1日で読み切ってしまった!!!長すぎないのに満足感があるのも良い〜〜うっすら隠された事実に気付いていける具合が絶妙で読み進める手が止まらないし、そういうことか!って気づいた時にカ〜〜ッと泣ける...とても好きだった
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)
    夏のある日お姉ちゃんが突然誘拐された。
    2年後無事に戻ってきた姉は別人だった。


    おもしろかった。絶妙な難易度で、答えがわかる少し前に自分で答えに辿り着けて気持ちよかった。
    まゆこちゃんこわい。