湊かなえのレビュー一覧

  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    あいかわらず、この作者さんは「子どもから見える母親」の描写がとても上手い
    なんで親って変な偏見をさも自分が正しいように子どもに押し付けるんだろうか、この作品の本筋とは逸れるけども

    あとがきにも書いてあったように、読み終わったあとも背中に違和感があるような…喉がムズムズするような…言葉にできないもどかしさや歯がゆさが残るラストです
    結末はシンプルだったけど、じゃあ主人公の思い出やいままで積み重ねた人生はなんだったんだろう?本ものって?家族って?こどもって、大人がこんなに変えて良いもの?
    私が姉だからかもしれないけど、最後は「姉」に感情移入しました

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    2025年12月24日
  • 母性(新潮文庫)

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    母性とは、「女性が、自分の生んだ子を守り育てようとする、母親としての本能的性質」
    母娘の母親「私」、母娘の娘「わたし」、高校の教員の3人が語り手
    「私」は自分の母親に褒められるように「わたし」を操作する
    最初の1ページが罠だった

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    2025年12月23日
  • 母性(新潮文庫)

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    ネタバレ

    母とその母の関係性に狂気を感じました。
    子供が出来たからといって自動的に「母」になるのではなく、あくまでも母は母の「娘」でしかなかったのだと思います。そんな母にとっての娘は母に褒めてもらうための道具のようなものであり、娘が求めている心からの愛情、「母」としての愛情は無かったのだろうと思います。娘と引き換えに母を喪ってからは特に…。

    この物語中に娘の名前は全然出て来ませんが、首を吊った娘に触れ初めて娘の名前を呼ぶ場面こそが、母が母の「娘」ではなく、娘の「母」になった瞬間なのだと思いました。

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    2025年12月21日
  • 贖罪

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    5編の連作短編集.15年前女児殺人事件で直前まで一緒に遊んでいた女の子4人と殺害された女児の母親の独白でそれぞれの章が進んでいきました

    これぞ湊さんのイヤミス!という作品でした!
    各視点でパズルのピースがはまるように、事件の状況や犯人が明らかになっていき、読んでいて楽しかったです

    4人の子どもたちの「贖罪」についての語りは読んでいて苦しかったです。各章で起こる悲劇はほんとに後味が悪い(もちろんいい意味です!)

    誰にも共感はできませんでしたが、第5章の被害者の母親の語りは身勝手さと麻子さん自身がそれに気がづいていないことから、怒りと呆れを感じました。

    終章で私の言いたかったことを言葉にし

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    2025年12月21日
  • 夜行観覧車

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    没入感抜群の作品だった。登場人物の心理描写が優れていて、一人一人の視線を追いながら、最後まで物語を追いかけていた気がする。これが湊さんのすごいところだと思う。

    殺人事件を扱った作品ではあるが、真犯人や動機を追うことが主目的ではなく、登場人物たちの語りを通して主題について考えさせることが、作家の狙いではないだろうか。だからこそ、やや貧弱に感じられる結末も、あまり気にならなかった。

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    2025年12月19日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    『白ゆき姫殺人事件』(湊かなえ)を読んで、いちばん残ったのは「本当の自分って、誰が知っているんだろう」という問いでした。

    人はひとつの顔だけで生きていない。職場、友人関係、SNS――属する場所が増えるほど、“語られる私”も増えていきます。この作品は、ひとつの事件をきっかけに、噂や憶測がどれだけ人の印象を塗り替え、空気が「それっぽい真実」を作ってしまうのかを描いていて、10年以上前の作品とは思えないほど今の時代に刺さりました。

    怖いのは、悪意だけじゃなく、善意や正義感もまた、簡単に誰かを追い詰める側に回ってしまうこと。読み終えてからしばらく、言葉を投げる前に一呼吸おきたくなる――そんな教訓を

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    2025年12月17日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    The・イヤミスが好きな人は期待はずれかも。
    湊かなえ作品は、人間の狂気や卑しさに注目してしまいがちだけど、これはもどかしさ・ままならなさがよく表現されていて面白かった。

    筆者の他作品に比べて、追い詰められた人間の精神的なグロさの描写が少なくて、直接的な言葉を使わなくてもこうも絶妙な心理描写が出来るのかと脱帽した。

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    2025年12月17日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    回想と現実が交互に綴られる事で、どう繋がるのだろうと推理しながら楽しく読むことができた。文章も読みやすかった。

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    2025年12月16日
  • 少女

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    とても緻密に人間間の繋がりが張り巡らされていて読んでいて楽しかった。忘れかけた頃に遺書(後)を載せ、女子高生二人の美しい友情の物語の余韻に浸らせてくれないところがまたこの本の味を出していた。湊かなえさんは今まで未着手だったが、再度この作者の本を読むことのきっかけとなるに相応しい作品だった。

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    2025年12月15日
  • 未来

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    暗くて、重たくて、苦しくて、目を背けたくなるんだけど、ページを捲る手が止まらなかった。
    子を持つ親としてもいろいろと考えさせられる。
    篠宮先生のエピソードは涙が止まらなかった。
    2人にも明るい未来が訪れますように。
    (マドレーヌが食べたくなった。)

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    2025年12月15日
  • 母性(新潮文庫)

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    相も変わらず、文章がぞくぞくしてすぐに読むことができた。
    物語としては、フィクションと言うよりも日本のどこかに現実としてありそうな気味の悪い事例を見ているようでした。

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    2025年12月14日
  • 落日

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    真相が綺麗にわかるのでスッキリした気持ちで読み終えることができる。女性の主要人物が軒並み美人設定なのは本当に必要だったのか疑問に思うものの、章ごとに2人の登場人物の視点が変わっても読みやすかった。でも感動ミステリーっていう宣伝文句はやめてくれないかなぁ…。

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    2025年12月13日
  • 贖罪

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    ネタバレ

    湊かなえ作品、今回も読み始めたら止まらない没入感があった!『告白』を初めて読んだとき、ひとり語りの独特な構成に衝撃を受けたが、『贖罪』にもそのスタイルが生きていて、独自に確立された表現でちゃんと物語を面白くなっているところがすごいなと思った。

    物語は、4人の女性がそれぞれ「罪を償う」というテーマに向き合う姿を軸に進んでいく。同じテーマでも受け止め方は四者四様で、全員が異なる結末に向かう点がとても印象的だった。自分なら「償い」をどう解釈するだろうと考えさせられ、ひとつの言葉をどう捉えるかは本当に人間それぞれだよなと当たり前ながら改めて感じた。

    また、物語が動き出すまで、彼女たちは互いがどんな

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    2025年12月13日
  • 落日

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    最近新刊の『暁星』や映像化されるという『人間標本』や『未来』のニュースで、沢山目にする『湊 かなえ』という名前。デビュー当初は、割りと新作が出ると読んでいましたが、ちょっとほっこりとする作品もあるものの、全体的にはずっしりと思い内容で、読むと少し放心状態になってしまうこともあり、少し遠ざかっていました❗️

    本書は3年前に文庫化されて、積読していましたが、ようやく重い腰を上げて読み始めました❗️

    タイトルから想像すると、彼女特有のイヤミスかと少し構えて臨みましたが、想像していた展開とはイイ意味で違って、ちょっと温かい気持ちで読み終えました。

    長谷部 香監督がどのような作品を作ったのか⁉️そ

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    2025年12月12日
  • ユートピア

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    3人の女性の個性が上手く表現されていて、その中でストーリーがバシッとハマっていくので、読みやすかったですし、最後までドキドキしました。
    善意と偽善の狭間で揺れ動く気持ちの葛藤と、周りの人たちへの影響がリアルで面白かったです。

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    2025年12月12日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    トンガ島と阪神淡路大震災をモチーフに描く4つの物語。タイトル作の「絶唱」はもしかすると著者の私小説に近く、著者の心の奥底に潜む叫びなのかもしれない。他人からは見えない本人の苦悩や葛藤を著者十八番の一人称視点を重ねることで複眼的に物語を仕立てる。震災を契機に奥底に潜む核が開放され、トンガ島という象徴をもって想いは解放し昇華する。作品の後半、トンガ島の出来事は「そうだった…」と思い出させられるものだが、ゆえに人と人が瞬間瞬間真剣に向き合うことの大切さを気付かせてくれる作品である。

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    2025年12月10日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    ネタバレ

    前に読んだ彼女の著書「カケラ」「贖罪」と同じく、主人公の取材形式で事件を追っていく流れ。このタイプは湊かなえさんの3作品でしかまだ呼んだことがないが、相手の情報はたっぷり得れるのに対して主人公のことが全くわからないので、後々相手の発言によりタチの悪い主人公だと露呈される。そこを見抜こうとするのが楽しかった。

    「自分の記憶で作られる過去と、他人の記憶で作られる過去。正しいのはどちらなのでしょう。」
    主観と客観は全く異なるのだなあ、と。自分の中に華やかな思い出として残っていたとしても、他人からしたら別物かもしれない。
    噂に関してもそうです。見たもの聞いたものが、どんどん誇張され見栄や妬みが含むこ

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    2025年12月09日
  • 未来

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    ネタバレ

    救うべき人間は救いたくなる形をしていない。といつかTwitterで見かけた文言と同じ感想を持った。
    私が彼らに人生が変わる何かをすることはできないけど、彼らにも背景があるんだと考えることはできるかもしれない。
    一つのフィクションとしてこういう構成面白いな参考になるなとか考えていたけど、あとがきを読み、この世に隠れてる子どもたちの悲鳴に思いを馳せてしまった…

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    2025年12月08日
  • 夜行観覧車

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    オーディブル
    こいつ嫌い!こいつも嫌い!うわーやだ!ほんとやだ!って思いながら聴いた
    オーディブル、最高過ぎた。嫌な奴らがより煮詰まってた。

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    2025年12月08日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    ネタバレ

    「妬みをパワーに消化できないのは大概男」
    この文大丈夫そ?笑
    2013ならまあまだそんな時代でもないか

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    2025年12月08日