湊かなえのレビュー一覧

  • 贖罪

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    田舎町で女の子が殺されてしまった。直前まで一緒に遊んでいた4人の女の子は犯人と言葉を交わしていたものの顔が思い出せずに迷宮入りする。被害者の母親は4人の女の子に「必ず犯人を見つけなさい。それができないのであれば私が納得できる償いをしなさい。」と十字架を背負わせる。十字架を背負うことになった4人の女の子の贖罪の物語。著者の人気に納得できる、引き込まれるストーリーが素晴らしい。登場人物の心理描写が丁寧に描かれていて償いに対する向き合い方がとても印象に残った。

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    2026年01月29日
  • 少女

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    年明け一発目は、イヤミスの女王様の作品をチョイス。
    昨年末の涙ボロボロをしっかりイヤミスに塗り替えに行くw

    読みやすいし先も気になるのだが、外飲みを控えた結果、思った以上に時間がかかってしまった。
    おとなしく家で読めよと。

    さて、内容は作品紹介にもあるように、闇を抱えた厨ニ病溢れる女子高校生のお話w
    始まりは『遺書(前半)』から始まり、本編は友達同士で交互に視点が入れ替わるオムニバス形式。

    徐々に繋がる2人のストーリー。
    すれ違ってた思いも少しずつ紐解けていくと同時に、自身の抱える闇からの脱却といった、友情と成長を描いた作品
    …と思ったんだが、イヤミスの女王ですからね。
    それで終わりはし

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    2026年01月29日
  • カケラ

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    美容外科の先生と登場人物との喋り言葉がメインで構成されている。
    ほんとにリアルな内容の会話、些細な会話があってすごい状況は入ってきやすい。
    自分が美容外科の先生になって、登場人物と話してるような臨場感がある。
    みんな独特で(美容外科の先生自身も笑)面白い。
    読んでいくうちに、美容外科の先生がどんな人柄なのかも次第にわかってきて面白ってなる

    色んな立場の人がいて、色んな意見考えを持ってる。これは当たり前。だからこそ、自分が見えてる一方向からの視点で相手の全てがわかる訳じゃない。悪評の裏には切ない過去があるかもしれない。

    皆が皆それぞれに自己正当化をしていて、なんか少し醜いなと感じた。特に学校

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    2026年01月29日
  • Nのために

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    2026年4冊目『Nのために』

    それぞれの登場人物が、
    「どのN」を思って行動しているのかを考えながら読むのが、とにかく面白かった。
    でも同時に、ひたすら切ない。

    誰もが辛い過去や秘密を抱えていて、
    それをお互いが知ることはないまま物語は進んでいく。

    これって、普段私たちが生きている世界も同じで
    人は、それぞれが経験してきたことや、生きてきた時間の積み重ねで人格が形づくられていく。

    湊かなえさんの作品は、登場人物の背景や設定が本当に細かいから、気づけば深く感情移入してしまう。

    私は特に、西崎さんが好きだった

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    2026年01月28日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    ネタバレ

    信用できない語り手のオンパレード。
    あっちもこっちも嘘だったり記憶が曲がっているので何が何だか。さらにその証言の都合のいいところだけを使った週刊誌。完全にカオス。という状態を楽しめる内容でした。
    城野さんの最後の証言も怪しいし、ブログも本人が書いたように見えるし…面白かった

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    2026年01月28日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    山女日記よりもこちらの方が面白かった。後立山連峰の話がこの先どうなるの?とイヤミス~って感じで面白かった。
    通過したつらい日々は辛かったと認めればいい、大変だったと口に出せばいい。そこを乗り越えた自分を素直にねぎらえばいい、そこから次の目的地を探せばいい。

    ・鹿島槍ヶ岳

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    2026年01月28日
  • 落日

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    オーディブルにて

    一応スッキリはしたんだけど、
    胸糞の悪さともやもやが残る作品だった。

    虚言癖のJKってたちが悪い。
    同情できる部分が見当たらなかった。

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    2026年01月28日
  • Nのために

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    ネタバレ

    究極の愛の物語。
    昔ドラマで観てたけどうろ覚えなので再び原作を手に取ってみたくなった。

    登場人物達それぞれの視点で語られるにつれ、第一章の供述がどんどん崩れていって、真相が明らかになっていくのが面白かった。
    解説にもあったようにまるでパズルを組み立てていくような。
    読みあわった後はパズルが完成したようなスッキリ感を味わえた。

    灼熱バード、西崎の過去、心痛くなる。

    とりあえず西崎、いや、みんな幸せに生きてくれ


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    2026年01月27日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    いろいろな意味で湊かなえさんの新境地的作品なのだなと思います。
    登場人物たちを通して語られる「言葉」あるいはもっと深く「創作」の素晴らしさは、本心から滲み出たものなのでしょう。本作の主軸となるラジオドラマも作家デビュー前の著者に大きく関わることですし、ある種の原点回帰なのかなとも感じました。
    ただ、ところどころ展開的な繋がりを断ち切るような部分があって気になりました。もう少し場面展開に説明が必要なんじゃないかと。ある程度小説に慣れた人なら察して読めますけれど、誰でもわかりやすく読み進められる文章ではないのかもしれません。

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    2026年01月27日
  • 落日

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    伏線の張り方はさすがだった。
    伏線が回収されるごとにゾワゾワして一気読みに敵してた。
    湊かなえには珍しくハッピーエンド(?)で監督の心が晴れて終わるのはすっきりした

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    2026年01月26日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    「本もの」とはなにか。
    本来生きていくうえで偽物かもしれないと疑うはずのない姉を「本もの」ではないと感じれるほどに万佑子ちゃんのことが好きな結衣子の葛藤と心の違和感が描かれていた。
    自分も生活の中で当たり前にそうだと思っていたものが「本もの」ではないかもしれないと感じた時、万佑子ちゃんのように偽物かもしれないと疑えるほど「好きなもの」をこの先見つけていきたいと思う。

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    2026年01月26日
  • 贖罪

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    小学生の頃に起きた殺人事件。
    殺された子と一緒にいた4人の女の子達と殺された子の母親とのやり取り。湊かなえらしい1冊。
    大人の発言が子供にとって成長に大きく影響を与え、上手く人生を送ることができていない4人の女の子。全員が殺された子への思いをそれぞれの捉え方で償おう(贖罪)とする姿が心に響いた。

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    2026年01月25日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    ネタバレ

    印象的な話は「ベストフレンド」

    途中まで主人公の漣涼香が大豆生田薫子を妬み恨んでいるのかと思えば、実際には直下未来が殺害予告のブログを書き、行動に及んだと気づいた時、先入観の恐ろしさに驚いた。

    漣は大豆生田のことを羨ましくも思っていたが、実際には強く尊敬し、心から親友と思っていたことを知ってしまうと、あまりにも無念で打ちひしがれた。

    これがイヤミスなのかと衝撃だった。
    だがイヤミスのはずなのに、文章の構成に感動したからなのか、極上の読後感だった。

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    2026年01月25日
  • 往復書簡

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    タイトル通り手紙のやり取りで語られる物語。著者の作品は何作が読んでいるのでなんとなくすんなりと読めた。結末も予想できたけれど面白かった。読後にずっしりと重たい感情が残る。これも著者の作品に共通しているような気がする。読んでない著者の作品も読破しないと、と思った。

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    2026年01月25日
  • 母性(新潮文庫)

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    ネタバレ

    湊かなえさんの作品を読むのは7個目。

    事件が気がかりな教員と、母、娘が語り手となっている。最初はいい人そうな母親だが、読んでいくうちに不信感を覚え、不気味な印象を受ける。正直、私はこの母親のことを生理的に無理と感じてしまい、そんな母親を思う娘の壮絶な語りを読むのもきついと感じたため、途中で読むのをやめようとしたレベル。湊さんの作品の中で1番合わないかもと途中で思ってしまった。

    でも、最後まで読んでよかった。
    湊さんが創り出す語り手はなぜこんなにもすごいのだろう。こうだろう、と解釈していた読みが、まさかミスリードだったなんて!やられたと思ったと同時に、やっぱり湊さんの書く文章が好きだなぁと思

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    2026年01月25日
  • 贖罪

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    読む手が止まらずあっという間に読み終えました。

    どの子も、いやどのお家も、どんな人も…いや、誰もが罪作りですね。
    どこをどう正せば事件は起きなかったんだろうと考えてしまいました。
    考えれば考えるほど、ぞわぞわして怖さしかないです。

    唯一、爽快だと感じたのは、晶子のPTA総会の章です。今の時代のネットやSNSでの書き込みのような好き勝手な憶測で物を言う風潮に喝を入れていく演説です。

    被害に遭ったエミリちゃんが本当に気の毒で可哀想だし、若葉ちゃんはこのあとどんな人生をおくるのか…
    負の連鎖が起こりませんように。。。

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    2026年01月24日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    久しぶりに読んだ湊かなえ作品。
    やっぱり読みやすくて、抜群におもしろい。
    読んでいる間、ページをめくる手が止まらなかった。

    ひとつの殺人事件をめぐって、周囲の人たちがそれぞれの「私見」を語っていく。
    ときには嘘も混じる。
    でも本人たちは、嘘をついている自覚すらないのかもしれない。

    事前にパラパラとページをめくったとき、後半にネット掲示板や週刊誌のような構成があるのが気になっていた。
    もちろんそれも物語に深く関わってくる。
    この作品を読むと、僕たちが日常的に触れているネットや週刊誌の情報が、どれほど曖昧で、いい加減なものかを考えさせられる。

    同時に、自分自身も作中の登場人物のように、無意識

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    2026年01月24日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    Audibleで。前作に続き選書。

    昨年聞いて記録を残していなかったことに気付いたものの、あまり印象になく…記憶を引っ張り出すためにも終盤少し聴き直す。
    そうだそうだ、五竜岳の話が特に好きだった。
    手紙に綴りながら思い出と山行を行き来する安達太良山パートの描き方が新鮮でこちらも好き。
    みんな人生の何かしらの想いとリンクさせて登ってるよね、って。
    今年登りたい山がまた増えた。

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    2026年01月24日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    阪神大震災から30年以上が過ぎて
    少しずつ忘れかけていた私に
    当時の悲惨さを思い出させる一冊でした。
    様々な形の悲しみを全部包み込んでくれる
    トンガの景色や人達の暖かさに出会ってみたくなりました

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    2026年01月23日
  • 母性(新潮文庫)

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    母親の手記はなんだかとても奇妙なものを聞いている気分だった。祖母の娘にかけてきた言葉も呪いだと思う。「他人が望んでいることを考えるのよ」そもそも他人が考えることが分かるはずがない。自分が望んだ反応を返すことが正解?傲慢すぎる。娘を1人の人間として思えていない。

    結局娘は母親に認めてもらうことを諦めて、やっと解放されたのだと思う。人が思い通りに動くことはない。

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    2026年01月23日