湊かなえのレビュー一覧

  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    ネタバレ

     私が持つ家族との繋がりとはなんなのか。血の繋がりか長年一緒に過ごしたゆえのものか。はたまた、私が一方的に思っているだけの繋がりなのか。

     「家族」という世界で共通する社会団体とは、何をもって保っているのかという問いをこの本はぶつけてきた。私は、幼い頃は家族とは特別なもので、切っても切れないものと、主人公に近い思いを持っていたと思う。しかし、最近になっては、あくまで他人という考えもでる。

     答えが出ない問いなのかもしれない。それでも、この問いを考えていないと、今すぐにでも「家族」という形は壊れてしまうのではないか。
     

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    2025年12月31日
  • Nのために

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    「N」は誰だ!と思って読み始めたら登場人物全員「N」でした。やっぱり不幸の根っこは「家」「人」だなぁと思いました。

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    2025年12月29日
  • 花の鎖

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    ネタバレ

    全てを読み終えた時に、とても自然に全てが繋がったことに感動しました。
    最初読んだ時に親子孫の物語かなと思ったのですが、出てくる登場人物が、当時と今とで性格が違うように描かれているように感じ、勘違いかなと思いました。
    しかし、一人称で描かれている時は、大きな決断や出来事が起こる前(その出来事こそこの物語の根幹)で、その経験を通して人として変わっていったからこそ少し違う人物像の描かれ方になったのかなと思いました。
    あとは、梨花が働こうとした時にさっちゃんと比べられるという表現があった時に、親子だから比べられるなのに、今働いている人と比べられるとミスリードにまんまと引っかかりました。
    主人公たちこそ

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    2025年12月28日
  • カケラ

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    整形美容の医師てある主人公がある女性の死について事実を知るため関係者に話しを聞いていく。
    人は外見を少なからず気にする。
    また人が羨む外見である人は内面を見てもらえなくて悩む。
    人は皆、形が違うカケラであると。
    自分を大切にし他人を大切にする。
    自分の居場所が見つかるように。

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    2025年12月28日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    表題の通り、「毒娘」「聖母」のテーマを扱った2作が収録されていて、内容としても読み応えのある作品だった。

    よく「毒親」とは聞くけれど、母の心子知らずと言うように、一歩引いて見ると「あれ?子供の方がアレじゃない?」という見え方あり、言葉のかけ違いやコミュニケーション不足による思い込みですれ違ってしまう親子の姿が描かれていた。

    他にも何作か毒のある作品がありましたが、
    小説家になりたい主人公が才能のない新人に最優秀を取られてしまう話が好きでした。
    湊かなえさんはやっぱり面白いな〜

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    2025年12月28日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    今作の登山場所は北アルプスのメジャーなとこが中心だった。 以前登った景色がところどころで甦って懐かしい思いがしたのと、再度行きたくなった。 特に今年来年は午年なので白馬山かな。 京都出身だけど武奈ヶ岳は全くノーマーク。 今度帰省した時に登ってみよう。

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    2025年12月28日
  • Nのために

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    ネタバレ

    ひとつ前に読んでいたのがなんとなくダラダラした小説で、あんまりおもしろくなく、そんなところに現れたのがこのNのために。湊かなえ読むのは3作目。まあこれがおもしろくて、読みやすくて、スイスイすすんでいく。今まで読んだ湊かなえ作品に共感ポイントはあまりなくて、だからといって周りがいうようなイヤミスも感じてないんだけど、これに関してはわりと感情が揺さぶられた。誰かが誰かのために少しずつやったことが少しずつズレていって、いつか取り返しのつかないことになる。という仕組みに気づいてからがもう読んでて苦しかった。あーって感じ。こうしとけばよかった、ああしとけばよかった、ってそればっかり。突然目の前に現れたド

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    2025年12月28日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    2013年頃の短編集。タイトル通り、女の執念で近親者が続々と命を落としていく。イヤ度大。フィクションでありながら、正面から殺人を扱ってこれだけ熱狂的なファンの支持を得られるのは、やはり凄いです。

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    2025年12月28日
  • 花の鎖

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    湊かなえ先生の話にしてはドロドロしていなくて、わりと爽やかに読めた。
    女と男には色々あって、それがずっと続いてしまうのは悲しいことなんだなと思う。
    母は強いなと思わせる描写が上手いと思った。

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    2025年12月25日
  • 贖罪

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    当事者だった子供たちが大人になってもずっと罪を背負っていて、罪の重さに次第に人生の歯車が狂ってしまうというじわじわと感じる怖さがあった。
    率直に母親の立場であれば、理解できる話なのかとも思ったが、やはり根本には口に出す謝罪というものがなければひとの心には響かないものなのかと難しくもある。

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    2025年12月25日
  • サファイア

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    ネタバレ

    相変わらずの後味の悪さと、先が気になる書き方。
    みんながみんな幸せになれないところが好き。
    でも標題の「サファイア」は、胸が締め付けられるぐらいだった。
    宝石の価値はピンキリとか、お金じゃないと言うけど、やっぱり価値はお金じゃ図れないんだなと思った。
    カバン、返せてよかった。

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    2026年01月01日
  • 高校入試

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    告白以来の衝撃と聞いてわくわくして読んだ。
    途中までは色々思いを巡らせましたが、結論がなんだか虚無のようなものに感じた
    頭が良すぎるのも考えもので、幸せではないのかもしれない。

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    2025年12月25日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    犯人だと疑われる人が悪いのか、そう思ってしまう周りが悪いのか。
    湊かなえ先生らしく、後味が悪かった。
    殺人とはいかなくても、そういう人に与える印象で悪く言われてしまったり、愛想がいい人が得をすることが常日頃あって、なんだか嫌な気持ちになった。
    でも物語は最後まで謎が解けず、引き込まれた。

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    2025年12月25日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    あいかわらず、この作者さんは「子どもから見える母親」の描写がとても上手い
    なんで親って変な偏見をさも自分が正しいように子どもに押し付けるんだろうか、この作品の本筋とは逸れるけども

    あとがきにも書いてあったように、読み終わったあとも背中に違和感があるような…喉がムズムズするような…言葉にできないもどかしさや歯がゆさが残るラストです
    結末はシンプルだったけど、じゃあ主人公の思い出やいままで積み重ねた人生はなんだったんだろう?本ものって?家族って?こどもって、大人がこんなに変えて良いもの?
    私が姉だからかもしれないけど、最後は「姉」に感情移入しました

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    2025年12月24日
  • 贖罪

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    5編の連作短編集.15年前女児殺人事件で直前まで一緒に遊んでいた女の子4人と殺害された女児の母親の独白でそれぞれの章が進んでいきました

    これぞ湊さんのイヤミス!という作品でした!
    各視点でパズルのピースがはまるように、事件の状況や犯人が明らかになっていき、読んでいて楽しかったです

    4人の子どもたちの「贖罪」についての語りは読んでいて苦しかったです。各章で起こる悲劇はほんとに後味が悪い(もちろんいい意味です!)

    誰にも共感はできませんでしたが、第5章の被害者の母親の語りは身勝手さと麻子さん自身がそれに気がづいていないことから、怒りと呆れを感じました。

    終章で私の言いたかったことを言葉にし

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    2025年12月21日
  • 夜行観覧車

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    没入感抜群の作品だった。登場人物の心理描写が優れていて、一人一人の視線を追いながら、最後まで物語を追いかけていた気がする。これが湊さんのすごいところだと思う。

    殺人事件を扱った作品ではあるが、真犯人や動機を追うことが主目的ではなく、登場人物たちの語りを通して主題について考えさせることが、作家の狙いではないだろうか。だからこそ、やや貧弱に感じられる結末も、あまり気にならなかった。

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    2025年12月19日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    『白ゆき姫殺人事件』(湊かなえ)を読んで、いちばん残ったのは「本当の自分って、誰が知っているんだろう」という問いでした。

    人はひとつの顔だけで生きていない。職場、友人関係、SNS――属する場所が増えるほど、“語られる私”も増えていきます。この作品は、ひとつの事件をきっかけに、噂や憶測がどれだけ人の印象を塗り替え、空気が「それっぽい真実」を作ってしまうのかを描いていて、10年以上前の作品とは思えないほど今の時代に刺さりました。

    怖いのは、悪意だけじゃなく、善意や正義感もまた、簡単に誰かを追い詰める側に回ってしまうこと。読み終えてからしばらく、言葉を投げる前に一呼吸おきたくなる――そんな教訓を

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    2025年12月17日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    The・イヤミスが好きな人は期待はずれかも。
    湊かなえ作品は、人間の狂気や卑しさに注目してしまいがちだけど、これはもどかしさ・ままならなさがよく表現されていて面白かった。

    筆者の他作品に比べて、追い詰められた人間の精神的なグロさの描写が少なくて、直接的な言葉を使わなくてもこうも絶妙な心理描写が出来るのかと脱帽した。

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    2025年12月17日
  • 落日

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    真相が綺麗にわかるのでスッキリした気持ちで読み終えることができる。女性の主要人物が軒並み美人設定なのは本当に必要だったのか疑問に思うものの、章ごとに2人の登場人物の視点が変わっても読みやすかった。でも感動ミステリーっていう宣伝文句はやめてくれないかなぁ…。

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    2025年12月13日
  • 落日

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    最近新刊の『暁星』や映像化されるという『人間標本』や『未来』のニュースで、沢山目にする『湊 かなえ』という名前。デビュー当初は、割りと新作が出ると読んでいましたが、ちょっとほっこりとする作品もあるものの、全体的にはずっしりと思い内容で、読むと少し放心状態になってしまうこともあり、少し遠ざかっていました❗️

    本書は3年前に文庫化されて、積読していましたが、ようやく重い腰を上げて読み始めました❗️

    タイトルから想像すると、彼女特有のイヤミスかと少し構えて臨みましたが、想像していた展開とはイイ意味で違って、ちょっと温かい気持ちで読み終えました。

    長谷部 香監督がどのような作品を作ったのか⁉️そ

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    2025年12月12日