湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1/2 夜行観覧車
殺人事件を取り扱うミステリではありながら、どちらかというと残された被害者、加害者たちの
人間模様に重きを置いた作品。
かなり大胆に「嫌な人」かつ、周りにいてもおかしくない人が、精緻に描かれており、
人によっては読み進めるのも苦しくなる可能性もありそうです。
途中途中目を瞑りたくなるような、人間の嫌な部分とか、自分の立場に置き換えたらグッとくるシーンも多いですが、
湊かなえさんらしい感情の動かされ方をしたなと思いました。
途中からは先を読む手が止められずに夜更かししてしまいました。
高級住宅街にあるさまざまな家庭を描きながら、これを「観覧車」とタイトルつけたところの -
購入済み
山上徹也の事件を下敷きにしながらも小説と繋げたことで「宗教」も「小説」もスポイルされている気がしてくる
物語が人を救うんだみたいなメッセージに私が鼻白む側というのは大きいと思うが、(特に後半は)白けた気持ちで読むことになった
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Posted by ブクログ
ネタバレ全てを読み終えた時に、とても自然に全てが繋がったことに感動しました。
最初読んだ時に親子孫の物語かなと思ったのですが、出てくる登場人物が、当時と今とで性格が違うように描かれているように感じ、勘違いかなと思いました。
しかし、一人称で描かれている時は、大きな決断や出来事が起こる前(その出来事こそこの物語の根幹)で、その経験を通して人として変わっていったからこそ少し違う人物像の描かれ方になったのかなと思いました。
あとは、梨花が働こうとした時にさっちゃんと比べられるという表現があった時に、親子だから比べられるなのに、今働いている人と比べられるとミスリードにまんまと引っかかりました。
主人公たちこそ -
Posted by ブクログ
『白ゆき姫殺人事件』(湊かなえ)を読んで、いちばん残ったのは「本当の自分って、誰が知っているんだろう」という問いでした。
人はひとつの顔だけで生きていない。職場、友人関係、SNS――属する場所が増えるほど、“語られる私”も増えていきます。この作品は、ひとつの事件をきっかけに、噂や憶測がどれだけ人の印象を塗り替え、空気が「それっぽい真実」を作ってしまうのかを描いていて、10年以上前の作品とは思えないほど今の時代に刺さりました。
怖いのは、悪意だけじゃなく、善意や正義感もまた、簡単に誰かを追い詰める側に回ってしまうこと。読み終えてからしばらく、言葉を投げる前に一呼吸おきたくなる――そんな教訓を