湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
安倍晋三元首相襲撃事件を彷彿とさせるはじめの展開。手記という形式の読みにくさ。全てが心を暗くし、読みにくい上に気持ちがついていかずしばらく放置してしまった。
宗教二世としての苦悩は深く、つらさはよくわかる。しかし、何故清水文科大臣を狙ったのか、はっきりした理由はわかりかねる曖昧さ。
その『暁闇』の展開から『金星』を読むと一変して愛の物語に変わる。
そして、曖昧さは回収され、『暁闇』で何度も表現される明けの明星の意味に気づく。
二度読んでおもしろい仕掛けがたくさんなところが、湊かなえらしさを感じた。
暁闇の読みにくさと金星の読みやすさやチープな展開、その全てが暁生と星賀の立場、プロアマの違いなど -
Posted by ブクログ
「山女日記」このタイトルを目にしてすぐに手に取ったのを思い出す。湊かなえさんの本が好きで、しかも登山を趣味としている端くれの自分に、この本を読まない理由がない!
山登りは人生そのもの…このような言葉を耳にしたことがある人は多いはずだ。だが、この一言で言い表すことができない、それぞれの人生、、、いや考え、想い、悩み、生き様、決意、挑戦、、、十人十色のザックを背負って山に向き合っている姿があった。
どれひとつとして自分の置かれた環境、直面している状況と当てはまることはなかったが、どこか清々しく思えたのはなぜだったのだろうか。読み終えた後、「これでいいんだ」と、自分の立ち位置を再確認し、OKサイ -
Posted by ブクログ
森口先生が学校という公共の場宛ら、彼女の職場で娘を自分の生徒に殺される、愛美に私は自分の息子を重ねる。
現代の司法制度で子供を捌くことができないという物語の中核を森口先生は生徒をどうやったら1番苦しむだろうと奔走する話でもある。
最後まで司法制度に頼らず、森口先生の手のひらの上で生徒2人を捌くのだが、思春期の男の子二人のバックストーリーも踏まえるとやりすぎとも思える。
我が子を失った気持ちは大半の親は知らない。子を持たない大人なら尚更、だから俯瞰してこの話を読むことができるのだと思う。
終わった後の続きが気になる、という時点で人間(読者)の闇を引き出すこの本は凄いと思う。