湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読みながら、恐ろしい本だと思った。幼少期に受けた虐待が、成長して思わぬ形で発現する。
愛するってなに?どういうこと?母親の愛とは、何か?
愛されることの難しさ。そして、母親に愛されるとは、どんなことなのか?
黒澤明監督の『羅生門』の手法のように、登場人物の語りで構成される。
そこでの微妙なニュアンスの違いが、ドラマを生み出している。湊かなえは巧みな書き手である。
杉下希美が、キイマンだ。大学生で英文科の4年生。田舎の離小島に住んでいた。高校2年生までは、壁も屋根も真っ白な洋館に住んでいた。地元の人から、その家を白いお城と言われ、母親はお嬢様と呼ばれていた。ところが、父親が、50歳を手前にして -
Posted by ブクログ
なんの解決も救いもない物語だが、面白い。
なぜか?映画を見た後に読んだこともその要因だからかもしれないが、女教師が教壇で淡々としゃべる口調が脳内でありありとイメージされる。教室がいやーな雰囲気になっていることがイメージできる。
直樹の家で起こった惨劇の話は、映画だとホラー的な怖さがあったが、小説だと悲しさがひときわ際だった。この違いを味わえるのが小説の醍醐味だな。
自分が大人になった今、少年Aや少年Cの考えに対して、歪んでいると認識は出来るが、自分が子供のころに、こういった思い込み、自惚れ、邪な心ってやっぱりあったし、全然理解できない行動でもないのが正直な気持ち。
誰かが書いていたが、