湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、「無敵の人」という言葉をよく見かける。
この作品のあらすじを読んだとき、やはり思い出したのはあの事件だった。そして、あの事件の犯人も、「無敵の人」だったのかもしれない。
もちろん、例の事件と、本作のなかで起こる事件は全く別物である。
「無敵の人」とは、犯罪を犯すことで、コストやリスクのない人物のことを言うらしい。もし自分の行動で家族を悲しませたら…友人を悲しませたら…というコストがないため、行動を移すことができるという原理のようだ。
そう考えると、本作の主人公はそうではない。決して「無敵の人」ではないし、自分が愛した人も、家族も、居場所もあった。
最終的な決断を後押ししたのはや -
Posted by ブクログ
何の前知識もなく読み始める。どんな話だろうと思ってると、、、
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以下ネタバレです
菜々子がすみれに対して「田舎に憧れる、都会の人がするファッション」と揶揄したあたりから「これ面白いかも」。
登場人物同士がお互いのみなりや発言、行動をちょっとバカにした表現多くて面白い。
人のネチっとした部分がたくさん描かれていて、すごく面白かった。
お金と子供が絡まなかったら、あの三人はうまくやれていたかな?
しかし、「クララの翼」なんて綺麗事すぎて、マジ不愉快。
綺麗事だ、偽善だとちっとも疑わないすみれにドン引き。
すみれの芸術家たちの力でこの町をもりあげるという、おせっかい、かんちがい。
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Posted by ブクログ
おもしろい!!
ずっと不気味で、本当に豆の上で眠っているかのような違和感があった。
でもその違和感を上手く言葉に表現できず、モヤモヤとしたまま話が展開されていくのだが、スピード感がよくて読みやすい。
後半部分はだんだん事件の真相に近づいてきているような気がするが、結末は予想を裏切られた。
結局、遥と万佑花ちゃんの生い立ちは難しくてあまり理解できなかったので、もう一度読んで考えようと思う。
終わり方はまあまあ。締めは若干萎えたけれど、最後の一文はよかったと思う。
最高‼️という終わりではないが、まあ納得できるし及第点という感じ。
とにかく、結衣子ちゃんが祖母の日記を見ながら母親の思惑に気づ -
Posted by ブクログ
とても読みやすくて面白い小説でした。
女子高生の何とも言えないリアルな情景が伝わってきて、湊かなえ先生すごいと感じます。
最初の導入から最後の締めまで、上手くパズルのピースのように繋がっていく感じは読んでいてとても気持ちが良いです。
その反面、途中まで読んで一回手を止めると、あれあの場面ってどんなだったっけ?あの人なんて言ってたっけ?名前なんだっけ?と見返したくなります。
え、こことここがこう繋がってくるんだという感動を味わえます。
私が星5付けられなかったのは、感情移入がしづらかったことが挙げられます。
あらすじにもありますが、「人が死ぬのを見てみたい」という衝動に駆られる女子高生たち…この