湊かなえのレビュー一覧

  • 白ゆき姫殺人事件

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    特に驚きのなく、じわじわとくる結末だった。
    これが湊かなえか、と思ったり。
    事件をめぐる様々な角度からの犯人像に惑わされたし、ほんとにすごく面白かった。事件を追う野次馬的存在として物語に引き込まれていた。

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    2026年05月27日
  • 母性(新潮文庫)

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    どんなに深い慈愛も、敬愛も相手に伝わらなければ意味がないどころか真逆の意味にさえ捉えられてしまうことを見せつけられた気がします

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    2026年05月27日
  • 母性(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一つの事象に対して、母と娘でこんなにも見え方・受け取り方が違うのかと感じさせられる。
    娘は母の愛を求めて母のためにと果敢に行動しているのに、それが母親には伝わっておらずむしろ「なぜ母(娘から見た祖母)の代から受け継いできた慈愛の精神を持っていないのか」と残念に思うところは胸が痛い。
    そして父親の無関心さにも腹が立つ。美しい家族を作るうえで父親としての役割もあったはずなのに、それを途中で放棄してあまつさえ別の女と逃げるなどありえない。

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    2026年05月27日
  • 人間標本

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    知り合いから紹介もらって読んでみました。基本的にサスペンスが好きな私は最後のどんでん返しが何か来るかいつも楽しみにしています。今回は美しさへの強い執着が少しずつ狂気に変わっていくところが印象的でした。蝶の標本と人間を重ねる発想が不気味で、最後までグロさを感じて読んでいました。人間の欲望や愛情の怖さもリアルに描かれていて、深く考えさせられる作品だと感じました。まさか最後この人が犯人のところは面白かったのですが(殺戮にいたる病)と少しかぶりその本を超えることはできないところが少し残念です。もっとサスペンスおもろいのあったら教えてもらいたいです。

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    2026年05月26日
  • 贖罪

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    犯人を責めるべきなのに、小学生の4人に贖罪を求めた、被害者の母親。自分が母親にならないと分からない感情かもしれないが、小学生が背負うには大きすぎる課題を出す。しかしみんな大人になっていく中でそれぞれの方法で、母親に贖罪していく物語。
    殺され方や背景など、すごく現実味がありリアルな描写が多く、想像しながらスラスラ読むことができた。

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    2026年05月26日
  • 高校入試

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    実際高校の先生をしている人が身近にいる為、リアルに想像ができて楽しかった。
    目次とは別の時間軸でタイトルが挟まれているトリックに気づいた時には鳥肌が止まらなかった。
    1日、2日の出来事とは思えないほど次々に事件が起きていく為、スラスラ楽しく読むことができた。

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    2026年05月26日
  • リバース

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    ネタバレ

    最後の1ページがあまりの衝撃で呆気に囚われたまま、読後、物語から1人取り残された感覚になりました。まさに放心状態です。結末があまりにも残酷で、呆気なくて、これを1人で抱えて残りの人生生きていくなんて、自分だったらよっぽどじゃないけど生きていけない、、、

    後々知った広沢が深瀬を心から信頼して特別だと思ってくれていた事実、美穂子が深瀬を利用して終わるだけではなく1人の人として深瀬をちゃんと見ていた事実、それが見えた時すごく希望の光が見えたのに最後の最後に突き落とされました。

    こんなストーリー、何を食べて育ったら思いつくんだ、、、本当に凄すぎます、湊かなえさん。

    最初の冒頭数十ページはあまり展

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    2026年05月27日
  • C線上のアリア

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    湊かなえさん久しぶりに読んだら、やっぱり面白い。
    主人公の美佐やおばの弥生さんにはなかなか感情移入できないけど、先が気になって読み進めてしまいました。

    CARE(介護)とCHAIN(絆という鎖)は同一線上にあれど、同一のCODE(体系)ではない。

    介護は1人(嫁)でかかえるものではなく、社会全体で補うべきもの。この考えにはすごく共感した。超高齢化社会の日本で、避けて通れないこの問題。
    でも結局弥生さんの状況でもいい介護施設に入れるのはお金なのか…と現実を見せられた感じがしました。

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    2026年05月25日
  • 往復書簡

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    簡単に連絡を取り合える今、手紙でのやりとりに新鮮さを感じつつ、だれかに手紙を書きたくなりました。手紙は記憶を整える作用かわあるんだと思いました。湊かなえさんならではの、びっくり展開にハマりつつあっという間に完読です。

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    2026年05月25日
  • 落日

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    新進気鋭の映画監督が次作のテーマに選んだのは、幼き頃の大切な記憶にまつわるある事件だった。
    読み進めていくと順当に全体像は掴めるものの、肝心な点と点を繋ぐ重要なピースがなかなか明らかにならず、やがてそれらがハマる瞬間が素晴らしい。
    日はいつか落ちる。しかし必ずまた昇る。

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    2026年05月25日
  • C線上のアリア

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    ネタバレ

    装丁が似てると思って手にしたら作品のキーアイテムだったノルウェイの森。イヤミスなのかと思ってビクビクしてたけどスッキリ作品でした。家事、介護が嫁の仕事ってことに関する話かと思ったけどその部分に関しては薄くて、どっちかって言うとそこから思い切って逃げてみたって話でそこが良かった。上巻だけ読む男と下巻から読む男、私はどっちも信じられないし、関わりたくないなぁ。まだ読まない方がマシだわと思った。元彼も夫も嫌な人間だったけど、女性陣はみんな理解できたし、いい人だったな。特に山本家の邦子さんは素敵な人でした。あと、人の日記を盗み見るって背徳感なのか弥生さんの日記を紐解く辺りから一気読みでした。とても読み

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    2026年05月24日
  • 少女

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    湊かなえさんの著作は3冊目でした。
    1作目の告白と、最新の暁星という時間的に両極の作品を読んでいたので、この少女は告白を踏まえながらいまに通ずるらしさを感じました。
    wikiなんかでは"ユーモラスな表現"と紹介されていましたが、私にとってはコメディ、もはやギャグに近いと感じられる語り口が多くて、本筋である因果応報や人の死についてとのギャップが冴える作品だなと感じました。
    若き2人の主人公がキャラの濃い登場人物に揉まれながら、最後の最後の最後の一文で全てがひっくり返る/明かされるところが、まさにらしさだと思います。今後も湊かなえさんは続けてたくさんの作品を読みたいと思っていま

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    2026年05月24日
  • 花の鎖

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    三人の女性を主人公としたミステリー作品。
    『花』、『登山』、『きんつば』が物語の鍵となっており、三人の女性の関係性は?「K」という謎の男性は誰なのか?が明かされていく内容となっています。
    何か繋がりがありそうでつかめない感じがもどかしくも面白く、第四章で見えてくる真相に「なるほどなぁ」と唸ってしまいました。読み終えてから再読すると、細かい部分に伏線があり、真相を知ってから読むとまた更に面白かったです。帯に書かれている通り、数独パズルのような物語なので、頭の中で整理しながら読み進める感覚が新鮮でした。

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    2026年05月24日
  • 夜行観覧車

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    ネタバレ

    まさに湊かなえワールドだった
    ある高級住宅街の2つの家族が織りなす物語
    一方は裕福でな家庭だが、家族内の殺人事件が起こる
    一方はワガママな娘に振り回され、崩壊寸前
    いずれも問題を抱えながら、何とか前に進もうとする
    ありふれた話なのだろうが、この著者にかかると引き込まれる作品となる

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    2026年05月23日
  • カケラ

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    美容外科医の地元で起きた女性の自殺の話し。美容外科医が同級生や地元の関係者に話しを聞きながら事件の真相に迫る。各々、認識のズレがありながらも、親子愛や切なさのカケラを感じる作品。

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    2026年05月23日
  • 人間標本

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    前半はグロくて挫折しそうになったが、中盤からの展開はやばかった。。

    杏奈は瑠美のために、
    至は杏奈のために、
    史郎は至のために、

    それぞれが少しずつ間違ってて、ホントに誰も救われない。。悲しすぎる。

    蝶の見える四原色の世界が本当に見えるような描かれ方だった。

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    2026年05月22日
  • リバース

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    ネタバレ

    瞬間最高風速、読み手にとって小説の物語の最高潮をそう表現するとしたら、本書はまさに瞬間最高風速で終わり、満足感が後から込み上げてくるような作品だと感じた。
    そうはいっても最高潮、書き手の意図通りに読み手がラストのページを最高潮と捉え、終わるのは難しいと思う。ミステリーならば、犯人はお前だ!とわかってもあとがきとして推理の裏側や犯人、他容疑者のバックボーンが書かれたりサイドストーリー的に展開されていた主人公たちのアフターストーリーが必要だ。
    この本は後半にクライマックスを迎えるところまでは上記と変わらず、ストーリーの締めくくりとして故人を惜しみ、故人の愛した蜂蜜コーヒーを飲んでいるときに突如とし

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    2026年05月21日
  • 夜行観覧車

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    オーディブルにて。ナレーター安田 章大。
    母親が父親を殺害してしまい、残された子どもたち。向かいに住む家族もヒステリーな女子中学生を抱えて問題だらけ。近所のおばあさんがなんかおかしい。高級住宅街でのお話。
    おもしろくて一気聴きした。今作は嫌な終わりかたではなくてほっとする。

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    2026年05月21日
  • ユートピア

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    ネタバレ

    後半に向けてドロドロしていくのかと予想して読み始めたものの、
    思ったよりもドロドロしたものではなかった。
    人間の少しずつ不満をもっている内面を細かく描いていると思った。
    最終的に足は治っていて歩ける。ということがわかった場面は少しやっぱりなと思った。
    結局姿を消した健吾はどうなったのか?がよくわからなかったのが少し珍しく感じた。

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    2026年05月20日
  • 落日

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    運命の歯車、
    なんて言葉を使ったことはないけれど

    この小説の中では自然と、
    それが頭に浮かぶように
    決断がひとつ違えば、まるで違う人生だったのにと

    真実は最後まで読んでもわからない
    けれど、私たちは点と点を
    つなぎ合わせることができる
    知ろうとすることができる

    複雑に複雑に絡み合っている人生も
    たくさんある分岐点において、
    運命の人や出来事と交わってるかもしれないと思うと
    そんなにドラマチックで、奇跡的で、
    面白いことはないなと、

    平凡だと思っていたけど、
    人の一生って案外捨てたもんじゃないどころか
    すごいものじゃんって、心に響きました

    本当に、湊かなえさんってすごい

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    2026年05月18日