湊かなえのレビュー一覧

  • 母性(新潮文庫)

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    ネタバレ


    デトロイト行きの飛行機に、ラスト1章というところで置き忘れるという思い出の本。

    母性に限らず人それぞれに在るべき姿、つまるところの"常識"や"正義"があるからこそ対立も起きるし、誰かに対して我慢することもある。みんな自分の世界がおかしいなんて思わんから、他人から見ればおかしい奴になることもあるわけで。まあ総括すると日頃から自分を俯瞰に見る癖はつけておきたいねって話。

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    2026年05月02日
  • 母性(新潮文庫)

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    この作品は固定概念が強いかもしれないが個人的には好きな作品だった 読んでいて主人公の立場に立って読んでみると苦しい部分もあるがその主人公達がどのように道を歩んで生きていくのか読んでいるうちに気になり始めた 母親が子どもを愛する 子どもが親を愛するということはどうゆうことなのだろうか
    愛情がすべてだけではないのか その中に過酷さもありそれでも愛情というものを注いでいく 環境が変わっても貫き通していくそれぞれの感情がはっきりしていてわかりやすかった この作品は家族 家庭の大切さを教えてくれる本当に素晴らしい内容になっていると思う

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    2026年05月02日
  • 往復書簡

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    珍しく娘が持っていた小説。好きなアイドルが勧めていたそうだ。

    「錦繍」と同じくすべて手紙のやり取りだけで構成されたもので、3つの作品プラス後日談一編。

    最初の結婚式の話がゾワゾワする話だったので、そのトーンの話かと思ったがそんなことはなく、楽しめた。

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    2026年05月02日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読んでる途中、失踪したって状況からやばい結末を想定しながら読んでいたが、そのイメージが覆された。同じ時を過ごしていたからこそ感じる姉への違和感と、"血縁関係"という切っても切れないもの、ホンモノとはなにか。何をもってホンモノとして捉えるのか。。。
    誰しもが自分がもしかして違う家の子ではないのか‥?と考えたことはあると思う。その中で、何か確固たる自身を持ってこの家の子であると確証づけるものはあるのだろうか。
    人の繋がりなんて不明瞭であるし、だからこそ簡単に切れてしまう。
    過ごした時間の長さで家族と見做すのか。それとも、血の繋がりで捉えるのか。もし、この本と自身が同じ状況になっ

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    2026年05月01日
  • ユートピア

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    読み始めはあんまりのめり込めないかも…と思いましたが、どんどん面白くなって一気読みでした。
    女性3人の腹黒い部分というか、誰もが奥底にあるであろう汚い部分というか、そういう表現がすごく人間味を感じました。

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    2026年05月01日
  • 母性(新潮文庫)

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    一人称視点で書かれているのでとても読みやすい。
    母親目線だと娘を愛そうという努力が感じられるが、娘目線からは狂った母親としか感じられない。母親に認められるためだけに子どもを産むという行為が気持ち悪い。そして責任を持って愛せないのも。
    母性をもたない母親から生まれる以上に辛いことはないのかもしれない。この小説を読んでからすべての家族が苦悩を抱え、偽りで成り立っているようにしかみえない。こわ(^-^)/

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    2026年04月30日
  • C線上のアリア

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    内容が介護、また最初は主人公の頼りなさで、どうかなと思ったけどどんどん読み進めて、1日で読み終わってしまった。
    逞しくなってくるし、御伽の国の人みたいだった弥生さんの過去も気になって引き込まれていく。

    どの時代の女性達は介護などの厄介ものを押し付けられつつ、仲間なんだろうな。

    最初の部分では祖父母の家を思い出した。
    なんであんなに物が多いんだろう、祖父母が生きていた頃はキラキラして見えていた物が主人がいなくなったとたんくすんで見える。

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    2026年04月29日
  • 母性(新潮文庫)

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    一気に読んでしまった。
    「子を思わない親はいない」という言葉があるけれど、実態はその逆で、「親を思わない子はいない」が正しい。自分を一番に認め、守り、愛してくれる。そんな存在が子供には必要だから。
    一方で、これからこの者に無償の愛と奉仕を。あなたの一番を、生涯を、捧げなさい。と言われて「はい、全てを。」は相当"人間ができて"いないと無理だ。断言するが、誰しもが出来ることでは無い。子を欲して、親になったからといっても、自分のそれまでの生き方を変える事は難しい。ほぼ不可能だ。それでも、頑張る。失敗しながらも。すれ違いながらも。
    そんな芸当を簡単にやっているようにみせて、「当然す

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    2026年04月28日
  • Nのために

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    読み始めてから長い時間を掛けて読み終わったせいで内容があまり頭に入ってこなかった。
    でも登場人物全員が誰かのために動いた、罪を共有してるのは良い。
    ただのミステリー小説かと思ったら恋愛もあり、友情もあり、愛もあった。

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    2026年04月27日
  • C線上のアリア

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    ゴミ屋敷となった叔母の家の片付けのため、かつて暮らしていた家を訪れる美佐。認知症の診断はされてなさそう(医療機関を訪ねているかどうかわからない)だが、叔母の弥生さんを施設に入居させ、施設に通いながら叔母の家を片付ける。
    片付けの中で出てくる開かずの金庫は、弥生さんの過去を解き明かす鍵となる。姑との確執、当時の出来事は弥生さんの日記から明かされる。
    都合の悪いことは見ない夫と元彼は、上下分冊の本の上巻しか読まない男と下巻しか読まない男。一応それぞれに言い分はあるのだが、理解はできない。ここでの上巻と下巻は、赤と緑の装丁が印象的なノルウェイの森である。今作の装丁はそのイメージ、緑に赤字になっている

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    2026年04月27日
  • 贖罪

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    ネタバレ

    最後に全ての伏線が回収されていって綺麗だった。
    麻子さんによって4人の小学生の人生が翻弄されたが、その根本原因は麻子さんの過去そのものにあったと。贖罪を終えた2人がバレーボールを100回繋ぎ、エミリちゃんに花を備える描写で終わった点は湊かなえの中では少し救いのあるエンディングだったと思った。

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    2026年04月26日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    読んでて辛かった。現時点では娘のほうに同情しちゃうが、いつか自分が親になったら母のほうに感情移入してしまうのかな。時間が経っても、この小説は黒いオーラを放ちながらいつまでも心の中の抽斗の奧からこちらを監視し続けるのかもしれない。表題の2作を読んでどっちがどっちと結論づけることはできないが、唯一言えることは、自分が人より不幸だと思い込まないようにしよう、ということだけかな。

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    2026年04月26日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    意味ありげな前出し情報があるから、最初の方から気になって入り込んだ。
    これから嫌な展開になるのが分かりきる所とか読んでて辛かった。途中で読むのやめようと思った時もあったけど、結局読み終わった。
    最後まで読むとお姉ちゃんが可哀想で。。個人的には風美ちゃんとなっちゃんの所がが好き。

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    2026年04月26日
  • Nのために

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    登場人物の過去が重い重い。みんながみんなそれぞれのNのために動いている。それを仇で返されても愛してるからと、その人を守る行動が取れるだろうか。愛の定義は決められないなと感じさせられるとても切ない作品だった。

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    2026年04月26日
  • Nのために

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    読みながら、恐ろしい本だと思った。幼少期に受けた虐待が、成長して思わぬ形で発現する。
    愛するってなに?どういうこと?母親の愛とは、何か?
    愛されることの難しさ。そして、母親に愛されるとは、どんなことなのか?
    黒澤明監督の『羅生門』の手法のように、登場人物の語りで構成される。
    そこでの微妙なニュアンスの違いが、ドラマを生み出している。湊かなえは巧みな書き手である。

    杉下希美が、キイマンだ。大学生で英文科の4年生。田舎の離小島に住んでいた。高校2年生までは、壁も屋根も真っ白な洋館に住んでいた。地元の人から、その家を白いお城と言われ、母親はお嬢様と呼ばれていた。ところが、父親が、50歳を手前にして

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    2026年04月26日
  • カケラ

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    語り手が変わるたびに、印象が変わって行った。
    それは第一人者目線でしか物事を見れていなかったり、客観視すると印象が変わったりすることを示している気がした。

    それと、相手の思考回路はやはり分かるものではないから、自分の考えに当てはめてしまって信じ込むことで、すれ違っていくんだと感じた。
    実際、お母さんは有羽のことが大切だし、逆も然りなのに、お母さんの勘違い?で家を飛び出した。

    美容の先生は堀口と好き好き同士だったのになんで顔っていわれたのか、なぜ顔が嫌なのかそれを確認せずに離れた。

    やっぱり、言葉や行動に対しては「なんで?」が必要。理由を聞くことか必要。それでもすれ違いは起こる。
    その人に

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    2026年05月20日
  • 少女

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    それぞれの「少女」たちの冷たくて時にねちねちとしている感情や子供っぽさが抜けていない身勝手な思想に引きながらも続きが気になってあっというまに読んだ。

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    2026年04月25日
  • 贖罪

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    ネタバレ

    贖罪=罪を贖うということはどういうことなのか考えさせられました。刑事裁判で有罪になって服役することは「贖う」とは少し違うと思います。こんなに誤解やすれ違いが多い世の中で誰が贖われるべき罪を決めて、何をもって赦す、赦せないを判断できるのか。罪人とそれを赦す立場が逆転する様を見て、人が人の罪を裁くことの限界を見た気分になりました。

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    2026年04月25日
  • Nのために

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    今更ながら読破しました。Nのイニシャルをもつ登場人物がどんどんつながり、複雑に絡み合っていく様子。事件の裏側にある思い。まさにタイトル通りNのために。面白いです。今から映像化した作品も観てみます。

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    2026年04月24日
  • Nのために

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    【灼熱バード】

    さまざまなNがNのために命を削り、自分を犠牲にしている。

    それは決して共犯ではなく、共有だということ。

    登場人物のそれぞれのリアルな感情と行動を1つの事件に絡めながら表現されていたことが素晴らしかったです。

    誰もが何かを隠し、誰かを守ろうとしていた。
    現実世界でもNのために行動しているのかもしれませんね。

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    2026年04月22日