あらすじ
小学校一年生の時、結衣子(ゆいこ)の二歳上の姉・万佑子(まゆこ)が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微(かす)かな違和感を抱き続けている。――お姉ちゃん、あなたは本物なの? 辿り着いた真実に足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー。(解説・宇田川拓也)
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Posted by ブクログ
湊かなえさんの作品で1番心理描写が美しい作品だと思ってます!!。お姉ちゃんとのDNAのくだりはとても面白かったです!!母親が猫を使ってまで探す描写から自分よりもお姉ちゃんを大切にしているのが伝わってきて辛かった泣。
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沙紀
安西万佑子
安西結衣子
楢原日出男
ブランカ
池上
笹山弓香
丸谷一雄
山野
山口
安西春花
安西忠彦
冬実
長塚
友田
林元
田丸
柿原風香
山本奈津実
戸田守
伊藤
島田
広永
宮田
遥
岸田弘恵
岸田奈美子
立川
島津
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クライマックスの緊迫感が最高。
自分が今まで見ていた世界が“嘘”だったのだとしたら、それまでの自分自身も無くなってしまうのではないかと思い、少しゾッとした。
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自分の身に起きたらどう考えて、どう思うのか、ショックなのか、とかいろいろ考えさせられる物語でした。
血のつながっている、いない、よりも共有した時間や環境で人の気持ちは人によって何通りも答えがある気がします。
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一瞬で読み切りました。読み切りたくて、夜寝れずに読み切りました。本物の家族って?本当の娘はどっち?自分の物差しで計れば自分が本物に思えるけれど、他者の物差しを知ると信じていた事が一気に崩れる。それでも、向かい合わなくてはいけない関係がある。最後に「え?そういうこと?」と、拍子抜けしました。
Posted by ブクログ
タイトル謎過ぎ笑 評判を目にしなければ買ってないな、、と、その軽率な判断を覆された一冊。
小さな違和感=布団の下の豆(童話)なんだけど、その違和感に関する内容は一切言えない。
どこを切り取っても未読の人に悪いきがする、、
凄いオチとありそうな感じが怖い!
なのに星4つな自分も怖い!
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姉の正体は何なのか――。
どこか歪んでいるように見える家族の関係に、ページをめくる手が止まらなかった。
読み進めるほどに真相へと近づき、最後に辿り着く“答え”は、現実には起こらないとは言い切れないものだった。
◯◯◯◯とは一体何なのか。
主人公の視点で見ると、その重さがよりリアルに響く。
静かな日常の裏に潜む恐ろしさが、ミステリーというよりホラーのように感じられた。
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誰も幸せじゃない終わり方をしててすごい。イヤミスの代表って紹介されても納得。まゆこ1号(変わる前)はどんな気持ちでいるのかがあんまわからなかったなー。
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行方不明から帰還した姉は本物なのか?という謎に迫っていく過程がスリリングで面白かった。
結末は考えさせられる部分はあったが、やや中途半端に思えた。
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誰が何のために誘拐したのか……
戻ってきた姉は果たして本物なのか……
最後までドキドキしながら読めました。
湊かなえさんの作品は毎回面白いです。
Posted by ブクログ
面白かった〜〜〜
湊かなえを読んだ後の満足感、他では味わえない心地良さですごく好き。
不気味というよりは違和感。
このタイトルの意味や、キャンパスの上にどんどん塗り重ねていかれる油絵の具、その表現がすごくわかる。
読みながら、でも本当に疑いすぎなだけじゃない?と私も思ったりして。本当にもう見逃してもいいような、そんな小さな豆を、読みながら共に体感できたのが良かった。
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本ものとはなにか?
誘拐され、2年間いなかった姉が戻ってきて、別人だとおもわれるのに、本人のフリをしているのは何故?どこにいたの?何があったの?
妹 結衣子が2年間苦しめられ、姉を探すために母親に使われ、怖くて辛い思いもし、そして戻ってきても疑問をもち、モヤモヤモヤモヤとした話。
後半は急展開にびっくりしながらも、この重い嫌な感じが癖になります。すごく面白かった!
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初めて湊かなえの小説を読んだ。
映画化されたのは何個か見たことがあったけど、小説はなんとなく難しそうだと思ってお母さんから面白いよと言われたことがあっても読もうとは思わんかった。けど読んでみたら普通に読みやすくて面白かった。
小学生視点で書かれてて、お姉ちゃんが2人いるのかってなったときは少しぞわってした。
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結衣子と同じように無意識のうちに自分も本ものの万祐子を追い求めていて、それが幻想だったという事実を突きつけられた時のダメージのでかさ。。文字だけで読者にそんな感情を与えられる湊かなえさんの筆致に拍手喝采。
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豆類がそんなに好きじゃないという理由で放置されていたけど急に手に取った。読んでいるあいだ、ずっと頭の片隅にお茶の水女子大学がちらついていた。
本筋については、(どの登場人物が狂ってる奴なんだ......!?)と考えながら読み進めていたけど、結局狂気も悪意もなくみんなじんわり自分本位なだけで、著者らしい組み立てだった。各々の思考の癖とか視野の狭さを切り分けて描写するのが上手いなあと思った。
自己同一性の危機みたいな心理が他者に投影されるケース、それこそお茶女らへんが研究してそう(適当)
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てっきり大人になったあとの姉妹間でおかしなことが続く〜みたいな話かと思ったら違くて、、
いろいろ無理ある点もあるけど初めのゾワゾワした感はう〜ってなった。笑笑
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イヤーな読後感。。過去と現在を行き来した視点移動で、歪んだ家族の真相に迫る。何が本当で何が嘘なのか、姉が失踪したところから最後にかけて、この内容がどう結末に至るのか見当もつかなく、気になって夢中で読み進めていた。
終盤になって怒涛の真相が明らかになっていき、信じていたものや心の拠り所が一瞬にして崩れていく。ここまでやるかと思ったくらいに妹が最後まで報われない… 最悪の急展開にゾッとした。
こういうジャンルのイヤミス作品は大好きなんだと再認識できた!
Posted by ブクログ
話自体は読みやすかったが、8割あたりから面白さが弱まった。読み手が温室育ちの女の子であるのか(それすらも怪しい。特別裕福なお嬢様かと言われればそのような描写もない気がする。)や、そのお姫さまを見つける王子さまに当てはまるものはなにか、など、わざわざ「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」を題材にする必要があるかは疑問だった。
Posted by ブクログ
すごくおもしろいけど、いつもちょっと怖かったり辛かったりで続けて何冊も読めない湊かなえ作品。今回も特に後半の展開はすごくて一気に読んだ。自分としてはいろいろと不可解要素が残ったけど、これも作家が意図した仕掛けに違いない。家族の愛情ってなんだろう。だれも報われない、なんとも辛すぎるストーリー。
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血が繋がっていれば家族なのか…
血が繋がっていなければ家族ではないのか…
長年育てた子供と血が繋がっていないと知ったらその子は家族の枠から除外されてしまうのか?
「本ものってなんですか」
この一言に深く考えさせられました。
湊かなえさんの作品は人間の解像度が高すぎて現実味のある恐怖を与えてくれる点が好きです!
Posted by ブクログ
久しぶりの湊かなえ作品。やっぱりページを捲らせる力がすごい。冷静に見たらそんなことあるだろうかと思いながらも、ミステリーとしては楽しめました、主人公はきっとこの先もこの傷を抱えて生きていくんだろう。それにしても、家族ってなんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
ずっと頭の中がざわざわとする不穏な雰囲気が続く中での後味の悪い結末…
娘が行方不明になった母親の必死さもわからなくもないが、自分の娘を利用して「猫探し」の名目で犯人探しをやらせたり大事な真実を隠していたりと作者はやはり「母親」のいや〜な部分の描写が上手いなと感じた。
真相は個人的にそこまでショッキングな内容ではなかったが、ずっと「本当」の姉を追い求め、母親の言うことを真摯に聞いては家族の本当の一員としてやってきたはずなのに結局は大学になって自分が行動を起こして真実を向こうからやっと打ち明けられるまで一人蚊帳の外状態。
どうしても結衣子が可哀想で仕方なかった。
ずっと家族を気にして本当の気持ちを心の中にしまっていたから最後本音でぶつかっている結衣子を見て少しスカッとした。が、それにしても後味が悪いのには変わりなかった。笑
Posted by ブクログ
1つの大きなテーマがある小説は面白い。この本だと「姉妹」や「本もの」が挙げられる。女性が描く女性は生々しくて怖いと感じることが多い。この作品はまさにそれ。母親の愛情や姉ならではの心理が現実的過ぎた。本当は経験したことないのに、そこにいるような臨場感だった。物語の半分以上は小学生の時の結衣子の視点で描かれていて、途中までは小学生らしい観点や感性だと思っていたが、万佑子ちゃんが帰ってきてからの結衣子の考え方はとても大人びていると思った。成長してるからそらそうだろっていう感じじゃなくて、母親のヒステリックな部分や、疑いの気持ちから精神的に成長したのかなと思った。考え方を改めなければ、あるいは気にしないようにしなければならなかったのかなとか。姉の誘拐というショッキングな事件から読者への最後の問いかけに至るまで、計算し尽くされているのだと思った。
Posted by ブクログ
本の裏表紙にあるように、幼い頃に姉が行方不明になり、その後帰って来たが、その姉が本物の姉なのか?という疑念を抱く話。序盤から引っかかる部分があったが、そういった点は最後に全てきれいに説明され、回収された。主人公に対してなんとも言えない気持ちになった。
そこそこ
期待して読んだのがいけなかったのか、なかなか進まない展開に少し疲れながら読んだ。だいたいこうだろうなと思ったとおりに話が進みなんの驚きもなかった。湊かなえ先生の本はいろいろと読んだがこれは読まなくてもよかったかなと思った。