あらすじ
小学校一年生の時、結衣子(ゆいこ)の二歳上の姉・万佑子(まゆこ)が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微(かす)かな違和感を抱き続けている。――お姉ちゃん、あなたは本物なの? 辿り着いた真実に足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー。(解説・宇田川拓也)
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Posted by ブクログ
面白すぎる
こちらも多分3?回目だけど何回読んでも変わらず面白い…だから湊かなえさんの本は買って手元に置いておきたくなる
本物ってなんだろう。本当の家族ってなんだろう、ってぐるぐる考える
毎回どのお話も面白いんだけど、これは本当に最高傑作。
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どんでん返しすぎておもしろかった。
まさかの故意的な子供入れ違いか。
万佑子はあっさり弘恵の話(本当の話だが)を信じて、8年間も育ててくれた親から離れる決断をしたのがなんかなぁ、結局子供ってそんなもんかぁと思いました。
実際に自分がその立場になって、産んでくれた母親に抱きしめられたらやっぱり気持ちは動いちゃうもんなのかな、。
そして、最後の最後でのなっちゃんからの告白も、はいっ?!!ってなりました笑
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衝撃のラストだった。
ラストスパートのスピード感と裏切られ方が面白かった。
結衣子はDNA鑑定をした後も一緒に住んでいる万佑子が自分の中にいる万佑子と合致せず、幼少期に一緒に過ごした本当の万佑子を探し続けていたように見えた。その中で、結衣子にとっては幼少期に一緒に過ごしていた万佑子にさえも裏切られた形になってしまったことは飲み込めないことだったと思う。幼少期を一緒に過ごし、血のつながっていた「本もの」の万佑子はどこにもいなかった。万佑子もブランカも失った結衣子は、これから何を拠り所に生きていくのだろうか。
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絶対なっちゃんやばいやつじゃーんって思ったらその通り〜ふつうにゆいこがずっと可哀想。毒親だし報われないイヤミスすぎ‼️自分的に結末が弱いけど結末までの読みたさが勝る。イッキ読み
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夢中になって一気に読んだ。
主人公の揺れ動く心の描写がとても丁寧で、その違和感や執着に少しずつ引き込まれていく感覚があった。
「記憶」や「家族」というテーマの重さに、読後もしばらく考えさせられる。静かなのに強く残る物語だった。
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めちゃくちゃ面白い。
「えんとうまめの上にねたおひめさま」のお話の要素が、物語中に何度も出てくる。豆の上に寝た違和感。それを感じたと言ったところで、果たしてホンモノのおひめさまと断定できるものなのか?
見事に本編の話と絡み合う絵本の内容を、その一文を、良くこんなにタイミング良く、配置よく表現出来るなぁと感心した。
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確かにありきたりな初期設定。
子どもが神隠しに会い、その時の記憶がない、後に分かるという話。
ただ、編の最初からしっかりとラストに向けた作り込みがあって、読み返しても面白いと思えるようなトリックが書かれている。
暗い気持ちに、暗澹たる気持ちになることもなく最後まで小説っていいなと思えるような作品でした。
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家族ってなんだろう
血が繋がっているってなんだろう本物ってなんだろう
なんとなく予想がつく結果だけど、とても面白かった
でも妹は振り回されて自分を犠牲にしたことが多かったから最後はモヤモヤした
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だらだら進んでいる感は否めない。
風香ちゃんが嫌われていると思いきや(なっちゃんにそう吹き込まれた)実はなっちゃんが大嘘つきのやばい奴だったとは、驚いた。
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ラストで一気に真相が分かるので理解するのに必死でした!あらすじを見た感じちょっとホラーよりのミステリなのかな?と思っていたのですが、真相はもっと奥が深いものでなんだか切ないような気持ちになりました。
娘を探すのに必死なあまり、善悪の区別がつかなくなっている母親の様子がなんだかリアルだなあと思いました。ゆいこちゃんがどんどん皆から嫌われていく流れ、読んでいて心が痛かったです。
まゆこちゃん探しの理由にするために猫を飼ったのだと分かった時は鳥肌モノでした。
流石イヤミスの女王!とても面白かったです!
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「本もの」とはなにか。
本来生きていくうえで偽物かもしれないと疑うはずのない姉を「本もの」ではないと感じれるほどに万佑子ちゃんのことが好きな結衣子の葛藤と心の違和感が描かれていた。
自分も生活の中で当たり前にそうだと思っていたものが「本もの」ではないかもしれないと感じた時、万佑子ちゃんのように偽物かもしれないと疑えるほど「好きなもの」をこの先見つけていきたいと思う。
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湊かなえ先生の作品の中で初めて読んだ本。
読み終わってから自分を自分たらしめるものって一体なんだろうと考えました。
すごく読みやすかったです。
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アンデルセンの『エンドウ豆の上に寝たお姫さま』がベースになる。
王子は、妃になる姫探しをしていた。そして、やってきた姫に、ベッドの上に一粒のエンドウ豆をおき、その上に敷布団を20枚敷いて、さらに柔らかいかけ毛布団を20枚かけて眠らせた。眠ったお姫様は、起きて体に違和感があったという。よほどよい育ちの姫様だと思い王子は、妃とした。
ほんのわずかな違和感が重要だという提示である。
小学1年生だった主人公の結衣子の憧れだった3年生の美しい姉・万佑子が失踪する。懸命の捜索も虚しく、家族は深い絶望に包まれる。母は、万佑子を探しに、最後に万佑子を見かけたスーパーの近くで、立ち続ける。結衣子の友達たちは、母親のことを変態を探していると話題になる。
しかし、事件から2年後、万佑子が突然保護される。家族は「奇跡が起きた」と涙を流して喜ぶが、結衣子だけは、帰ってきた姉に対して「この人は、私の大好きだったお姉ちゃんじゃない」という強烈な違和感を抱き続ける。あれほど優れて優しいお姉ちゃんが、普通の子供になったり、好きだったケーキを忘れてしまうなどおかしいと思う。しかし、DNA鑑定では、ちゃんと遺伝的に姉であることが証明される。
なぜ?結衣子は、その違和感の正体を探していくのだが、実は。湊かなえらしいどんでん返し。なるほど、そこにいくのか?湊かなえは、小学生の友達の嘘などや噂の描写の描き方が上手い。女児の行方不明事件って、なんとなく不安な予測を生み出す。
Posted by ブクログ
中学生、約10年ほど前に読んでよく理解できなかったのだけれど、今再読してみたらとってもおもしろかった。物語は姉が失踪するところから始まる。数年後帰還するが主人公はその姉が今までの姉と別人なのではないかと感じるところから始まる。なぜ昔はよく理解できなかったのかと考えてみる。ちょうど読書スランプの時に読んだからかもしれないし、過去と現実か明確な区別なく繰り返されるため頭が混乱したからかもしれない。今でも、これは回想なのか、現在のことなのかと戸惑うことが何度かあった。途中中弛みしつつ一気読みした。失踪して戻ってきた姉が別人なんてことがあるのか?それではなぜ今までのこと、結衣子と本人にしか分からないことまで分かるのか?という謎が読書欲を駆り立てた。こんなストーリーを思いつくなんてさすが湊かなえ。最後はやっぱりいつもこの感想に行き着く。
Posted by ブクログ
私が持つ家族との繋がりとはなんなのか。血の繋がりか長年一緒に過ごしたゆえのものか。はたまた、私が一方的に思っているだけの繋がりなのか。
「家族」という世界で共通する社会団体とは、何をもって保っているのかという問いをこの本はぶつけてきた。私は、幼い頃は家族とは特別なもので、切っても切れないものと、主人公に近い思いを持っていたと思う。しかし、最近になっては、あくまで他人という考えもでる。
答えが出ない問いなのかもしれない。それでも、この問いを考えていないと、今すぐにでも「家族」という形は壊れてしまうのではないか。
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あいかわらず、この作者さんは「子どもから見える母親」の描写がとても上手い
なんで親って変な偏見をさも自分が正しいように子どもに押し付けるんだろうか、この作品の本筋とは逸れるけども
あとがきにも書いてあったように、読み終わったあとも背中に違和感があるような…喉がムズムズするような…言葉にできないもどかしさや歯がゆさが残るラストです
結末はシンプルだったけど、じゃあ主人公の思い出やいままで積み重ねた人生はなんだったんだろう?本ものって?家族って?こどもって、大人がこんなに変えて良いもの?
私が姉だからかもしれないけど、最後は「姉」に感情移入しました
Posted by ブクログ
The・イヤミスが好きな人は期待はずれかも。
湊かなえ作品は、人間の狂気や卑しさに注目してしまいがちだけど、これはもどかしさ・ままならなさがよく表現されていて面白かった。
筆者の他作品に比べて、追い詰められた人間の精神的なグロさの描写が少なくて、直接的な言葉を使わなくてもこうも絶妙な心理描写が出来るのかと脱帽した。
Posted by ブクログ
終始まとわりつく違和感そのものを物語の装置として成立させた作品だ。読者は結衣子と同じく、真実に辿り着けない不安定な場所、まさに「豆の上」で眠らされ続ける。
失踪した姉・万佑子は本当に戻ってきたのか。それとも別人なのか。子どもの頃の直感は成長とともに薄れるどころか、大学生になった今もなお確信へと変わり、結衣子の日常そのものを侵食していく。
帰省や些細な出来事がすべてトリガーとなり、過去は現在を容赦なく支配する。
感情を言葉にできないまま涙として排出する結衣子の姿は、無自覚なストレスと共に生きる人間のリアルを突きつける。希望と絶望が交互に現れる彼女の時間は、万佑子が「もし生きていたら」という叶わぬ仮定に支えられ、救われたかと思えばさらに深い現実へと突き落とされる。
この負の連鎖を過剰な演出にせず、読者が抱えきれるぎりぎりの不快感として提示し続ける点に、イヤミスの名に相応しい筆致を感じた。
そして、十分すぎるほど積み重ねられた違和感の果てに訪れる、あまりにも淡白な結末。その温度差こそが、この物語の最大の恐怖であり、納得できなさを残す構造なのだろう。
読み終えてなお答えは与えられず、結衣子と同じ場所に立たされたまま、読者は虚構と現実の狭間を彷徨い続ける。その不安定さこそが、本作から得た最も強烈な読書体験だった。
Posted by ブクログ
小学3年の安西万佑子が失踪した。妹の結衣子は、直前まで一緒に遊んでいた責任や、親の期待に応えるため、近所の家庭の捜索なども行うが、同級生の反感を買いいじめられる。そんな中、万佑子とみられる少女が保護され、家に戻ってくるものの、結衣子は言葉にできない違和感を持つ。しかしDNA鑑定の結果も、万佑子が安西家の人間であることを示していた。違和感の正体は一体何なのか、そして本物とは何なのかーーー。
過去を回想しながら現在も進行していき、最後に謎が明かされるという、比較的オーソドックスなミステリーという感じだった。しかし、やはり湊かなえという感じで、スッキリ解決するのではなく、何となくもやもやが残るような終わり方で、らしさも感じた。タイトルが独特だが、最後の一言のためにこのタイトルがあったとわかり、なるほどという感じだった。
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救いが、まったくないぞ!血の繋がりよりも、一緒にいた時間なのか、そもそもの相性なのか。何をもって本物とするのか、結衣子が求めていた「お姉ちゃん」とは。残り少ないページ数で真相は語られたものの、結局、結衣子と万佑子はどうなったのかまでは描かれず、良くも悪くも消化不良気味です。私としては、演じ、気を使い続けたのに受け入れられなかった「万佑子」を1番不憫に思います。親と子、姉妹、女と女、相性ってありますよね。読み終わってからじわじわきます。私はこの作品、好きです。
Posted by ブクログ
母親の姉妹への扱いの違いにジャリっとしたものを感じながら読んでいた。そうだこれが湊かなえだ、そしてイヤミスだ笑。救いがないとは思ったが、最後の問いかけに対して、本ものは結衣子だけなのではないかと思った。
Posted by ブクログ
湊かなえさんの作品は、じれったいが、同時に、その長い前置き(結末まで)の話が読みやすくて入ってきやすく、そこまでの感情移入も容易にできるためページをめくる手が止まらない。
のだけれど…そればっかりに、いつも結末が、え?なにそれ…?と、思い描いていたよりもガッカリした内容であることが多い。
結末にたどり着くまではかなり面白いけど、こんな納得できない理由でこの長い事件は起きていの…?とモヤモヤするが多いので、私にはあまりはまらない作家さんなのかもしれません…
信じている記憶、家族に対する思い、「ほんもの」ってなんなんでしょうね…
そのテーマや大義よりも、私は、登場人物の気持ちに共感できなさすぎてラストで突き放されたままです…
もし信じている家族がこんな考えだったら嫌だ。。
Posted by ブクログ
子供取り替えのトリックを使った物語で、かなり早い段階で察してしまえたので、少し残念でした。
ただ血の繋がりの有無でお姉ちゃんとまゆこちゃんと言っていることで、別人と示唆しつつ、血の繋がりを表現したり、一見正義感強い良い人が実は目立ちたがり屋の嘘つきというのも、本当に猫がいるのか疑って尋ねてくるという性悪な行動で示していたりと、所々に上手く伏線を張っており、読み終わった後に納得感がありました。
Posted by ブクログ
「本物なら、豆の違和感に気づく」
これがこの本のテーマになっている様である。何となく本物ではないと確かめたいが、自分以外の家族は受け入れている。しかし、真相を確かめるというよりも「本物とは」ということを描いており、最後はどこか寂しくなる作品でした。
Posted by ブクログ
タイトル通りの本だった。
誰も悪くないし、誰も救われない。
読み終えて全てを知った後でも、心に豆のような異物感が残る。
真実は思ったより退屈なものだったけど、ページをめくる手は止まらなかった。
Posted by ブクログ
主人公が小学1年生の時に起きた事件と現在を交錯しながら物語が進んでいく形式。
複雑に絡み合う過去と現在だが、それを違和感なく物語を紡いでいくのはさすがの手腕。
ラストに本当に起きたことが明らかになっていくが、まさに「豆の上に眠る」といった読後感で、そんなことありうるかなぁー??と思ってしまった。
ただ、それも小説の魅力の一つで、まだまだ積み残してる湊かなえ作品もどんどん読んでいこうと思った。
Posted by ブクログ
姉の正体は何なのか――。
どこか歪んでいるように見える家族の関係に、ページをめくる手が止まらなかった。
読み進めるほどに真相へと近づき、最後に辿り着く“答え”は、現実には起こらないとは言い切れないものだった。
◯◯◯◯とは一体何なのか。
主人公の視点で見ると、その重さがよりリアルに響く。
静かな日常の裏に潜む恐ろしさが、ミステリーというよりホラーのように感じられた。
そこそこ
期待して読んだのがいけなかったのか、なかなか進まない展開に少し疲れながら読んだ。だいたいこうだろうなと思ったとおりに話が進みなんの驚きもなかった。湊かなえ先生の本はいろいろと読んだがこれは読まなくてもよかったかなと思った。