湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ元々有料アプリでドラマでやっていることをきっかけに読みたいなと思って読みました(TikTokショート)
ショート動画から、父親が全ての首謀者ではないと予測できていたので、最初の手記の時は違和感を感じてました。でも、まさか…人間標本を作ろうとしたのがこの人とは…予想だにしなかった。父の思いが少し悔やまれる…蝶が擬態か…
人間標本……作製過程をグロいのはわかっているが、私の目や人々の目を奪うもの…きっと美しい時を切り取ったから…ちゃんとその人にあった蝶が選ばれているから…芸術とはなんだろう。
あの人は、芸術の世界にいざなってくれた主人公に芸術の集大成として人間標本を見せたいかつそのために別荘 -
Posted by ブクログ
初、湊かなえ。久々に早く続きが読みたいと思える小説に出会えた。とはいえ、装丁の重厚なデザインそのままに、作品もヘビーな内容が続くので、読み進めるのが辛い一冊でもあった。溺れながらも、救われたい一心でラストまで読破した感じ。
湊かなえといえばイヤミス…らしく、後味の悪い作品も多いそうだけど、本作に限って言えば全くそんなことは無い(と思う)。
幼い頃、当時住んでいたアパートの隣で作中と似た放火事件があった。自分の日常の周辺にも、章子や亜里沙がいるかもしれないこと、それを忘れないでおきたい。電車で読んでいる途中、偶然Elle Teresaの「未来」を聞いていたので、余計に重なるものがあった。関係ない -
Posted by ブクログ
物語の序盤で犯人が明かされる珍しい構成。
被害者の親、犯人、事件の第三者...と視点が切り替わる。
罪の裁き方や加害者に対する関わり方など、昨今のSNSの風潮を思い出すことが多い。
読後の後味は良くない。
複雑なタネや伏線はないので読みやすく、かといって単調でもないので映画化されたのも納得。
絶妙に嫌な人間を書くのが上手。
以下を本書から抜粋して、昨今のSNSに贈ります。
ほとんどの人たちは、他人から賞賛されたいという願望を少なからず持っているのではないでしょうか。しかし、良いことや、立派なことをするのは大変です。では、一番簡単な方法は何か。悪いことをした人を責めればいいのです。それでも、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学生の時に両親を事故で亡くした美佐は叔母の弥生に引き取られた。結婚して二十年以上が経った頃、役所から弥生の様子を見に来てほしいという電話が入るようになり 、意を決して訪ねてみるとそこはゴミ屋敷になっていた ―― 。
介護を受け持つ年代の美佐は現在の結婚生活にも多少の不満は抱えています。だから、もしかしたらというもう一つの未来、高校時代に付き合っていた彼と結婚していたら…という未来を想像してしまうのは仕方ないのかもしれません。
『ノルウェイの森』を下巻しか読まない拘りをもった変わり者の彼。私は下巻どころか持っているけれど読んでいない変わり者ですけれど(笑)。
でも、徐々に明かされていく現在の -
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表紙のこのカラーリング、村上春樹ファンの家族に見せたら、即答してました。
わたしは、読み進めるまできづけなかったなぁ。
主人公の育ての親である叔母の一人暮らしの家がゴミ屋敷と化していると行政からの連絡を受け、叔母のグループホーム入居、家の片付けなどに奔走する主人公。
片付け中、学生時代の恋人だった男性にかりた村上春樹の本を見つけ、返しに家に行ってみると、そこではその男性の妻がいて…。
イヤミスではないとわたしは思ったけど、なんか、終わり方が「えっ?」って感じだった。
ビートルズと、村上春樹、湊かなえさんと同世代の人は、わたしよりもよりもっと青春感じて読んでたんだろうなと思うから、そう言う人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「蝶ほど崇高な生物はいない。」という出だしから始まるけれど、
死刑判決が下り、すべての真実を知ったあとも史郎は果たしてそう感じるのだろうか?
史郎は、至が人間標本を作製した疑いを持ったとき、
話をしようとしていたら?向き合う努力をしていたら?
蝶でつながる関係ではなく、親子としての関係で本気で接していたのであれば、
息子を死なせずに済んだのではと思う。
(とはいえ、私も実際の立場に立つと混乱して至の仕業だと決めつけてしまうのかもしれないけど)
至の「賭け」のくだりはとても悲しかった。
至は絶対、お父さんは擬態に気づくはずだという方に賭けたと思う。
二人の山の家での最後の場面を見返すと、込み