湊かなえのレビュー一覧
-
購入済み
参考になりました
今年はある山に登る目標を立てました。
この続編の中に、その山の名前を見つけてワクワクしながら読みました。自分がその山を登り頂きに立つ姿をシミュレーションするのも楽しかったです。
前作もそうでしたが、山を登る女性の向こう側が見えて、人それぞれに山に登る理由があることが、改めてわかります。
自分は何故山に登るのか、それを見つけにまた登りたいと思います。 -
Posted by ブクログ
2021/10/01
#絶唱
#湊かなえ
湊かなえさんが、アナザースカイに主演された時。
紹介されたトンガ王国を題材にしたお話。
そこで、湊さん自身も青年海外協力隊員として
2年間過ごされた様です。
この本を読んで湊かなえさんの想いとか、
なぜ小説を書いてるのかが、少しばかりわかる気がします。
内容は、ミステリーではなく今までと違ったテイストです!
トンガ王国に住んでいる日本人女性の尚美さんとの
関わりによって、4つの物語の主人公達が
大きな心境の変化を起こすのです。
4つの物語は最後にバシッと繋がります。
この小説を書いた理由、
そして書いたのは
最後の章の主人公千晴(湊かなえ)なん -
購入済み
後半からのハラハラ感がすごい
母と娘、2つの視点と第三者の解釈で物語は進んでいく。
一方の視点から想像していたものが、もう一方から見ると全く違っていたり。
そんな食い違いの積み重ねで親子関係も大きく変化していくのだと感じさせられた。
個人的には自分も育児に悩む母親として非常に共感できる部分があり、なんともモヤっとした気分になった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ湊かなえ作品はたくさん読んできたが、今回初めて短編集を読んだ。
結論から言うと、とても面白く物語の世界に没入できた。宝石の名前が題名のそれにちなんだ作品がいくつかあったのだが、どれも面白かった。
個人的に強く印象に残った話は、「ムーンストーン」の語り手の交錯と、地続きになっていた「ガーネット」だ。
ニアミスとよく言われるが、上記の二つの話は、後味がよく、希望が感じられる閉じられ方をしていたと思う。
個人的に、スズメの恩返しのような話の主人公のおじさんは、スズメを救った以降の出来事は妄想でしかなく、ただのストーカーであったとみている。
湊かなえ作品は、女性の心情や狡猾さなどをリアルに描き出してく -
購入済み
ミステリーではないかな?
尚美さんがとにかく素敵な人。
自分もそんな人間になりたいと思った。
出てくる主人公それぞれにいろんな想いがあるけど、1番共感できたのは千晴だった。
自罰的でどこか孤独を感じている。
でも千晴のようになにがきっかけで人生が変わるかわからないから今生きづらいけど少し希望が持てた。
震災のことはあまり知らなかったけれど、この小説を読んで過酷さを知った。
ネガティブなことを考えるたび自分は不幸だと思っていたけど、家族が生きていること安心できる家があることが幸せなことなんだと改めて感じた。