湊かなえのレビュー一覧

  • 山女日記

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    珍しくイヤミスでない作風。山登りにより浄化され次段階へ背中を押すような作品。どれも妙な力を感じる山だった。短編のようで所々繋がる人物のそれがあるのが粋。

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    2025年10月17日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    「楽園」。この言葉からイメージされる楽園像は人それぞれ違ったものだろうが、この物語に出てきたトンガは私が思い描く楽園そのものだった。遠い遠い国の美しい島、濁りのない透明な空と海、白い砂浜に自分ただ1人。
    自分を殺して、押しつぶされながら、やっと辿り着いた楽園に心が震えた。

    また、「太陽」では、見事に”リアルな人間”が描かれており、自分の中のエゴや偽善に迫ってきて、1人でばつが悪くなる(これがあるから、湊さんはやめられない...!)。見えない傷を抱えていること、それぞれが思い通りにならない人生を一生懸命に生きていることに気付かされる。

    救いと寄り添いを感じ、毒気が少ない作品だったため、湊かな

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    2025年10月12日
  • 山女日記

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    1年前から山にハマった。
    低山で経験を積み、この夏初めて立山、燕岳、木曽駒ヶ岳に登った。どれも恋い焦がれた名峰。
    山女日記に登場する山は、どれも登ったことがないけれど、登場人物が山頂を目指す気持ちはとても共感できる。
    山は人生に似ている。
    険しい箇所ほど狭くて、同行者と横並びで歩けないし、岩の直登は落石の可能性があるのでひとりずつしか登れない。
    大事なときほど孤独で自分との対峙の時。
    けれど、どんな山行も普段は嫌なやつ!と思っていても自分も反省するところがあるな。今度謝らなきゃなとか、、、。
    自分の足音と荒い息しか聞こえていないのに、頭の中は色んな人のことで忙しく、素直に自分を見つめ直すことが

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    2025年10月10日
  • 高校入試

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    匿名の怖さやネットの使い方、入試に対する学校側の対応、学歴社会に対する意見など現代の日本が抱える様々な問題に触れられていて沢山考えさせられた。

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    2025年10月09日
  • ユートピア

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    慈善団体とかそういう活動を快く思わない人もいるし素直に応援する人もいる。本作では、人間の嫌な部分が色々と詰まっている気がした。最後の方はちょっと話が入り組んできて展開を追いきれなかった。

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    2025年10月08日
  • 高校入試

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    色んな人も書いてるけど登場人物の多さよね
    学校を舞台にしてたらこの登場人物だけでは少ないと感じるまである
    「高校入試」と言う規模感で言えば小さいものだけど中学生にとっては今後の人生を左右するというのが上手く作用していた
    ましてや「一高」この高校に入りさえすれば!のような神様的扱いであるが故
    大人達からの圧力やプレッシャーもあるのほんとに大人の厄介さみたいなものが描かれてる
    自分の子どもなのに無理に勉学を強要させさらに今では「毒親」や「モンペ」と呼ばれる親についてが出てきているようだった
    先生によっても考え方は全く違うし先生という前に1人の人間ということも考えなけれいけない
    自分の通ってた高校も

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    2025年10月08日
  • 高校入試

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    おもしろくて一気に読めてしまうけど、誰もが思う「登場人物おおすぎ」!
    ああ〜これに関しては誰かがどこかで違和感もってたな、くらいにしか思い出せず、ゆっくり読み返しながら読み進めるしかない( ◠‿◠ )
    高校教師だった湊かなえさんだから書けた作品なのでは。

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    2025年10月06日
  • カケラ

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    はじめは文章が読みづらくて、戸惑いました。
    読み進めて中盤以降は、え?っていう感じから一気に読みやすくなりました。
    最初からまた読み直したらもっと理解できるかな...と思う素晴らしいミステリーでした。

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    2025年10月05日
  • 往復書簡

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    好きな人を庇うためにつく嘘、自分のことを知るためにつく嘘、手紙しか持たない良いところをうまく利用している作品だった

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    2025年10月04日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    湊かなえさんらしくない爽やかな読後感の小説でした!けど、物語にどんどん引き込まれてしまうのは、さすが湊かなえさん⭐︎

    ラジオドラマにとても興味がわいたので、是非聞いてみたいです!

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    2025年10月03日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    ホーリーマザーを読んでも、娘が悪いとは思えない。

    「あなたのためを思って」という言葉が嫌い。
    娘がそれを望んでいるかどうかは知り得ないのに、
    自分の過去の経験から、同じ思いはさせたくないという思考に至り、押し付けがましい態度で子どもを縛る。

    子どもの自主性はどこにあるのか。
    母親から生まれても、同じ遺伝子を持っていても、全く別の人間なのに。
    どうして他者として尊重してくれないのか。
    子どもは親の思うようには育たない。
    私は娘の弓香が可哀想に思える。

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    2025年10月02日
  • ユートピア

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    ネタバレ

    難しいご近所付き合いや古い慣習、新参者への興味や不信感はよく聞く「田舎の嫌な部分」を感じさせた。

    この作品は、いくつかの視点から書かれている。
    そのため、大人同士の友人関係の陰も見えた。
    お互いがお互いに思う所があってもなるべく友好でいられるよう、胸に収め言葉を選び合う様子が分かった。
    私も同じように過ごしている。
    平和に過ごすために波風を立てたくない。
    そのためとはいえ、登場人物と自分を重ね合わせて読んでいるせいで不安や不満が湧いてきて、他人と関わることに疲れてしまったり…。
    さすがイヤミス。

    1番最後に子どもの強かさが明らかになった時、ドキリとしたがスッキリもした。
    この2人は何か隠し

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    2025年09月30日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    それぞれのキャラクターと災害が様々な形で関わりあう。それによって登場人物がトンガ王国に行き、尚美さんと出会い、それぞれが抱える悩みや不満が事細かに描かれている。

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    2025年09月30日
  • サファイア

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    ネタバレ

    短編で読みやすかったし、それぞれの終わり方が「そういうこと⁉︎」ってなって面白かった。
    最初のルビーが進んでくうちに登場人物2人の関係性が分かってきて1番面白かった。
    本の名前にもなってるサファイアと続きのマリーゴールドは他と違って、ハッピーエンド?みたいな終わり方で好き。

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    2025年09月29日
  • 山女日記

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    山をテーマにした8つの湊かなえ氏連作長編。それぞれ主人公はみな人生の岐路に立ち、山で人と向き合い悩みと向き合い自分と向き合う。
    とはいえ、359ページにある通り、「そもそも、登山に理由付けなど必要ないのだ。山が好き。だから、登る。それでいいじゃないか」、そのとおり。一歩一歩頂上へ向かえば心は融解し素晴らしい景色が自分を迎えてくれて明日への活力を与えてくれる。爽やかな読後感のある作品。

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    2025年09月29日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    ネタバレ

    ミステリー要素はないが、湊かなえさんの新しい作風の作品が読めて楽しかった。
    所々に「ああ、こういう癖のある先輩いるよな…」「不毛な会話だな…」「理不尽だな…」と日常生活で一度は出会ったことのある苦手な瞬間があって、やっぱり湊かなえさんは人間の嫌な部分を表すのが上手いなと思った。
    最終的にどうなるのか楽しみに読んでいたけど、あまりにも全てがうまくいきすぎているような感じもして(フィクションだから仕方ないのかもしれないけど)、少し物足りなさも感じたので星4にした。
    この主人公達の来年や、大人になってからが気になる作品でした。

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    2025年09月28日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    登場人物が多く、少々読むのに苦労した。
    トンガの情景が美しく思い浮かんだ。イヤミス作品ではなく、ある種のヒューマンドラマのように感じた。
    最終章で、あぁなるほどと思った。

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    2025年09月24日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    山岳小説の続編。新田次郎のようなミステリー仕立てではなく、日常の延長としての登山で、様々な岐路に立つ人たちの人生を山に絡めての話です。今回は短編同士のつながりは全くなく、独立したお話ですね。解説も含めて読んで山に行きたくなりました。

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    2025年09月21日
  • 湊かなえのことば結び(下)

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    毎回の放送の「今日の一曲」を歌詞付きで聴きながら、選曲の渋さに、湊さんて何歳やった?と何度も突っ込む。自分はこの頃も海外にいたので、コロナの頃やなぁ、こんなん流行っててんなー、と懐かしく思い出す。

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    2025年09月17日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    4編の山歩き物語。
    後立山連峰、北アルプス表銀座、立山・剱岳と山好きにはお馴染みの名コース。
    私も歩いた事があるので、その時の景色が甦りました。
    剱岳の鎖場を登りながら、主人公の夏樹が語る。
    「岩場を前にすると、ワクワクする。手や足の置き場を想像する」「試してみたい、ただ、それだけだ」
    そう、その時には恐怖など無い。
    そんな山好きの作者の語るひとつひとつにうなずきながら読み進めました。

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    2025年09月17日