湊かなえのレビュー一覧

  • カケラ

    Posted by ブクログ

    2時間半。
    いろんな人の目線から、ある親子について語られて、ぼやっとしか輪郭からだんだん形作られる感じ。人の根幹は変えられないんだなと思う。

    0
    2024年03月02日
  • 未来

    Posted by ブクログ

    未来の自分からのお手紙。
    病気で亡くなった父親、
    心の病気にかかっている母親。
    裕福ではない暮らし。
    いじめ、友だち、両親の秘密。
    エピソード部分で明らかになっていく真相。
    劣等感、罪悪感。
    考えさせられる1冊でした。
    湊さんあとがきの、見たいものしか見ていない、
    そんなメッセージに心がズシンと重くなる。

    1
    2024年02月29日
  • ユートピア

    Posted by ブクログ

    女性3人の主観で話が進んでいく
    人が変われば同じ出来事でも
    見え方って違ってくるおもしろさがあった

    目立つ人、自分より成功しとるように見える人がおれば
    妬み、嫉妬がうまれるのって
    人間特有よなって思う

    0
    2024年02月29日
  • 落日

    Posted by ブクログ

    語られるエピソードの時系列が混在しているので途中で振り返りながら読んだ。登場人物の関連が分かった時には「なるほど!」と。

    0
    2024年02月26日
  • 白ゆき姫殺人事件

    Posted by ブクログ

    インタビュー形式で物語が進んでいく。だからこそ、それぞれの主観でしか語られない「真実」。
    勝手に広がり、決めつけ、この人はこういう人だと分かった気になる噂話。
    結局そういう目立つ人の噂話っておもしろいから、なくならないのだろうなと思った。

    0
    2024年02月24日
  • 境遇

    Posted by ブクログ

    2人の女性の境遇をテーマに描かれた作品
    はじまりは似たもの同士でも、人とのつながりとか様々な経験によって隠にも陽にもなりうる
    人ってそんなアンバランスな存在だというメッセージを受け取ったように思う

    0
    2024年02月23日
  • カケラ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少女がドーナツに囲まれて亡くなった。
    美容クリニックの医師、橘久乃が色々な人に話を聞きます。

    人の外見がテーマです。
    外見については本当は何が正解で、何が間違いと言うことはないはずです。でも、太ってることに対する意見は厳しいものが多いです。そうした攻撃は人の心を傷つけます。
    自分の経験からの思い込みで間違った正義を振りかざす担任がキツいです。でも、父親が1番悪い。父親が独白しろ!と思いました。

    構成がちょっとわかりづらいです。何故、久乃は話を聞いてまわっているのか?最初から説明があってもよかったかもしれません。
    自分の正しいが本当に正しいのか、考えさせられました。

    0
    2024年02月19日
  • カケラ

    Posted by ブクログ

    これをドラマや映画にするとなると、どういう撮り方をするんだろうか、とずっと考えていた。主人公の音声はなく、ずっと聞き役。1人の少女の自死をめぐって周りの人間が好き勝手に色々なことを喋っているのをずっと聞いている。これを映像化するのは、至難だろうな、と。

    0
    2024年02月18日
  • 未来

    Posted by ブクログ

    人形になったり人になったりするママ、二重人格になる先輩。皆避けられない衝撃から身を守る為の変身。なるほど。そのような症状を抱えている人たちが発作的にみせる状況は、そう解釈出来るのか。
    そして子どもたち。とても弱い。辛すぎる傷を負っている。その傷を広げようとするいじめ。
    その原因がクズのような大人の男たちの所業。
    マッチョな力づくでの憂さ晴らし。
    みな弱い者にしわ寄せが来る。
    強い側にいるはずの先生も脆弱な過去が。
    貧困の世界にあえぐ子どもたちの闇をえぐるストーリー。
    多層構造、絡み合う人物描写。

    0
    2024年02月17日
  • 山猫珈琲 下巻

    Posted by ブクログ

    湊かなえが島に暮らしている主婦という、ふんわりした情報は知ってたけど、こんなにアグレッシブな方だとは思っていなかった、、笑

    特にトンガの話は繰り返しあって、余程印象深い経験だったんだなぁって思った。

    特別収録のドラマ脚本「ラスト・エレベーターガール」は、こんなに明るいラブストーリー書いてたんだってなったし、ラジオドラマ脚本の「答えは、昼の月」は、嫁姑関係については小説の感じちょっと出てたけど、それでもかなりライトな内容だった。

    0
    2024年02月16日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    大どんでん返し⁈こんな結末が待っているとは最後の最後まで思わなかった。話に壮大?な仕掛けはあったけど、細かいところ、例えばご両親の感情とか?人間の細やかな感情が書かれていないように感じてすっきりしなかった。

    0
    2024年02月16日
  • 未来

    Posted by ブクログ

    入院中に自宅から供給してもらっている本が尽き、病院のデイルームにある蔵書から選んだ。本著者の著書は始めてだ。
    DVの連鎖と学校の教室でそれぞれの被害者が存在し交錯し接点を持っているというフィクションではあるが現代でのリアリティも映している。一方で学校の教諭やPTAの無力さと傲慢さが決して当事者を救わない様を淡々と描いている。
    自分達だけで解決しようとせず社会に救いを求めて欲しいという著者の意思を最後に主人公らによる最後の決断によって強いメッセージとして伝えている。著者の思いの強さを感じる一冊だ。お見事。

    0
    2024年02月15日
  • 未来

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんだかんだ、自分はどこか軽快だったり、ハッピーだったりな話が好きなんだなと。
    とても面白いし、色々考えさせられて良い本ではあった。
    街の中で見かける一見普通に見える小学生にも章子のような境遇の子が居るんだろうなって。
    (オーディブル)

    0
    2024年02月14日
  • Nのために

    Posted by ブクログ

    語り手がかわっていく構造…

    途中まで安藤は女性だと思っていたよ…_(:3 」∠)

    それぞれがそれぞれの大切な人「N」のために…
    そのため、少しずつすれ違いが起こり野口夫婦死亡の事件につながる…
    うーーーん…生い立ちを含め、自分の心の救いになってたとしても、誰かのために、しかも見返りも求めずに、そこまで出来るかなぁ…ってのが、率直な感想。

    話しの構造も流れもおもしろかったけど、登場人物に共感できなかったのが残念…

    0
    2024年06月23日
  • 花の鎖

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    205Pの和菓子屋の大将の証言を見てから、アーーーッもしかしてそういうことーーー?!?ってなって人物相関図書き始めたwww普段ミステリ読む時そういうこと全然しないんだけど、自分の頭を整理するために...!そしたら合ってた!

    普段どんでん返し的な衝撃を追い求めてミステリ読み漁ってる私だけど、この作品はそういう衝撃はなくって、じわじわと真相が分かってくるっていう感じで、それもまた嫌いじゃないなって思った!

    さつきがドナー提供したから花が贈られてくるのは読めたけど、美雪が全財産かけて手に入れたかった物が和弥が建てた美術館だったっていうのは最後の最後まで読めてなくて、それが分かった瞬間泣きそうにな

    0
    2024年02月10日
  • 落日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    本当のことって 本人にしかわからないし。 香りは想像でしかないから ウワサとかそういうのに 左右されたくないなと思った

    事実は変えられない

    真実はそれぞれにある いつか、整くんが言ってたの 思い出した。

    まさにそう。

    最後はみんな前向きになったのは よかった。

    0
    2024年02月09日
  • 白ゆき姫殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誰が真実を言っているのか最後までわからないところが面白かった。
    ほんとに城野美姫を思っている人は真実を言うけど、自己防衛をしている人は話を盛っており、人間の醜いところが表現されている。
    週刊太陽に垂れ込んだ美紗子が犯人だとは思わず、
    美姫を犯人に仕立てる話術や作戦に騙されていた。

    0
    2024年02月08日
  • 境遇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    同じ境遇を持つ2人。
    ある一言で真反対の境遇を持つ2人になるかと思ったけどそうでもない。

    特別収録されていた絵本が良くてカラーの絵を見ながら読んでみたいと思った。

    0
    2024年02月06日
  • ユートピア

    Posted by ブクログ

    途中胸糞悪い。小説あるある、主婦特有のご近所付き合いのそれぞれの本音が事細かく書かれていてちょっと重かった。

    0
    2024年02月06日
  • 未来

    Posted by ブクログ

    うーん微妙。
    陰湿な場面を、陰湿に描写する。それが延々と続く。
    しかも、この本では書簡という形をとっている。
    主人公が未来の自分に宛てて手紙を書く。のだけど、書簡形式があまりにもずっと続くのはキツイ。読んでいられない。
    以前読んだ「ユートピア」は面白かった。面白かったのだけど、長ったらしい一人語りにはうんざりした。
    本書でもその精神は健在。
    この筆者って、よく言えばゴーイングマイウェイで、それが持ち味なのかも知れない。自分の好きな味を、じっくりと時間をかけて煮詰めるような感じ。
    だけど悪く言えば独りよがり。筆者のことは一切眼中にないような、そんな印象があったのだけど、本書で確定的になった。

    0
    2024年02月05日