湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ少女がドーナツに囲まれて亡くなった。
美容クリニックの医師、橘久乃が色々な人に話を聞きます。
人の外見がテーマです。
外見については本当は何が正解で、何が間違いと言うことはないはずです。でも、太ってることに対する意見は厳しいものが多いです。そうした攻撃は人の心を傷つけます。
自分の経験からの思い込みで間違った正義を振りかざす担任がキツいです。でも、父親が1番悪い。父親が独白しろ!と思いました。
構成がちょっとわかりづらいです。何故、久乃は話を聞いてまわっているのか?最初から説明があってもよかったかもしれません。
自分の正しいが本当に正しいのか、考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ205Pの和菓子屋の大将の証言を見てから、アーーーッもしかしてそういうことーーー?!?ってなって人物相関図書き始めたwww普段ミステリ読む時そういうこと全然しないんだけど、自分の頭を整理するために...!そしたら合ってた!
普段どんでん返し的な衝撃を追い求めてミステリ読み漁ってる私だけど、この作品はそういう衝撃はなくって、じわじわと真相が分かってくるっていう感じで、それもまた嫌いじゃないなって思った!
さつきがドナー提供したから花が贈られてくるのは読めたけど、美雪が全財産かけて手に入れたかった物が和弥が建てた美術館だったっていうのは最後の最後まで読めてなくて、それが分かった瞬間泣きそうにな -
Posted by ブクログ
うーん微妙。
陰湿な場面を、陰湿に描写する。それが延々と続く。
しかも、この本では書簡という形をとっている。
主人公が未来の自分に宛てて手紙を書く。のだけど、書簡形式があまりにもずっと続くのはキツイ。読んでいられない。
以前読んだ「ユートピア」は面白かった。面白かったのだけど、長ったらしい一人語りにはうんざりした。
本書でもその精神は健在。
この筆者って、よく言えばゴーイングマイウェイで、それが持ち味なのかも知れない。自分の好きな味を、じっくりと時間をかけて煮詰めるような感じ。
だけど悪く言えば独りよがり。筆者のことは一切眼中にないような、そんな印象があったのだけど、本書で確定的になった。
本