湊かなえのレビュー一覧
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美しい海と山に囲まれた田舎町は時代と共に少しずつ寂れているが、都会に住む人達からは自然に恵まれた美しい町、こんな町で好きなことをしてのんびり暮らせたら素敵だろう、と憧れられたり、そんな彼らが移住してきたりするのは、最近耳にする話題。
そんな町で、出会う3人の女性、各々の視点からの想いや考え方が緻密に描かれているなあと思いました。人にはホントにそれぞれの考えがあり、それは性格の違いだけでなく、それぞれの置かれた立場や経済的状況にも左右される。誰の主張も確かに間違っていないように思える。
気が合いそうで、ある面では全く合わなかったり、それでも人は付き合いがある。時に全く合わないと思っていた人が時を -
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ネタバレ小学生の頃、同級生が殺された直後を目撃した4人の告白の話。
2009年初版なので、時代感がちょっと古め。
小学生の女の子が性暴力の末に亡くなったとこから始まるから、作者が女性じゃなかったら性的に消費する視線を感じてストレスだったかもしれない…
真紀の告白シーンが結構すき。
小学校教師になって、不審者を正当防衛で殺してしまって、PTA総会にて登壇、これまでの人生を絡めて、エミリちゃんの母親である麻子さんに贖罪の告白をするシーン。
見事に父親?父性?が欠落している…と思ったら、最後の麻子の告白で、エミリを殺したのはエミリの実父で元彼でした…と分かるなかなかの胸糞エンド。
(昨日見たWicke -
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読みやすくライトな作品でありながら、物語はジェットコースターのように疾走していく。スピード感の中にも、どこか冷たく嫌な風を感じさせる違和感があり、それが最後まで付きまとう。
ようやくゴールが見えてきたと思った瞬間、思い切り突き落とされるようなラスト。まさに「リバース」というタイトルを体現した展開であり、最後の最後で全てが反転する感覚が印象的だった。さらに、その結末にはしっかりとした動機が存在している点も見事である。
完成度は高いものの、ややライトに感じられた点を踏まえ、評価は3.5なのだが
3か4しか選べないので3にする
また、この作品は読者自身にも問いを投げかけてくる。もし自分が同じ -
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私は湊かなえの『未来』を読み終えて、心が大きく揺さぶられました。
私自身、子どもの頃はいわゆる毒親育ちでした。そんな自分の経験もあって、この物語の登場人物たちの気持ちがより深く胸に響きました。
読んでいる間は、イライラや悲しさ、つらさ、嫌な気持ちが押し寄せました。特に早坂の存在には腹が立ち、あの人物の行動はすべて嫌な気持ちを引き起こしました。しかし、逆に母や娘、先生の優しさや強さを際立たせる役割を果たしていて、物語全体の深みを増していたと思います。
私が特に印象に残ったのは、先生のくだりや父親の件、そして母の強さです。最初は弱そうに見えた母が、最後に娘をしっかり送り出す場面では、その芯の -
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ネタバレ久々に湊かなえさんの本を読んだ。
成人してからは湊かなえさんの本ばかり好んで読んでいたから、久々に別の作家さんを読んだ時には読みづらく感じた。
しかし今回湊かなえさんの本を久々に読んだら、これはこれで読みづらく感じた。
文章のクセってあるよね。
お姉さんの件は前半から不穏で、まぁ実際はいないか亡くなってるかってとこかな、とそこそこな段階で気がついた。
物語の真相部分は…まぁ予想もつく話ではあるが、序盤には予想していなかった展開だったので面白く読めた。
読み込みが足りないのかもしれないけど、サラちゃんリキトくんのご両親がリキトくんに暴力振るってた理由ってなんなんでしょう?
サラちゃんが虚言癖 -
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主人公圭祐と同様、放送部と聞くとお昼にラジオをかけたりする団体というイメージしか無かったが、こんなにも熱くなれる活動を行う団体とは知らなかった。
王道真っ只中の青春ストーリーといった感じで、昔なら自分の姿に重ねてページを進めていただろうが、大人になってしまったのか少し展開に物足りなさを感じてしまった。
一方で映画や小説とはまた違ったラジオドラマという媒体を知ることができて良かった。
本書の途中にも書かれているように、ドラマ、本、ラジオそれぞれに個性があり、読書好きの自分は火を熾し薪をくべるという表現は面白く感じた。
ラジオは耳だけで想像を膨らませなければならないので、テレビドラマとはまた -
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ネタバレ湊かなえの読んだ作品の中では1番だった
家というものを中心として話が成り立ってて、家と外、その家が建っている地域とその周りの別の地域、そこに住んでいる人とそうじゃない人とか対比がありつつ一貫性があった
ちゃんとイヤミスらしい事実を公表すると困るから自分達が生きやすいように事実とは違う事を公表したり登場人物の理想と現実のギャップに苦しんで落とし所を見つけていくのもよかった
今回の作品はタイトル回収というより夜行観覧車という印象的なシーンの建物っていう感じだった
ただ登場人物のアクが強くてこれもイヤミス小説の醍醐味かもしれないけどやっぱ作風が自分と合わないのかなぁ -
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ネタバレ整形ルッキズム物ダーイスキ♩と思って読み始めた
これも語り口調のオムニバス形式で告白の時も少し思った登場人物が分からなくなるのが少し読みづらかった(登場回の人によって登場人物の呼び方が変わるから)
自殺した子はどんな子?どんな理由で死んでしまったの?っていう話だけど家庭環境が悪くて精神病んで躁鬱の波で死んでしまったってだけかぁ(自殺の決定打は親の反応)っていう典型例に感じてしまった
最初に出てくる自殺した子の状況や周りの証言が盛られすぎて事実はそんな事なかったていうのが現実っぽくリアルに感じれる人にはいいのかなぁ、、
ちゃんと話を通してそれぞれのルッキズムや美的観念、他人に対しての見え方