湊かなえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『まあ、いい先生だったんだろうけど。』比留間先生の真実。親父会のその後。
タイムカプセルの八年 辻村深月
『縁結び一本、ざっと千年のお勤めを果たしてきたところであります』
トシ&シュン 万城目学
『意識らしきものはあった。だがそれは知性ではなかった』
下津山縁起 米澤穂信
『研究室からパクってきた』『優介の好きなように使えばいい。』
長井優介へ 湊かなえ
最初の比留間先生の衝撃が凄くて(親父会にすくわれましたが、さすが辻村深月さん)、その後の万城目学さんの語り口の神様にほっとしました。
山との通信の不思議(米澤穂信さんの)におっと思い、最後もタイムカプセルで、湊かなえさん独特の途中の不穏な経過にどきどきしましたが結末に安堵しました
時をテーマに、四つの上質な短編に浸れました
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Posted by ブクログ
美しい海と山に囲まれた田舎町は時代と共に少しずつ寂れているが、都会に住む人達からは自然に恵まれた美しい町、こんな町で好きなことをしてのんびり暮らせたら素敵だろう、と憧れられたり、そんな彼らが移住してきたりするのは、最近耳にする話題。
そんな町で、出会う3人の女性、各々の視点からの想いや考え方が緻密に描かれているなあと思いました。人にはホントにそれぞれの考えがあり、それは性格の違いだけでなく、それぞれの置かれた立場や経済的状況にも左右される。誰の主張も確かに間違っていないように思える。
気が合いそうで、ある面では全く合わなかったり、それでも人は付き合いがある。時に全く合わないと思っていた人が時を経て理解しあえる存在になったりもする。
人づきあいの苦手な自分にとって日頃から感じることがそのまんま小説になっているようで各人のパートに入るたびに、この人はこういう風に考えるのか、、と感心しながら読んで読み切ってしまいました。
事件の真相とか、菜々子の義母かどうなったかとかそんなものの結末はなく、ただただ3人の女性の気持ちや主張、そこに至る心理、考え方を読んでいく。これはこれで面白い小説でした。
そんな中で子供目線の気持ちも描写されていて2人の女の子達は真心の友情を育んでいるところか救いでした。でも大人になるとまた、それぞれの事情が生まれて素直に相手の主張を受け入れがたくなるのでしょうね。
原田ひ香さんの解説がまさに私がこの小説から受け取った感想にぴったり来ました。