湊かなえのレビュー一覧
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湊かなえさんのエッセイ集、続編。
広島県因島で生まれ育ちから、淡路島での結婚生活。
そして、そんな田舎育ちの主婦がどのようにして脚本家、作家へとなっていったのか。
とても興味深かったし、好感が持てました。
脚本を描いたのが先だったのですね。
そして、デビュー作「告白」は、身を粉にして、いや、身を削って描き上げたのだなと痛々しいほど伝わってきました。その後の怒涛の日々も。
恋愛と携帯をテーマにして描かれた脚本、「エレベーターガール」は、湊かなえさんが恋愛作品?と新鮮でしたし、脚本「昼間の月」もぐっとくるものがありました。
湊かなえさんも私と同じ不育症だったと知り、何事も順風満帆に物事が進むこと -
Posted by ブクログ
自分が高校受験のときこのドラマが放送されたので、とても印象に残っている作品です。入試がテーマというのがおもしろく、とても新鮮に感じました。
登場人物が多いので、まず読み初めに相関図を把握されることをおすすめします。私はドラマを見たあとに小説を読んだため、どの俳優さんが演じていたかを見返すとスッと物語に入れたのですが、小説から入った方にはちょっと読みづらいかもしれません。
ストーリーを知っているにもかかわらず先が気になりスラスラ読むことができましたが、個人的には湊かなえっぽさをあまり感じられない展開だと思います。そこを期待しているとあまりおもしろくないのかなと。
この作品はドラマで楽しむこと -
Posted by ブクログ
昔、
女が山に登ると汚れる、月を見ると汚れる。
そんなことを某占い師が言っていて、何の根拠ないのに女は山登りすべきではないと刷り込まれている自分がいる。
靴擦れしそうだし疲れるだろうし天候も常に快適ではないだろうから、山登りしない理由はたくさんある。
だけど、見たことない世界を見てみたい好奇心もある。
山登りを男女でしてもそれは男女の仲ではない、山頂ではラーメンの箸をシェアできる、でも地上では違う。
人間が追い込まれてる時の感覚に似てるのだろうか。
山頂で食べる和菓子とコーヒー、おにぎり、たけのこの里は絶品だろう。滅多に見れない富士山が見れたらなんとも言えない幸福感に包まれれであろう。
危険が -
Posted by ブクログ
絆、繋がりはとっても大切なものだと気付かされる作品。苦楽を共に経験をして山に登った仲間は、特別なんだろうな。そんな特別な仲間も行き違いで疎遠になったり、気持ちが離れてしまっても、また
"山"が繋げてくれる。山の力は絶大。
私にはそんな強い絆がある仲間はいるのだろうか?
そんなことを考えてしまう。
どの話も良かったのだけど私は、『後立山連峰』の後半の話と『立山・剱岳』が好きです。『後立山連峰』は山岳ガイドさんがカッコ良すぎ。『立山・剱岳』は母と娘の駆け引きも良かったけど、やっぱり父と母の若かりし頃の話がジーンときてしまった。あとは絶対無理だと分かってるんだけど、行ってみたいなぁと思っている雄山 -
Posted by ブクログ
3年前に読んだ「ブロードキャスト」の続編。3年生が引退して1,2年生だけになった放送部が舞台。
今回もまたJコンを目指す中で、テレビドキュメント部門の作品では陸上部を取り上げることになり、事故によるケガで陸上を諦めざるを得なかった圭祐が中心となって進めていくことに。
キャラや筋立てはしっかり作り込まれていて破綻はないが、もっさりした進行であまりワクワク感もない。その中で圭祐の陸上に対する屈託や久米さんに接する態度など煮え切らなさや幼さが何回も繰り返されるのがなんとも…。
そうした圭祐の鬱屈が作品を作り込んでいく過程で晴らされていき、彼の成長を読めると良かったのだが、話の2/3を過ぎてから陸上部