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Posted by ブクログ
何の前知識もなく読み始める。どんな話だろうと思ってると、、、
↓
以下ネタバレです
菜々子がすみれに対して「田舎に憧れる、都会の人がするファッション」と揶揄したあたりから「これ面白いかも」と思った。
登場人物同士がお互いのみなりや発言、行動をちょっとバカにした表現多くて面白い。
人のネチっとした部分がたくさん描かれていて、すごく面白かった。
お金と子供が絡まなかったら、あの三人はうまくやれていたかな?
しかし、「クララの翼」なんて綺麗事すぎて、マジ不愉快。
これは綺麗事だ、これは偽善だとちっとも疑わないすみれにドン引き。
すみれの芸術家たちの力でこの町をもりあげるという、おせっかい、かんちがい。
だれも頼んでない。地元民はこの景色が当たり前なのだ。
田舎者とは?都会人とは?
地理的にどこに住んでいるのかは関係なく、それは人への接し方でわかる。
そうなると、菜々子はとても都会的なセンスを持った人だろう。
Posted by ブクログ
湊かなえ作品をいくつか読んでみようと思って、早速購入。あえて有名どころの作品にはいかず、あらすじを見て選んでみた。
暁星を読んだときの、登場人物が身近にいるあの感じは、本作品を読んで湊かなえさん作品特有のものだと思った。登場人物の主観があちこちに散りばめられていて、時々急すぎて話のつながりがわからくなることもあったけど、これが人間らしさなのではとわたしは思った。
暁星のときよりも、はるかにモヤモヤが残る作品ではあった。でも、自分が見えてる世界が全てではないし、それぞれ何かしらの思いを抱えて関わっているんじゃないかってことが、小さな街を舞台にすることでより感じることができたと思う、面白かった。
Posted by ブクログ
ユートピア
湊かなえ
湊かなえ19作目
山本周五郎賞受賞作品
交通事故に遭い車椅子となった久美子
彼女を支えて、他の不自由な人たちをも支えるため
母親3人はボランティア団体「クララの翼」を立ち上げる
最初は評判が良く、たくさんの支援金が集まり、雑誌のインタビューも受ける
しかしある噂はネットを介して広がり悪意に満ちていく
そして大きな事件が起きる…
同じ集英社刊行の「白雪姫殺人事件」のように噂がネットを介して広がり、徐々に悪意に満たされていく過程が詳らかに書かれています
そこは人間の奥底に潜んでいるドロドロとして真っ黒なものに溢れています
やはり湊先生はそういうものを描かせると日本一です
(トークショーで実際お会いしたときは何て明るくてホンワカした人なんだろうという作中とは全く逆の印象でしたが)
そりゃ、受賞するだろうっていう感じです
最後の結末に至るジェットコースターのような展開も見事です
前半はゆっくりと進みながら、後半は急降下
ページをめくる手も止まらなくなります
それにしても物語の舞台となる鼻崎町はモデルがあるのか気になりました
物語前半の重要なアイテムとして線香がありますが、先生の住まわれている淡路島は線香の日本一の産地らしいですね
でも具体的にここっていうモデルではなく、先生が新しく作り上げた場所なのでしょう
人々が恋焦がれるユートピアのような場所
本当は善意にも悪意にも満ち溢れる場所
#湊かなえ #湊かなえワールド #ユートピア #山本周五郎賞 #読書
Posted by ブクログ
初めは登場人物の数が多く感じ、混乱してしまったがそれぞれの登場人物の主観を丁寧に描かれていたので何が起きているのかをしっかりと捉えることができた。小さなコミュニティで起きがちな人間模様に加えて外部からやってきた人と織りなされる複雑な化学反応が現実的でぞくぞくした。どんなに仲良くなったと思っていても、大人になると相手の行動を深読みし善意をそのまま受け止めるのが難しくなることが描かれている。それに対して二人の少女が織りなす友情は誰にも邪魔されない眩しいものとして描かれている。自分が真っ正面からぶつかっていったとしても自分の思い通りに受け取ってもらえないもどかしさを感じることはこれから私にもたくさんあるのかもしれない。そんな時にまたこの本を読み返し、どんな感想を抱くのか自分でも興味深い。
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