ユートピア

ユートピア

649円 (税込)

3pt

太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住人と新たな入居者が混在するその町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは、久美香を広告塔に車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め―。緊迫の心理ミステリー。

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ユートピア のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ある小さな町で起こる、心理ミステリー。
    親子、夫婦、親同士、子供同士
    それぞれの鬱憤や葛藤の心理描写がきれいに絡み合っている。
    湊かなえの得意とする女性目線の主観の殴り合いが気持ちがいいほど表現されていて、所謂「イヤミス感」を感じつつもどこかスッキリできた自分を発見できた。
    もしかしたら自分が誰かを

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    本当に人間の内側のドロっとした感情を描くのがうまいなと思いました。誰もが持っているであろう、でも決して表立たない、表出せない感情。複雑に絡み合って壊れそうで壊れない、けど今後会うこともないだろうなという人間関係。ずっしり心に響いてきます。そして子供たちに翻弄されてたとしても、原因を作るのは親なんだな

    0
    2025年07月17日

    Posted by ブクログ

    登場人物たちの名前や立場なんかが複雑で分かりにくく本当に終盤になってようやく理解できました。それを含めても面白かったです。視点がころころ変わっていくためそれぞれの考えや行動が分かるのですが、最終的には全てを明らかにしない感じが湊かなえさんらしいと感じました。田舎の感じと芸術家としてのプライドや子供同

    0
    2025年06月11日

    Posted by ブクログ

    この物語は田舎の港町で、3人の女性がさまざまな経験や子どもたちを通して個々の心情や他者との関係の変化をかいている。
    この物語を語る上で「翼」という言葉は欠かすことができない。この言葉の意味は彩也子の書いた作文で述べられている。人はみんな片翼であり誰かと繋がることで一緒にどこまでも遠くへ行ける。この物

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    慈善団体とかそういう活動を快く思わない人もいるし素直に応援する人もいる。本作では、人間の嫌な部分が色々と詰まっている気がした。最後の方はちょっと話が入り組んできて展開を追いきれなかった。

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    人間の奥深さと、違う人間が関わり合うことで産まれるドラマがすごい。

    車椅子生活の娘をもつ主婦菜々子、認められたい陶芸家のすみれ、夫の転勤で街へ来た光稀が、ボランティア基金「クララの翼」として活動をはじめる。
    最初は順調に活動していたが、徐々に歯車が噛み合わなくなってきた3人、さらには別の事件も絡ん

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    他人の嫉みや恨み、それに振り回される人たちの視点がリアルに描かれていて非常に面白かった。

    -地に足着けた大半の人たちは、ユートピアなどどこにも存在しないことを知っている-

    もしかしたらユートピアなんて存在せず、自分の現状に満足していない人たちが求めているだけなんじゃないか。理想だけでなく、今ある

    0
    2025年08月03日

    Posted by ブクログ

    語り手によって出来事の捉え方が全く変わる。自分は正しいと思いたい、という人間らしさを描いており、まさに「主観と主観の殴り合い」だった。最後には驚く事実も発覚して面白かった。

    0
    2025年05月20日

    Posted by ブクログ

    なるほど。
    旅行者の私は、地方のアート基地好き。
    あるんだとは思う。土地の人と外から来た人のいろいろ。

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    鼻崎町という太平洋を望む街で繰り広げられる地元住民、移住者たちのミステリー。

    ミステリーというよりかは、女性たちの心理描写の赤裸々さを楽しめるかどうか、だと思う。
    自己実現のためもがいたり、妬んだり、悔しがったりする女。
    田舎町の人間に嫌気がさしているものの、子どものためを最優先して生きる女。

    0
    2025年10月14日

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