湊かなえのレビュー一覧
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冒頭 17歳の女子高生の自殺か事故かわからない転落事件記事から始まる。
しかし本編の登場人物と直接関わりがあるわけではない。ただその母親が言った『愛能う限り』が一つのキーワードになる。
本書は各章ごとに「母性について」「母の手記」「娘の回想」 この三つで構成されている。
「母の手記」には自分の母親がどんなに素晴らしいか そして自分がどれだけ愛情をもって育てられたか そして娘が生まれてからは誰からも愛されるように 母が自分にしてくれたように能う限りの愛情を注いで育ててきたとしきりに書かれていた。
そして「娘の回想」には〝愛されるためには正しいことを、喜ばれることをしなければならない〟〝母か -
Posted by ブクログ
【2025年83冊目】
日本との時差は4時間、170以上の島々からなるトンガ国には、ちょっと訳ありの日本人達がやってくる。双子の片割れをなくした女、結婚を間近に控えた女、夜職のシングルマザー、友人を亡くした女――阪神・淡路大震災でに被災し、心に傷を追った女達の過去と今と未来の物語。
あらすじ未読で読み始めました。イヤミスの女王の新境地と言いますか、新たな一面と言いますか。震災を題材に描くのは結構な勇気があったはず。解説を読んで湊さんがトンガにJOCVとして行っていたことを知りました。そうか、だからあんなに描写がリアルだったのかと納得。トンガでの生活や文化と、震災と、それに関わる登場人物たちを -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場する女性たちや子供の心理描写もさることながら、今作は田舎暮らしに憧れる人たちの日本の田舎に対するイメージとそれに背反する現実を解像度高く描いた作品だと感じました。
この作品を読んでいて思ったのは、田舎町を振興することがいかに難しい事かということと、女性同士の人間関係ってかなり考えることが多くて大変なんだなということでした。やっぱり、田舎では出る杭は打たれる傾向にあるのでしょうか。
ミステリー要素は少なかったように思いますが、田舎町を舞台とした一連の群像劇?としてとても充実していたように感じました。
みんなが思い描く理想の新天地は本当にユートピアなのでしょうか。そこにも様々な人が住んで