湊かなえのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ湊さんの伏線回収の鮮やかさに唸らされた。
二人の少女の拗れた友情を礎に、思春期の死に対する好奇的な関心、家族や友人の言葉の呪詛、未熟さゆえの妬みや被害者意識みたいな自分勝手な悪意、私が主人公らと同じ女子高生の時に読めていたらもっと響いていたかも。
あとがきに書かれていた書店員の感想が面白かった、因果応報がテーマの一つである作品で、二人を死に追いやった二人はこれからどのような報いを受けるのか。
一方で、おっさんは報いを受けるべき行いはしていないのに不遇に追いやられているし、因果応報すら理想論な世の中だとも感じる。
本筋ではないだろうけど、「悪いことをしたから殺される。これは、究極の罰は死だと言ってるのと同じでしょ。」という岡さんのセリフが刺さった。因果応報でさえ世の常ではない中で唯一の絶対は死であり、それは罰、それとも救いなの、ゲームオーバーなのかゲームクリアなのか退場なのか。
死ぬときに人生の答え合わせみたいなのがあって、戦績が全て教えてもらえたらいいのにな、って定期的に思う。 -
Posted by ブクログ
『まあ、いい先生だったんだろうけど。』比留間先生の真実。親父会のその後。
タイムカプセルの八年 辻村深月
『縁結び一本、ざっと千年のお勤めを果たしてきたところであります』
トシ&シュン 万城目学
『意識らしきものはあった。だがそれは知性ではなかった』
下津山縁起 米澤穂信
『研究室からパクってきた』『優介の好きなように使えばいい。』
長井優介へ 湊かなえ
最初の比留間先生の衝撃が凄くて(親父会にすくわれましたが、さすが辻村深月さん)、その後の万城目学さんの語り口の神様にほっとしました。
山との通信の不思議(米澤穂信さんの)におっと思い、最後もタイムカプセルで、湊かなえさん独特の途中の不穏な経過にどきどきしましたが結末に安堵しました
時をテーマに、四つの上質な短編に浸れました