湊かなえのレビュー一覧

  • ドキュメント

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    ネタバレ

    まずは、衝撃事実。どうやら「ブロードキャスト」と言う作品の続編だったらしい。知らずに読んだので問題ないことをした。

    内容は放送部を題材とした青春物語。湊かなえのイメージになかったからこんな軽やかな作品も書くんだと意外に思った。と思いきや、中盤にきちんと陸上部タバコ事件を入れてくるあたりはドロドロな感じを忘れてないんだな、と感心。でも、テイスト的には恩田陸っぽい?

    個人的にはタバコ云々の事件よりも、物語の締め方の方が感心した。ひとことも「コロナ」というキーワードを使わずとも暗に読者に伝え、高校生らしい感受性と視点で締められていたのが印象的だった。

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    2024年11月28日
  • 境遇

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    ネタバレ

    結末はなんとなく予想した通りに。それゆえに誘拐のハラハラ感はなく、裕太は無事に帰ってくるだろうと思いながら読み進めることができました。

    晴美の友人という言葉が2回目に出てきた時にはぞくぞくしました。やっぱり湊さんは伏線がたくさんあるなと。

    陽子がとても温かく、血が繋がってなくても両親に大切に育てられたんだなと感じられ、反面、晴美は寂しさやコンプレックスが常にあったんだろうなと思いました。始まりが似ていたとしても、その後どのように進むかが人格形成に影響するのかなとも。決して施設で育つことが悪い訳ではなく、自分にだけ注がれている愛情というのは大きいのかなと。

    とにかく湊かなえにハマっています

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    2024年11月13日
  • 境遇

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    個人的には少し物足りなかったです。
    湊かなえさんの『告白』が非常に良かったので、さらなるイヤミスを求めて選んだ作品でしたが…。

    イヤミス感はそこまで無く、結末も微妙です。

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    2024年11月12日
  • 山猫珈琲 上巻

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    第一印象は想像していた湊かなえ先生とは全然違う⁉️それも私が行ってみたい所の第一希望は広島なんです。大林映画監督の尾道三部作が好きで好きでいつかは行ってみたいとずっと思っていました。湊かなえ先生も広島の因島出身だったんですね。それもお嫁さんに行った所が淡路島なんてビックリです。淡路島も行ってみたい所の上位でした。エッセイ集を出していた事も知りませんでした。湊かなえ先生の頭の中を覗いて見たかった私はなんだか私と余り変わらない生活をしている事に嬉しいやらビックリするやら猫と珈琲は私も好きだけど山はたまに主人に誘われて八幡平や十和田湖の奥入瀬散歩などハイキング程度なので、湊かなえ先生を尊敬してしまい

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    2024年11月02日
  • 往復書簡

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    十年後の卒業文集
    高校の部活動の仲間が、仲間の結婚式で再会した同志の手紙の遣り取り。

    二十年後の宿題
    小学校時代の恩師に頼まれて、かつての教え子6人の近況を先生に知らせるため、会いに行く、高校教師が、その近況を先生に手紙で送る。

    十五年後の補修
    国際ボランティア隊として、海外に赴任した彼と文通を始める。

    一年後の連絡網
    「十五年後の補修」の結末。

    響かなかった。

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    2024年10月31日
  • ドキュメント

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    『ブロードキャスト』の続編。
    佳祐は事故のため陸上を諦めざるをえなくなる。
    そんな時に誘ってもらった放送部で、仲間とコンテストに挑む。
    景品目当てのマラソン大会で、見事に当たったドローンも駆使して、撮影は順調に進むはずだったのに…
    ドローンの撮影中に思わぬ映像が映りこみ、騒動になる。
    そこで、思わぬ人物が引き金になっているとわかり、衝撃…
    部活にかける情熱と仲間との関係性が、胸に響く。

    2024.10.28

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    2024年10月28日
  • ドキュメント

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    前作に続いて…でした。シンプルにドキュメント制作をする、でも良かったのでは?と思わせられる話の展開でしたね。部員のあれこれを知ることが出来た巻でもありました、3年生バージョンまで続いていく気配ですね。

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    2024年10月27日
  • 高校入試

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    登場人物が多すぎて正直読みにくかった。最後は展開が早くなり面白くなった。人生の掛かった高校入試、色々ありすぎて、一筋縄ではいきませんな〜

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    2024年10月20日
  • ドキュメント

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    学園青春ものからのミステリー。展開も早くて、楽しく読めました。
    ドローンがでてくることからも示唆されているように、視点の違いに気づけるかみたいなところが面白かった。視野の広さ深さが尋常じゃないなぁ。

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    2024年10月07日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    湊かなえさんがミステリーではなく青春小説を?と「山女日記」の時と同じ驚きを(笑)主人公の心の声のような文章が随所にあるのは湊さんらしいが、有川浩さんの昔の作品みたいな感じを受けました。最後のおまけみたいな恩師の話にはうるっときました。⭐️4よりの3.8くらい!

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    2024年09月23日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    中学時代には陸上部だった圭祐が交通事故に逢い、高校では正也という同じ中学出身の子に誘われ、心揺れながらも放送部へ入部する。圭祐の視点で描かれていた物語だが、番外編では正也の視点でも描かれている。私はランニングはするが、文化系の放送部に興味は基本無い。少し視界を広げ、揺すぶりをかけるのが本書でもあるのかな。

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    2024年09月08日
  • 高校入試

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    ネタバレ

    良き、綺麗に完結
    高校入試の問題別視点と誰のせい?
    登場人物視点に切り替わる為、名前に把握に苦労した

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    2024年08月18日
  • ドキュメント

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    前作がとても好きだったので購入しました。
    ラストの伏線回収は見事でした。物語の中盤からは結構どんよりした雰囲気でしたけど、最後は爽やかで放送部シリーズもやっぱり良いなと思いました。
    ただ、物語の半分が暗めな感じな今作より三年生がドタバタしてくれた前作の方が気軽に読めたかなと思います。(それと前回は湊かなえさんの異色作に初めて触れた驚きもあったかも!)

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    2024年08月14日
  • 高校入試

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    たった1日の1回の試験で今後の人生が左右されること。学校側はそれを理解し、責任を持って入試を行わなければならないことを痛感した。
    学校側の都合でミスがあり合否が左右されるのはあってはならないことだし、それを防ぐための対策を厳重にするべきだと感じた。
    皆同じ入試というものに向かっているが、ひとりひとりに色々な想いや背景がある。しかしその1日の結果のみで全てが決まってしまう。
    シビアな世界ではあるがそれが入試だ。
    登場人物が多くて、関係性を理解するのに時間がかかった。また、他の作品に比べて最後スッキリしなかったため★3

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    2024年08月08日
  • ドキュメント

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    湊かなえ「ブロードキャスト」の続編となる学園エンタメ作。
    3年生の引退した放送部が、新たな想いでコンテストに向かっていく様と、最中に起こるトラブルの顛末をミステリタッチで描いています。
    前半の描写が丁寧過ぎてちょっと萎えましたが、急展開からクライマックスまで一気に!さすが湊かなえ(^_^;)
    あとは・・好き嫌いでしょうか?私的には中途半端に感じました。

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    2024年08月04日
  • 高校入試

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    通勤などの移動時や昼休みに少しずつ読むからなのか、入れ替わり立ち替わりする話し手に慣れるまでに時間がかかった。
    後から解説で原作はドラマ脚本とあり、納得しつつも先にドラマだったな、という感想を抱いた。
    首謀者やその仲間に関しては意外性もあって良かった。

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    2024年07月28日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    中学時代、駅伝に打ち込んでいた町田圭佑は、高校受験の合格と同時に起きた交通事故によって競技人生を断念してしまう。
    虚な表情で高校の新入生オリエンテーションを眺めていた圭佑が出会ったのは、脚本家を目指している同級生・宮本正也。正也に声の良さを買われてスカウトされた圭佑は、彼と共に全国大会に9年連続で出場している青海学院高等学校の放送部の扉を叩くことになる。

    名門校の陸上部で親友と走るという夢を絶たれてしまった圭佑だが、皮肉なことにそのきっかけとなった交通事故がなければ、彼は自分の声の良さに気づかなかっただろうし、放送部の活動とも縁がなかっただろう。
    陸上を愛していた圭介をプロローグから緻密に描

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    2024年12月09日
  • 高校入試

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    湊かなえ氏の作品は『リバース』『告白』以来に読む三作品目。

    県下有数の進学校・橘第一高校(通称・一校)の入試で起きる事件を描いた物語。
    役割を分担する教師たちそれぞれに、ひとつひとつを見れば事件と呼べないほど些細な出来事が次々に発生。各事件は伏線を回収するかのように、絡み合い膨張していき、犯人の手のひらで踊らされていることを理解した教師たちは、事件の収束を目指し行動を開始する。
    登場する教師12名は、それぞれが隠している秘密や過去があり、それを緻密に描いているのはさすが湊かなえ氏といったところ。その反面、序盤から登場する人物が多く、冒頭の相関図を定期的に見ないといけないほどにややこしい。

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    2024年12月09日
  • 猫が見ていた

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    映画「朽ちない桜」つながりで、この作品に。
    短編集の中で、気に入ったのはふたつ。

    ・泣く猫 柚月裕子
     17年音信不通であった母が死んで、真紀は母の住処に訪れる。母の同僚サオリが弔問に訪れる。
    母が大切にしていた猫・マキは母のために泣いたという。

    P.76

    (中略) あっけらかんとした人生じゃなかったと思うよい サオリは俯いたまま、自分のことのように語る。
    「男に夢中になると、ほかが見えなくなっちゃう。男と別れたあと、自分がしでかしたことを後悔する。そんときは、もう男なんかいらないって思うけど、好きなやつができ ると、また突っ走る。そして別れて悔いての繰り返し、心底、自分で自分がいやに

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    2024年07月03日
  • 母性(新潮文庫)

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    母性を求める母 メインは、主人公の女性が、
    母親との別れ、娘への愛情の持ち方の難しさへの悩みで進んでいく。
    母親視点、娘視点で進むが、
    まずは義母の性格の悪さが全体の嫌な雰囲気を作っている。
    また、それに関せずという男性のだらしなさ。

    娘がかわいそうで、読んでいて気持ちの良いものではなかった。

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    2025年12月04日