湊かなえのレビュー一覧

  • カケラ

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    久しぶりに湊かなえさんの小説を読んだ。有羽の死の真相が気になってほぼ一日で読んでしまった。ここ数年、本格派もしくは新本格派ミステリーばかり読んでいたからこういう社会派ミステリー(でいいのだろうか)もたまにはいいね。

    章ごとに異なる人が主人公に語りかける形式でストーリーが進む。同じ出来事でも語る人によって捉え方が違っていたので人間はどうしても自分にとって都合よく物事を考えてしまう生き物なのだなぁと痛感した。

    タイトルの意味を考えながら読んでみた。他人は私を一部でしか判断できないし、その見方もその人にとって都合がいい「私」でしかない。だから一部をたとえ全部集めたとしても「私」にはならない、そん

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    2025年07月19日
  • C線上のアリア

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    着地点の予想がつかないという点では楽しめた。しかしながら読み終わってみると、自分にはあまり残るものがなかった。感情は動かされ、これこそ湊かなえ作品だと思ってはみたものの、私にはハマらず。

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    2025年10月19日
  • 山女日記

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    読みながら山に登りたくなりました。
    登場人物が沢山出てきて、誰だっけ…となるのがもったいなかったです。

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    2025年07月16日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    【2025年83冊目】
    日本との時差は4時間、170以上の島々からなるトンガ国には、ちょっと訳ありの日本人達がやってくる。双子の片割れをなくした女、結婚を間近に控えた女、夜職のシングルマザー、友人を亡くした女――阪神・淡路大震災でに被災し、心に傷を追った女達の過去と今と未来の物語。

    あらすじ未読で読み始めました。イヤミスの女王の新境地と言いますか、新たな一面と言いますか。震災を題材に描くのは結構な勇気があったはず。解説を読んで湊さんがトンガにJOCVとして行っていたことを知りました。そうか、だからあんなに描写がリアルだったのかと納得。トンガでの生活や文化と、震災と、それに関わる登場人物たちを

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    2025年07月15日
  • 境遇

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    ネタバレ

    湊かなえにしては、ゾワゾワモヤモヤ感が少ない。誰も殺されないし幸せなエンディング。
    陽子と晴美、保護施設に預けられた2人。2人のお母さんがどんな人なのか、最後までひっくり返る。
    お父さんは殺された方と殺す方。
    ドラマではりょうと松雪泰子が演じているらしい。気になる。

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    2025年07月12日
  • ユートピア

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    ネタバレ

    登場する女性たちや子供の心理描写もさることながら、今作は田舎暮らしに憧れる人たちの日本の田舎に対するイメージとそれに背反する現実を解像度高く描いた作品だと感じました。

    この作品を読んでいて思ったのは、田舎町を振興することがいかに難しい事かということと、女性同士の人間関係ってかなり考えることが多くて大変なんだなということでした。やっぱり、田舎では出る杭は打たれる傾向にあるのでしょうか。

    ミステリー要素は少なかったように思いますが、田舎町を舞台とした一連の群像劇?としてとても充実していたように感じました。

    みんなが思い描く理想の新天地は本当にユートピアなのでしょうか。そこにも様々な人が住んで

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    2025年07月11日
  • 少女

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    テーマは重いが様々な仕掛けがあるので読後の気分はけっこう軽い。
    少女達は突然走り出すが、読者としての体感も駆け足で最後になると全力疾走。
    冴えないおっさんが実は素敵でちゃっかりモテているのが微笑ましかった。

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    2025年07月09日
  • カケラ

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    ネタバレ

    有羽の死の真相が気になって一晩で読んだ。追い詰めた教師、言い方ややり方は間違っていたけれど100キロ越えは流石に健康面が心配になるから気持ちは分かる。でも他人の外見に安易に口出しするのは隠れた事情もあるだろうし絶対にやめた方がいいんだろうな。
    ドーナツ食べたい。

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    2025年07月06日
  • 夜行観覧車

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    劣等感、焦り、嫉妬、他者と比較した自分の立ち位置への底知れぬ不安、諦め、虚栄心、自己満足からの自慢…見て見ぬふりをしたい誰しもが持つネガティブな感情が色んな登場人物の心境に乗ってぐるぐると回っていた。タイトル、なんと言い得て妙なことか。

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    2025年07月03日
  • 落日

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    ネタバレ

    湊かなえさんの作品は以前から好きで、『告白』や『リバース』など、人間の心の奥底にある暗さや痛みに真正面から向き合う描写が印象的でした。
    『落日』というタイトルに惹かれ、「今回はどんな罪と向き合う物語なんだろう」と思って読み始めました。

    この作品は、過去に起きた“ある一家殺害事件”を、映画の脚本家と監督が取材する中で、徐々に真実が明かされていく構成になっています。
    最初は「事件の真相」がメインかと思っていたのですが、読み進めるうちに、それぞれの登場人物が抱える過去や苦しみ、そして“他人を理解することの難しさ”に深く切り込んでいく物語であることに気づきました。

    特に印象的だったのは、「誰かを裁

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    2025年07月03日
  • カケラ

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    少し不完全燃焼なところがありますが、日頃から関心のあったルッキズムがテーマなので興味深く読むことができました。

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    2025年07月02日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    ネタバレ

    ・7.8年前にハマったぶり久しぶりの湊かなえさん
    ・嫌な話の短編集
    ・期待していたより胸くそ感は弱め
    ・ポイズンドーター、ホーリーマザー以外はストーリーもそんなにハマらず
    ・とか言いながら一気に読んじゃってるんだけど
    ・ポイズンドーターでは毒親に見えていた母親が、ホーリーマザーでは娘思いの母親に見えるという構成
    ・弓香が毒娘で母はまともっぽい結末になってるけど、いうてやっぱり母親も毒親要素はありはしたよね
    ・相手のことを思っての発言だとしても、伝え方が悪いと毒親にもモラハラにもなりうる
    ・ポイズンドーター、ややポイズンマザーでした

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    2025年07月02日
  • 夜行観覧車

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    幸せそうに見える家族での殺人事件、という点に焦点があたっている。私達が普段暮らしている街にも狂気は潜んでいるし、自分の家にも潜んでいるということだと思う。その一見すると見えない狂気は、他の人からすると小さなトリガーで表面化し、殺人にまで繋がってしまう……。面白いテーマで読む手が止まらなかったが、共感できず心は動かされなかった。

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    2025年07月01日
  • ユートピア

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    様々な登場人物の心の声が細やかに描かれていて、ラストは衝撃でした。その中でも誰かを思いやる心もあり、色々と共感できる部分もありました。

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    2025年07月01日
  • 絶唱(新潮文庫)

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    何年か経った後に、また読みたくなるような作品。また、現地に行きたくなるような感覚に引き込まれていく。震災の地にもゆかりがあるので手元に置いておきたい。

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    2025年06月27日
  • C線上のアリア

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    湊かなえさん、久しぶりに読んだけど、他の作品を読んだときに感じた不気味さがなく、むしろ、読後感が良かった。
    話の結末が全く予想できず、読書を楽しめました。
    ただ、日記の内容が詳細すぎて、現在より過去の話が多くかった。
    もっと、主人公の心情の変化とか現在進行形の話を詳しく読みたかった。
    文章は綺麗に流れてとても読みやすかった。

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    2025年11月24日
  • 境遇

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    なんとなく想像できたけど、続きが気になって止まらなくなり一気に読んだ。
    イヤミスが苦手で読む前は怖かったけど、この本はそんな事もなく安心して読み進められました。

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    2025年06月21日
  • 夜行観覧車

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    もう10年以上前のことなのに急に(あんなドラマやってたな......)って思い出して原作読み出した 社会構造の歪みのバリューパックだが、3個入いなり寿司の価格が安すぎて今の社会の方がよほど病んでますねとなった お台場の観覧車もなくなったし(?)

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    2025年06月21日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    久しぶりに湊さんの作品。
    やっぱり面白い。最後に一気に突き落とされる感じがいい。
    もちろん当事者にしかわからないことはあるけど、一方の話だけを信じて判断するのは、かなりの責任と怖さがある。

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    2025年06月18日
  • 境遇

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    今日から記録としてつけてく。
    適当に手に取って、貸してもらった本。
    面白かった。展開は読めてしまったけど、ワクワクした

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    2025年06月14日