湊かなえのレビュー一覧

  • 白ゆき姫殺人事件

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    美人OL惨殺事件をめぐり、同僚や地元の人々が容疑者について語る前半と、新聞・雑誌・SNSの記録を集めた後半で構成された作品。
    さまざまな視点から「容疑者の幼少期から現在までの人物像やうわさ話」が語られることで、彼女の一面しか知らないのに、あたかもすべてを知っているかのように語ってしまう人間の怖さが浮かび上がる。
    また、蔓延するニセ情報に翻弄される現代人の姿を描き、現実味のある社会的テーマに強く引き込まれた。
    一章ごとに読み進め、巻末の参考資料を確認する読み方が新鮮で面白いが、資料は各章ごとにあった方がより読みやすいと感じた。

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    2025年08月24日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ずっと頭の中がざわざわとする不穏な雰囲気が続く中での後味の悪い結末…
    娘が行方不明になった母親の必死さもわからなくもないが、自分の娘を利用して「猫探し」の名目で犯人探しをやらせたり大事な真実を隠していたりと作者はやはり「母親」のいや〜な部分の描写が上手いなと感じた。

    真相は個人的にそこまでショッキングな内容ではなかったが、ずっと「本当」の姉を追い求め、母親の言うことを真摯に聞いては家族の本当の一員としてやってきたはずなのに結局は大学になって自分が行動を起こして真実を向こうからやっと打ち明けられるまで一人蚊帳の外状態。
    どうしても結衣子が可哀想で仕方なかった。
    ずっと家族を気にして本当の気持ち

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    2025年08月22日
  • 落日

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    最初から最後まで重苦しいストーリー。
    真尋が終始お姉ちゃんに語りかけていたので、シスコン?と思っていたら全く別の落着。
    巻末の瀧井さんの解説で、湊さんが映画と裁判のワードでこの作品の複雑な人間関係を描き切ったと書かれていて驚いた。想像力がバケモノ(褒め言葉)。

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    2025年08月18日
  • ユートピア

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    前半はテンポがゆっくり、後半にどっときた感じ。昔の殺人事件とけんごの関係性がちょっとわかりにくかったかな。それぞれの心情が、自分の中にも部分的にあるな、人の悪意で善意に見せかけてるんだよな、と思うところがありました。

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    2025年08月18日
  • 山女日記

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    audibleで聴了。
    湊かなえっぽくなかった、と言うのが一言でいう感想。
    様々な山を通して、登場人物の心の動きを描いていた。

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    2025年08月17日
  • 湊かなえのことば結び(上)

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    ネタバレ

    何にも考えずに湊かなえの文庫新刊だー!と思って買ったら、ラジオの記録?だった。エッセイでもなく、ラジオの音源をテキスト化したってことかな。

    コロナ禍だったらしくネタの半分がコロナか淡路島笑
    淡路島は行ってみたいなー。

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    2025年08月17日
  • カケラ

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    一人の死に対して食い違う証言の数々。
    学校の先生、友達、母親、、見えている世界ががらっと違うものなんだなあと感じた。
    都合よく解釈していたり、見ていた"つもり"の部分。
    見えていない部分で相手を追い詰めていないか、少し考えるお話でした。

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    2025年08月16日
  • 夜行観覧車

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    ネタバレ

    安定の湊かなえらしいドロドロさ加減。
    各々の視点でそれはこう見えているのか ということは割と想像がしやすい方だったと思う。
    結局マーくんとは何者だったのか…。

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    2025年08月16日
  • 残照の頂 続・山女日記

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    オーディブルにて。
    最近登山に興味があるので楽しく読んだ。ついつい、湊かなえなので最後にイヤ〜などんでん返しがあるのでは…と身構えてしまうけれど、どれも良い話だった。笑

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    2025年08月14日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    化粧品会社の美人社員が黒焦げの遺体で発見された。
    果たして、犯人は誰なのか。
    記者の赤星は、独自に調査を進める。
    被害者の同僚などから明らかとなる真実とは?
    そして、最後に以外な人物が浮かび上がる。
    その人物とは?
    ネットの記事や新聞のきりぬきなど、関連情報が充実しています。

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    2025年08月11日
  • Nのために

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    ネタバレ

    登場人物すべてがNのイニシャルを持っていることに気付いたのは序盤だけど、てっきり1人のNを指しているのかと思っていた…。
    こんなに互いが互いのために、時に自己中に時に守るために、それぞれ一部の真実を隠していた物語。
    虐待やDVが愛と教え込まれ、ゆがんだ愛に溺れた人、愛じゃなかったと自覚する人が別々に描かれていたのも印象的。
    同じような痛みも傷も持っていても、痛みの捉え方も傷の捉え方も違っているところに歪みを感じる。
    それぞれの複雑な感情がこんなにも交差している書き方、天才だと思う。ちょっとダレてる感じもしたけど、しっかりとプロットを組み立てないと描けないのだろうなと思った。

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    2025年10月11日
  • 往復書簡

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    2つ目の話が特に良かった。

    同じ出来事でも、その時に感じることや状況は人それぞれだなと改めて思った。

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    2025年08月05日
  • 母性(新潮文庫)

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    冒頭 17歳の女子高生の自殺か事故かわからない転落事件記事から始まる。
    しかし本編の登場人物と直接関わりがあるわけではない。ただその母親が言った『愛能う限り』が一つのキーワードになる。
    本書は各章ごとに「母性について」「母の手記」「娘の回想」 この三つで構成されている。


    「母の手記」には自分の母親がどんなに素晴らしいか そして自分がどれだけ愛情をもって育てられたか そして娘が生まれてからは誰からも愛されるように 母が自分にしてくれたように能う限りの愛情を注いで育ててきたとしきりに書かれていた。

    そして「娘の回想」には〝愛されるためには正しいことを、喜ばれることをしなければならない〟〝母か

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    2025年08月08日
  • カケラ

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    美容整形の医師が、聞き手として物語が進んでいく。最初の部分は話の流れがわかりにくくてなかなかページが進んでいかなかったけれど、だんだんと謎が明らかになっていくにつれてストーリーに引き込まれた。
    語り手、そして聞き手の医師共に人間のネガティブな部分を持っている。それをおまえそういうやつだったよね、ってある意味受け入れつつ生きてるのがリアルだった。

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    2025年08月03日
  • 白ゆき姫殺人事件

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    自分が認識している世界と他人が認識している世界は決して同じではない。当たり前のことなのに、しばしばこの事実を忘れてしまう。自分が見ている世界が正しいと思い込んでしまう。
    さらに、ややこしいことに、自分が認識している世界を言葉にしようとしたとき、描かれる世界は決して自分が認識した世界そのものを正確に表現しない。つまり自分が認識する世界を、そのまま他人に伝えること自体、非常に難しい。

    人間社会における世論、評判のようなものは、上記のような不完全なコミュニケーションのもとに形作られる。

    以下に、この本の中で一番気に入った箇所を引用します。
    「自分の記憶で作られる過去と、他人の記憶で作られる過去。

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    2025年08月03日
  • 山女日記

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    ネタバレ

    湊かなえさんの本の中で、珍しく嫌な感じがない、清々しいストーリー。

    山ごとに主人公が変わる登場人物が、内面と向き合いながら、自分なりの解を見つけていく。

    自分の見ている景色は、思考のフィルターを通して都合の良い解釈をされているが、人と向き合い、山と向き合い、自分と向き合うことで今までと違う景色が見えてくる。

    各登場人物は最後は前向きに。

    湊かなえさんの他の本のような、ドキドキハラハラヒヤヒヤといった感じはないが、心穏やかになるからそれもいいかなと。

    山に登りたくなった。

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    2025年08月02日
  • 高校入試

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    登場人物と場面の移り変わりが多すぎて、冒頭の登場人物を何度も見返したりと、序盤は物語に入り込みにくかった。
    湊かなえの急展開や最後のゾクッとする世界観を期待してたけど、平和な終わり方に安心しつつ、物足りなさも感じた。
    高校入試って確かに大事な人生のターニングポイントだと思うが、時にはその人の人生を壊すことにもなりかねない。特に子どもの頃は世界が制限されてるから、その影響力はとても大きい。だからこそ、関わる大人の責任は大きいと、改めて痛感した。

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    2025年08月02日
  • 花の鎖

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    2回目だった!過去には無理解のまま、本を読み終えたと思う。それさえも忘れて今回読んだ。相変わらずややこしい…しかし繋がりが分かり、何とか完読!
    3回読めばもっと気分が優れるはず…と言うことは今回もまだまだ無理解の完読だった!

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    2025年07月28日
  • 山女日記

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    湊かなえさん作品って本当に人間の嫌な所を突いてきます。
    デパートに勤務する女性三人の関係。姉妹の関係。
    この表現が何ともいえません。

    ちょっとこんな事ある?という場面→愛人に親の見舞いをさせる! もありますが日常普通にある事、悩みを上手く作品にしています。

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    2025年07月27日
  • カケラ

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    ルッキムズに囚われた人たちの話
    結局は自分の気の持ちようだったり、周りとのコミュニケーションをお互い尊重し合って大切にしていれば、ルッキムズに囚われることなんてないんだろうな

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    2025年07月24日