湊かなえのレビュー一覧

  • 贖罪

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    ネタバレ

    湊かなえさんの本「告白」「母性」に続いて、父が持っていた「贖罪」を読んでみた。
    湊かなえさんの本は、登場人物の心情が細かに描かれており、スラスラと読みやすい。どの作品にも、毒親が出てくる。細かに描写してあるので、登場人物の人物像を想像することが容易だ。

    あらすじとしては、エミリちゃんが小学校のプールの更衣室で不審な男に殺害されてしまう。彼女と一緒に遊んでいた4人の同級生とその母からなる〈告白〉という形で物語が進んでいく。

    ひとりひとりの章がよくまとまっており、非常に読みやすい。薄気味悪い気持ち悪さをずっと感じながら読む作品だった。最後の最後まで本当に面白かったのだが、エミリちゃんを殺害した

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    2025年10月19日
  • 往復書簡

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    手紙形式で語られる真実。「十年後の卒業文集」では、千秋の行方と事故の真相を悦子が暴こうと、文面を疑い、過去の思い出を掘り返して本人確認しようとするところが怖い。千秋が悦子に化けていたなんて、久しぶりに会うと人の特徴なんて忘れてしまうものなのだろうか。整形で他の人になれると思うと、自分が見てきた、関わってきたあの子は誰だったのだろう…と自分自身の目を疑ってしまう。「二十年後の宿題」は竹沢先生の旦那さんが死亡した事故の真相について大場くんとやり取りするが、大場くんと仲良くしていたのは事故の原因を作った人物とされていた利恵だった。偶然にしてもできすぎてしまっているが、出会いたいと思った人と出会えるよ

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    2025年10月18日
  • ユートピア

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    鼻崎町という太平洋を望む街で繰り広げられる地元住民、移住者たちのミステリー。

    ミステリーというよりかは、女性たちの心理描写の赤裸々さを楽しめるかどうか、だと思う。
    自己実現のためもがいたり、妬んだり、悔しがったりする女。
    田舎町の人間に嫌気がさしているものの、子どものためを最優先して生きる女。
    都会的にみせるために見栄を張る女。
    共感できる部分もあった。

    この街で起こった事件の真相は最後にあかされるのだが、少しリアリティにかけている気がした。



    よかったなと思ったフレーズ

    その泥の中にほんのわずかだけれど、白く光る小さな石が紛れ込んでいる。その石がほしくて泥の中に自ら手を突っ込み、心

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    2025年10月14日
  • ユートピア

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    海に面した鼻崎町を舞台にして、そこがさもユートピアのような町であり、そこで3人の女性のそれぞれの理想郷を求めていくストーリーで、理想郷に対する価値観の相違から善意が悪意に変わっていくという怖い話になっていく。登場人物の心理をミステリーにして面白かったです。

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    2025年10月14日
  • 夜行観覧車

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    ネタバレ

    家族の物語。色々な人目線で書かれていて、その人の目線で読んでいる時には相手に対して強い嫌悪感を抱くが、別の人目線で読むと立場が逆転し、その人の気持ちも理解できる。作品の中にあった、積もっていたものが何かがきっかけで突然弾けるというのが、なるほどなと納得した。ミステリーで真相に迫るというよりは、各家庭の事情と、これからどう家族として生きて行くかが描かれた作品だった。

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    2025年10月14日
  • 山女日記

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    湊かなえさんではちょっと珍しいミステリーではなく感動?系。私はやっぱりイヤミスが好きです!
    でも、この話は短編集で進んでいって、姉と妹の話が1番好き。読み終わった後清々しい気分になる本だった。山女日記というタイトルがすごいなぁと思った。

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    2025年10月13日
  • カケラ

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    ネタバレ


    伏線が散りばめられてる気がしたのと、
    これは誰が誰か分からなくなりそうだと思って、
    久々にスタートからメモしながら読んだ

    自分のメモを見て、
    あとから、あーこれやっぱり大事だった!とか、
    これいらん話だったんかいwwwとか思うのが楽しかった

    全体的に、相手が一方的に話しているのを聞くような感じで進むから、全部伏線じゃないのも、いらん話ぽい口調なのに逆に大切だったりするのも、リアルでよかったし、面白かった。

    途中途中で、この人はこう思ってるけど、実際相手からはこう思われてたんだな、というのもまたリアル。

    特に途中に出てきた担任の先生、
    自分が辛い過去があって乗り越えたのはいいんだけど、

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    2025年10月11日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    すごくおもしろいけど、いつもちょっと怖かったり辛かったりで続けて何冊も読めない湊かなえ作品。今回も特に後半の展開はすごくて一気に読んだ。自分としてはいろいろと不可解要素が残ったけど、これも作家が意図した仕掛けに違いない。家族の愛情ってなんだろう。だれも報われない、なんとも辛すぎるストーリー。

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    2025年10月09日
  • 夜行観覧車

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    父親が買ったものが家にあったので読んだ。
    結末は思ったよりも薄く、若干消化不良だが、登場人物全員が「自分の正しさ」を信じて疑わず、全て他責にしているところから、自分を俯瞰で見ることの大切さを痛感させられた。しかし、この小説を読んでなぜ父親はあんなに「自分の正しさ」を押し付けてくるのだろうか、と疑問が残った。

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    2025年10月09日
  • 豆の上で眠る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    血が繋がっていれば家族なのか…
    血が繋がっていなければ家族ではないのか…
    長年育てた子供と血が繋がっていないと知ったらその子は家族の枠から除外されてしまうのか?

    「本ものってなんですか」
    この一言に深く考えさせられました。

    湊かなえさんの作品は人間の解像度が高すぎて現実味のある恐怖を与えてくれる点が好きです!

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    2025年10月06日
  • サファイア

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    怖いけれど面白かった。出来事の解釈は自分で決めていい。先月、訪問販売ですぐ契約してしまった。翌日クーリングオフしたが、商品そのものよりも営業の人に同情してしまったのだと思う。金銭的な被害はなかったけれど、個人情報を与えてしまった事を悔んでいる。疲れてメンタルが落ちている時は逃げるのも難しく、相手の言いなりになってしまう。こんな風に事件は起こっているのかなぁとぼんやり思った。おかげで今後、怪しい人からは全力で逃げられそうだ。

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    2025年10月06日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    表題作の「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」は、「毒親」という問題について娘側と母側両方の立場から考えさせる構成になっていたが、母の立場になったことがない私にはどうしても娘の方に感情移入してしまった。もしも「ホーリーマザー」が友人視点ではなく弓香の母視点で描かれていれば、弓香の母の心情にも寄り添えたのかもしれない。
    どの話でも語り手によって物事の捉え方ががらりと変わるところや、他人の心をさも理解しているとばかりに勝手なことを言う語り手たちの醜さにぞっとした。

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    2025年10月03日
  • 花の鎖

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    リバース読んだ流れで湊かなえさんの作品が読みたくて。すんごく入り組んだ話だわと思いつつ進んでいく内に、ん?もしや…が所々散りばめられていて。とんでもなく綺麗な回収と悲しいけどハッピーエンドになって良かったなあと思いつつ。とんでもない超大作の何世代も続く壮大な物語を読み終えてどっと力尽きる感じです。

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    2025年09月29日
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー

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    1作目から後味が悪くてさすがイヤミス…となった。
    表題作は立場によって見え方が180度違くなることを明確に表現していたと思う。ただ人によって感じ方は異なるからどちらが正しいがないのが難しい。

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    2025年09月28日
  • 高校入試

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    ネタバレ

    湊かなえのイヤミス感がなく、すっきりと終わった。
    結局、高校入試の採点方法ミス〔というか受験番号書き忘れ)で不合格になり、人生がおかしくなったと思ってる兄弟が首謀者。
    まわりの先生たちや生徒はその作戦にのった人たち。
    登場人物多すぎてわけわからん。

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    2025年09月24日
  • ユートピア

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    途中読むのが苦しかったが、最後まで読むと読んでよかったとなる作品。
    3人の女性それぞれ人間の嫌な部分が滲み出てて逆に人間味があって現実感があるからリアルに感じれて怖い

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    2025年09月24日
  • カケラ

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    ある少女の自殺をきっかけに、関係者の証言を基に少女の実像を辿る。湊さなえ氏に登場する人物は皆が皆ほんのり性格が歪んでおり一言多い。それが「イヤミス」を生み出しているのだが、ほぼ全員卑屈で偏った視点が重なるため、多面的なものの、自殺の真相は期待感を高めたわりには肩透かしを食らう。
    ちなみに解説は友利新さん。なるほど、イメージにマッチするが、本人をモデルにしているわけではないので悪しからず(友利さんの「嫌な予感」は的中)。

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    2025年09月23日
  • ユートピア

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    牧歌的で美しい景観の港町である鼻崎町。その「ユートピア」の底には満たされなかった承認欲求が澱と成り、徐々に不穏な空気が漂う様を3人の視点を交錯させて描く。視点を切り替えながら薄味の悪意がじわじわと不協和音を生み出していく描き方はさすが湊さなえ氏。ただ、その静かな不協和音もピアノが打楽器に変わるような急な展開で少々面食らう。これはこれで面白くてどんでん返しと言えなくもないが、中盤までの路線でオチをつけて欲しかったところ。
    解説は原田ひ香氏が書き、湊さなえ氏の小説を「主観と主観の殴り合い」と評しており言い得て妙。

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    2025年09月23日
  • ブロードキャスト【電子特典付き】

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    湊かなえのミステリーじゃない普通の青春小説が気になって読んでみた!
    でもさすが湊かなえ。ミステリーじゃなくても続きが気になって一気に読み終えた。
    この惹かれる魅力、文体、展開すべて凄いな。

    主人公が陸上部の先生に陸上に誘われるシーン、私も主人公と一緒にドキドキした。
    これで完結かと思ったけど次作があったのびっくり。次作も読みたい!

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    2025年09月22日
  • ユートピア

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    ☆3.8
    誰かの普通が誰かの羨ましさだったり、誰かにとってのユートピアが誰かの日常だったり。

    田舎の海近くの綺麗な空気が流れてるかと思いきや、みんな何かしらの隠し事あり、嫌味あり、裏の顔あり。
    イヤな感じはちょっと少なめ?に感じた

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    2025年09月22日